Home (アンジェラ・アキ)
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HOME/Home(ホーム)は、アンジェラ・アキのメジャーデビューシングル、および1枚目のアルバム。発売元はどちらもエピックレコードジャパン。
目次 |
[編集] シングル
HOME | ||
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アンジェラ・アキ の シングル | ||
リリース | 2005年9月14日 | |
ジャンル | J-POP | |
レーベル | エピックレコードジャパン | |
プロデュース | 松岡モトキ | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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アンジェラ・アキ 年表 | ||
HOME (2005年) |
心の戦士 (2006年) |
[編集] 解説
楽曲のキャッチコピーは『あなたの「ふるさと」はどこですか?』。
ノンタイアップであるため、最初のリリース時には数えるほどの音楽ファンと地元徳島県で僅かに取り上げられたに過ぎないが、後に話題となる歌の宅配便キャンペーンや、フジテレビ系『めざましテレビ』内コーナー「広人苑」での中野アナを涙させるパフォーマンス、さらには2005年11月11日にNHKで放送された『ポップジャム』のブレイクレーダーのコーナーでのピアノ弾き語りでコーナー歴代3位の92.3%の得票率などから歌そのものの評判も高まり、次回作『心の戦士』のスマッシュヒットへの足掛かりとなった。余談だが、前述の「広人苑」はこのときがコーナー第一期の最終回であり、現在は「広人苑II」としてコーナー継続している。また、ポップジャムで当時行われていた80%越え時に行われる福引では特賞の紅白出場権ではなく、末賞のティッシュペーパーを手に入れている(後に紅白出場権は自力で獲得している)。
ちなみに中国四国地方ではローカル番組のCMとして一時期用いられることもあった。
そしてこの曲で、『第57回NHK紅白歌合戦』に初出場。DJ OZMAの、女性バックダンサーの裸体をイメージしたボディースーツ着用パフォーマンスが問題視された最中での歌唱であったが、ピアノ弾き語りでしっとりと歌い上げた。その直後の白組司会の中居正広が言葉を失う様もネット上では話題となっていた。後にさだまさしがこのアンジェラのパフォーマンスを、自身の番組『2007年新春生放送 年の初めはさだまさし』で賞賛している。ちなみにさだまさしはアンジェラ・アキの直後の出場だった。
比較的デビュー時からライブのラストとして演奏されることの多かった楽曲であるが、武道館ライブの前後から「HOME」ラストのスタイルを封印しつつあり、あくまでも「アンジェラライブの一曲」として扱われることも増えている。
特徴的なサビから特に30~40代の世代から評判が高いとされる。
このCDは初回DVD付盤が存在しない。ちなみにこのプロモーション用CDには「HOME」のプロモーションビデオが収録されているDVDが付属しており、しばしばネットオークションで高額で取引されることがある。
[編集] 収録曲
- HOME
- 奇跡
- Will You Dance
- 帯にメッセージを寄せているジャニス・イアンのカヴァー。本作における演奏ではアンジェラによる日本語訳詞が付けられている。なお、この楽曲のアレンジや日本語詞について直々にジャニスに相談したアンジェラは好きなようにやっていいとお墨付きをもらったと言う。
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この「Home (アンジェラ・アキ)」は、シングルCDおよびレコードに関連する書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(Portal:音楽 Wikipedia:ウィキプロジェクト アルバム) |
[編集] アルバム
Home | ||
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アンジェラ・アキ の アルバム | ||
リリース | 2006年6月14日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 61分47秒 | |
レーベル | エピックレコードジャパン | |
プロデュース | 松岡モトキ | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
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ゴールド等認定 | ||
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売上枚数 | ||
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アンジェラ・アキ 年表 | ||
ONE (2005年) |
Home (2006年) |
[編集] 解説
インディーズ版含めて日本では最初のフルアルバムであり、オリジナルアルバムとしてはメジャーデビュー後初の作品となる。これまでにアメリカと日本のインディーズレーベルで各1枚ずつのアルバムをリリースしていたが、今回は待望のメジャーレーベルからのアルバム発売とあって、本人はもとより、彼女をずっと応援してきた者からは多くの反響があった。
アルバム発売前からテレビ出演も増えたために、次第にアンジェラ・アキが全国区に知れ渡り、更に5月27日にアメリカ合衆国シカゴのローズモンシアターにて行なわれた海外でも有名なゲーム音楽の名曲をオーケストラで演奏するコンサート『PLAY!』に出演したことで一気に国内外での評価を高めることになり、長きに渡って国内では存在が待望視されていた女性実力派シンガーの需要に応えるようにリリースとなった。
内容の完成度において評価がかなり高い一方で、楽器が前作『ONE』に比べて多いために、「ピアノだけのアルバムでもよかった」との意見もあることも事実である。また、本作は恒例であった、自身による日本語訳詞の洋楽カバー曲が一切収録されていないというのも特筆すべきことである。なお、本作では基本的にシングルカップリング曲はシングル『HOME』収録の「奇跡」1曲のみで、他のカップリング曲は収録されなかった。
『Kiss Me Good-Bye』『This Love』のヒット、さらには多くのプロモーション効果もあり、発売週は宇多田ヒカルの『ULTRA BLUE』に次ぐオリコンチャート2位と言う好成績を残し、以後この1,2位のランキングは2週にわたって動くことがなく、3週目以降も高順位を記録している。このアルバムによって彼女自身の知名度が更に増す結果となった。余談だが、この記録は徳島県出身のミュージシャンが歴史上初めて表の舞台のランキングで2位を記録した瞬間でもある。初回盤にはこれまでのシングル4枚のプロモーションビデオ、およびファイナルファンタジーXIIのムービーと「This Love」のライブ映像を収録したDVD付だったが、発売前の高い前評判もあって即完売となってしまい、Amazonやネットオークションでは現在でも販売価格以上の高値で取引されている。
[編集] 収録曲
[編集] Disc 1
- Kiss Me Good-Bye
- スクウェア・エニックス制作プレイステーション2用ゲームソフト『ファイナルファンタジーXII』挿入歌、および3rdシングル。
- メジャーデビュー前からライブでは幾度か披露されるも、ゲームの発売時期になるまで音源化は見送られていた。作曲がファイナルファンタジーシリーズゆかりの植松伸夫とあって、シングル化の際には発売前から注目度が高く、この曲で自身初のオリコントップ10入りを果たし、前述の『PLAY!』ではVOICES music from FINAL FANTASYコンサートに引き続きアーニー・ロスのタクトのもと、ピアノ弾き語りを披露。地元の歌手でもなかなかなしえることの出来ない、スタンディングオベーションが起き、5千人の観客を絶賛させたこともテレビで報道され話題になった。弾き語りスタイルを全面に押し出している中でこの曲を一番最初にしたのには「ピアノと歌のアルバムである」というコンセプトからピアノのイントロでなおかつ弾き語りの穏やかなイメージを壊す意味での1曲目であることを語っている。
- Love Is Over Now
- 心の戦士
- 中京テレビ『中京テレビニュースプラス1』エンディングテーマ、および2ndシングル。
- リリース前から既にライブでは何度か披露されていたが、1stシングル『HOME』の発売から約半年経ってようやくの2ndシングルとなった。タイアップは地方番組のテーマソングのため、事実上ノンタイアップながらも、初回盤付属の『ファイナルファンタジーXII』のトレイラー映像や収録曲「Eyes On Me」のカバーなどが話題となり、発売翌日のオリコンデイリーチャートで9位を記録した。
- MUSIC
- アルバムの先行披露としてライブでは『This Love』の発売前後からよく演奏されていた楽曲。アンジェラの楽曲には珍しいかなりアップテンポを意識した楽曲。ほとんどのライブを弾き語りでこなすにもかかわらずこの曲はロックバンドのそれと同じように見事なまでにライブでの盛り上げ役を担っている。また、ライブではまず同じアレンジで披露されることはなく、ショートバージョンであったり、最後の「I hear the music」の後に歌詞が追加されていることもある。
- This Love
- MBS・TBS系全国ネットアニメ『BLOOD+』エンディングテーマ、東宝東和全国ロードショー韓国映画『デイジー』日本版イメージソング、および4thシングル。
- アルバムの先行シングルとしてリリースされた。「Kiss Me Good-Bye」に引き続き壮大なバラードに仕上がっている。また、『Kiss Me Good-bye』のヒットで評価が高まったためか、世界進出の話が本格的に持ち上がってきたのもこの頃。最初はアニメ『BLOOD+』のエンディングテーマとしてのタイアップのみだったが、後に韓国映画『デイジー』の日本版イメージソングとしても起用され、一つのタイアップが継続中にもう一つのタイアップが付くと言う、非常に珍しいダブルタイアップソングとなった。
- お願い
- 曲そのものはデビューする4年以上前から出来ていたと言う楽曲。ライブでも何度か披露されていた。ピアノの音源は4年前のデモ音源がそのまま使用されている。これはスタジオで取り直したものがゴージャス過ぎて素朴さがなくなってしまった事を本人が嫌ったため。
- 宇宙
- どこか不思議な雰囲気を持った本作でも異色の楽曲。詞にカギカッコでセリフを用いていることなどもアンジェラの作品でとしては珍しい試みである。本作で最も楽曲制作が難航した曲でもあり、最も初期の段階ではX JAPANの楽曲『ART OF LIFE』のような30分近い大作であったが、アルバムの一曲として収録するために試行錯誤が繰り返され、現在のアルバムバージョンへと変化した楽曲であると言う。武道館ライブでは楽曲の雰囲気をそのまま表現するかのようにキャンドルを使った神秘的な演出が用いられている。
- Rain
- 元々は前作『ONE』に収録されていた楽曲。ここではリアレンジされ、ドラムやアコースティックギターなどを追加した編成で収録されている。本人曰く、「ライブで何度も披露してきて成長した「Rain」」であると言う。
- 奇跡
- メジャーデビューシングル『HOME』収録曲。ドラム、ベース、ピアノと比較的少ない楽器で構成されている。元々前作『ONE』の頃に完成していた楽曲であったが、ロック感を出すためにドラムやベースを組み込みたいという意向から当時は発表が見送られた経緯がある。
- 大袈裟に「愛してる」
- 完全ピアノ弾き語りのみの楽曲。この曲ではクレジット上に表記されているのはアンジェラのボーカルとピアノのみで、前作『ONE』の流れ、およびライブでのスタイルを意識した収録となっている。
- ハレルヤ
- サビのコーラスが特徴的な楽曲。ファン人気は非常に高かったが、武道館ライブまでは一度もライブ演奏されることがない楽曲でもあった。ライブ披露時は前述のコーラスを会場一体となって斉唱する。
- HOME
- 自身のメジャーデビューシングルであり、本作のタイトル曲。アンジェラ自身が故郷徳島を想って描いた曲としても知られる。詳しくは上記のシングルの解説を参照のこと。
- Your Love Song
- 本作では2曲目のピアノ弾き語り楽曲。但し、この楽曲は本作唯一の全英語詞。 この曲もデビュー4年以上前からあたためていた楽曲で、ピアノイントロで始まり、ピアノに終わるアルバムとして完結させるためにこの位置に配置していると語っている。
- 作詞:アンジェラ・アキ(#1~15)
- 作曲:アンジェラ・アキ(#2~15)、植松伸夫(#1)
- ストリングスアレンジ:河野伸(#1,2,3,5)
[編集] Disc 2(DVD)
初回盤のみ付属のDVD
- HOME ミュージック・ビデオ
- 心の戦士 ミュージック・ビデオ
- Kiss Me Good-Bye ミュージック・ビデオ
- (ファイナルファンタジーXII + アンジェラ・アキ コンピレーション・ビデオ)
- This Love ミュージック・ビデオ
- ファイナルファンタジーXII 完全オリジナル・ムービー ~Final Edition~
- This Love ライブ・パフォーマンス (5/7 Sony Music Anime Fes.)
[編集] 参考資料
- アルバム本体のブックレット
- 各種インタビュー記事
[編集] 参加ミュージシャン
- アンジェラ・アキ:Vocal,Piano
- 松岡モトキ:アレンジ,プロデュース,アコースティック・ギター
- レコーディングリミックス:三上義英
- 村石雅行:ドラムス
- 沖山優司:ベース
- 弦一徹ストリングス:ストリングス
- 永山利彦:チェロ
- 阿部尚徳:プログラミング
- 伊藤隆博:ハモンド・オルガン
[編集] 外部リンク
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