モナコ
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- モナコ公国
- Principauté de Monaco
-
(国旗) 国章 - 国の標語 : Deo Juvante
(ラテン語: 神の助けとともに) - 国歌 : モナコ国歌
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公用語 フランス語 首都 モナコ 最大の都市 無し(都市国家) 大公 アルベール2世 国務大臣 ジャン=ポール・プルースト 面積
- 総計
- 水面積率世界第194位
1.95km²
極僅か人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第189位
32,270人
16,549人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(Xxxx年)
xxx,xxxユーロ(EUR, €)
※モナコのユーロ硬貨GDP(MER)
- 合計(Xxxx年)世界第xx位
xxx,xxxドルGDP(PPP)
- 合計(2000年)
- 1人当り世界第172位
8億7,000万ドル
27,000ドル独立 1297年1月8日 通貨 ユーロ(EUR, €)
※モナコのユーロ硬貨(EUR)時間帯 UTC +1(DST: +2) ccTLD MC 国際電話番号 377 - 注1 : 1999年までの通貨は、フラン (₣)。
モナコ公国(モナコこうこく)、通称モナコは、西ヨーロッパの国家。モナコ大公国とも。都市国家であり、首都モナコ市がそのまま全領土となる、世界で2番目に小さい国(ミニ国家)。国連加盟国の中では世界最小である。フランスの地中海沿岸地方コート・ダジュールのイタリアとの国境近くに位置する。カジノやモナコグランプリ、ラリー・モンテカルロが開催されることで有名。
目次 |
[編集] 国名
正式名称はフランス語で、Principauté de Monaco(プランシポテ・ドゥ・モナコ)。通称、Monaco。
公式の英語表記は、Principality of Monaco。通称、Monaco。
日本語の表記は、モナコ大公国、モナコ公国。通称、モナコ。
[編集] 国旗
国旗のデザインが国連基準の2:3の縦横比になるとインドネシアと同様になるため、両国の間で調整が図られたものの進展しなかった。モナコ独自の基準による比率は4:5としている。また上下を逆にするとポーランドの国旗と同様になる。
[編集] 歴史
- 1297年:ジェノヴァのグリマルディ家がモナコにあった要塞を占拠
- 1793年:フランスの支配(~1814年)
- 1815年:イタリアのサルディニア王国保護下に入る
- 1861年:モナコ公国の主権回復
- 1911年:立憲君主制導入
- 1918年:フランス・モナコ保護友好条約締結。フランスの保護下に入る(保護国)
- 1949年:レーニエ3世即位
- 1956年:レーニエ3世がハリウッド女優グレース・ケリーと結婚
- 1962年:新憲法制定(死刑廃止、婦人参政権付与など)
- 2002年:フランスと新条約(公家に跡継ぎがなくなっても公国の存続を保証)
- 2005年:レーニエ3世逝去、アルベール2世即位。
- 2005年:12月、フランス・モナコ友好協力条約締結。
[編集] 政治
詳細はモナコの政治を参照
政体は、グリマルディ家が世襲する大公(公爵)を元首とする立憲君主制である。
なお、1918年にフランスと結ばれた条約からモナコはフランスにより保護的な一定の主権の制限を受け、外交・軍事はフランスが責任を持っていた。この条約により、モナコ公の即位継承にはフランスの同意が必要となり、また元首・大公家断絶の際はフランスに編入されることになっていた。
その後、2005年の新条約ではフランスとの特別な協調関係は維持するが、外交面での制限が緩和され、大公家が断絶してもモナコ公国の存続を保証した。
外交面では従来、モナコが他国と外交関係を結ぶ際にはフランスの事前同意が必要と定められていて、これはフランスとの条約とも併せて「国家主権の制限」と見られ日本とは正式な国交が結ばれず、代わりにモナコ「名誉総領事館」(あくまでも、総領事館ではない)が、1973年に東京(東京都千代田区)に設置された。
外交に関するフランスとの規定は2005年の条約で改められ、事前同意が無くても国交を結べるようになり、日本とモナコの間でも2006年12月14日に外交関係が樹立された。
軍事面では、警察部隊を除いてはモナコは軍隊を持たず、フランスによって領土防衛が行われるが、これも2005年の条約で「緊急事態」を除きフランス軍の派兵にはモナコの同意ないし要請が必要となった。
[編集] 地理
モナコは、三方をフランスに囲まれた国であり、もう一方は地中海に面している。旧市街地と新市街地があり、世界的に見ても人口密度が高い。平地の面積は極端に少なく、少ない平地を山と海に囲まれたような形になっている。
[編集] 地方行政区分
市町村のような地方公共団体は存在しないが、4つの地区(カルティエ)に分けられている。
- モナコ市街区(宮殿・政府のある中心地区)
- モンテカルロ区(カジノ・リゾート地区)
- ラ・コンダミーヌ区(港湾地区)
- フォンヴェイユ区(新興地区)
[編集] 経済
主要な産業は観光。特にカジノは有名で、19世紀の一時期は国家収入の9割を占めていたこともあるが、現在では5%以下であり、経営も半官半民の企業「ソシエテ・デ・バン・ド・メール」へ移管されている。
[編集] 国民
住民は、フランス人が47%、モナコ人が16%、イタリア人が16%、その他21%である。なお、モナコの国籍法は1992年に改正された。モナコ国籍をもつ母親が実子にモナコ国籍を与えることができる。移民が市民権を取得するためには、申請後、10年単位の時間を要する。
[編集] 公用語
言語は、公用語がフランス語で、その他モナコ語、英語、イタリア語などが使われる。
[編集] 宗教
宗教は、ローマ・カトリックが90%である。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日 | 元日 | ||
1月27日 | 聖ディボートの日 | ||
3月~4月 | イースター | 移動祝日 | |
3月~4月 | イースターマンデー | 移動祝日 | |
5月1日 | レイバーデー | ||
5月 | キリスト昇天祭 | 移動祝日 | |
5月 | ウィットサンデー | 移動祝日 | |
5月 | ウィットマンデー | 移動祝日 | |
6月 | 聖体節 | 移動祝日 | |
8月15日 | 聖母被昇天祭 | ||
11月1日 | 万聖節 | ||
11月19日 | ナショナルデー | ||
12月8日 | 聖母受胎祭 | ||
12月25日 | クリスマス |
[編集] スポーツ
- ASモナコ:フランスサッカーリーグのリーグ・アン所属で、同国リーグでは強豪チームの一つ。2003-2004シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで準優勝の成績を修めた。ホームスタジアムは、フォン・ヴュエイユ地区にある。
[編集] 関連項目
- モナコ関係記事の一覧
- モナコの軍事
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- 政府公式サイト (フランス語、英語)
- モナコ政府観光会議局 (日本語)
[編集] その他
- 世界の国々 > ヨーロッパ
-
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