網干総合車両所
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網干総合車両所(あぼしそうごうしゃりょうしょ)は、兵庫県揖保郡太子町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地及び車両工場である。同社神戸支社の管轄。山陽本線網干~竜野間に並行して敷地がある。
検修庫は3つあり、「第1検修庫」では221系以降の新世代電車、「第2検修庫」では旧世代電車・客車・気動車の全般検査を行う。第1検修庫には8両編成までまとめて持ち上げることが出来るジャッキが設置されている。
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[編集] 配置車両の車体に記される略号
「神ホシ」・・・神戸支社を意味する「神」と、網干を意味する「ホシ」から構成される。
[編集] 整備済み車両の車体に記される略号
「網干総」、「AB」
[編集] 歴史
- 1965年6月 - 用地買収開始。
- 1968年10月 - 明石電車区網干派出として使用開始。
- 1969年2月 - 増強工事開始。
- 1970年3月 - 網干電車区として独立。
- 2000年4月1日 - 網干電車区に、鷹取工場(阪神・淡路大震災復興にともなう再開発に敷地を提供するため廃止)の機能を移転統合し、網干総合車両所となる。同時に明石電車区の検修部門を統合し、明石支所(2004年6月1日に明石品質管理センターに名称変更)としている。
[編集] 配置車両
アーバンネットワークにおける新快速・快速用並びに播但線用の電車が配置されている。
2007年1月11日現在の配置車両(922両)は、次のとおり。
- 1000番台8両編成(W編成)9本、4両編成(V編成)5本、2000番台8両編成(W編成)30本、6両編成(J編成)12本、4両編成(V編成)51本、計608両が配置されている。
- 琵琶湖線・湖西線・JR京都線・JR神戸線の新快速や普通列車を中心に運用されている。
- 8両編成(A編成)13本、6両編成(B編成)19本、4両編成(C編成)22本、計306両が配置されている。
- 琵琶湖線・湖西線・JR京都線・JR神戸線の快速列車や普通列車、福知山線の快速列車を中心に運用されている。
- 4両編成(F編成)2本と先頭車が2両、保留車の先頭車が1両、計11両が配置されている。
- 保留車を除く10両が宮原総合運転所に貸し出されて福知山線で運用されている。
- 0番台6両編成1本、3500番台2両編成9本、計24両が配置されている。
- 播但線(姫路~寺前間)用で運用されている。6両編成は、205系の転属に伴って日根野電車区から転属。なお、一部編成にはトイレ設置車両が存在する。
- 1両のみ所属。事業用車両、牽引車。