ダイハツ・ムーヴ
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ダイハツ・ムーヴ | |
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ボディタイプ | 5ドア 軽トールワゴン |
駆動方式 | FF 4WD |
初代 | |
標準車 | |
カスタム | |
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製造期間 | 1995年 – 1998年 |
車台が共通の車種 | ダイハツ・ミラ |
同クラスの車種 | スズキ・ワゴンR マツダ・AZ-ワゴン ホンダ・ライフ 三菱・ミニカトッポ |
2代目 | |
標準車 | |
カスタム | |
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製造期間 | 1998年 – 2002年 |
同クラスの車種 | スズキ・ワゴンR マツダ・AZ-ワゴン ホンダ・ライフ 三菱・トッポBJ |
3代目 | |
標準車 | |
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ムーヴカスタム | |
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ムーヴラテ | |
製造期間 | 2002年 – 2006年 |
全長 | 3395mm |
全幅 | 1475mm |
全高 | 1630mm |
車両重量 | 820kg |
同クラスの車種 | スズキ・ワゴンR スズキ・MRワゴン マツダ・AZ-ワゴン 日産・モコ ホンダ・ライフ ホンダ・ザッツ 三菱・eK |
4代目 | |
標準車 | |
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カスタム | |
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製造期間 | 2006年 – |
全長 | 3395mm |
全幅 | 1475mm |
全高 | 1615mm |
車両重量 | 870kg |
同クラスの車種 | スズキ・ワゴンR スズキ・MRワゴン マツダ・AZ-ワゴン 日産・モコ 日産・オッティ 三菱・eK ホンダ・ライフ ホンダ・ザッツ ホンダ・ゼスト スバル・ステラ |
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ムーヴ(Move)は、ダイハツ工業の生産するトールワゴンタイプの軽自動車である。
目次 |
[編集] 概要
ダイハツの主力車種でスズキ・ワゴンRやホンダ・ライフなどと同様、若者を中心に人気がある。
2003年には1月から12月までの年間軽自動車販売台数でワゴンRを抜き第一位となる。しかし派生車であるムーヴ・ラテや、タントの発売以降は自社ユーザーを食い合い、販売台数はワゴンRに大きく水をあけられる状況が続いている。
乗車姿勢や頭上空間、開発過程などからワゴンRはワゴン寄りの乗用車であるのに対して、ムーヴはバン寄りの箱形といえる。
[編集] 歴史
[編集] 初代(L600 / L610系 1995-1998年)
- 1995年8月に初代ムーヴが発売。スズキ・ワゴンRの対抗馬として登場し、4代目ミラをベースにしていた。FF車がメインだが、マニュアル車にパートタイム4WD、オートマチック車にフルタイム4WDを用意していた。外装は、イタリアのデザイン会社I.DE.Aとダイハツの合作で、Aピラーからフロントバンパーに至るキャラクターラインとグリルレスのフロント廻り、縦型テールランプがデザイン上の特徴であった。販売では、ワゴンRを超えることは出来なかった。当時のCMキャラクターはジャズピアニストの山下洋輔。
- 1997年6月にマイナーチェンジを実施し、人気挽回策としてヤング層にアピールするべくスポーティモデルの「カスタム」シリーズ(通称“裏ムーヴ”)を追加した。これに伴ない、従来のシリーズは標準車(通称“表ムーヴ”)と呼ばれた。カスタムはメッキグリルとフラッシュサイドのフロントフェンダーが特徴で、アメリカンミニバン風の悪っぽいイメージから人気車種となった。もっとも、標準車の個性的なデザインになじめない保守的なユーザーを取り込んだことも要因である。
- 「出動!ミニスカポリス」のパトロールカーに起用された。
[編集] 2代目(L900 / L910系 1998-2002年)
- 1998年10月に軽自動車の規格改定にあわせ2代目にフルモデルチェンジ。これまで通り標準車とカスタムの2本立てとなっているが、標準車は2000年10月のマイナーチェンジの際に「カジュアル」という通称が付けられた。初代よりドアを流用している。また、2001年1月にはクラス初のディスチャージヘッドランプを採用したRSを追加、1ボディ3フェイスのバリエーションとなる。
- 標準車のデザインは、エクステリア・インテリア共にジウジアーロ率いるイタルデザインが担当。カスタム/RSは標準車を基本にダイハツ社内で手を加えたもの。従って、前期型標準車のカタログにはジウジアーロのサインが入っていた。
- 2001年、ダイハツ自らが標準車にセンターグリルを装着するというマイナーチェンジを行ったが、ジウジアーロ本人のイメージとかけ離れていたためにサインは削除された。
- 2代目で特筆すべきは、軽の中で群を抜いた居住空間の広さや開放感、視野の広さだろう。このことにより人気が大爆発した。そしてフロントガラスの傾斜・42度は、開放感を引き出す絶妙の角度と今もなおムーヴファンには語り草となっている。この広さは3代目以降のモデルへも引き継がれていくことになる。
[編集] 3代目(L150 / L160系 2002年-2006年)
- 2002年10月15日 3代目にフルモデルチェンジ。標準車は「生活革新!エキサイティングミニバン」を開発テーマに、カジュアルで上質感のある内外装デザインとなっている。一方のカスタムは「モバイル世代のラジカルボックス」を開発テーマに、先進的でスポーティな内外装デザインとなっている。また、新開発のプラットフォームにより、これまでの軽自動車の常識を覆す圧倒的な居住空間を実現。
- 2004年8月23日 派生車のムーヴラテ(L550 / L560系)発売。若い女性を意識した丸みのある外観になっている。また、標準車やカスタムとはシャーシを共有せず、専用シャーシが与えられ、乗り心地や走りの質感が向上している。
- 2004年12月24日 標準車/カスタムがマイナーチェンジ。内外装のデザイン変更や環境性能の向上、グレードの整理などの変更を行った。
- 2005年8月26日 発売10周年を記念して特別仕様車「VS」を追加。当初はカスタムのみだったが、遅れて標準車にも追加。
[編集] 4代目(L175 / L185系 2006年-)
- 2006年10月5日に4代目へフルモデルチェンジ。外観デザインは軽トールワゴンでは珍しくフロントから流れるワンモーションフォルムとなっており、3代目に比較してホイールベースが100mm拡大されたため室内空間が大幅に拡大された。また、Aピラーからフロントバンパーに至るキャラクターラインも復活した。
標準車とカスタムでは従来モデル以上に外観の差別化を図り、幅広いユーザー層の取り込みを狙う。既にエッセやソニカで採用されている新開発のKF型3気筒DOHC12バルブエンジンを全車に搭載(これに伴い4気筒のJB-DET型エンジンや既存の3気筒のEF型エンジンを廃止)、一部グレードにはCVTを採用して燃費向上を図る。シャシは7代目ミラ(L275S/L285S)と共通である。外観がダイハツ等トヨタグループの提携相手のスバルのステラに似ているのは部品共通化のためと思われる[要出典]。なお、3代目の派生モデルであるムーヴラテは別車種として扱われ、しばらくはそのまま継続販売される。センターメーターを採用している。
[編集] CM
[編集] 歴代キャッチコピー
初代
- 「ムーヴしよう。」(標準車・前期)
- 「ムーヴがムーヴ」(標準車・前期)
- 「裏ムーヴ」(カスタム・後期)
2代目
- 「MOVEism」(カスタム・前期)
3代目
- 「その広さが、スモールを変えてゆく。」(標準車・前期)
- 「MOVE ON!」(カスタム・前期)
- 「せつないほど広い。」(標準車・前期)
- 「ひそめるほど広い。」(標準車・前期)
- 「スモールの常識をぶっちぎれ。」(カスタム・前期)
- 「私のおおらかスモール」(ラテ・前期)
- 「未体験スモール」(カスタム・後期)
4代目
- 「アクティブスペース」(標準車・前期)
- 「きてます。」(標準車・前期)
- 「独走スモール」(カスタム・前期)
[編集] 歴代出演者
初代
- 山下洋輔(標準車・前期)
2代目
3代目
4代目
- 仲間由紀恵(標準車・前期)
- Mr.マリック(標準車・前期)
- 加賀まりこ(標準車・前期)
- 柴咲コウ(カスタム・前期) 以前はトヨタ・カローラランクスのCMに出演
[編集] 歴代CMソング
初代
- 「スパイダー」/山下洋輔(標準車・前期/CMに本人出演)
- 「GUITAR WONDER」/高中正義(標準車・前期)
- 「MIND BREAKER」/黒夢(カスタム・後期)
- 「少年」/黒夢(カスタム・後期/CMに本人出演)
- 「Shout at the Devil」/L'Arc~en~Ciel(カスタム・後期)
2代目
- 「ride on love.」/貴水博之(標準車・前期)
- CM用オリジナル曲(カスタム・前期)
- 「Believe,」/貴水博之(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「ドント・ストップ・ミー・ナウ」/クイーン(カスタム・後期)
- この曲はのちにキリンビバレッジ「NUDA」のCMに使われた。
- CM用オリジナル曲/KONISHIKI(標準車、カスタム共通・後期/CMに本人出演)
- 「ザッツ・ザ・ウェイ」/KC&サンシャイン・バンド(RS・後期)
- この曲はのちにホンダ・ザッツのCMに使われた。
3代目
- 「ヴィヴァルディ作曲マンドリン協奏曲ハ長調RV425」/CM用アレンジバージョン(標準車・前期)
- 「MOVE ON」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)
- CM用オリジナル曲(標準車・前期)
- 「Us」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「You Got Me」/CHEMISTRY(カスタム・前期/CMに本人出演)
- 「Ordinary hero」/CHEMISTRY(カスタム・前期)
- 「自由への招待」/L'Arc~en~Ciel(カスタム・前期)
- 「たららん」/PUFFY(ラテ・前期/CMに大貫亜美が出演)
- 「ネオメロドラマティック」/ポルノグラフィティ(カスタム・後期)
- 「BLACK STONE」/Gackt(カスタム・後期)
- 「ナイスバディ」/PUFFY(ラテ・前期/CMに本人出演)
- 「DON'T CALL ME CRAZY」/ポルノグラフィティ(カスタム・後期)
- 「恋のエチュード」/PUFFY(ラテ・前期/CMに本人出演)
4代目
[編集] 燃料電池自動車
ダイハツでは電気自動車を開発した技術力を元に、早くも1972年から燃料電池自動車を開発、ムーヴもそのベース車になっており、2種類が登場した。2005年からはタントFCHVも登場している(トヨタ・FCHVも参照)。
- ムーヴEV-FC
- ムーヴFCV-K-2
- 2代目をベースに2001年登場。トヨタ自動車との共同開発で高圧水素タンクを搭載する。2003年に国土交通大臣認定を受けて公道走行を開始。
[編集] 外部リンク
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