JR東日本硬式野球部
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JR東日本硬式野球部(じぇいあーるひがしにほんこうしきやきゅうぶ)は、東京都に本拠地を置き日本野球連盟に所属するJR東日本の社会人野球チームである。合宿所・練習グラウンドは千葉県千葉市に所在する。
JR東日本と銘打っているが、現在は東北ブロックが「JR東日本東北硬式野球部」に分裂しているため、実質的には関東甲信越ブロックの社会人野球チームになっている。
他のJRチームと同様、大正時代中期である1920年に創部、その当時は東京鉄道管理局と称していた。戦後国鉄の組織改革により、国内の9管理局が全部で29管理局に膨れ上がる。また、1950年シーズンに国鉄スワローズが発足することから、社会人野球チームの再編も行われた。東京も千葉や水戸の独立を経て、1949年に新生東京鉄道管理局となった。1987年、国鉄民営化に伴い、JR東日本チームとなる。
2005年12月25日に発生したJR羽越本線脱線事故を受け、当面の間大会への出場を自粛していたが、2006年3月の東京都企業春期大会で実戦に復帰した(JR東日本 8-6 セガサミー)。
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[編集] 設立・沿革
- 1877年 - 日本初の野球チーム「新橋アスレチックス」が結成され、当時の新橋鉄道局の職員が選手の多くを占める(1897年に解散)
- 1920年 - 「東京鉄道管理局」として創部
- 1942年 - 都市対抗野球初出場(2回戦敗退)
- 1949年 - 国鉄再編に伴い、新生「東京鉄道管理局」として再出発
- 1987年 - 国鉄民営化に伴い、「JR東日本」に改称
- 2001年 - 日本選手権初出場(初戦敗退)
[編集] 主要大会の出場歴・最高成績
- 都市対抗野球 - 出場10回、4強1回(2006年)
- 日本選手権 - 出場1回
- JABA東京スポニチ大会 - 優勝2回(2001、05年)
- JABA九州大会 - 優勝2回(1998年、 2002年)
- JABA高砂市長杯争奪大会 - 優勝1回(1996年)
- JABA新潟大会 - 優勝1回(1974年)
- JABA富山市長旗争奪富山大会 - 優勝1回(2006年)
[編集] 主な出身プロ野球選手
- 赤星憲広外野手(2000年阪神ドラフト4位)
- 石川雅実投手(2001年読売ドラフト4巡)
- 萩原多賀彦投手(2001年ヤクルトドラフト6巡)
- 五十嵐貴章投手(2001年ヤクルトドラフト7巡)
- 小山良男捕手(2004年中日ドラフト8巡)
- 工藤隆人外野手(2004年北海道日本ハムドラフト9巡)
- 松井光介投手(2005年ヤクルト大学生・社会人ドラフト3巡)
- 寺内崇幸内野手(2006年読売大学生・社会人ドラフト6巡)
- 鈴木誠投手(2006年読売育成ドラフト1巡)