鳥取県立鳥取東高等学校
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鳥取県立鳥取東高等学校 | |
創立 | 1922年 |
設置学科 | 普通科 理数科 専攻科 |
所在地 | 〒680-0061 |
鳥取県鳥取市立川町5丁目210番地 | |
電話番号 | 0857-22-8495 0857-22-8497(FAX) |
外部リンク | 公式サイト |
鳥取県立鳥取東高等学校(とっとりけんりつとっとりひがしこうとうがっこう)は、鳥取県鳥取市にある高等学校。前身は旧制鳥取第二中学校。県東部では、鳥取県立鳥取西高等学校(旧制鳥取第一中学校)とともに名門校として知られている。また、鳥取東高等学校は、理数科を有し、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている。
大正11年に創立功労者の徳田平一が、4,843坪もの校地を寄付し、翌年の4月5日に開校した。林重浩初代校長により「生徒信条」(一、日々自らを鍛え、進取の気をもって、事に当たろう。二、互いに親和し、切磋琢磨を続けよう。三、自らの責任を果たし、社会に尽くす心を持とう。)が定められ、「頌徳碑」とともに「生徒訓条」(質実剛健ニシテ正義を履践スベシ、己ヲ克治シ他ヲ寛容シテ親和スベシ、勤勉日ニ新ニシテ奉公ノ誠ヲ諭スベシ)の銘文が、校内の「憩いの森」に石碑が建てられている。 鳥取東高等学校の応援歌として愛唱されている清水英明作詞の「若草萌えて」([1])は、どちらが先に取り入れたか経緯は明確ではないが、同志社大学の応援歌と同じである。
校章は「三つのペン」に高の文字をあしらったもので、スクールカラーは「紫紺」である(ちなみに、鳥取西高等学校の校章は「三つの矢羽」に高、スクールカラーは「臙脂」)。 鳥取東高等学校では、質実剛健、親和、勤勉の気風と、生徒ひとりひとりへの懇切な指導を重視しており、在校生、卒業生ともに愛校心が強い。また、鳥取西高等学校との関係も深く、互いに切磋琢磨している。 毎年、「東高祭」が、鳥取東高等学校の校地と県民文化会館の梨花ホールを会場に盛大に行なわれる。
目次 |
[編集] 歴史
- 1922年6月20日:鳥取県立鳥取第二中学校として設立。将来は7年制高等学校(現在の中学校・高等学校・大学の一貫教育に相当)に発展させる予定だったが、当時の鳥取県の財政事情で実現しなかった。
- 1923年4月5日:開校。
- 1926年6月23日:この日をもって創立記念日とする。
- 1948年4月1日:鳥取県立鳥取第二高等学校として発足。
- 1949年4月1日:鳥取第二高等学校・鳥取工業高等学校・鳥取実業高等学校(湖山校舎・美和分校)が合併して鳥取県立鳥取東高等学校として発足。
- 1951年4月1日:湖山校舎・美和分校(旧鳥取実業高等学校)を分離し、同時に青谷高等学校を合併し鳥取県立気高高等学校(現・鳥取県立鳥取湖陵高等学校・鳥取県立鳥取緑風高等学校・鳥取県立青谷高等学校)となる。代わりに岩美実業高等学校・邑美実業高等学校を鳥取東高等学校へ合併。
- 1953年4月1日:工業校舎を鳥取県立鳥取工業高等学校へ、岩美校舎を鳥取県立岩美農業高等学校(現・鳥取県立岩美高等学校)へ分離。
- 1959年4月1日:公立学校としては全国最初の専攻科を設置。
- 2001年4月1日:理数科を設置。
- 2009年3月31日:専攻科を廃止予定。
[編集] 設置学科
- 全日制
- 普通科
- 理数科
- 専攻科
[編集] 校内施設
校内施設としては、図書室、自習室、コモンホール(多目的利用)、研修館(宿泊研修施設)、ふれあい館(宿泊研修施設)、第1・第2グラウンド、格技場、弓道場、トレーニングジムがある。また、平成8年に第二体育館、平成12年に第一体育館及び部室棟、平成15年にプール、しののめ館(同窓会館)が新築された。さらに、平成18年に食堂が新築された。 普通教室には、全室冷暖房完備で快適な学習環境が整えられている。 校門までは銀杏並木が美しい専用通学路「志学の道」が整備され、校地周辺の天神川は桜の名所として知られている。
[編集] 同窓会
同窓会の「東雲会」(しののめかい)は、現在、東京東雲会、京阪神東雲会、東海支部東雲会があり、同窓生の交流も盛んである。旧制鳥取第二中学校の卒業生は「柏葉何回生」(鳥取第二中学校の校章が「三つの柏葉」に中の文字だったので)、鳥取東高等学校の卒業生は「山脈何回生」と記してる。「鳥東」(とりとう)と略されるほか、「柏葉」(はくよう)「東雲」(しののめ)という言葉も象徴的に用いられる。2005年6月23日の第83回創立記念日を期に同窓会報「しののめ」が創刊された。
[編集] 有名な卒業生
- 山下佐知子(元女子マラソン選手、現第一生命女子陸上部監督)
- 谷口伸(声楽家、バリトン)
- 常田享詳(薬剤師、政治家、元郵政政務次官、農林水産副大臣)
- 榎本武利(岩美町町長)
- 糸賀一雄(障害者福祉の先駆者)
- 中島諒人(演出家、劇団鳥の劇場主宰)
- 尾室義典(農林水産大臣政務秘書官)