西日本地域の地震
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西日本地域の地震(にしにほんちいきのじしん)とは、西日本項を参照に地質学で使われている糸魚川静岡構造線より西の地域で発生した地震を著す。
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[編集] 江戸以前
- 416年8月23日 遠飛鳥宮(大和国 奈良県明日香村)
- 599年5月28日 大和国
- 679年 筑紫国(福岡県)
- 684年11月29日 白鳳南海地震 周期的に発生する南海地震の一つ。同時期に東南海地震・東海地震も発生。
- 701年5月12日 丹波国(京都府)
- 715年7月4日・5日 三河国(愛知県)、遠江国(静岡県)
- 734年5月18日 天平地震(五畿七道地震)
- 745年6月5日 岐阜県南部
- 762年6月9日 岐阜・長野
- 863年7月10日 越中・越後地震 越中国(富山県)、越後国(新潟県)
- 868年8月3日 播磨・山城地震 播磨国(兵庫県)、山城国(京都府)
- 887年8月26日 仁和南海地震 周期的に発生する南海地震の一つ。同時期に東南海地震・東海地震も発生。
- 938年5月22日 京都など
- 976年7月22日 山城・近江地震 山城国、近江国(滋賀県)
- 1096年12月17日 永長東南海地震 周期的に発生する東南海地震の一つ。
- 1099年2月22日 康和南海地震 周期的に発生する南海地震の一つ。
- 1185年8月13日 文治京都地震 京都府
- 1200年頃 地質調査より南海・東南海・東海地震が発生したと推測されている。
- 1331年7月3日 元弘地震 紀伊国(和歌山県) この地震については肯定・否定の両論がある。
- 1360年11月21日・22日 紀伊・摂津地震 紀伊国、摂津国(大阪府)
- 1361年8月3日 正平(康安)南海地震 この地震で紀伊・摂津地震を東南海地震と推測する意見もある。
- 1449年5月13日 山城・大和地震 山城国(京都府)、大和国
- 1498年1月9日 日向地震日向国(宮崎県)
- 1498年9月20日 明応地震(東南海・南海地震の一つ)
- 1502年1月28日 越後地震 - M 6.5~7.0、死者多数。
- 1510年9月21日 摂津・河内地震 - M 6.5~7.0、死者多数。余震が二ヶ月あまり続く。
- 1586年1月18日 天正大地震(東海東山道地震、飛騨・美濃・近江地震) - M 7.8~8.1、死者多数。飛騨・越中などで山崩れ多発、白川郷で民家数百軒が埋まる。内ヶ島氏、帰雲城もろとも滅亡。余震が一月以上続く。
- 1596年9月4日 大分地震(豊後地震) - M 7.0~7.8、死者710人、地震によって瓜生島と久光島の2つの島が沈んだとされている。
- 1596年9月5日 伏見大地震(慶長京都地震) - M 7.0~7.1、京都や堺で死者合計1000人以上。伏見城の天守閣や石垣が損壊、余震が翌年春まで続く。
[編集] 江戸
- 1605年2月3日 慶長地震(東海・南海・東南海連動型地震) - M 7.9~8、関東から九州までの太平洋岸に津波、紀伊・阿波・土佐などで大きな被害。八丈島でも津波による死者数十人。死者1万~2万人と推定されるが、津波以外の被害はほとんどなかった。
- 1619年5月1日 熊本県八代で地震 - M 6.0
- 1625年7月21日 熊本で地震 - M 5~6、死者約50人
- 1627年10月22日 松代地震 - M 6、死者多数。
- 1633年3月1日 相模・駿河・伊豆地震 - M 7.1、死者110~150人。駿河・熱海に津波。
- 1640年11月23日 大聖寺地震 - M 6、死者多数。
- 1662年6月16日 近江・山城地震(畿内・丹後・東海西部地震、寛文の琵琶湖西岸地震) - M 7.4~7.8、死者数千人。
- 1662年10月31日 日向・大隅地震 - M 7.6、死者多数。
- 1666年2月1日 越後高田地震 - M6.4、死者1,400~1,500人。
- 1686年10月3日 遠江・三河地震 - M 6、死者多数。
- 1707年10月28日 宝永地震(東海・南海・東南海連動型地震) - M 8.4(日本史上最大のマグニチュードと思われる)、死者2,800~2万人以上、倒潰・流出家屋6万~8万軒。関東から九州までの太平洋岸に津波、伊豆・伊勢・紀伊・阿波・土佐などで大きな被害。地震から49日後に富士山の宝永大噴火。道後温泉の湧出が数ヶ月間止まる。
- 1710年10月3日 因伯美地震 - M 6.6、山崩など。死者多数。
- 1714年4月28日 糸魚川地震 - M 6.4、山崩など。死者約100人。
- 1751年5月21日 越後・越中地震 - M 7.0~7.4、死者1,541人。高田で火災など。
- 1771年4月24日 八重山地震(明和の大津波) - M 7.4 死者約12,000人。最大波高85m。
- 1792年5月21日 島原半島で土砂崩れによる大津波(島原大変肥後迷惑) - M 6.4、死者約15,000人。
- 1804年7月10日 象潟地震 - M 7.1、死者500~550人。
- 1819年8月2日 伊勢・美濃・近江地震 - M 7、死者多数。
- 1828年12月18日 越後三条地震 - M 6.9、死者1,681人。
- 1830年12月19日 京都地震 - M 6.4、死者280人。二条城など損壊。
- 1833年12月7日 出羽・越後・佐渡地震 - M 7.4、死者40~130人。東北・北陸の日本海沿岸に津波。
- 1847年5月8日 善光寺地震 - M 7.4。山崩れと洪水、死者約1万~1万3千人。
- 1854年7月9日 安政伊賀地震(伊賀・伊勢・大和地震) - M 7.6、死者約1800人。
- 1854年12月23日 安政東海地震(東海・東南海地震) - M 8.4、死者2千~3千人。房総半島から四国に津波、特に伊豆から熊野にかけて大きな被害。ロシア船ディアナ号沈没。
- 1854年12月24日 安政南海地震 - M 8.4、死者千~3千人。紀伊・土佐などで津波により大きな被害(串本で最大波高11m)。大坂湾に注ぐいくつかの川が逆流。道後温泉の湧出が数ヶ月間止まる。
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- 安政東海・南海地震は32時間の時間差で発生した。両地震による死者の合計は約3万人との説もある。余震とみられる地震は9年間で3千回近く。
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- 1858年4月9日 飛越地震 - M 6.8、死者343人。
[編集] 明治
- 1872年3月14日 浜田地震 - M 7.1、死者550~800人
- 1889年7月28日 熊本地震 - M 6.3、死者20人
- 1891年10月28日 濃尾地震 - M 8.0、死者約7,300人。根尾谷断層の発生。
- 1899年3月7日 紀和地震 - M 7.0、三重県を中心に近畿地方南部で被害。
注)2003年9月17日に気象庁マグニチュード算出方法が改訂になり、これに伴い、1924年以降のほとんどの地震のマグニチュードが改訂になった。また一部は先行して2001年4月23日に改訂されている。このため、改訂された地震については
- 改訂後を通常表記
- 2003年に改訂されたものは、改訂前の値を(旧M?.?)の形で併記
- 2001年に改訂されたものは、改訂前の値を(2001年4月23日改訂・旧M?.?)の形で併記
している。
- 注)なお、震度表記について、1996年4月以降は全て計測震度計によるものであるが、これ以前は体感震度と計測震度が併用されている。
[編集] 大正
- 1911年6月15日 喜界島地震 - M 8.0、死者12人。
- 1914年1月12日 桜島地震 - M 7.1、死者35人。
- 1922年12月8日 長崎県千々石湾で地震 - M 6.9、死者26人。
- 1925年5月23日 北但馬地震 - M 6.8、火災発生、死者465人。
[編集] 昭和
- 1927年3月7日 北丹後地震 - M 7.3、死者2,925人。
- 1935年7月11日 静岡地震 - M 6.4、死者9人。
- 1936年2月21日 河内大和地震 - M 6.4、死者9人。
- 1941年7月15日 長野地震 - M 6.1、死者5人。
- 1943年9月10日 鳥取地震 - M 7.2、死者約1,100~1,200人。
- 1944年12月7日 東南海地震 - 三重県沖、M 7.9、死者1,223人、伊豆から紀伊にかけて津波。
- 1945年1月13日 三河地震 - M 6.8、死者2,306人、津波あり。
- 1946年12月21日 南海地震 - 和歌山県沖~四国沖、M 8、死者1,330人、房総から九州にかけて津波。
- 1947年9月27日 沖縄、八重山列島で地震 - M 7.4、死者5人。
- 1948年4月18日 和歌山県南方沖で地震 - M 7.0。
- 1948年6月28日 福井地震 - M 7.1、死者3,769人。
- 1952年3月7日 大聖寺沖地震 - M 6.5、死者7人。
- 1952年7月18日 吉野地震 - M 6.7(旧M 6.8)、死者9人。
- 1961年2月2日 長岡地震 - M 5.2、死者5人。
- 1961年2月27日 宮崎県沖で地震 - M 7、死者2人。
- 1961年8月19日 北美濃地震 - M 7、死者8人。
- 1964年6月16日 新潟地震 - M 7.5、死者26人。
- 1965年4月20日 静岡地震 - M 6.1、清水付近で大きな被害、死者2人。
- 1968年2月21日 えびの地震 - M 6.1、死者3人。
[編集] 平成
- 1995年1月17日 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、阪神大震災) - M 7.3(2001年4月23日改訂・旧M 7.2)、兵庫県南部で最大震度:7、死者6,434人。当初は最大震度6だったが、実地検分により7に修正された。
- 1997年5月13日 鹿児島県北西部地震 - M 6.4(旧M 6.3)、最大震度:6弱。
- 1998年5月4日 石垣島南方沖地震 - M 7.7(旧M 7.6)、一時津波警報発令。
- 2000年10月6日 鳥取県西部地震 - 本震は M 7.3、鳥取県西部で最大震度:6強。
- 2001年3月24日 2001年芸予地震 - 本震は M 6.7(2001年4月23日改訂・旧M 6.4)、広島県南部で*最大震度:6弱、死者2人。フィリピン海プレート内の地震。
- 2004年9月5日 紀伊半島南東沖地震 - 最も大きい地震は M 7.4、奈良県と和歌山県と三重県で最大震度:5弱。
- 2005年3月20日 福岡県西方沖地震 - 本震はM 7.0、福岡県と佐賀県で最大震度:6弱、死者1人。
- 2007年3月25日 能登半島地震 - 石川県能登沖で地震。M 6.9、最大震度:6強。北陸地方を中心に強い揺れを感じる。死者1人。