第1次佐藤内閣第3次改造内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

第1次佐藤内閣第3次改造内閣（だい1じさとうないかくだい3じかいぞうないかく）は、1966年 12月3日に第61代内閣総理大臣佐藤栄作によって改造された内閣である。

1966年12月1日自民党は日比谷公会堂で第8回臨時党大会を開き、総裁公選を実施した。佐藤栄作総裁（首相）は289票を獲得し再選したものの、批判票が170票（内訳は、藤山愛一郎89票、前尾繁三郎47票、灘尾弘吉11票、野田卯一9票、小坂善太郎2票、岸信介1票、松村謙三1票、村上勇1票、無効票9票）も出す結果となった。

12月2日佐藤首相党三役を刷新し、翌12月3日内閣改造を実施した。

[編集] 閣僚

内閣総理大臣 - 佐藤栄作（佐藤派）
法務大臣 - 田中伊三次（石井派）
外務大臣 - 三木武夫（三木派）
大蔵大臣 - 水田三喜男（村上派）
文部大臣 - 剱木亨弘（参議院議員）
厚生大臣 - 坊秀男（福田派）
農林大臣 - 倉石忠雄（福田派）
通商産業大臣 - 菅野和太郎（三木派）
運輸大臣 - 大橋武夫（前野派）
郵政大臣 - 小林武治（参議院議員）
労働大臣 - 早川崇（三木派）
建設大臣、首都圏整備委員会委員長、近畿圏整備本部長官、中部圏整備本部長官 - 西村英一（佐藤派）
自治大臣、国家公安委員長 - 藤枝泉介（川島派）
内閣官房長官 - 福永健司（前尾派）
総理府総務長官 - 塚原俊郎（佐藤派）
行政管理庁長官 - 松平勇雄（参議院議員）
北海道開発庁長官、科学技術庁長官 - 二階堂進（佐藤派）
防衛庁長官 - 増田甲子七（佐藤派）
経済企画庁長官 - 宮沢喜一（前尾派）
- 内閣法制局長官 - 高辻正己
- 内閣官房副長官 - 木村俊夫
- 内閣官房副長官 - 石岡実
- 総理府総務副長官 - 上村千一郎
- 総理府総務副長官 - 堀秀夫

[編集] 政務次官

法務政務次官 - 井原岸高
外務政務次官 - 田中栄一
大蔵政務次官 - 小沢辰男、米田正文
文部政務次官 - 谷川和穂
厚生政務次官 - 田川誠一
農林政務次官 - 草野一郎平、久保勘一
通商産業政務次官 - 宇野宗佑、栗原祐幸
運輸政務次官 - 金丸信
郵政政務次官 - 田沢吉郎
労働政務次官 - 海部俊樹
建設政務次官 - 渋谷直蔵
自治政務次官 - 伊藤隆治
行政管理政務次官 - 北畠教真
北海道開発政務次官 - 小林篤一
防衛政務次官 - 浦野幸男
経済企画政務次官 - 金子一平
科学技術政務次官 - 始関伊平

内閣改造に伴い、自民党役員改選が行われた。田中角栄幹事長は、黒い霧事件に対する執行部の責任の明確化を取るために、福田赳夫と交代した。しかし、福田幹事長起用の本質的な理由は、佐藤後継は福田であるという佐藤及び佐藤の実兄、岸信介の意向であった。田中は自民党都市政策調査会長という閑職につくが、この間に都市政策、国土政策を研究し、後の日本列島改造論に結実することになる。川島正次郎副総裁も、黒い霧事件の責任を取るために辞職を申し出たために辞任した。

幹事長 - 福田赳夫（福田派）
総務会長 - 椎名悦三郎（川島派）
政務調査会長 - 西村直己（佐藤派）

[編集] 外部リンク

首相官邸 - 第1次佐藤内閣第3次改造内閣

日本国歴代内閣
第1次佐藤内閣第2次改造内閣	第1次佐藤内閣第3次改造内閣 1966年12月3日 - 1967年2月17日	第2次佐藤内閣