総務部総務課山口六平太
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『総務部総務課山口六平太』(そうむぶそうむかやまぐちろっぺいた)は小学館の雑誌「ビッグコミック」に連載の漫画。作・林律雄、画・高井研一郎。
いつしか”サラリーマンの応援歌”という副題がつけられるようになった。
目次 |
[編集] 概要
1986年、「ビッグコミック」にて連載開始し、2007年現在も連載中。休載はなく2007年7号で500回を迎える。架空の自動車会社・大日自動車の総務部総務課を舞台に”スーパー総務マン”山口六平太の日常を描き続ける作品で、単行本の発行部数は1100万部を超える(2005年に出た単行本第50巻は、記念として表紙の題字が金色であった)。
番外編として「ビッグコミック増刊号」で連載中の『総務部総務課有馬係長』(そうむぶそうむかありまかかりちょう)、2006年までに一度だけ『総務部総務課今西課長』(そうむぶそうむかいまにしかちょう)がある。(内容は有馬係長や今西課長が主役で六平太は出てこないことが多い、「六平太」と同じ日常のお話。)
[編集] 物語
架空の自動車会社・大日自動車株式会社の総務部総務課で起きる様々なトラブルや問題を、29歳・独身の山口六平太を通じて解決して行く一話完結タイプ。
総務課は会社の女房役の為、持ち込まれるトラブルも千差万別。ライバル社員同士のいがみあい、衝突、福利厚生問題、時には社長夫妻の喧嘩の仲裁もやった事がある。
連載も10年を超えたあたりから、スローフード問題、成果主義導入問題などを取り上げ、サラリーマン社会において、問題提起しているのも斬新と言えよう。
尚、作品に年代の経過はあるが、登場人物の年齢は変わらない。
[編集] 登場人物
[編集] 総務課
全員のフルネームは単行本22巻の中での金田総務部長の手帳や500回の口上でわかる。
- 山口六平太(やまぐち ろっぺいた)
- 大日自動車総務部総務課勤務。29歳(「ドックデビュー」で30歳になる1ヵ月前とわかる)。
- 別名「スーパー総務マン」。常に笑みを浮かべ飄々とした風貌とそばかす顔から「ジャガイモ」、または名前から「六さん」・「六ちゃん」と呼ばれることもある。彼にかかって解決しなかったトラブルはほぼ皆無だが、それをひけらかすことも偉ぶることもしない。
- 山口県山口市出身。第六子故に六平太と名づけられた。兄弟として3人の兄(一平、大二郎、小五郎)と2人の姉(三喜子、四詩子)がいる。父親は長州女子大の学長まで務めた教育者。社長秘書の吉沢小夜子と恋仲で現在婚約中。
- 火が付いたタバコをくわえたまま舌で掴んで口の中に入れて人を煙にまくという「タバコくるっ」という特技を持つ。
- 松山市と仙台市には転勤で訪れたことがあるが、そこでも持ち前の「スーパー総務」ぶりを発揮し、鬱屈していた支社の雰囲気を改革することに成功する(実は田川社長の思惑だったのだが)。
- 最近では仕事に当たりが出てきた村木の成長ぶりを喜んでいる。
- 今西欣治(いまにし きんじ)
- 大日自動車総務部総務課長。勤続25年(「25年目の今西」より)。
- いつも平凡な人と評されるが、「おっとり」していて「お父さん」的存在。「あー困ったなぁ」・「まいったなぁ」が口癖で、六平太に頼る事が多い。
- すでに出世を諦め、植木屋として定年後に人生の第二幕を歩むことを夢見ている。
- 通勤時間1時間55分(有馬貴臣は、よく2時間と言うが、必ず課長が訂正する)の郊外に住み、家族は妻と一人息子の3人。実はイビキがすごくうるさい為、社員旅行では同室になりたがらない人が多い(大抵は六平太が一緒になる)。
- 番外編シリーズ「総務部総務課今西課長」で主役を務めたことがある。
- 村木結婚の際に仲人を務めた。
- 有馬貴臣(ありま たかおみ)
- 大日自動車総務部総務課係長。四捨五入すれば40歳になる30代。
- 自分では「総務課のエリート」と思っているが、他の課員は「疫病神」と思っている。とにかく自己中心的で自尊心の塊。常に人を見下して偉そうな事を言い、その一方で仕事で手に負えなくなると放り投げたり、「小生は知らんけんシュタイン」といって丸投げするという無責任男。部下の村木・真弓・京子を西遊記に出てくる「ブタ・サル・カッパ」と評し、どこの会社にも1人は居そうな嫌味な人物。
- しかし、風邪をひいた村木を見舞うなど、いいところもある。
- 悪運だけは強く、会社の保養施設の抽選ではほとんど当選している。
- 物語が始まる前は経理課にいて「どんぶり勘定の有馬」として有名だった。ある日取引額の融資額を一桁間違えて記載して契約してしまうミスを起こすが、それがとんでもない特許契約(融資額の何倍もする価値)であることが分かり、係長に昇進。総務課配属となった。
- 家族は妻と双子の息子2人の4人。
- 父親は有馬神社の神主。親と妹は実家を継がせようと企んでいる。
- 番外編シリーズ「総務部総務課有馬係長」では主役を務めている。
- 村木賢吉(むらき けんきち)
- 大日自動車総務部総務課勤務。六平太よりやや若いと思われる。
- 初期の頃は、名前が「豊(ゆたか)」、「村木憲吉」と表記された事も(演歌歌手の村木賢吉が元ネタであると思われる)。
- 丸顔で太っている為、有馬から「ブタ」呼ばわりされ、有馬のストレス解消のために特に意味が無くとも丸めた新聞紙で「スカポンターン」や、「スカタン」などと頭を叩かれて、時にはハリセンで叩かれているが、なんだかんだいいながらも有馬と一緒に行動していることが多い。
- とにかく大酒飲みでよく酒乱になる。今までの飲んだ量を金額に換算するとポルシェが買えるらしい。
- 昔はジュリアロバーツ、牧瀬理穂、西田ひかる、鈴木蘭々との結婚を夢見、有馬からは「一生結婚に縁がない」と馬鹿にされまくっていたが、今西課長の紹介でシングルマザーの美女・中村奈美と出会い、そのまま結婚してしまった為、周囲を驚愕させた。その後、長男・賢太をもうけ、家族4人で生活。実家は、山形県福袋市にあり、有馬係長に必ず豚袋市といわれる。その上、精肉店を経営しているため、有馬係長に「ピッタシカンカン」と言われたことがある。
- 六平太の影響も強く受け、また結婚したこころのゆとりからか、六平太がかつて手がけたダイニチの社員手帳のフレーズを村木が改良するなど、仕事にも光るものが出始めてきている。
- 小山真弓(こやま まゆみ)
- 大日自動車総務部総務課勤務。25歳(「中堅の憂鬱」より)。
- 有馬から「サル」呼ばわりされている。同僚の京子と一緒に反有馬連合を組んでいる。
- 三井京子(みつい きょうこ)
- 大日自動車総務部総務課勤務。25歳(「中堅の憂鬱」より)。
- 有馬から「カッパ」よわばりされている。同僚の真弓と一緒に反有馬連合を組んでいる。
- 宮本桃子(みやもと ももこ)
- 大日自動車経理部経理課より総務部総務課へ転属となった「スーパーOL」。六平太よりは年上で有馬と同じくらいの年齢と思われる。
- 有能だが怒らせると怖く、課内では有馬係長の抑え役となっている。別名「恐怖の桃ちゃん」。どんなに仕事が立て込んでいようとも定時の5時キッカリには片付けて帰り、カルチャースクールに通う。いつの日か文学賞を取り印税生活をするのが夢。六平太の良き理解者でもある。
- ある日突然ネイチャーフォトグラファーと結婚。誰にも何も言わずにそっと婚姻届を出した為、総務課がショックで機能不全に陥ったことがある。
- 第465話で有馬係長の妻・光子と同期であった事が明らかになる。
[編集] 総務部長
総務課とは別室にいる。
- 金田一太郎(かねだ いちたろう)
- 大日自動車総務部長。木更津部長の後を受けて、物語が始まってから2代目の総務部長である。最初は六平太を敵視していたが、後に一目置くようになる。指導は厳しく、後述する営業部の緒方部長とともに、「武闘派」と呼ばれて恐れられている。
[編集] 営業一課
- 片岡孝夫(かたおか たかお)
- 大日自動車営業部営業一課勤務。自身の縁故入社に引け目を感じていたために同期で一般入社だった六平太を敵視していたが、ある事件がキッカケに友情が生まれ、今では大の親友となる。言葉遣いはメチャクチャでバイクを乗り回す荒くれ者ではあるが、情に厚く人の恩を忘れない義理堅さを持っている。自称「ハードボイルド」。社長秘書だった伊達宗子が痴漢に遭った時、犯人をボコボコにしたのが縁で交際がスタート。後に結婚し、一人娘・舞を得る。現在3人家族。第50巻にて係長に昇進。最初、六平太に先駆けて昇進することを渋っていた片岡だが、その後、社長が六平太に相談を持ちかけたところをみて、『社長に頼りにされるヤツが昇進しないわけがない。』と悟り承諾する。
- 部下である久米の結婚式では若いながらも仲人を務めた。
- 久米広明(くめ ひろあき)
- 片岡の部下。自分の入社式にベンツで乗りつけ、社長の車に「邪魔なんだからどけてくれ」と言って周りを唖然とさせた伝説を持つ。母の発言力が強いことから、マザコン気味になっているところがあったが、片岡の下に入ったことで徐々に変化。両親に物怖じすることなく自分の意見を言えるようになった。取引先の受付嬢だった小宮悦子と結婚。仲人は先輩である片岡が務めた。片岡を選んだ理由は「人間として一生付き合っていきたい人」だかららしい。
- 緒方賢太(おがた けんた)
- 片岡の上司。前営業一課長で現営業部長。過去に一度、課長から部長への昇進を拒否した事がある。課長時代から片岡とぶつかり合うことも多いが、良いコンビとも見られている。片岡の結婚式の際の仲人も務めた。田川社長曰く「将来は大日自動車を支える大事な人材」
[編集] 営業三課
- 蒲田(かまた)
- 後述する荒瀬とともに、大日自動車営業部営業三課勤務の冗談コンビを組む。大家族の大黒柱的存在で、ゆえに転勤となる事を恐怖しており、定期人事の時期になると、(人事が内容を課外に漏らすことはないため、ただし、異動に伴う備品等の準備から、総務課には例外的に情報が伝わる)六平太に情報をリークしてもらおうと絡むが、実際に六平太が情報を漏らしたことはない。近年は「六ちゃんに絡むと異動にならない」というジンクスを担いでいるらしい。
また、5人乗り乗用車では家族の移動に足りないことから、かつて大日がリッターカーしか造っていなかった頃は、自社のニューモデルが出るたびに本社エントランスホールの展示車を見てため息をついていた(現実では、富士重工「スバル・ドミンゴ」というリッターカー7人乗りワンボックスが存在したが……)。しかし後に「サザン」をきっかけに大日の車種も拡充した為、こちらの憂いは晴れたようである。登場時は特に肩書きは書かれていなかったが、現在は係長となっている。また、ビッキーに、おかまたさんと言われた。
- 荒瀬(あらせ)
- 営業三課の問題児。かつては不祥事で総務に呼び出されても体育会系的な傲慢な態度で、しかも片岡のように潔く責任を取るという気配もなく、有馬の機嫌を悪くさせていた。しかし、大日の大株主である金森老人(後述)の運転するロールスロイスと接触事故を起こした際、六平太に助けられたことから、多少神妙になる。それでも、部屋を散らかしすぎてアパートの大家から追い出されそうになったり、屋上で全裸で寝転がり抗議電話がかかってきたりと、度々問題を起こしては六平太の手を焼かせている。
[編集] 秘書課
- 吉沢小夜子(よしざわ さよこ)
- 大日自動車社長室秘書課勤務。大日自動車のマドンナと言われている。本人たちも何がキッカケかは覚えていないがいつの間にやら六平太と交際しており、現在婚約中。合気道の有段者でもある。父親は世界的に有名な画家らしい。
- 片岡宗子(かたおか むねこ)旧姓伊達(だて)
- 元大日自動車社長室秘書課勤務。片岡孝夫の妻。父は仙台伊達病院の院長。入社時はキツイ性格で、気を張っており、何かしらあると男性社員より前に出ようとする行為が目立った。入社時の社内見学で社長室の椅子に座り「女性社長も夢じゃない」と豪語したことがある。身体を鍛える為スポーツジムにも通っていた。しかし、六平太とのやりとりを通じて徐々に性格が円くなり、落ち着いた社会人になっていった。痴漢事件をきっかけに片岡と交際をはじめ、後に結婚。結婚後も仕事を続けるつもりであったが、妊娠をきっかけに退職。
- 五十嵐麻美(いがらし まみ)
- 大日自動車社長室秘書課勤務→第5事業所。伊達宗子が結婚退職すると同時にやってくる。外国で育ち、英語とフランス語ができる。元は、資料室に勤務しており、シリョウシツという発音がシニョウシツと曖昧に聞こえていた。ハイスクールのときにベビーシッターのアルバイトもやっていた。動作がゆっくりで一見するととろそうに見えるため、有馬に、「トロ麻美」と呼ばれていた。
[編集] 取締役
- 田川耕筰(たがわ こうさく)
- 大日自動車代表取締役社長。創業社長・兵頭大三郎の意思を継ぎ「世界に誇れるクルマを作る」事を目標としている。別名「ブルドッグ」。第1話で荷物を持って視界と両手が塞がっている六平太にエレベーターのボタンを押させられ(六平太は相手が社長と気づいてなかった)、腹いせにエレベーター内でタバコを吹かしていることを注意したが、六平太が口の中にタバコを閉じ込めてしまった事に驚愕する。それ以降妙にウマが合うらしく、家庭の問題、娘の問題なども六平太に相談している。最近は役員会にもオブザーバーとして六平太を出席させる為、他の役員から「なんでアイツがいるんだ?」と不思議がられている。大株主の金森老人と共に、六平太が大日自動車の社長になることを夢見ている。なお、同じ自動車会社であるトミタ・ニッタン(トヨタ・ニッサンのもじりと思われる)の社長とは、ライバルではあるがよくお互いの会社を訪問したり、一緒にゴルフを行うなど友人関係でもある。
- 高木常務(たがぎ-)
- 大日自動車常務取締役(人事担当)。人事課長時代に六平太の採用試験を担当。面接待ちの最中に熟睡する六平太に衝撃を受ける。その後人事部長を経て、現在常務取締役。いつも笑顔を絶やさない温厚な方。高木の後任である金井は逆に厳しい人間で、「ホトケの高木、オニの金井」と言われている。しかし、高木が後継者にしただけあって根底の認識では共通するものがあるようだ。
- 森田常務(もりた-)
- 大日自動車常務取締役(技術担当)。常に冷静で論理的な思考回路を持っており、技術陣からの信頼も厚い。フルネームは「森田義一」(社内の展覧会で絵を出品した際の名札より)。
- 北野常務(きたの-)
- 大日自動車常務取締役(営業担当)。極端な暑がりでいつもセンスをパタパタさせながらフロアを歩いている。営業畑であるため、技術畑の森田常務とは意見が合わず会議等でしばしば言い合いになる。姪が二人神戸に居るが、下の方の北野さつきは六平太に惚れている。フルネームは「北野武志」(社内の展覧会で絵を出品した際の名札より)。
- 明石常務(あかし-)
- 大日自動車常務取締役(宣伝担当)。出っ歯で関西弁という外見から明石家さんまがモデルと思われる。
- 横山相談役(よこやま-)
- 大日自動車相談役。元工場長。創業社長・兵頭大三郎の薫陶を得た一人で田川と共に「いつの日か世界に誇れるクルマを作る」という夢を追っている。ある時、理想のクルマを作るプロジェクトが若手社員の間に生まれ、担当役員として彼らを監督。「大夢自動車工場」を興して第1作「ロシナンテ」を開発、その年の「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞する。「大夢自動車工場」が会社に買い取られ、第5事業所となった後は再び相談役となっている。
[編集] その他
- 金森老人(かねもり-)
- 大日自動車大株主。すでに80歳を過ぎているがいまだに色欲が抜けない精力の権化。とてもエネルギッシュで行動力だけは六平太をしのぐ。しかも大酒呑みで、田川社長から「化け物」と呼ばれた事がある。暇さえあれば六平太に「何か面白いことはないか」と電話をかけ、怒られている。六平太と知り合う以前は「ロールスロイス」をまるでスポーツカーのように乗り回していた(その為、接触事故でロールスロイスはボコボコだった)が、六平太と知り合った時の経緯からハンドルを手放し、以降は息子に運転させている。かつての夢だった大学合格を目指して勉強し不合格となるが、論文の独創性と人生経験が認められ、大学の講師を勤めている。田川と共に六平太が大日自動車の社長となるのを夢見ている。自分が亡くなった時は六平太に愛車を形見として渡す約束をしている。名前は彦衛門。
- ソーム
- ある日大日自動車に住みついた野良猫。何度離しても必ず戻ってくる為、総務課のマスコット「Mr.ソーム」となる。猫を経費で飼うことに抵抗はあったが、人間関係の潤滑油になるということで特例的に認められた。電卓を叩く特技があり、CMにも起用された。社内にはびこるネズミの大群と戦ったこともあった。寿命の為、死去。遺灰は屋上の庭園にまかれた。
[編集] 大日自動車 製品
- コアラ
- カンガルー
- 小型乗用車、リッターカー。クーペを名乗っているが実際のスタイルは初代ホンダ・トゥデイ似のハッチバック。スポーティーさを売りにしたホットハッチであると推測される。カブリオレモデルも存在し、有馬の愛車である。
- サザン
- いわゆる「フル5ナンバーサイズ」となる小型乗用車で、それまでリッターカークラス以下を専門としていた大日自動車で、初の2000cc V6エンジン搭載のセダンとなった。それまでベンツを社用車としていた田川社長にとって念願の作品。発表時には金森老人も購入すると言っていたが、それは果たされていない。
- パンサー
- 大日初の本格クロスカントリー車。子会社の大日新自工の企画による製品。それ以前にも「ヘッジホッグ」という車種を出していたが、不人気だったと言う。
- ワンボーイ
- ワンボックスカー。子会社の大日新自工の企画による製品。それ以前にも「マンモス」という車種を出していたが、不人気だったと言う。蒲田係長はようやく長年の懸案が晴れたようだ。
- キーウィ
- 連載が長期に及んだ為か、キーウィは一度登場した後、まったく異なる設定で再登場した。
- 初登場時はガルウィングの小型スポーツカーで、マツダ・AZ-1似。
- 2度目の登場時には2BOXステーションワゴン・エステートバンで、デザインは落ち着いたものに。これがロシナンテ(後述)の車内ライバルとなったのは皮肉。
- ロシナンテ
- 大夢自動車工場の企画による製品。メルセデスベンツ・SLKのような第二次世界大戦前のオープントップ・スポーツカーを、コンパクトにしたスタイルをしている。
- ウォンバット
- スパロー
- 軽トラック。社長賞を獲得したことも。
- アンクル
- ワンボックスカー。
- オフーロ
- 第一巻にて、ポスターのみ登場。
- 初代日産セフィーロのパロディと思われ、キーワードは「くうねるふとる」である。
- また、ポスターの絵柄は、セフィーロとよく似た乗用車が風呂に入っており、屋根にタオルが乗っているというもの。
- なお、ダイニチ・サザンが大日自動車初の「フル5ナンバーサイズ」セダンとなっているが、オフーロの原型たるセフィーロは「フル5ナンバーサイズ」セダンであり、明らかに矛盾していることになる。
[編集] 大日自動車 社歌
作中には『社会の人たり誇りに生きん 大日 大日』のフレーズが書かれているだけである。
[編集] ドラマ版キャスト
「総務部総務課山口六平太」は1988年7月25日から8月12日まで、NHK総合テレビにて「銀河テレビ小説」の枠で放送された。
続編の制作が期待されたが、主演の堤大二郎が、別作品の撮影中、不幸な事故により長期活動停止を余儀なくされたことから頓挫。結局、第一シリーズのみの放送となった。
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