近鉄観光
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近鉄観光株式会社(きんてつかんこう)は、日本の飲食業者、ホテル経営業者である。近鉄グループの会社である。本社は大阪府大阪市天王寺区上之宮町2番14号。
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[編集] 概要
近鉄沿線内の関西・東海地区を中心に日本料理店や中華料理店などの運営、高速道路のサービスエリア(近鉄レストラン)やゴルフ場のレストランの運営、ホテルの運営、冷凍麺他の食品製造などを手がけている。
かつては、近鉄各駅の駅売店事業や、近鉄特急の車内販売業務も行っていた。
[編集] 沿革
- 1931年(昭和6年)3月 旭土地建物株式会社を設立する
- 1942年(昭和17年)6月 商号を関急(関西急行電鉄・現在の近畿日本鉄道の前身の社名)産業株式会社に変更する
- 同年10月 関急ホテルを開業する(現在の百楽本店)
- 1943年(昭和18年)8月 関急牧場(現在は食品工場)を開業する
- 1944年(昭和19年)7月 関急興業株式会社を合併し、食堂の1号店の関急食堂を開店する
- 1947年(昭和22年)5月 駅売店の1号店名張店開店
- 1951年(昭和26年)2月 近鉄特急の車内販売の開始する
- 1958年(昭和33年)4月 泉土地建物株式会社を合併する、旅館の1号館富雄の百楽荘を開業する
- 同年11月 北京料理の1号店である上六百楽を開店する
- 1961年(昭和36年)10月 参宮商事株式会社を合併する
- 1962年(昭和37年)12月 有限会社奈良電車営業所を合併
- 1963年(昭和38年)4月 近畿日本観光ホテル株式会社を合併し、商号を現在の社名である近鉄観光株式会社に変更する。
- 同年10月 岐阜琴塚観光株式会社を合併する
- 1964年(昭和39年)4月 山城観光株式会社を合併する
- 同年10月 新宮観光株式会社を合併 する
- 1983年(昭和58年)10月 飲食店営業の一部(60店舗)を近鉄レストラン株式会社に譲渡する
- 1985年(昭和60年)7月 姫路レストラン・サービス株式会社を吸収合併する
- 1992年(平成4年)3月 近鉄レストランを吸収合併する。近鉄駅売店の名称を「365」に
- 1995年(平成8年)3月 近観フードシステム株式会社を吸収合併する
- 1999年(平成11年)1月 株式会社東京近鉄食堂(銀座)、広島レストラン・サービス株式会社より営業全部を譲受する
- 2001年(平成13年)1月 株式会社近鉄琴参会館(高松市)より営業全部を譲受する
- 2002年(平成14年)3月 近鉄特急の車内販売事業を終了
- 2002年(平成14年)4月 駅構内における物販事業を近畿日本鉄道に譲渡する(同社が直営するが運営は別の子会社に委託)
[編集] 業態
- 日本料理「月日亭」
- うなぎ料理「江戸川」
- 中国料理「百楽」「銀座四川」(関西では餃子の王将・中央軒・萬楽等を並んで熾烈な営業合戦を展開している。)
- 居酒屋「味楽座」
- 「グリル近鉄」(近鉄観光本社ビル、近鉄の駅弁なども製造)
- 和風レストラン「櫓門」
- うどん店「うどん亭」
- 料理旅館「百楽荘」「あやめ館」「月日亭」
- ホテル「橿原観光ホテル」
- サービスエリア内レストラン(西名阪自動車道香芝サービスエリア、阪和自動車道岸和田サービスエリア、西広島バイパス佐方サービスエリア)※
- ゴルフ場レストラン(飛鳥カンツリー倶楽部、花吉野カンツリー倶楽部など)
- 病院内レストラン(天理よろづ相談所病院、高松市民病院など)
- 高松空港内売店
- カフェ近鉄成田店(成田国際空港第2ターミナル内)
- 大阪ドーム内売店、選手サロン、プレスサロン
- 近鉄本社社員食堂
など
※サービスエリア内レストラン事業は親会社の近畿日本鉄道も4ヵ所で運営(東名高速道路浜名湖サービスエリア、名神高速道路大津サービスエリア、北陸自動車道尼御前サービスエリア、伊勢湾岸自動車道刈谷パーキングエリア)