1942 (ゲーム)
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『1942』は1984年にカプコンが発売したアーケードゲームで強制縦スクロールのシューティングゲーム。
敵の弾をよける手段として宙返りを導入し、追い詰められても挽回できる手段ができたため、シューティングゲームの中では珍しく、ゲーム内容を覚えないでクリアできる、いわゆる覚えゲーではないゲームの一つとなった。自機を援護してくれるオプションのサイドファイター、ボスキャラの巨大戦闘機の亜也虎など見所も多く幅広いプレイヤーから人気を得た。
[編集] 概要
- 8方向レバーと2ボタン(ショット、宙返り)で自機を操作。
- ショットは横二連装で、宙返りは回数制限がある。
- 地上物は存在せず、敵は全て飛行機。ザコは1発で破壊でき、小ボス、中ボス的な敵はたくさん弾を当てないと倒せない。緑と灰色の色違いが存在するものは、灰色のほうが耐久力が高い。
- 時々出てくる赤い色の編隊を全て倒すと、「Pow」が出現。編隊の動きによって色が違い、色によって機能が違う(出現場所は固定)。
- メインショットが4連装になる。
- 画面上の敵が全滅
- 左右に味方が付き、攻撃力が上がるが当たり判定も増える(味方はそれぞれ敵弾や敵本体に当たるか、自機がやられるまで使用可能。中ボスにぶつけると一撃で墜落させられる)。
- ポイント1000点(すでに持っているパワーアップのPOWの場合は強制的にこれになる)。
- 2ステージ目から、ザコを200機落とすごとに画面下からゆっくりと上がっていく敵が出現、打つと矢七になり5000点ボーナス。
- 毎ステージごとに撃墜パーセンテージが表示され、この得点によってボーナス点が入る。
- 敵が全く弾を撃ってこない、ボーナスステージ的な面があるが、敵にぶつかると死ぬ。
- 残数が0になるとゲームオーバー
- 各ステージでは1~4はミッドウェイ、5~8はマーシャル、9~12はアッツ、13~16はラバウル、17~20はレイテ、21~24はサイパン、25~28はイオウジマ、29~32(ラスト)は沖縄のステージが構成されている。
- 全部のステージをクリアすると1000万点のボーナスが入り、ゲームオーバーになる。
- ゲームセンターCXクリエイターインタビューでの岡本吉起による開発裏話。
- ・宙返りシステム
- 他社のゲームでプレイヤーがピンチに陥った時のどうにもできない状況が嫌で、
- 自分ならこうするという発想の元に自分の不満を解消するべく導入。
- ・サイドファイター
- 当時は自分があまりゲームを知らなかったことから、
- ナムコ社のギャラガのデュアルファイターを参考に取り入れた。
- ・亜也虎
- 当時カプコンに在籍していた開発スタッフの森安也子さんという
- 体格の大きかった人がモデルで、岡本氏曰く「デカいの出すかぁ」が誕生の由来らしい。
[編集] 続編、移植作品
- 1987年 - 1943
- 1988年 - 1943改
- 1990年 - 1941 Counter Attack
- 1996年 - 19XX -THE WAR AGAINST DESTINY-
- 2000年 - 1944 The LoopMaster
- 1985年 - ファミリーコンピュータ
- 1987年 - PC-8801mk2SR、FM-7 (アスキー)
- 1998年 - プレイステーション/セガサターン(カプコンジェネレーションVol.1として)
- 2002年 - 携帯アプリ(3キャリア)
- 2006年 - プレイステーション2、プレイステーション・ポータブル(カプコン クラシックス コレクションに収録)