通信教育
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通信教育(つうしんきょういく、英: correspondence education)とは、常時顔を合わせて教室などの場で、直接的に教育活動を実施することが難しい場合に、郵便や情報通信などの通信手段を使用して行う教育のことである。
[編集] 概要
通信教育には、大学通信教育から、簿記、手芸、ペン習字、漢字などさまざまな社会教育の通信教育(社会通信教育)、不登校にある児童・生徒などのための通信教育、離島や山村など家々の距離があまりにも離れすぎた遠隔地における教育手段として通信を用いるもの(遠隔教育)などがある。通信教育を行うための手段については、情報通信技術の発展により、郵便からインターネットをはじめとするコンピュータ・ネットワークへの一部の移行も試みられており、2000年代以降における技術的な進化・進歩は、顕著になってきているといわれている。
児童・生徒・学生や受験生向けの通信教育としては、テレビ・ラジオを活用して学習する日本放送協会学園高等学校(NHK学園高等学校)や放送大学が進研ゼミやZ会などの添削式のものがある。
また国文学の賀茂真淵と本居宣長は、生涯において直接対面したのは松坂の一夜限りだったが、以後手紙のやり取りで師弟として学問の継承、発展に寄与した。これもまた通信教育の一例とすれば、通信教育の幅はかなり広いと考えられるといわれる。
[編集] 日本の法律に基づく通信教育
- 大学(大学院を含む)と短期大学における「通信による教育」 ⇒ 大学通信教育 - 短期大学通信教育
- 「高等学校」「中等教育学校の後期課程」における「通信制の課程」 ⇒ 高等学校通信教育
- 特別支援学校の高等部における「通信による教育」
- 中学校の「通信による教育」 ⇒ 中学校通信教育
- 社会教育法の第7章に基づく「通信教育」 ⇒ 社会通信教育