Vodafone 905SH
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キャリア | ソフトバンクモバイル |
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製造 | シャープ |
発売日 | 2006年5月27日 |
概要 | |
音声通信方式 | SoftBank 3G(W-CDMA) (2.0GHz帯を使用) |
形状 | サイクロイド型 |
サイズ | 105 × 49 × 27 mm |
重量 | 143 g |
連続通話時間 | 180分 |
連続待受時間 | 360時間 |
充電時間 | 140分 |
データフォルダ | 20MB |
外部メモリ | miniSD |
日本語入力 | ケータイShoin4 |
FeliCa | あり |
赤外線通信機能 | IrMC ver 1.2 |
Bluetooth | Ver 1.2 |
ワンセグ | あり
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メインディスプレイ | |
方式 | モバイルASV液晶 |
解像度 | ワイドQVGA (240×400ドット) |
サイズ | 2.6インチ |
表示色数 | 16777216色 |
サブディスプレイ | |
方式 | モノクロ |
解像度 | モノクロ |
サイズ | 1行 |
表示色数 | 1色 (黒) |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 202万画素CCD |
機能 | サイクロイド連動 |
サブカメラ | |
画素数・方式 | 11万画素CMOS |
機能 | サイクロイド連動 |
カラーバリエーション | |
ブラック (Black) [SB/V] |
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ホワイト (White) [SB/V] |
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アクアマリン (Aqua marine) [V] |
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ネイビー (Navy) [SB] |
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レッド (Red) [SB] |
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ベージュ (Beige) [SB] |
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Vodafone 905SH(ボーダフォン905SH)及び、後のSoftBank 905SH(ソフトバンク905SH)は、シャープが開発し、当初はボーダフォン日本法人、その後はソフトバンクモバイルが販売するW-CDMA通信方式(日本国内専用)のVodafone 3G(現SoftBank 3G)サービスを利用可能な携帯電話端末。
地上デジタルテレビ放送(ワンセグ)・地上アナログテレビ放送対応。2006年5月27日発売。通称は「AQUOSケータイ」。この端末が初代のアクオスケータイであり、ソフトバンクの大ヒット商品となった。
ワンセグ対応機販売シェアは機種別構成比39.67%でNo.1である(2006年8月 GFKJapan調べ)。
目次 |
[編集] 主なサービス・機能
- ミュージックプレイヤー(Music Manager使用)
- 着うたフル 3Dサラウンド対応ステレオスピーカー搭載
- Bluetooth(Ver 1.2 / Power Class2 / Headset,Hands-Free,Dial-up Networking,ObjectPush,File Transfer(FTP),Basic Imaging プロファイルに対応)
- 赤外線通信機能(IrMC1.2準拠)
- ちかチャット対応
- Vアプリ(現S!アプリ)(メガアプリ)
- TVコール
- カスタムスクリーン(カスタモ)
- Vodafone live! FeliCa(現S!FeliCa)対応(2006年12月2日からモバイルSuicaにも対応)
- QRコード読み取り・作成
- ケータイカラオケV-kara
- Vodafone live! CAST(現S!CAST)対応
- Vodafone Address Book(現S!アドレスブック)対応
- デルモジ表示対応
- 電子コミック対応
- 顔認証機能搭載
- マルチジョブ機能
- 国際ローミングには非対応。
主な対応サービス | |||
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Yahoo!mocoa | S!ループ | ||
S!CAST | S!FeliCa | ||
S!ケータイ動画 | 電子コミック | S!アプリ | |
着うたフル/着うた | S!アドレスブック | ||
レコメール | TVコール |
[編集] 特徴
この携帯電話の大きな目玉は「AQUOSケータイ」と呼ばれているようにワンセグである。この端末のワンセグ機能の特徴として
といった機能を搭載。
なお、SIMカードが挿入されていない場合は端末の操作が行えないため、契約解除などを行うとワンセグ視聴もできなくなる。
容量 | ワンセグ | アナログ |
---|---|---|
64MB | 約20分 | 約18分 |
128MB | 約40分 | 約36分 |
256MB | 約1時間20分 | 約1時間12分 |
512MB | 約2時間40分 | 約2時間24分 |
1GB | 約5時間20分 | 約4時間48分 |
2GB※ | 約10時間40分 | 約9時間36分 |
※2GBのminiSDカードはカードメーカー側で動作確認がとれているものもあるが、一部のカードでは正常に反応しない場合がある。
[編集] 評判
[編集] 発売前
他のワンセグ対応端末とは異なり、液晶部分を180度回転させてひっくり返すという面倒な動作をしなくても、液晶部分をワンタッチで90度回転させるだけで大画面でのワンセグが視聴できるというサイクロイドスタイルが注目を集めている。
他の端末とは違いワンセグ放送開始には発売が間に合わなかったが、この端末が発売するのを待ちほかの端末を買い控えているという人も少なくない。ボーダフォンでは久々のヒットになるだろうと期待されていた。
雑誌等でも発売前としては異例の賑わいを見せている。携帯電話専門誌で発表と同時に大きく取り上げられたほか、日経トレンディ誌では「持ちやすく置きやすい905SH」「長時間持っていても疲れにくい」、小学館DIME誌では「片手で持ってもテーブルに置いても使える」と紹介されている。
[編集] 発売後
発売後、期待通り初登場売り上げ1位を記録していてその記録を更新し続けた。圧倒的な売り上げで発売から一カ月で約10万台を売り上げ、一部の地域では品薄状態だった。広告面でも、独特の機構であるサイクロイドスタイルを「予想外の動き」と呼び、同機種の代名詞になった。この「予想外」という言葉が、後のソフトバンクモバイルの経営戦略上で重要なキーワードとなる。
2006年8月現在ワンセグ対応携帯電話売上1位であり、TVといえばボーダフォンというイメージを再び浸透させている機種であると言われている。これはJフォンがカメラつき携帯No.1でJフォンといえばカメラという事例とよく似ている。
[編集] 今後
905SHの好評を受けてか、NTTドコモもAQUOSケータイを冠したワンセグ携帯電話SH903iTVを発表した。2007年には、KDDIも同じくAQUOSケータイを冠するW51SHを発表した。またソフトバンクモバイルは後継機種として911SHを発売するなど、905SHはシャープ製ワンセグケータイの先鞭を付ける重要な機種となった。
[編集] 不具合
メール作成画面など、文字を入力する画面で「みられまくっちゃ」と入力すると、端末がフリーズしてしまったり、場合によっては勝手に再起動してしまう現象が確認されている。
これらは本機が日本語入力システムとして搭載している『ケータイShoin4』の不具合に起因するもので、同じシステムを採用しているVodafone 904SHや、NTTドコモのSH902iSなどでも同様のトラブルが発生する。
フリーズした場合は、電池パックを外して電源を入れなおせば復旧する。データの損傷などは確認されていないが、予期せぬ問題が発生する可能性があるため、不用意に試すべきではない。ただし、「みられ」と「まくっちゃ」を別々に変換した場合や、別の言葉と続けて打った場合には起こらない。
なお、この現象は既にソフトウェア更新により解決されている。(設定方法は、本体設定→ソフトウェア更新)また、現在発売中の機器ではすでに対策が施されている為、このような不具合は発生しない。
[編集] カラーバリエーション
- ボーダフォン仕様 (Vodafone 905SH)
- ブラック
- ホワイト
- アクアマリン
- ソフトバンクモバイル仕様 (SoftBank 905SH)
- ネイビー
- ブラック
- ホワイト
- レッド
- ベージュ
[編集] 付属品・オプション
[編集] 付属品
- リチウムイオンバッテリー(910mAh)
- 急速充電器
- ユーティリティソフトウェアCD-ROM
[編集] オプション
- マイク付液晶オーディオリモコン
- 卓上ホルダー
- アナログ変換ケーブル
- シガーライター充電器(マイナスアース車専用、12/24V両用)
- TVアンテナ接続ケーブル