松本駅
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松本駅(まつもとえき)は、長野県松本市深志一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・松本電気鉄道(松本電鉄)の駅である。
中信地方の中心都市、松本市の中心駅である。特急列車、普通列車の起終着、経由駅として運用上、また観光地への拠点として要衝となっている。
標高は586.0メートルである。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
0番線から7番線(ただし0・7番線は切欠きホーム)まで、各ホームに2線ずつ、計4面8線のホームの地上駅。橋上駅舎である。 改札口は1箇所で3階にある。その他3階に、JR東日本の設備として駅事務室・みどりの窓口(通常2~3窓口)・びゅうプラザ松本、VIEW ALTTE(ATM)が、松本市の設備として、市民サービススペース(自動交付機コーナー)、観光案内所がある。改札内に精算窓口が設けられており、運賃精算のほか、急行券(急行列車運転時のみ)、自由席特急券が購入できる。
ホーム上には多くの鳩がおり、利用者が餌を与えている光景も目にされるが、「餌をくれないで下さい」と看板が掲げてある。
- 上記設備の他、自動券売機(10機、うち2機は上高地線にも対応)、指定席券売機(3機、みどりの窓口室内)、自動改札機(6通路)を設置している。
- 改札の外には、西口にエスカレーターおよびエレベーターが設置され、車椅子利用者単独での利用が可能である。2006年11月現在東口は階段のみの設置である。車椅子利用の場合は、駅員同伴の下で専用通路を使うことができる。
- 改札の中の通路及びホーム上にキヨスク他、各種売店がある。
- 改札の中には、すべてのホームにエレベーターが、6・7番線を除く各ホームにエスカレーターが設置されている。
- 特急列車が発着するホームの長野方には喫煙ルームが設置されている。
2007年5月1日に松本市制施行100周年を迎えるにあたって、駅舎の改良工事が行われている。2006年10月現在、旧コンコースは取り壊され、自由通路の貫通とそれに伴う東口バリアフリー化、改札内通路のトイレの設置、0番線・1番線ホームの階段新設といった駅舎内の工事や、駅前の整備のための工事が行われている。竣工は2007年春予定である。工事の進み具合によってさらに駅内の構造や設備が変更、順次供用開始される。
[編集] のりば
0 | ■篠ノ井線 | ■中央東線直通 塩尻・上諏訪・小淵沢方面(普通) |
■中央西線直通 塩尻・木曽福島・中津川方面(普通) | ||
1 | ■篠ノ井線 | ■中央東線直通 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面(特急・快速・普通) |
■中央西線直通 塩尻・中津川・名古屋方面(特急) | ||
■飯田線直通(岡谷経由) 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡方面(快速) | ||
2 | ■篠ノ井線 | ■信越本線直通 明科・聖高原・篠ノ井・長野方面(特急・快速・普通) |
■中央東線直通 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面(特急・普通) | ||
■中央西線直通 塩尻・木曽福島・中津川方面(普通) | ||
■大糸線 | 豊科・穂高・信濃松川・信濃大町方面(普通) | |
3 | ■篠ノ井線 | ■信越本線直通 明科・聖高原・篠ノ井・長野方面(特急・快速・普通) |
■中央東線直通 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面(特急) | ||
■大糸線 | 豊科・穂高・信濃松川・信濃大町・白馬・南小谷方面(特急・普通) | |
4 | ■篠ノ井線 | ■信越本線直通 明科・聖高原・篠ノ井・長野方面(特急・快速・普通) |
■中央東線直通 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面(特急・普通) | ||
■中央西線直通 塩尻・木曽福島・中津川方面(普通) | ||
■大糸線 | 豊科・穂高・信濃松川・信濃大町・白馬・南小谷方面(特急・普通) | |
5 | ■篠ノ井線 | ■信越本線直通 明科・聖高原・篠ノ井・長野方面(普通) |
■中央東線直通 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面(特急・普通) | ||
■中央西線直通 塩尻・木曽福島・中津川方面(普通) | ||
■大糸線 | 豊科・穂高・信濃大町・白馬・南小谷方面(普通) | |
6 | ■大糸線 | 豊科・穂高・信濃松川・信濃大町・白馬・南小谷方面(普通) |
7 | ■松本電気鉄道上高地線 | 信濃荒井・新村・波田・新島々方面 |
[編集] 利用状況
乗車人数1日平均約15,493人(2005年度、JR東日本による)
- 長野県下では、長野駅に次ぐ第2位の乗車人数である。主に松本周辺の観光地への拠点駅であり、特急「あずさ」、「スーパーあずさ」、「はまかいじ」の始終着駅であり、特急「しなの」の停車駅でもある。駅周辺の繁華街や、多くの企業、また、高等学校、信州大学をはじめとする各種学校の最寄駅であることもあり、利用者層は幅広く、平日は朝夕を主として、休日は日中も含め、県内では有数の混雑が見られる。土曜日、休日には観光ツアーの団体客、旅行客等が利用し、特急列車が増発されるなど大変な賑いをみせる。
[編集] 駅周辺
[編集] お城口(東口)
- 国道143号
- エスパ松本店(松本バスターミナル)
- 井上百貨店
- PARCO松本店
- 伊勢町Mウィング
- 時計博物館
- ホテルブエナビスタ
- 松本東急イン
- ホテルエースイン松本
- ローソン松本駅前店
- サークルK松本駅前店
- ファミリーマート松本駅前店
- セブン-イレブン松本駅前店(公園通り)
- マクドナルド松本店
- マルシェ通り
- しらかば大通り
- 日通駅前営業所
[編集] アルプス口(西口)
- 松本協立病院
- JR東日本松本運輸区
- JR東日本松本車両センター
- 中条保育園
- 松本タクシー松本駅西口営業所 ※西口再開発のため移転
- 西口薬局
- ホテルモンターニュ松本
- 松本電鉄上高地線西松本駅(歩いて5~6分)
[編集] バス乗り場
- 松本駅(お城口タクシープール横)
- タウンスニーカー(100円循環バス)
- 扉温泉行き送迎バス
- 松本駅前(駅前大通り沿い)
- 北市内線 - 西まわり(蟻ヶ崎先回り)・東まわり(横田先回り)
- 松本バスターミナル(駅前、エスパ1階)
- 上記以外の路線バス・高速バス・空港連絡バス
[編集] 歴史
- 1902年(明治35年)6月15日 - 国鉄篠ノ井線 当駅~西条駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1915年(大正4年)4月5日 - 信濃鉄道(現在の大糸線)南松本駅(現在の篠ノ井線の同名駅とは別)が開業。のちに松本駅に統合。
- 1921年(大正10年)10月2日 - 筑摩鉄道島々線(現在の松本電気鉄道上高地線)が開業。
- 1937年(昭和12年)6月1日 - 信濃鉄道が国有化。
- 1942年(昭和17年)4月 - 駅舎改築。
- 1948年(昭和23年)4月 - 駅舎改築。
- 1964年(昭和39年)4月1日 - 松本電気鉄道浅間線廃止。後に駅前広場を改良。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - みどりの窓口設置。
- 1968年(昭和43年)6月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1978年(昭和53年)7月 - 駅舎改築。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本と松本電気鉄道の駅となる。
- 2006年(平成18年)5月20日 - 東西自由通路一部供用開始(改札口供用開始、西口バリアフリー化、みどりの窓口移転)、自動改札機稼動開始。
- 2006年5月19日以前は、東口は3階に改札口、みどりの窓口等がある橋上駅舎、西口は6・7番線ホームに直接接続する地上駅舎であった。びゅうプラザは東口を出て右側に設けられていた。
- 旧自由通路は駅コンコースとは独立しており、西口からは旧西口改札口横の階段を、東口からは駅ビル内を通り抜けるか、駅お城口北側、駅ビル北側入り口付近の自由通路を利用する必要があった。
- 2007年(平成19年)1月頃 - 6番線・松電線ホーム連絡通路の工事開始。
- 2009年(平成21年) - 駅東口改良予定
[編集] 駅弁
- 安曇野釜めし
- 安曇野ちらし
- 岩魚ずし ※
- くるみ・舞茸おこわ
- 常念
- 白樺だより
- 地鶏めし
- 月見五味めし
- とりめし※
- 小さな信濃路※
- 櫓膳
- 山女魚姿寿し
- ※は塩尻駅の駅弁
[編集] 隣の駅
- 松本電気鉄道
- 上高地線
- 松本駅 - 西松本駅