高島駅 (神奈川県)
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高島駅(たかしまえき)は、かつて神奈川県横浜市西区高島1丁目3にあった日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。東海道本線貨物支線(通称高島線)上に存在した。JR貨物の駅となって以降、貨物列車の発着はなかった。
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[編集] 駅概要
- 横浜港高島埠頭に位置していた地上駅で、3階建の駅舎があった。
- 高島線東横浜駅方面や表高島駅、根岸線から集められた貨車を仕分けするための操車場を有し、規模は大きかった。駅構内には機関区である横浜機関区(神奈川臨海鉄道の横浜機関区とは別。旧・高島機関区)を併設していた。
- 本線北側にコンテナ車・有蓋車用の貨物ホームが2面、荷役線が3本存在した。
- 1970年代まで横浜市の鉄道貨物輸送の拠点であり、駅北側の運河からの荷揚作業も行われていた。
- 駅南側にあり1983年に閉鎖・移転した三菱重工業横浜造船所へ続く専用線も存在した。
- 駅跡地周辺は「横浜みなとみらい21」という再開発地区となっているが、跡地の再開発は遅れ更地が多い。
[編集] 現在の駅周辺
[編集] 歴史
- 1913年(大正2年)6月2日 - 高島荷扱所開設。当時は横浜駅(現在の桜木町駅)構内扱いであった。
- 1915年(大正4年)12月30日 - 横浜駅から独立し高島駅開業。
- 1960年代 - 東京外環状線および東海道貨物線の建設計画が発進。このとき横浜市北方に高島駅に替わる大規模な貨物駅の建設が計画される。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - コンテナ貨物の取扱を開始。
- 1979年(昭和54年)10月1日 - コンテナ貨物の取扱を新設の横浜羽沢駅へ集約し廃止。
- 1983年(昭和58年) - 横浜市において高島地区の再開発計画(いわゆる横浜みなとみらい21計画)が旧三菱造船工場跡地を中心に着工される。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 信号場に格下げ、高島信号場となる。貨物(車扱貨物)の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 駅に格上げ、高島駅となる。但し列車の設定はない。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。
- 1995年(平成7年)2月27日 - 廃止。