ザ・ハングマン
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ザ・ハングマンとは、朝日放送と松竹芸能が制作し、毎週金曜日21:00から21:54に放送されたテレビドラマの題名。
ここでは全てのTVシリーズ、テレビスペシャル、オリジナルビデオについて解説する。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 内容
警察などの目をごまかし暗躍する悪人たちを、秘密組織「ハングマン」が悪事を世間に暴くことで抹殺する物語。
この番組でいう「ハングマン」とは、法の網を潜り抜けて暗躍する悪の罪状を世間に公表、指弾させ失脚させるという意味での「死刑」を行う秘密組織の事。悪人を実際に殺す事はない。ボスのゴッドが個人で作っている組織で、処刑の流れは悪党達をある所に閉じ込める→火あぶりや水責め等を行う素振りを見せる→悪党達がパニックになり、仲間割れを始める→その結果、事の真相が明らかになり、社会に晒されるという段取りになっている。
[編集] 解説
ハングマンを直訳すると「吊るし屋」という意味になるが、これは当時の英語名での「死刑執行人」が「Hangman」といった事に由縁する(死刑は縛り首・晒し物が当然だった)。但し、全シリーズを通してハングマンに殺人は絶対的に許されていない。
当時人気だった、同じ朝日放送制作の時代劇である必殺シリーズ(放映開始時は『必殺仕事人』)に対する、「現代版必殺シリーズ」という設定を起こして制作された。
「悪人を殺さないこと」が必殺シリーズとの大きな違いである。「必殺シリーズ」が相手の悪を実際に殺して成敗してしまうのに対して、現代版必殺シリーズであるハングマン達は、資産家だったり権力層と縁故があったりして法の網を潜り抜けて暗躍する悪に、その罪状を世間に公表して社会的に抹殺すると言う意味での「死刑」を行って成敗している。
物語は風刺や世相をストレートに取り込みながらも、その横軸にはコメディタッチな掛け合いを入れた娯楽作品に仕上がっている。「必殺シリーズ」と良くも悪くも影響し合いながらハングマンシリーズは製作されていった。
[編集] 歴史
1980年11月、朝日放送・テレビ朝日系列で、第1作目『ザ・ハングマン 燃える事件簿』が、金曜日21時から1時間枠で放映開始。
当初の2クール(半年間)の予定だったが、好評を受けてもう2クール延長され、計1年間に渡る人気番組となり、以後この金曜夜9時の時間枠に於いて1987年迄に計7作ものシリーズが作られて放映された。
主役であるハングマン・チームを演じる俳優陣は、シリーズによって異動はあるものの、黒沢年男(現・黒沢年雄)、林隆三、名高達郎(現・名高達男)、山本陽子、佐藤浩市、渡辺徹、火野正平、夏樹陽子、早乙女愛、植木等、山城新伍と言った当時の主力俳優を擁していた。とりわけは名高は全7シリーズ中5作に出演して氏の代表作となっている。又、「ゴッド」と呼ばれるチームの最高指揮官には、山村聡、天知茂(指令を伝えるのは執事役の平田昭彦)、フランキー堺等、重鎮クラスの俳優を配していた。
この計7作のテレビシリーズの他に、後年に単発のテレビスペシャル(1990年)、オリジナルビデオ作品(1999年)がそれぞれ1本ずつ作られている。尚前者には山本陽子、秋野太作、後者には佐藤浩市、火野正平と第5シリーズのメンバーが出演している。
映画監督の三池崇史が、本作品の初期シリーズに助監督として関わっていたのは、近年広く知られるようになった。又アメリカ映画『マトリックス』にも袁和平の助手として参加する等、香港映画の武術指導者として活躍する林迪安は、第1シリーズに俳優(「ディオン・ラム」名義)としてレギュラー出演している。
車両協力メーカーは、第1シリーズはマツダ、第2シリーズは日産自動車、第3シリーズ以降はトヨタ自動車が担当している。
[編集] シリーズ一覧
[編集] ザ・ハングマン 燃える事件簿(16話から「ザ・ハングマン」)
1980年11月14日から1981年11月6日にかけて、全51話が放送された。
- 作品解説
全員死んだ事になっていて、戸籍や指紋は無く顔を変えている。表向きの職業は持っていない。
最初の半年のリーダーはブラック。作品にはハングマンの身分や仕事の在り方についての描写が事細かく綴られた。更にハングマン自身も轢き逃げに遭い植物人間になってしまった妹がいる、恋人と心中して自分だけが生き残ってしまったなど、全員が何かしらの心の葛藤を抱いていて、いわば不幸な立場である。その為、ハードボイルドな展開に重点が置かれていた。
ハードボイルドを引き立てさせるため、オープニングナレーションは森山周一郎が担当した。
残りの半年はリーダーがマイトに代わった。以後路線変更がなされて行き、ハードボイルドな脚色が段々と失せて娯楽色が強くなり、以後これが番組の売りになって行った。ハングマンの存在意義もまた、「生きている死人」という立場から単にアウトローな正義漢に変更され、初期の様なハングマン個人のバックボーンを意識した設定やそれを元にした話はあまり見られなくなった。
- 主要登場人物
- ブラック・都築俊也(林隆三、第1~25話) - ハングマン第6号で初期のリーダー。本庁勤務の優秀な刑事だった。 ある日、彼の誕生日プレゼントを買いに出かけた妹由紀(深水真紀子)が轢き逃げされた上に植物人間になってしまう事件が発生。その犯人が大物政治家だったために事件ではなく事故扱いにするよう圧力を受け、警察が嫌になり、妹の治療費も出してもらうことを条件にしてゴッドの誘いに乗った。 昭和55年11月10日、賭場に刑事が潜り込んでいる事に怒ったやくざ(実はマイト)に 京王線の踏切の前で撃ち殺されて「殉職」し、ハングマンとなる。コードネームは、普段は黒塗りのボンゴボンディワゴンに乗っている事に由来する。第25話で妹が臓器密売組織の犠牲にされた事件で暴走し、罠に落ちて爆死してしまった。なお、風俗店を経営する実母春代(桜むつ子)は金にがめつい女で、情夫には金を出してもゆきに対する入院費用は一切出そうとしなかった。学生時代はバンドを組んでおり、時折ピアノを演奏して腕を見せる。妹が買いに行ったのも小さなハーモニカのぶら下がったペンダントだった。
- マイト・日下部孝介(黒沢年男) - ハングマン第5号。34歳。妻のじゅんこと子供の正義を強盗に殺されて以来、悪に対して異常な憎しみを抱いている。そのため行過ぎた捜査が目立つようになり、ある事件が元で城北署を解雇されてしまう。昭和55年10月25日に「暴力団(実はドラゴンとバイク)に殺害」され、ハングマンとなる。愛用の皮ジャンの中にダイナマイトを携帯しており、ダイナマイト(とその偽物)をちらつかせたり、導火線に火をつけたりして脅して自白に追い込むのが得意技。ブラック離脱後はハングマンのリーダーとなる。妻子を殺された憂さを晴らすためか女好き。自分のことを「僕チャン」もしくは「俺」と呼ぶ。
- デジコン・加納良次(名高達郎、第26~最終話) - ハングマン第9号。27歳。ブラックとバイクの死による戦力低下を補うためにゴッドが勧誘。崖から車ごと転落して「事故死」した。整形手術の技術が進歩したのか、今までのメンバーとは違い、整形前(飯田道郎)と整形後(名高達郎)の顔が違っている。元科学捜査研究所員。コンピュータによるデータ分析を基にする頭脳派だが、データ入力に必要ならば身の危険も省みない熱さも持っている(第26話、第38話)。薬品にも精通しており、化学分析も行なった。
- ベニー・浅見令子(あべ静江、第1~13話) - ハングマン第4号。22歳。本庁勤務の婦人警官だったが、恋人が事件を起こして伊豆の別荘で自殺。後を追って自殺しようとしていたところをゴッドに説得され、昭和55年10月8日に「心中死」してハングマンとなる。優れた学識と大胆な行動力が長所だが、整形前の顔(大きな痣がある)等から来る、拭い去ることの出来ない虚無感が短所。第13話で知り合いの華道の師匠宇津木涼子(岩井友見)を助けようとして、壮絶な死を遂げた。
- タミー・桑野多美子(夏樹陽子、第14~最終話) - ペニーの後任でハングマン第8号。ハングマンになる前は警視庁捜査第三課でスリ対策を担当。そのためかスリとしても確かな腕を持つ。またその美貌を活かして潜入する。昭和56年1月25日にスリ(実はバイク)に刺殺され、ジャガーの運転するトラックの屋根の上に落ちて「殉職」し、ハングマンとなった。初仕事は高校時代の友人南条良子がショックで麻薬中毒に陥るきっかけとなった事件の真相を暴くこと。ハングマンになったのも、 その事件の真犯人を捕まえることの出来ない 「法律が歯がゆかった」からだった。
- パン・辻雄太郎(植木等、第39話と第40話には登場せず) - ハングマン第3号。46歳。港南署で「落としの雄さん」の異名を取る人情肌の刑事だったが、人情過多が短所でもある。服役者の家族を援助し続け、挙句にサラ金にまで手を出し、多額の借金を抱え込んで首が回らなくなった。借金返済と妻と娘がパン屋を開くための資金を提供してもらうことを条件にゴッドの誘いに乗り、昭和55年9月30日に「遺書を残して噴火口に投身自殺」。ハングマンとなる。妻の営むパン屋には安中もりおと名乗ってたびたび出入りしているが、辻雄太郎本人だと名乗ることが出来ないためいつも苦悩している。第38話であばら骨を折られて入院してしまっため、第39話と第40話には登場しない。
- ドラゴン・竜清康(ディオン・ラム、第1~8、22~47話) - ハングマン第1号。香港警察の一員だったが麻薬組織を追っているうちに国外脱出の憂き目に遭って無国籍者となり、ゴッドにスカウトされてハングマンとなった。そして他のメンバーのスカウトに奔走した。日本語を少ししか離せないのが欠点だが中国武術の達人である。第8話で怪我をしたため一時日本を離れるが第22話で復帰する。香港帰国前は寡黙だったが、復帰後は饒舌になり、片言の日本語の他、中国語、英語を交えて自分の感情をさかんに吐露した。第47話で悪人とともに爆死してしまった。
- ジャガー・豹李進(ジャガー・ゴースン、第8~21話) - ハングマン第7号。ドラゴンの後任として登場。やはり中国武術の達人で日本語はあまり得意ではない。 元は香港警察の狙撃隊員だったが暴力団との撃ち合いで市民を誤射、死亡させ罷免された。その後は香港暗黒街で用心棒まがいの仕事をして生活していた。香港警察の復帰要請により第22話の捜査開始直前に帰国。
- バイク・堂門吾郎(加勢慎一、第1~25話) - ハングマン第2号。25歳。コードネームの通りバイクを駆って追跡を行なうのが得意。行動力抜群の優秀な刑事として城東署に勤めていたが、血の気が多すぎるために警察内部でも問題が多かった。そこをゴッドに気に入られた。ある日強盗を追って発砲し、通行人に重傷を負わせた責任を問われて拳銃使用を禁じられてしまった。そのためゴッドの誘いに乗った。銀行強盗(実はドラゴン)を追跡中に拳銃で撃たれて海に落ち、昭和55年9月12日に「殉職」。第25話でゴッドの指令を無視してブラックを救出に向かい、ブラックと一緒に爆死してしまった。
- ゴッド・神島泰三(山村聰、第1話、第2話、第4話、第5話、第8話、第11話、第13話、第16話、第18話、第22話、第25話、第26話、第27話(声のみ)、第28話、第30話、第35話、第38話~第40話、第44話(声のみ)、第47話、第48話、第51話) - ハングマンの黒幕。ハングマンの年俸3000万円(第26話から4000万円)と指令は彼が出している。元国家機関の中心的人物と想像されるが正体不明。掟を優先させるために常に非情な指令を出し、滅多に感情を表さない。西新宿のノッポビルに事務所を構えている。
- 主題歌
あ・れ・か・ら(ヒロスケ)
- 放映リスト
- 七つの黒バラ
- その命五千万
- 罠に落ちた逃亡者
- 辱しめられたキャンパス
- 死体を喰うマンション
- オオカミ達の変奏曲
- 亡者を呼ぶ金相場
- 血染めのブランド
- 奈落ゆき汚職航海
- 横領結婚
- 魔性の母と狼の息子
- 高速道路にコンクリート詰め
- 女ハングマン暁に死す
- 生き返ったスリ係女刑事
- おもちゃの首の怨み唄
- ドーベルマンを飼う悪女
- 地獄へ送る世紀の大魔術
- 大統領の隠し娘
- 恐怖で走るダイナマイト女
- 恐怖の水中逆さ吊り
- 替え玉合格の悪ガキは十三階段へ
- 帰ってきたドラゴン 香港カマキリ拳
- 人さらいベビーホテル
- ハレンチ検事は被告席で泣け
- さらばブラック怒りの爆死
- コンピューター死刑執行人登場
- 人質は糖尿病救急ネズミ作戦
- 強盗を飼う警部
- 爆発サイクリング
- エンゼルキッスは豚の味
- サギ師野郎 危ない綱渡り
- 死人を愛した女スパイ
- 団地妻を喰らうゴキブリ達
- 逃がし屋を逃がすな
- にせハングマン壊滅作戦
- 恐怖の処刑 空中引き回し
- 悪のカゲに浮気妻あり
- KO強盗をKOせよ
- 悪医者は吸血処刑
- トルコ風呂密室殺人
- パリから来た殺し屋
- リモコン・ヘリ空爆処刑
- ふたり親分相撃ち作戦
- 人狩り村に潜入せよ
- 浮気夫人の遺書を探れ
- 熱血スッポン刑事
- 生か死か!? ドラゴン危うし
- 死人の恋 愛の言葉はさよなら
- 強奪一億円召し上げ作戦
- 女催眠術師のウラを探れ
- 死人たちは二度死なない
[編集] ザ・ハングマンII
1982年6月4日から同年12月24日にかけて、全28話が放送された。
- 作品解説
ハングマンの組織は同じだが、戸籍と職業を持ち、「生きた人間」となる。また、犯人の処刑場に、被害者の家族を招待する。今シリーズ以降、戸籍を無くしている訳でもない一般人をハングマンにスカウト、若しくは押し掛けメンバーを受け入れるという形での組織の結成過程が目立つ様になった。
- 主要登場人物
- マイト・日下部孝介(黒沢年男) - 表稼業としてカジノ「ダイナ」を経営している。 この作品ではダイナマイトだけではなくニトログリセリンも多用する。マイトから送られるハンギングパーティー招待状には 「導火線に火のついたダイナマイトを手に持ち、 葉巻をくわえたギャンブラー」が描かれたシールが貼られている。
- デジコン・加納良次(名高達郎) - 表稼業として秋葉原でコンピュータの部品販売店を営んでいる。(ロケ地はラオックス)デジコンから送られるハンギングパーティー招待状には 「大きな蜘蛛」が描かれたシールが貼られている。
- タミー・桑野多美子(夏樹陽子) - 表稼業はとある高級クラブのバニーガール。 掏摸としての腕前を披露する事はなくなった。最終回、秘密を守るために服毒自殺して果てる。タミーから送られるハンギングパーティー招待状には 「大きなキスマーク」が描かれたシールが貼られている。
- オショウ・辻雄太郎(植木等、第7話と第13話には登場せず) - 表稼業として妙徳寺というお寺の住職におさまり、コードネームもオショウに変更された。檀家の一人、未亡人であるよね子に言い寄られて困惑する毎日が続くが、狡猾なキャラクターは相変わらずである。オショウから送られるハンギングパーティー招待状には 「数珠を握る腕」が描かれたシールが貼られている。
- ヨガ・高原徹(沖田さとし) - ハングマン第10号。世界各地を放浪。インドでヨガの修行を積んだあとアメリカの探偵社で調査員をしていた。ヨガの秘術を駆使し、隠密行動に冴えをみせる。またバイクに乗っての追跡も得意だ。表稼業は路上でのアクセサリ販売だが、いつも瞑想して不気味な雰囲気なために客が寄り付かない。 普段もあまり喋らない。最終回で拳銃で蜂の巣にされて絶命する。たった1回(第7話)だけヨガから送られたハンギングパーティー招待状には 「ヨガの修行をするインド人」が描かれたシールが貼られている。
- ゴッド・神島泰三(山村聰、第1話~第4話、第7話、第13話、第17話、第26話、第28話) - 外国へ逃亡していたマイト達を日本に呼び戻し、 再びハングマンを結成した。合わせてハングマン達に戸籍と新メンバー(ヨガ)を与え、カモフラージュのために正業につかせた。
- 未亡人よね子(三島ゆり子、第7話と第13話には登場せず) - オショウの檀家の一人でオショウにべた惚れ。毎回妙徳寺などに乗り込んでオショウに言い寄る。第9話ではオショウが患者として潜入した病院に見舞いと称して現れてオショウを慌てさせた。最終回でオショウを狙った爆弾により重症を追って病院に入院。退院後、よろこび勇んで妙徳寺にやってきたよね子が見たのは、別の和尚(天草四郎)だった。
- 主題歌
ミッドナイトフライヤー(滝ともはる)
- 放映リスト
- 処刑人復活 裏で吊して表にさらせ
- 女王がなめた苦い水
- 女学生を喰らう大学理事長
- 天下り役人に仏罰を
- 結婚殺人の甘い汁
- ヨガ秘術 しゃべる水死体
- 娼婦マヤ夫人の告白
- 女子高生ラブホテル殺人事件
- 仮病の悪 大手術いびり出し作戦
- 引き裂かれた水着 スキャンダル殺人
- ヤミの談合ナマ中継
- ギャラは人妻! 売れっ子評論家を吊せ
- 裏切り警官あぶり出し作戦
- ニトロ式コルセットで悪の減量を!
- 出口なし 恐怖の空気処刑
- ゴッドマザーの馬鹿ムスコを吊せ
- クイズ!? 電気ショックの恐怖
- さらわれた女子大生 救出トンビ作戦
- 女子留学生を売る吸血医
- 美人姉妹の危険な就職
- やわ肌を復讐に賭ける女
- 裸女の死体と心中した検事
- 女帝と社長の色と欲 ニセ秘宝展をあばけ
- 爆走サーキット 注射オレンジすり替え作戦
- 連続麻薬殺人 ポルノ女優を救え
- 嫁の殺意・ポックリ寺の謎
- 癌殺人の恐怖!! 人体実験の女を救え
- 影との対決 ハングマン散る!
[編集] 新ハングマン
1983年7月29日から1984年2月10日にかけて、全26話が放送された。
- 作品解説
前作とは全く違う組織で、全員が同じ旅行代理店「アロハツーリスト」の店員。ゴッドはほとんどオープニングのナレーションのみで、ハングマンへの指令はゴッドの執事である園山が持ってくる。またギャラが毎回の変動制になり、チャンプが園山とギャラ交渉を行なった。E・Tやマリアがギャラ交渉を行なったこともある。
- 主要登場人物
- E・T・結城五郎(名高達郎) - 年齢32歳。大学を中退後十数年間海外を放浪し一ヶ月前に帰国したばかり。ラオス、カンボジア、パレスチナなどの戦火の中を生き抜いてきた。雇われればどんな危険な戦場へも出向いていく傭兵だった。戦闘・射撃・格闘のプロで胸には今も大きな刃物傷が残っている。チームのリーダーはチャンプだが、捜査の指揮や作戦の立案は主にE・Tが行なっている。
- チャンプ・小出英樹(山城新伍、第12話と第13話には登場せず) - 年齢は42歳。元は関西の某警察署署長だった。優秀な署長だったがやることなすことが型破りなため風当たりは強かった。そのため部下がサラ金の借金を踏み倒した事件を起こした責任を取らされ、強制的に退職させられた。女好きの上に盗聴が趣味で 妻は子供を連れて実家に帰ってしまった。 今回のグループのリーダーであるため、園山との折衝は主に彼が行なう。金にはがめつい。園山とは丁々発止の交渉を行なってギャラを上げる。ゴッドからの指令がない時は園山に仕事を売り込む事も多々あった。
- マリア・雨宮礼子(早乙女愛) - 三年前に商事会社を経営していた父親が暴力団一味に一億円の融資を受けたが騙されて倒産。以後、暴力団のボスの情婦となって復讐の機会を伺っていた。その事件が最初のハンギングのターゲットとなったことからE・T達と出会い、ハングマンとなる。コンピュータによる分析および変装の名人でハングマンの戦力となった。また経理係も担当している。
- ヌンチャク・前島アキラ(小林竜一) - 年齢は23歳。小学生から武道を始め、少林寺拳法、柔道、合気道、空手など所有段数合計25段だが、正義感が異常なまでに強いために喧嘩が絶えず前科5犯でもある。バイクを駆っての追跡も得意。
- ゴッドの執事・園山(平田昭彦) - 病気療養中のゴッドに代わってギャラと指令をチャンプ(やE・T)に出す。毎回繰り広げられるギャラピンハネ交渉は冒頭の定番ギャグであった。
- 野川加代子(三島ゆり子、第2話以降) - カモフラージュのために園山が面接して選んだ「別嬪」の事務員。病気の夫を抱えて家計が苦しいために事務員募集に応募した。ハングマンのことは全く知らない。やや自意識過剰で世間知らずなところがある。
- ゴッド(天知茂)(第1話のみの出演。以後はオープニングナレーション) - 病気療養中の身。ギャラと指令は彼が園山を通じて出している。初代ゴッドと同様、掟には厳しく、非情な指令を出す。
- 主題歌
絆 FOREVER(BOW WOW)
- 放映リスト
- 令嬢を情婦に堕した悪徳署長
- セーラー服を犯す教育評論家
- ホテル腹上死を演出する始末屋
- 兵隊を密輸する悪ガードマン会社
- 清純派女優を汚す敏腕プロデューサー
- 恋を引き裂く愛人バンク
- 少女殺しをデッチ上げる成金と刑事
- 代議士の自殺を演出する兄弟秘書
- 連続射殺魔を騙した女結婚サギ師
- 新人女優に泥をぬる芸能学院女帝
- 娘の真珠を奪ったハレンチ官僚
- サラ金苦につけこむ吸血肩代わり屋
- 天使を喰うハイエナ病院
- 海女の刑・女体を密輸する逃がし屋
- 通り魔に夫の出世を賭ける妻
- 疑惑の教授選につけ入るニセ処刑人
- 家元争いを毒花で飾る夫人と女秘書
- 服役者の妻を犯す警察署長
- 浮浪者を襲う医大教授と浮気夫人
- 生徒を売る非行教師
- 復讐する女の標的は黒いミサイル
- ホテトル嬢の口をふさぐ好色官
- 美女をエサにする国際サラ金
- 婚約娘を襲う誘拐株式会社
- 女カメラマンを狙う謎の被写体
- 女体を人体実験する悪魔の病院長
[編集] ザ・ハングマン4
1984年9月21日から1985年4月5日にかけて、全25話が放送された。
- 作品解説
新しいゴッドが前作のE・Tをリーダーにして作った組織で、表の職業はタクシー会社(会社名はタイガーキャブ)。犯人が悪事を白状した後、「ギルチ(有罪)」(発音は「ギルティー」と聞こえる)と称して肉体的な制裁を加える。第8話と第9話には欠席のオショウに代わってマリアが登場。第25話は二時間スペシャルであった。
- 主要登場人物
- サファリ・結城五郎(名高達郎) - ニューカレドニアから帰国したところをゴッドにスカウトされ、ハングマンのリーダーとなる。また残りのメンバーのスカウトも彼が行なった。この作品では殺傷能力のないガン、サンダーブロウ(別名ハングガン)を駆使して活躍する。普段は赤い車の1号車(初代トヨタ・ソアラ)に乗っている。
- クレイ・竜村新兵(佐藤浩市) - ボクサーでインターカレッジウエルター級チャンピオンだったが、4年前の初防衛戦の際に対戦相手を死なせてしまい、以来裏街道を歩いてきた。過去に幹部候補生として警察学校にいた経験もあり、警察を辞めていなければ、今頃は警部補くらいにもなっていたはずでもあった。とあるバーでサファリの目に止まり、サファリにスカウトされてハングマンとなる。普段は黒い車の2号車(E80トヨタ・カローラ)に乗っている。なおコードネームはモハメッド・アリ、すなわちカシアス・クレイに由来する。
- オショウ・辻雄太郎(植木等、第8話と第9話と第22話と第23話には登場せず) - 初代ハングマンだった男。サファリとは面識があったらしい。浅草寺の門前で托鉢しているところをサファリにスカウトされ、ハングマンに復帰した。元同僚(元刑事)の水木義男を死なせてしまった責任を感じ、ジャッキーの親代わりにもなっている。普段は白い車の3号車(S120トヨタ・クラウン)に乗っている。
- ジャッキー・水木梓(渡辺祐子) - オショウの元同僚で修理工場を経営していた水木義男(藤木悠)の娘。クレイの発案で自動車整備士を雇うことになり、オショウは知り合いの水木に白羽の矢を立てて水木義男を勧誘した。 しかし船上カジノへの潜入捜査で水木は隠しマイクを発見されて殺されてしまう。そのため梓はオショウを恨んでタイガーキャブに乗り込んだが、真相を知らされ復讐のためにハングマンとなる。親譲りの腕でタイガーキャブの自動車整備係兼無線係として活躍。ハングマンとしては少々力不足だがそこは努力で補っている。なおコードネームはジャッキに由来しており、サファリが名づけた。オートバイを乗り回しているが、バイクやヨガやヌンチャクのように、オートバイを駆って活躍することはあまりなかった。
- ?女・栗原美津代(三島ゆり子) - ゴッドの家政婦兼秘書でギャラの運び役。「ゴッド様」からのギャラとお土産を怪しまれないように運ぶため毎回色々な扮装をして登場する。本人は変装の名人だと思っているが、すぐに見破られ「わかりました?」と言うのが定番ギャグ。メンバーからはカメレオンおばさんと呼ばれている。
- ゴッド・神山玄蔵(フランキー堺、第1話~第4話、第22話、第25話) - 自称「日本の民主主義の発展に貢献してきた男」。法の網をかいくぐり日本の屋台骨を食いつぶすネズミを駆除するために、 ハングマン組織の結成を決意した。ジャッキー以外のメンバーのコードネームをつけたのも彼である。大変なグルメで毎回指令を出すときはサファリを屋敷に呼び、豪華な食事でもてなす。なお登場しない回は?女にギャラと経費と一緒にお土産として、各地の名産品を渡させる。第25話で敵に誘拐されるがサファリたちに救出された。
- 主題歌
ありがたや節(Kaja)
- 放映リスト
- 船上トバクでまる裸にされる!
- 女子留学生が麻薬を運ばされる!
- 若い身体から内臓が奪われる!
- 署長が押収拳銃を売りとばす!
- 女高生が非行理事長に食いものにされる!
- 人材バンクが殺人犯を仕立てる!
- 大学マフィアが女子大生をポルノさせる!
- 帰ってきたマリアをナイフが襲う!
- 美人コンパニオンが消されていく!
- エリートの父親が隠し子の命を狙う!
- 銃撃戦が生中継される!
- タイガーキャップの本拠が襲われる!
- 強盗ガードマンを人間パチンコではじく!
- 疑惑の新妻殺人犯に自白させる!
- 恋人の体が新札偽造のいけにえにされる!
- ストリッパーが刑事のバケの皮をはぐ!
- 浮気ドライブに追突事故が演出される!
- さらわれた令嬢が乱暴される
- 未亡人の毒針が替え玉相続人を刺す!
- 麻薬女優と大学教授の恋がハメられる!
- 美人秘書の(秘)情報が連続殺人を生む!
- 検察官が新種の麻薬づくりを強要する!
- 美人レジが金塊密輸の手先にされる!
- 落ちこぼれ小学生が密売組織と勝負する!
- 痛快ダブルハンギング!!さようならありがたや節
[編集] ザ・ハングマンV
1986年2月7日から同年8月22日にかけて、全27話が放送された。
- 作品解説
ゴッドの代理人が旧知のパピヨンをリーダーとした組織。全シリーズを通じ唯一の女性リーダーである。パピヨンはクラブ「パピヨン」の元ママで、疑獄の証拠隠滅の為に殺されかかっていたが、既に平凡な一主婦となっているため、ハングマンとしての任務中にも夫の事を気にしていると言う設定になっていた。緑美園という花屋がアジトとなっていた。成敗シーンもテレビ放送を占拠し、犯人が悪事を白状した様子を一般家庭にテレビ中継するという趣向になっていたが、今シリーズ以降、娯楽色を強化する方向に向かったがために、初期のハードボイルドな展開は殆ど無くなり、コメディ色が極度に増していった。 また、オープニングナレーションに中山千夏・春やすこが関西弁で担当したが、中山が参議院選挙出馬の関係で降板し、代役は春やすこが担当した。
その結果、他のアクションドラマに無い、ハードボイルドとコメディが表裏一体となって上手い具合でバランスを取っていたハングマンの世界観は崩壊し、人気は低下の一途を辿り始めた。
第9話は二時間スペシャルでレギュラーメンバーに加えてマイト、タミー、オショウ、ヌンチャク、チャンプ、マリア、?女が登場した。
- 主要登場人物
- パピヨン・英蝶子(山本陽子) - ハングマンのリーダー。今は平凡な主婦として生活している。クラブ「パピヨン」のママだったが、疑獄事件をごまかすために恋人の前尾と共に殺されかかった過去がある。最初のハンギングの相手は、その事件の真の黒幕であった。夫を愛し、家事優先のため、スーパーへ行かなきゃ、と慌ててアジトを出て行ってメンバーを慌てさせる場面も見られた。ギャラは銀行に定期預金として預けていれ、最終回の段階では1600万円に達していたが、夫の出した欠損を埋めるためにほぼ全額使われてしまった。使用車両はトヨタ・カリーナ。
- ファルコン・伊吹賢司(佐藤浩市、第22話は声のみ、第23話は登場せず) - パピヨンの補佐役。大学院の農学部を出て植物の研究をしている男でオーストラリアに牧場を買う資金を稼ぐためにハングマンになった。その知識を生かして表稼業の緑美園を仕切っている。デジコン以来の化学者でもあり、薬品の分析も行なった。ボクシングの達人でもあり、このチーム唯一の武闘派メンバー。またパチンコも駆使して戦う。最終回、ギャラで大型トラクターを買っていた。使用車両はトヨタ・チェイサー。
- エジソン・星野良一(火野正平) - コードネーム通りの頭脳派でメカニック担当。盗聴機やパピヨンが使用する武器などいろいろなものを製作する。ただし初期はアクションが全く苦手で、その手の仕事はファルコンとバニーに任せていた。使用車両はトヨタ・クイックデリバリー。
- バニー・若月清志(松下一矢) - 前尾の部下だった男。孤児院から引き取られ前尾の元で育てられた。若い上に生真面目で融通が利かない性格であるため、ファルコンやエジソンをしばしば閉口させる。またそそっかしくて行動が危なっかしく、その点でもファルコンやエジソンの頭痛の種となっている。武器として投げ縄を使う。最終回、ギャラでオープンカーを購入。
- マネージャー・前尾大輔(土屋嘉男) - 元は代議士の秘書で、クラブ「パピヨン」のパトロンだったが、今はスポンサーとハングマンの連絡係として活動している。毎回色々な扮装をして蝶子のところに登場して資料とギャラを渡す。二回(第8話、第14話)だけ逆パターンとしてパピヨンが扮装して前尾と連絡を取ったことがあった。
- パピヨンの夫・英雅則(秋野太作) - 蝶子の夫でサラリーマン。お人よしであまり深く考えない性格である。パピヨンと何度も遭遇しているが、最終回までその正体に気づかなかった。
- 主題歌
零心会のズンドコ節(零心会)
- 放映リスト
- 人妻がパートでハングマン!?
- 警官が流れ弾でOL殺し!?
- 不倫がフォーカスされる!!
- ポルノ女優殺しで玉のこしに乗る!
- 慰謝料四千万が離婚屋に狙われる!
- 愛妻家ボクサーが保険金にKOされる!
- 凶悪脱走犯が温泉宿に立てこもった!
- みなしご小学生が大金持ちにさせられる!
- 金塊に化けたヘソクリ200億を追え!
- ファルコンが宝石強盗の襲撃に加わる!
- 主婦がリモコンで殺人者に仕立てられる!
- ハネムーン帰りの新妻が続々蒸発する!
- ファルコンが戦争ゲームの標的にされる!
- エジソンがラブホテルで殺人者にされる!
- 悪徳医師にエイズ患者?が作られていく!
- 逆転夫婦の主夫がキャリア妻の仇を討つ!
- 押収麻薬がタライ廻しされる!
- マル秘取材のお嬢さん記者が襲われる!
- ニセ者ハングマンが現れた!
- 決死のデートが逃がし屋に裂かれる!
- 悪徳市長にハングマンが逮捕される!
- 三億の豪邸がコソ泥に持ち逃げされる!
- 人妻パピヨンが拳銃屋をラブハントする!
- ニャンニャン写真がライバル歌手を殺す!
- 代理ママの製造ベビーが売られる!
- アベック強盗が海外逃亡を夢みた!
- マイホームの夢が消えて解散!!
[編集] ザ・ハングマン6
1987年2月20日から同年6月5日にかけて、全15話が放送された。
- 作品解説
フラッシュが、同業者のカメラマンから腕の立つ者をスカウトして作った組織。アジトはフラッシュの経営する写真館「Studio Say Cheese」でゴッドからの指令はパソコン通信で送られて来る(受信端末はパソコンではなくワープロ)。まずモルモット小父さんを処刑し、それを見て犯人達が怯えて悪事を白状する。招集の際は「ワルキューレ」(「ニーベルングの指環」より)が店内に鳴り響き、店にいないメンバー宛には腕時計擬装の無線機に“集合せよ”の文字伝達がされる。
オープニングナレーションは小林克也が担当、当時の国勢調査の結果と世論をナレーションに含み、タイトルコールを英語で放った。
第7話は二時間スペシャルで欠席のアンクルに代わってマイトが登場した。またマイトの部下としてヨガとバニーも登場した。
モルモット小父さんについては「いじめを助長する」と言う批判が度々寄せられた。
リーダー役だった名高達郎がスキャンダルで突然降板してしまい、次シリーズで路線変更された。
- 主要登場人物
- フラッシュ・矢吹良介(名高達郎) - “日本のロバート・キャパ”と異名を取るフォトジャーナリスト。コンピュータも得意でゴッドからの指令をパソコン通信で受け取る。最終回、本業(レバノン内戦の取材)の依頼が入り、ハングマンをやめて旅立つ。
- アイリス・立花愛(鮎川いずみ) - フラッシュとは写真学校で同期だったがカメラマンをやめ、芸能プロダクションを営んでいる。なお隠密活動にはあまり参加しない。そのくせ金にはがめつく、モルモット小父さんのギャラまでピンハネ。妹をスポットに紹介しようとしてスポットを閉口させている。
- スポット・草間哲平(川野太郎) - フラッシュの後輩で新進カメラマン。都会の風景をテーマに写真を撮っている。一脚を用いた棒術が得意(使う棒は、普段は三脚の脚の一本に擬装)。弱点は棒がないと木偶の坊になる事(第2話)。
- アンクル・本庄剣次郎(梅宮辰夫、第7話には登場しない) - フラッシュの先輩。ハングマンになる前はビニ本の写真を撮影するカメラマンをしていた。コードネームの由来は得意なローアングルをもじったものということになっているが、本人はおじさん(uncle)に引っ掛けているんじゃないかと疑っている。怪力を生かして悪人を捕まえるときは活躍する。なお女子大生好きの「ロリコン」である。
- モルモット小父さん・高田元(稲川淳二) - 元手品師で寿司屋を営んでいる男。愛にベタボレなのでアイリスからの電話一本で駆けつける。愛の御機嫌を取るために文字通りハンギングのモルモット役に使われているが、毎回悲惨な目に遭っている。ハングマンのメンバーではないにも関わらずギャラを受け取っているが、毎回アイリスにギャラを治療代と称してピンハネされている。
- 主題歌
だまって俺についてこい(火野正平)
- 放映リスト
- ラジコンヘリで爆撃処刑せよ!
- 剣山入りパイを顔面に投げよ!
- 胃袋パンクまで水を飲ませろ!
- リモコンナイフで首筋を襲え!
- 焼き鳥風に火あぶりにしろ!
- 高熱レーザーで体を焼き切れ!
- 激突!! ハングマンVSテレビゲーム
- 塀の中から恋人の復讐に脱走!
- プッツン夫婦が離婚劇大作戦!
- 美少女がエイズの罠にはまる!
- トリック写真に殺人者を現像!
- どっちに賭ける? 射殺ゲーム!
- 少女連続殺人犯はロリコン先生!
- マルサも驚く脱税金強盗団!
- さらば友よ! グッドラック!
[編集] ハングマンGOGO
1987年6月12日から同年9月25日にかけて、全16話が放送された。
- 作品解説
フラッシュの代わりにダブルがリーダーとなる。前シリーズで降板した名高達郎に代わって主役に立った渡辺徹のキャラクターを活かす方向で路線変更したが、当時の渡辺は最盛期に近いほど太っており、それを活かす為に完璧にギャグキャラ仕立てであった事が災いし、不発だった。さらに視聴率も低迷してテレビシリーズは終了に追い込まれた。また、オープニングナレーションは廃止された。なお当初は「ザ・ハングマン007」と言うタイトルで企画していたが、「007」は登録商標に当たるため急遽「GOGO」に変更された。
- 主要登場人物
- ダブル・長浜昭太郎(渡辺徹)- フラッシュがハングマンをやめたためにゴッドがリーダーとして送り込んだ男。結婚資金を稼ぐためにハングマンになった。そのためか、いつも婚約者の写真を持ち歩いており、スポットが覗き込むとすぐ隠す。そして榊原郁恵さんの曲を愛好しているらしい。視力3.5。IQ200。東京大学工学部卒。以来、100種もの職業を転々とし、現在はラーメン移動販売車『豚珍軒』店主。刑事やカメラマンも経験したと本人は称している。性格も体格も文字通りの大物。
- アイリス・立花愛(鮎川いずみ)
- スポット・草間哲平(川野太郎)
- アンクル・本庄剣次郎(梅宮辰夫)
- モルモット小父さん・高田元(稲川淳二)
- 主題歌
だまって俺についてこい(火野正平)
- 放映リスト
- 名門高校の校長がヤッちゃん!
- インチキ霊感には超能力で勝負!
- 横浜・殺しのチャイナドレス!
- Wのチ・ン・ピ・ラっぽいの好き
- 朝まで待てない! 水中からの脱出
- 悪徳刑事 あぶない物語!
- 罠におちて 原宿宝石店襲撃!
- 夏の夜の悪夢! 恐怖の怪奇ホテル
- 殺してやるからお嫁においで!
- ホラー屋敷の素敵な面々!
- 裸女も貸します 殺人バンク!
- パンダが見た! アイドル殺人事件
- 地上げ屋に転がされた少女!
- 正体がばれた! 見えない手が迫る
- 男女5人新人類犯罪物語!
- 緊急指令・本日限リデ解散セヨ!
[編集] 女ハングマン・夫のルスに連続殺人犯と対決!! 意外やボスは?
1990年5月22日に、火曜ミステリー劇場にて放送された。『V』を基本にしている。視聴率は12.1%と、いまひとつだった。
- 主要登場人物
- マロン・浜野栗絵(山本陽子)- 今は団地に夫と義父とともに暮らす平凡な主婦である彼女には、かつてハングマンのリーダーをしていた過去があった。ある日、ゴッドからハングマン活動再開の指令を受け、住宅購入に見合う報酬を条件にハングマンのリーダーとして活動を再開することを承諾した。
- ピンキー・中沢千明(七瀬なつみ)- マロンの住む団地に住んでいる女性。しつこく言い寄る男を合気道で撃退する場面をマロンが目撃したことから、マロンがハングマンになるよう勧誘した。なおコードネームは彼女が風俗店に勤めていた事に由来すると思われる。
- ケイ・美山恵子(高橋ひとみ)- 26歳。海外で諜報活動をしていたことがあるが経歴は不明。芝浦のレストランバーのオーナーであり今回はそのレストランがアジトになっている。
- クロック・林智代(真木洋子)- 年齢は36歳。機械いじりの大好きな女で自分でリサイクルショップを経営している。盗聴機や様々な武器を製作する。
- マロンの夫・浜野良介(秋野太作)- 栗絵の夫で善次郎の息子。今は平巡査をしている。善次郎とは違って人のよい鈍感な(ピンキー談)男で栗絵の正体などには全く気づいていない。上官や同僚に栗絵をやたらと紹介して呆れられている。
- マロンの義父・浜野善次郎(北村和夫)- 栗絵の義父。元警視庁長官官房だったが3年前に退官した。最近はボケ気味で「出勤するために」ハイヤーを呼び出そうとしたり、「部下に御馳走するために」寿司を大量に注文したり、セールスマンを部下と勘違いして家の中に招き入れたり、と奇行が目立っている。だがその奇行には裏があった。
[編集] ザ・ハングマン MISSION-2000
1999年に、バップよりオリジナルビデオとして発売された。過去のTVシリーズとの関連性はない全くの別物であり、「創英舎」という製作プロダクションが参加している。ビデオ発売前に、短縮版がTV放映された。
- 出演
[編集] ネット局
以下のほかに現在では、CSのホームドラマチャンネルでも再放送が行われている。
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 東京都・関東広域圏 ANB(現EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 TVI テレビ岩手(第1シリーズのみ)
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送(第1シリーズのみ)→AKT 秋田テレビ(第3・5~7シリーズのみ)
- 山形県 YTS 山形テレビ
- 福島県 FTV 福島テレビ→KFB 福島放送(1981年10月~)
- 新潟県 NST 新潟総合テレビ→NT21(現UX) 新潟テレビ21(1983年10月~)
- 山梨県 UTY テレビ山梨
- 富山県 KNB 北日本放送
- 石川県 ITC 石川テレビ
- 福井県 FBC 福井放送
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ(現SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 鳥取県・島根県 TSK 山陰中央テレビジョン放送
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 UHT⇒HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 KRY 山口放送
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 RNB 南海放送
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビくまもと
- 大分県 OBS 大分放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KTS 鹿児島テレビ→KKB 鹿児島放送(1982年10月~)
- 沖縄県 RBC 琉球放送
- CS ファミリー劇場
[編集] ソフト化情報
情報は2006年12月現在
2004年、シリーズ第1作目が51話全話DVD化され、3つのボックスセットに分けられて販売された。後続のシリーズも順次DVD化されるとアナウンスされたが、売れ行きが芳しくないからか、中断されている模様(ただし、レンタル化はされている)。また、『4』『V』『6』内で放映された2時間スペシャル版3本がそれぞれ1999年のオリジナルビデオ版の発売に合わせてビデオソフト化され、レンタルビデオ化されている。このビデオソフトは現在廃盤。
[編集] 関連作品
[編集] 前後番組の変遷
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1980.11-1981.11) | ||
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前番組 | ザ・ハングマン(第1作) | 次番組 |
赤かぶ検事奮戦記(第1シリーズ) | 赤かぶ検事奮戦記(第2シリーズ) | |
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1982.6-12) | ||
女捜査官 | ザ・ハングマンII | 赤かぶ検事奮戦記(第3シリーズ) |
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1983.7-1984.2) | ||
新・女捜査官 | 新ハングマン | 京都マル秘指令 ザ新選組 |
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1984.9-1985.4) | ||
人妻捜査官 | ザ・ハングマン4 | 特命刑事ザ・コップ |
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1986.2-8) | ||
赤かぶ検事奮戦記(第4シリーズ) | ザ・ハングマンV | 女ふたり捜査官 |
テレビ朝日系 金曜21時台(朝日放送制作枠。1987.2-9) | ||
女ふたり捜査官 | ザ・ハングマン6~ハングマンGOGO | 素敵にドキュメント |