松本電気鉄道浅間線
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浅間線(あさません)とは、かつて長野県松本市に存在した松本電気鉄道の軌道線(路面電車)である。浅間温泉へのアクセス路線としての役割を担っていたが、1964年に廃止された。
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[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):松本駅前~浅間温泉 5.3km
- 軌間:1067mm
- 駅数:18駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流750V - 1958年10月31日まで直流600V)
- 併用軌道区間:松本駅前~学校前 1.6km(他は専用軌道)
[編集] 運行形態
- 所要時間
- 松本駅前~浅間温泉間 18分(1961年当時)
- 運転間隔
- 全区間日中10分間隔、早朝・深夜20分間隔(同上)
[編集] 歴史
- 1924年(大正13年)4月19日 筑摩電気鉄道によって全区間開業。
- 1932年(昭和7年)7月 松本駅前乗降場を駅前通から駅により近い松本駅前広場に移転。
- 1932年(昭和7年)12月2日 松本電気鉄道に社名変更。
- 1958年(昭和33年)11月1日 架線電圧を600Vから750Vに昇圧。
- 1964年(昭和39年)4月1日 並行するバスに押されて乗客が減少し、松本駅前通の渋滞解消を目的として廃止。
[編集] 停留所一覧
松本駅前駅 - 国府町駅 - 本町駅 - 小池町駅 - 市民会館前駅 - 警察署前駅 - 学校前駅 - 日の出町駅 - 清水駅 - 桜橋駅 - 元町駅 - 横田駅 - 自動車学校前駅 - 玄向寺口駅 - 運動場前駅 - 下浅間駅 - 中浅間駅 - 浅間温泉駅
[編集] 接続路線
- 松本駅前駅:国鉄篠ノ井線・大糸線、松本電気鉄道上高地線(松本駅より発着)
[編集] 車両
開業当初は自社の島々線(現・上高地線)で使用していた2軸電車3両(デハ1~3)を軌道用に改造して転用した。1926年に二重屋根のボギー車2両(デハ4・5)を製造し、デハ1~3は同年に開業した布引電気鉄道に譲渡している。翌1927年に補充用として丸屋根のボギー車3両(デハ6~8)を製造し、1929年にはボギー車1両(デハ10)を製造した。いずれも木造電車であった。なお欠番の9は島々線の車両に付されている。
1931年7月に車両番号の変更が行われ、島々線の車両に奇数番号を、浅間線の車両に偶数番号をふることになったため、5→2、7→10、10→12と改番した。
戦後は車両の増減はなく、鋼製電車を導入することなく最後まで木造電車6両体制で推移していた。
[編集] 特記事項
- 松本市元町のモスバーガー松本横田店裏に「松本電鉄」と書いてある看板がある。これはかつて線路だった跡だと言われる。
- 2006年現在、松本バスターミナル~浅間温泉間は松本電気鉄道が浅間線・新浅間線の2つのバス路線を運行しているが、(軌道)浅間線のルートに近いのは同名の浅間線でなく新浅間線である。
- 廃線後、下浅間~浅間温泉間の線路跡は松電のバス専用道路に転用された。なお、転用当初は未舗装であったため、松電では土埃対策で散水車を配備していた(この散水車がトミーテック「トラックコレクション」のシークレットモデルになっている)。また、この散水車は日本バス友の会によって1台が保存されている。
[編集] 関連項目
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