1979年ウィンブルドン選手権
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1979年 ウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon 1979)は、イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケークラブ」にて、1979年6月25日から7月9日にかけて開催された。
目次 |
[編集] 大会の流れ
- 男子シングルスは「128名」の選手による通常の7回戦制で行われた。
- 女子シングルスは「96名」の選手による7回戦制で行われ、32名の選手は「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。シード選手でも、1回戦から出場した人と、2回戦から登場した人がいる。2回戦から登場した選手が初戦敗退の場合は「2回戦=初戦」と表記する。
[編集] シード選手
[編集] 男子シングルス
- スウェーデン ビョルン・ボルグ (優勝、大会4連覇)
- アメリカ合衆国 ジョン・マッケンロー (4回戦)
- アメリカ合衆国 ジミー・コナーズ (ベスト4)
- アメリカ合衆国 ビタス・ゲルレイティス (1回戦)
- アメリカ合衆国 ロスコー・タナー (準優勝)
- アルゼンチン ギレルモ・ビラス (2回戦)
- アメリカ合衆国 アーサー・アッシュ (1回戦)
- パラグアイ ビクトル・ペッチ (3回戦)
- アメリカ合衆国 ブライアン・ゴットフリート (3回戦)
- ポーランド ヴォイチェフ・フィバク (1回戦)
- オーストラリア ジョン・アレクサンダー (3回戦)
- スペイン ホセ・ヒゲラス (2回戦)
- スペイン マニュエル・オランテス (2回戦)
- アルゼンチン ホセ・ルイス・クラーク (4回戦)
- アメリカ合衆国 ティム・ガリクソン (ベスト8)
- イタリア コラド・バラツッティ (1回戦)
[編集] 女子シングルス
- チェコスロバキア マルチナ・ナブラチロワ (優勝、大会2連覇)
- アメリカ合衆国 クリス・エバート・ロイド (準優勝)
- オーストラリア イボンヌ・グーラゴング・コーリー (ベスト4)
- アメリカ合衆国 トレーシー・オースチン (ベスト4)
- イギリス バージニア・ウェード (ベスト8)
- オーストラリア ダイアン・フロムホルツ (ベスト8)
- アメリカ合衆国 ビリー・ジーン・キング (ベスト8)
- オーストラリア ウェンディ・ターンブル (ベスト8)
- オーストラリア ケリー・レイド (4回戦)
- ルーマニア バージニア・ルジッチ (4回戦)
- 南アフリカ共和国 グリア・スティーブンス (4回戦)
- イギリス スー・バーカー (1回戦)
- チェコスロバキア レジナ・マルシコワ (3回戦)
- アメリカ合衆国 キャシー・ジョーダン (4回戦)
- オランダ ベティ・ストーブ (4回戦)
- アメリカ合衆国 パム・シュライバー (2回戦、不戦敗)
[編集] 大会経過
[編集] 男子シングルス
準々決勝
- ビョルン・ボルグ vs. トム・オッカー 6-2, 6-1, 6-3
- ジミー・コナーズ vs. ビル・スカンロン 6-3, 4-6, 7-6, 6-4
- パット・デュプレ vs. アドリアーノ・パナッタ 3-6, 6-4, 6-7, 6-4, 6-3
- ロスコー・タナー vs. ティム・ガリクソン 6-1, 6-4, 6-7, 6-2
準決勝
[編集] 女子シングルス
準々決勝
- マルチナ・ナブラチロワ vs. ダイアン・フロムホルツ 2-6, 6-3, 6-0
- トレーシー・オースチン vs. ビリー・ジーン・キング 6-4, 6-7, 6-2
- イボンヌ・グーラゴング・コーリー vs. バージニア・ウェード 6-4, 6-0
- クリス・エバート・ロイド vs. ウェンディ・ターンブル 6-3, 6-4
準決勝
- マルチナ・ナブラチロワ vs. トレーシー・オースチン 7-5, 6-1
- クリス・エバート・ロイド vs. イボンヌ・グーラゴング・コーリー 6-3, 6-2
[編集] 決勝戦の結果
- 男子シングルス: ビョルン・ボルグ vs. ロスコー・タナー 6-7, 6-1, 3-6, 6-3, 6-4
- 女子シングルス: マルチナ・ナブラチロワ vs. クリス・エバート・ロイド 6-4, 6-4
- 男子ダブルス: ジョン・マッケンロー& ピーター・フレミング vs. ブライアン・ゴットフリート& ラウル・ラミレス 4-6, 6-4, 6-2, 6-2
- 女子ダブルス: ビリー・ジーン・キング& マルチナ・ナブラチロワ vs. ベティ・ストーブ& ウェンディ・ターンブル 5-7, 6-3, 6-2
- 混合ダブルス: ボブ・ヒューイット& グリア・スティーブンス vs. フルー・マクミラン& ベティ・ストーブ 7-5, 7-6
[編集] みどころ
- 女子ダブルス決勝戦の前日、7月8日にウィンブルドン最多優勝記録保持者のエリザベス・ライアンが87歳で死去した。ライアンは1920年代から1930年代前半にかけて、ウィンブルドンで女子ダブルス12勝+混合ダブルス7勝=総計「19勝」を獲得した選手であり、この日も大会会場で女子シングルス決勝を観戦していたが、8日の夜に心臓発作で急逝した。7月9日の女子ダブルス決勝を制したビリー・ジーン・キング夫人は、ライアンの最多優勝記録を45年ぶりに更新し、総計「20勝」を獲得した。(キング夫人の優勝記録:女子シングルス6勝+女子ダブルス10勝+混合ダブルス4勝=総計20勝)
- 男子シングルス優勝者のビョルン・ボルグは大会4連覇を達成。マルチナ・ナブラチロワは女子シングルス2連覇と単複2冠を達成したが、当時はまだチェコスロバキア国籍であった。
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