動物のお医者さん
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『動物のお医者さん』(どうぶつのおいしゃさん)は、佐々木倫子による少女漫画。1987年(昭和62年)から1993年(平成5年)にかけて白泉社「花とゆめ」に連載。全119話。単行本は、花とゆめCOMICSで全12巻、白泉社文庫版では全8巻。2000万部以上の売り上げを記録した人気漫画である。
コメディタッチでH大学獣医学部学生の日常を描いたもの。獣医学部というやや特殊な環境の学園生活をリアルになぞりながらも、妙にドライな人間関係が、独特の細い線画とあいまって不思議な非日常感を醸し出している。
目次 |
[編集] 概要
- 基本的に一話完結型。
- この漫画の中心に出てくる、シベリアンハスキーの「チョビ」はシベリアン・ハスキーブームを巻き起こし、同時にH大のモデルと思われる北海道大学獣医学部の志望者数が跳ね上がるなど、社会現象も巻き起こした。
- 2003年の4月~6月、テレビ朝日系列(木曜ドラマ枠)でテレビドラマ化された(ストーリー進行に多少の変更あり。またH大学は北海道大学ではなく埼玉県の城西大学で撮影された)。放送終了後はDVD、ビデオ化された。なお、主要キャストの一人である平井理央が放送の2年後にフジテレビのアナウンサーとなったため、パブリシティ権の関係上再放送が困難と思われたが、BS朝日やCS放送SKY PerfecTV!のテレビ朝日チャンネルでは再放送が行われている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物・動物
[編集] 西根家
- 西根公輝(にしね まさき)(俳優:吉沢悠)
- 友人からは、本名の漢字を分解した「ハムテル」というあだ名で親しまれて(?)いる。祖母からは「キミテル」と呼ばれるなど、本名で呼ばれる機会の方がむしろ少ない。
- 高校生時代、帰宅の近道としてH大学獣医学部の敷地を通り抜けに利用した際、漆原教授からチョビを押し付けられる。その後、チョビたちを飼っていることもあり動物の治療費も浮くからと、深い考えもなしに手近なH大学獣医学部病院学講座へ進んだ。
- 何事にも動じない冷静な性格のため周囲より大人物だと思われているが、実際は動揺を感じる感覚が人からずれているだけである。人から頼まれごとをすると断れない・断ろうと思案中に押し付けられてしまう性格なので、周囲のトラブルに巻き込まれていることもしばしば。しかし器用で要領がよく、何でも率無くこなすので、周囲からは信頼を集める。勉強の要領もいいことから試験勉強もそれほど苦労した経験に乏しく、周囲からは羨ましがられ、試験期間中には崇められたりもしている。
- 両親は音楽家で共にドイツに住んでおり、現在は祖母のタカと二人暮らし。両親の影響からピアノを弾くことができるが、音感はゼロで、10年以上調律していないピアノ(割れ鐘を叩くような音が出る)を平然と弾き続けた事がある(二階堂いわく「技術的には立派」)。一人称は基本的に「ぼく」だが、単行本9巻あたりから何故か「オレ」に変わっている。
- 西根タカ(にしね たか)(俳優:岸田今日子)
- 公輝の祖母。ハムテルはこの祖母に逆らえない。動物の世話は(自分の猫であるミケですら)絶対自分ではしないが、文句だけは言う。ワガママで怒りっぽいトラブルメーカーだが、基本的には楽天家で、どこか憎めない。少女時代にはコロという犬を飼っていた。ハムテルのことを「キミテル」と呼んでいる。チョビのことは当初「タイジロー」と呼んでいた。
- それなりに名家の出であるらしく、文化的な芸事を通じての交友が広い。
- チョビ(声:柊瑠美)
- ハムテルの飼い犬。シベリアン・ハスキーの雌。顔は般若の面のような強面だが、性質は極めて温厚。他の犬に比べてとてもおとなしく、生まれてこのかた怒ったことがなく、唯一ハムテルが他の犬に手を噛まれて怪我をした時だけその犬に噛みついたことはあるが、怒ってというよりは主人を守るために咄嗟に飛び掛った風であるなど、見方を変えれば相当な名犬である。従順で賢く聞き分けがよく、受動的な性格である。
- 幼い頃にミケに教育され、また命を助けられた事もあって、体格差が大きくなった今でもミケには頭が上がらない。比較的上品で女の子らしい節が目立ち、一人称は「わたし」。名付け親はなし崩し的に二階堂であるが、一頃ハムテルは彼女(?)の名前を付けるのに人間用の命名辞典を紐解くほどだった。
- 雷雨の中で遭難して山の中に1匹で取り残されてしまったことがあり、以来雷や雷に似た音が大の苦手。
- ブッチャーさんにスカウトされ、作品中盤頃から犬ぞりデビュー。以降、ダイエットをしていた。持久力があり、ダブルリーダーの1人(1匹)として活躍する。
- なお、テレビドラマ版の「チョビ」の本名も「chobi」という。スタッフが数ヶ月かけて、長野県内でみつけた。あまりにも原作とそっくりなため、放映局のテレビ朝日には、「CGか特殊メイクではないか」という問い合わせまであったそうである。
- スナネズミ
- ハムテルが、漆原教授に動物の診療を手伝った「お礼」として押し付けられた動物。もとは2匹だけで、両方とも雄といわれたが、実は雄と雌であったため、どんどん増えていった。一応、「おとうさん」や「おかあさん」等の名前を付けている。ちなみに雌の方が「おとうさん」、雄の方が「おかあさん」である。飼い主であるハムテルの存在には気付いておらず、エサはケージの上から自然に降って来るもの(自然現象か天候?)と思っているらしい。また毛皮が大好きで、ミケの腹の上でも昼寝してしまう、生存本能に欠ける暢気な存在である。ちなみに自分より大きなものが素早く飛んでくると気絶する癖があるため、脱走したときにハムテルは丸めたハンカチを投げていた。
- ミケ(声:山本圭子)
- ハムテルの祖母の飼い猫。首にリボンを巻いている、どこにでもいそうな雌の三毛猫。なぜか関西弁で話す。狩りが得意でネズミやスズメを狩る事に情熱を持ち、ともすればハムテルに叱られると分かっていてなお、スナネズミにも「手頃な大きさやな…」と狩猟本能を滾らせる。元々は祖母の友人宅で生まれた貰い手のつかない子猫だった。ちなみにコミックには読者から投稿されたストーリーが作者自らの読み切り付きで紹介されたこともある。
- 性格はかなり怒りっぽく、犬にも喧嘩を売るほど。一方で、飢えた親子連れの野良猫に自分の餌を振舞う(用意するのはハムテル)など面倒見のよい姉御肌でもある。ハムテル宅周辺の地域をテリトリーとする猫社会の女ボス。また、幼いチョビのしつけをしたのも彼女であるが、スズメの取り方まで教えようとする。ハムテルを「ハムやん」と呼んでいる。チョビには「ミケちゃん」「ミケ姐さん」と呼ばれている。
- 捕まえたネズミを得意げに「これ見てんか」と見せに来る為、二階堂からは敬遠されている。
- ヒヨちゃん(声:若本規夫)
- 凶暴なニワトリ(雄鶏)。動く物を見れば蹴る・つつく・引っ掻くと、「西根家最強の生物」の名を欲しいままにし、飼い主のハムテルにまで蹴りを入れる暴れ鶏。普段はニワトリ小屋におり、時々は運動と小屋掃除に庭に出してもらえるが、彼が庭に出ているときは誰も庭には出られないほどで、うっかり庭に入ってしまった二階堂曰く、彼のクチバシによる攻撃は「ペンチでつかんでひねる(流血)」ほどの破壊力らしい。鷹匠にあこがれていた幼少時のハムテルに、鷹狩りの訓練と称した調教をうけていた。
- 修行時期に1回スランプに陥るが、野良犬との闘いで見事スランプを乗り切った。以来、極端に気が強く凶暴なニワトリとなった。ハムテルの両親がまだ日本に居た頃に西根家にやってきたため、作中では既に相当な年齢であり、ハムテルから「もう晩年だろう」と言われていた。
- 名前の由来は「買った時、ヒヨコだったからヒヨちゃん」。小学生時代のハムテルによる。その命名法から、チョビまでも「拾ったとき子犬だったからコイちゃん」と名付けられそうにもなっていた(タカに言われて断念?)。
- 西根絹代(にしね きぬよ)(俳優:真矢みき)
- 公輝の母でタカの娘。もともとピアニストだが本番に弱く、後オペラ歌手に転身。夫の祥平ともども公輝の少年時代には同居していたが、現在は音楽活動のためドイツ在住。ごく稀に正月にあわせてや自身のオペラ日本公演の際には帰国する。タカに似てお気楽極楽な性格で、賭け麻雀を愛する。
- 西根祥平(にしね しょうへい)(俳優:小木茂光)
- 公輝の父で婿養子。ピアニストだが簡単な指揮はできる。絹代と共にドイツに住む。公輝の物に動じない性格は、この人から受け継がれた。
- 唯一ハムテルを「マサキ」と呼ぶ人物である。
[編集] 学生
- 二階堂昭夫(にかいどう あきお)(俳優:要潤)
- ハムテルの親友。大のネズミ嫌いで、触られようものなら気を失うほどだが、理由は不明。獣医学部の教科書に載っている動物実験用のネズミ写真に「私はリス」などと落書きした上テープで封印、自己欺瞞したことがあるほどなのに、ハムテルにくっついてなんとなく(動物実験で度々マウスを使う事もある)獣医学部→病院学講座→そして博士課程へまで進んでしまった。ハムテルの家に来ても、スナネズミのそばには決して自分から近づくことは無い。ドラマ版ではダンボールでガンダムの盾をつくり鼠から防御している様子も見られた。
- 可愛い動物・関心を引く動物をひっくるめて「チョビ」と呼ぶ奇癖の持ち主だったが、これが元で「ハムテルの家の顔の怖い子犬」を度々「チョビ」と呼んだため、チョビ自身が「私の名前は『チョビ』」だと覚えこんでしまい、結果的に名付け親となる。その後はこの癖は(少なくとも「チョビ」と呼ぶ事は)止んだ様子だが、同様の経緯でモズのヒナ(巣から落ちたところを発見し、西根家の温室で巣立ちまで育てていた)を「ポチ」と名付けてしまった事も。
- 年の離れた3人のパワフルな妹弟がいる。彼以外の家族は全員異様なほどの動物好きで、以前ネコを可愛がりすぎて「自殺未遂(異常に愛好→仔猫パニック→脱走→二階から墜落→負傷)」に追い込んでしまったことがある。
- ちなみに勉強は得意な方ではなく、成績は常に赤点ギリギリだが、試験で苦労したことの無いハムテルには「スリルを楽しんでいる」と思われている。
- 菱沼聖子(ひしぬま せいこ)(俳優:和久井映見)
- 大腸菌などの研究をしている。H大学獣医学部公衆衛生講座の博士課程からオーバードクターを経て、運良く製薬会社に就職するが、なお獣医学部に出没する。
- 体温計に表示されないくらいの低体温、超低血圧。また痛覚が非常に鈍い。その割には病気抵抗力が異常に強く、ゼミ全員が食中毒で七転八倒した時ですら一人平気でいたため伝説化、物語の進行と共に益々人間離れしている。ただ急性盲腸炎で普通なら苦しみ足掻くような危機的状態で「ちょっと痛い…かな?」という自覚症状が出たが、この「異常な体質」から周囲から未知の病原菌発生かと恐れられ、すんでの所で病院に行かされた。さらに怒ると体から静電気パワーを発するなどの、特異体質も獲得した。超音波を聴き取ることもできるらしい。
- 行動はとろいが、一方で次に何をするか誰にも予測できず、また何とはなしに動物で遊ぼうとすることから、大半の動物からは恐れられる存在であるが、当人にはその自覚が無い。ブタにストレスを与えすぎ「尾かじり」をさせてしまったこともある。
- 黙々と作業に没頭する事から研究向きの性格(就職後、仕事はしばしばサボっているようだが)で、普通は一生に一度有るか無いかの幸運とされる「有効な遺伝子を持つ細菌の発見」に2度も寄与している。原作での初登場時はそれなりに美人で女性らしい落ち着いた態度であったが、物語が進むにつれ結構我侭を通す所など、何処となく徐々にタカに似てきている。博士課程の学生にも関わらず英語が苦手。
- 綾小路(あやのこうじ)(俳優:雛形あきこ)
- 伝染病学講座の博士課程で、菱沼と同期。実家が裕福で全身をブランドもので着飾り(ただし手はいつも試薬で荒れている)、貧乏な公衆衛生学講座に所属する菱沼を小バカにしている。菱沼が役に立つ遺伝子を発見したことへの嫉妬からよく嫌がらせをするが、当の菱沼のあまりのとろさに、こんな女に負けたのかと逆に自己嫌悪になるヘコみやすい人。後に、就職はせず、オーバードクターの身分をとった。
- 張(ちょう)(俳優:チューヤン)
- 中国人で公衆衛生学講座の留学生。もともとは中国語と英語しか話せなかったが、同じ講座の菱沼が英語は解らないからと日本語でしか相手をしなかったため、日本語が話せるようになる。しかし尊敬表現がめちゃくちゃで、ラットを「さん」付けし、菱沼を「お前」呼ばわりする。他にドイツ語とフランス語も堪能な国費留学生のエリートである。
- 岡田(おかだ)(俳優:蛍原徹)
- 獣医学部の先輩。1人暮らしで、不精、加えて余り外交的では無い性格から、ハムテルから譲り受けたスナネズミだけが唯一の友という有様だが、飾らない、欲の無い、人好きのする好人物である。また、そのスナネズミ達と一緒に日本酒で晩酌をするのが好き。どうも漆原教授の研究旅行に付き合わされて、何かを悟ってしまったらしい。またドラマ版では大根の大食いで勝って獣医学部に入れたようである。
- 神矢(かみや)(俳優:ふかわりょう)
- 菱沼と同級生で、元公衆衛生学講座所属。6年生卒業後、一度乳酸菌飲料メーカーに入社。しかし、テスト品の乳酸菌飲料を飲んでも効能を証明できずに上司より(理不尽に)厳しく叱責されたことで嫌気がさし、公衆衛生の博士課程に戻ってきた。性格が暗く、いつも人魂が周りに飛んでいるようなうら悲しい雰囲気を醸し出している。
- 嶋田小夜(しまだ さよ)(俳優:加賀美早紀)
- 公衆衛生学講座所属。原作ではハムテルや二階堂の1年先輩だったが、ドラマでは同期。何ごともきちんと片付いていないと気が済まない片付け魔で、湯飲みに入れられたお茶が2cmになると、飲むか、飲まずに片付けても良いか迫ってくる。最初は獣医学部付属家畜病院に所属していたが、漆原教授のあまりのガサツさ、無神経さに耐えきれずに公衆衛生学講座に転属。彼女の神経質ぶりにあてられ、繊細な菅原教授は気の休まる暇が無い。
- 清原(きよはら)(俳優:高杉瑞穂)
- ハムテルや二階堂の同期で、阿波野や中川と同じ繁殖学講座に所属。ケチな性格で、試験期間中に過去問やレポート、さらに成績優秀なハムテルの鉛筆や消しゴムを売ったり、犬の散歩のアルバイトでぼったくりをするなど、妙な商売センスがある。平九郎という名の犬を飼っている。原作では卒業後に就職した後、阿波野ら同級生と共に動物病院を開業したが、ドラマではアメリカに留学。
- 阿波野(あわの)(俳優:平井理央=現フジテレビアナウンサー)
- ハムテルや二階堂の同期で、清原や中川と同じ繁殖学講座に所属。休日まで動物がらみのアルバイトを入れてしまうほどの動物好きで、小学生のときには愛犬をかばって自分が事故に遭うほど。チャコという名の猫を飼っている。原作では卒業後に就職した後、清原ら同級生と共に動物病院を開業。
- 中川(なかがわ)(原作のみ)
- ハムテルや二階堂の同期で、清原や阿波野と同じ繁殖学講座に所属。噛み癖のあるガブリエル(由来は「ガブガブ噛む」ことから)という名の猫を飼っている。卒業後は九州F県のカンガルーワールドに勤務。
[編集] H大学の教官
- 漆原信(うるしはら まこと)(俳優:江守徹)
- ハムテルが獣医師を目指すきっかけを作った、獣医学部病院学講座の教授。H大付属家畜病院の病院長でもある。既婚者で、娘が二人いる。
- かつて(作中から20年ほど前)赴任した事もあるアフリカ(ブラックアフリカ)が大好きで、自身の研究室内は怪しいアフリカグッズがいっぱいである。アフリカ赴任中は獣医であるにも関わらず、余りに不条理すぎて地元の人間にシャーマンドクターと恐れ敬われていた。アフリカグッズの収集も、この時期に彼に奉納されたものがはじまりとなっている。
- お祭り好きで、不条理かつ理不尽な行動で周囲を翻弄するトラブルメーカーであり、漆原が困ったときは他の人がその10倍困るといわれ、獣医学部内からは「破壊の神様」と恐れられている。また、仮病の治療にかけては世界一を自称する。一般とかけ離れた常識を持ち、人使いが荒いなど、どの大学にも1人はいるような天才(あるいは天災)型名物教授の典型。とはいえ、獣医として診察・治療の技術力は高く、また不条理ながらも結果として洞察力も鋭く直感的に問題解決に導くことから、誰からも一目置かれている。
- なお本人曰く小動物の治療は小さな怪我でも死なせてしまいやすいため苦手だと言う、生き物の命を第一に考えている人でもある。だからといって、必ずしも大型動物の治療が得意というわけでもないが、学生からは密かに「怪獣のお医者さん」が向いているのでは?と思われている。
- 母犬に先立たれ、まだ生後2日ほどだったチョビを友人から引き取り世話していたが、獣医学部の敷地内で迷子になったチョビを捜索中に偶然出会ったハムテルに強引に押し付けた。原作における漆原のモデルは北大名誉教授橋本信夫氏である。
- 菅原(すがわら)(俳優:草刈正雄(友情出演))
- 獣医学部公衆衛生学講座の教授。イギリス紳士風の風貌を持つ大の馬好きで、うっかり彼の前で馬の悪口を言った学生が、単位が貰えず留年し、挙句に就職にも失敗したという伝説があるが真偽のほどは不明。ただし馬好きは筋金入りで、例え馬に悪戯されても、自分の気持ちが馬に通じなかったことを悲しむほどである。
- 極めて厳格ながらも、何事も論理的に進めるため、学生からの信頼も厚い。潔癖で神経質・論理的という、漆原とは正反対の性格だが、学生時代の同期で40年来の親友(腐れ縁とも)でもある。シャーリーという名の犬を飼っている。やや難解なユーモアのセンスを持ち合わせている。話が進むにつれて、菱沼や小夜ちゃんに振り回されることが多くなった。原作では特徴的な髭を生やしているがドラマ版では髭はない。既婚者である。
- 高屋敷一郎(たかやしき いちろう)(原作のみ)
- H大学病院学講座の助教授。(漆原に比べれば)常識的。女性全般が苦手で、「女子学生嫌い」(しかし既婚)。真面目一徹で不器用な上に一言多い性格で、娘の飼っていたスナネズミが老衰で死んだ際、慰めようとして「解剖して死因を調べてやるから」と発言、大顰蹙を買って悩みあぐねた結果としてハムテルのところにスナネズミを貰いに来た。
- 亀松(かめまつ)(演: )
- H大学獣医学部元教授。定年退職の後に非常勤講師として勤務。組織学を教える。長いひげが特徴。
[編集] その他
- ブッチャー(原作のみ)
- 日本に住んでウン十年、流暢な日本語を操る白人の中年男性。趣味で犬ぞりレースをやっており、チョビを見込んでチームにスカウトする。ただしアウトドア全般が趣味というだけで、犬ぞりもどちらかというと素人のお遊びであったりと、案外普通の人。
- ユリちゃん(加藤百合子)(俳優:加藤治子)
- 漆原の患畜である猫の飼い主として来院した穏やかな老女。動物の病気について豊富な知識を持ち、漆原のライバル心を煽る。実は、漆原と菅原の大学時代の薬理学の恩師であった(結婚により姓が変わっていたため気づかなかった)。講師時代の旧姓は鬼丸(おにまる)で、怒ると黒板を投げつけてくるほどの厳しい授業で有名だった。
[編集] 原作に登場する場所・建築物
モデルとなったと推定される場所を含む。()に作品中での表記を記す。
- 北海道大学(H大学)
- 作品の活動の中心となる大学。
- 桑園・日本中央競馬会札幌競馬場(札幌中央競馬場)
- 藻岩山・藻岩山ロープーウェイ(○いわ山)
- チョビが遭難した山。
- 北海道立真駒内公園(真駒内公園)
- 文庫本5巻より、国際犬ぞりレースの会場として登場。
- 旭川市旭山動物園(A山動物園)
- 文庫版6巻で、ハムテル達の実習先として登場。
- 札幌市円山動物園(M山動物園)
- ハムテル達の実習先として登場。
- 滝川市?(T市家畜衛生試験場)
- ハムテルの夏休み期間におこなわれる牧場実習
[編集] ドラマ作品
主題歌「朝陽の中で微笑んで」 (歌:諌山実生)(荒井由実のカヴァー曲)
[編集] サブタイトル
- 私はチョビ【「運命」「チョビの病気」「ミケの危機」】
- 女といふもの…【「タカの執念」「菅原教授の悩み」「菱沼の恋人」】
- 「チョビ牧場へ行く」「ネズミの見分け方」【「いいネズミ、の見分け方」「漆原の罪と罰」】
- 「チョビ飼い主を探す」「怪しいアルバイト」【「怪しいアルバイト」「タカの孫自慢」「飼い主は誰?」】
- しるこ+スシ=爆弾チョビ達を狙う犯人【「雨の日の惨劇」「二階堂の試練」「夜の訪問者」】
- チョビとミケ、麻雀と試験に乱入!ハムテル絶体絶命…【「家族の大勝負」「ハムテルの試験対策」「漆原の弱点」】
- 「ミケの家出」「英語出来なくてなぜ悪い」【「ミケの家出」「英語のかべ」「清原の愛情」】
- 「ヒヨちゃん、病に倒れる」「菱沼を迎えにきた男」【「ヒヨちゃん、病に伏す」「菱沼の就職」「ネズミ捕獲作戦」】
- 「西根家の蔵で、殺人事件」「菱沼の宿敵はゴージャス女」【「菱沼のライバル」「クリスマスの思い出」「謎の細菌メモ」】
- 「さよなら、平九郎」「漆原の秘密・口紅の美女!」【「間違いだらけの講座選び」「漆原の秘密!?」「さよなら、平九郎」】
- 「チョビ、山で行方不明!生きていて…【「チョビ、帰らず」「宿命の対決」】
[編集] TVドラマ版における原作との相違点
- タカはハムテルを「キミテルさん」と呼んでいる(原作では呼び捨て)。
- ハムテルと漆原教授の初対面時に教授がハムテルに「キミは将来獣医になる」と予言した際、これを賭けてもいいと提示したのは電子辞書であった(原作では「カシオミニ」という大昔の電卓、放映時点ですでに電卓では価値が低すぎるための変更と思われる)。
- 舞台が北海道であるか定かではない(北国ネタは扉の氷結で閉じ込められる一編だけ映像化されている)。
- 羊のプルプルの出る話が映像化されていない(連なる空腹話は映像化されている為、撮影技術的に見送られたと思われる)。
[編集] 関連項目
原作では「タカさん」は「おばあさん」と呼ばれている。(ハムテルも二階堂もそう呼ぶ)
[編集] 外部リンク
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