おでんくん
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『おでんくん』は、リリー・フランキー原作の絵本作品(小学館発行)。または、この作品の主人公の名前。アニメ化され「天才ビットくん」(NHK教育テレビ)のアニメコーナーに2005年4月8日放送分から登場している。なお、2007年度からは、「天才てれびくんMAX ビットワールド」内で放送される。
2006年から紀文とセブンイレブンのおでん応援団にも起用されている。
目次 |
[編集] 作品概要
東京タワーのそばにあるおでん屋台。一見普通の屋台だが、そこの鍋の中には、おでんの妖精たちの住処であるおでん村がある。
この作品はおでん村を舞台におでんの具たちの生活を描く物語である。
[編集] キャラクター
[編集] おでんの中の世界
[編集] おでん村
- おでんくん(声:本上まなみ)
- 本作の主人公で、モチーフは油揚げの餅巾着。
- 正義感の厚い温情家だが、淋しがり屋の一面も持っている。いつか、お母さんと暮らすことが夢。
- 巾着から餅で出来た道具(ロープやレーダー等)やおにぎしというおにぎりのような物を出せるが、その道具は自分のために使うことは出来ない。
- おでん村の危機には、巨大ロボットのメカおでんくん1号を召還して戦う。
- たまごちゃん(声:千葉千恵巳)
- モチーフは卵。
- おでん村のマドンナ的存在で、特に男子からはモテモテ。
- お客さんからの注文もトップだが、意外に策略家。おでんくんの事はほとんど眼中にない。
- スージー(声:小松里歌)
- モチーフは牛すじ。
- おでん村のセクシークイーンでその色気は狂牛病をものともしない。
- はんぺんくんとは元恋人同士だった。
- つみれちゃん(声:エナポゥ)
- モチーフはつみれ。
- うわさ好きのおでん村の女の子。
- ゴマキちゃん(声:石川静)
- モチーフはごぼう巻き。
- ダンスをこよなく愛し、ブロードウェイに憧れる女の子。
- ウインナーくん(声:佐々木望)
- モチーフはウインナーソーセージ。
- おでんくんのライバルで、自らを「おでん村の王子様」と呼んでいるなどちょっとナルシストな一面がある。お金持ちでスポーツ万能。
- たまごちゃんと仲が良く、おでんくんをバカにしている節がある。
- こんぶくん(声:石川静)
- モチーフは昆布巻き。
- おでん村いちの秀才で、優れた頭脳の持ち主。
- 日頃の勉強を欠かさない努力家であるが、ジャガーに対してはやや弱腰。
- ちくわぶー(声:小松里歌)
- モチーフはちくわぶ。
- 常に仲間の後をついていく弟分キャラ。語尾に「ぶー」をつけるのが口癖。
- ちなみに、関西ではおでんにちくわぶを入れることはあまりない。
- はんぺんくん(声:藤田圭宣)
- モチーフははんぺん。
- いつも泣いている泣き虫キャラであり、素直でいい子キャラでもある。
- スージーとの復縁を望んでいる。
- こんにゃくん(声:小野大輔)
- モチーフはこんにゃく。
- 爽やかで綺麗好き。それゆえに掃除が大好き。
- ジャガー(声:ピエール瀧)
- モチーフはジャガイモ。
- おでん村いちのガキ大将で、臭いオナラをする。普段は他のおでん達に嫌がらせをしているが、時折良い一面も見せる。ガングロたまごちゃんが好き。
- さつまどんをライバル視している。
- ぎんなん坊主(声:小松里歌)
- モチーフはぎんなん。
- ジャガーと一緒に行動を共にしている子分。スパイ的存在である。たまに神様の助手をしているようである。
- ガングロたまごちゃん(声:小日向しえ)
- モチーフは煮締まった卵(味付け卵の説あり)。
- たまごちゃんのライバルで、裏キャラの存在でもある。
- おでんくんに密かに思いを寄せているが、素直になれない性格のせいで、おでんくんは気づいていない。
- さみしいことがあるとカニコウモリと歌を歌う。
- ヌシ(声:国本武春)
- おでん沼にいる番人の大魚。おでん村の住民の約100倍の大きさを誇り、ほとんどのおでん達の生みの親でもある。
- ちなみにおでん沼は、人間に食べられたおでんくんたちが、再びおでん村に戻ってくるときの村への入り口になっている。
- おでん村に迷い込んだ人間のココロを元の肉体に戻す事ができるほか、メカおでんくん1号に飛行能力を与えるでんでんウイングを守っている。
- だいこん先生(声:八奈見乗児)
- モチーフは大根。
- おでん村の重鎮で、彼の言葉には重みがある。哲学家。
- おでんくんは事実上彼の弟子に当たる。
- とうふ先生(声:藤田圭宣)
- モチーフはとうふ。
- アニメ版のオリジナルキャラクター。おでんくんのクラスの担任。生徒のために奮闘するが、失敗することが多い。
- ロケット作りが趣味だそうだが、これも失敗してばかりいる。
- からし先生 (声:上別府仁資)
- モチーフはからし。厳密に言えばからしはおでんの具ではない。
- 腕の立つおでん村の医者。からし病院の院長。からし先生が使用するからしぐすりはどんな病気も治るが、非常に辛いためおでん達からは嫌がられている。
- だいこん先生とは古い付き合い。
- たこボールナース(声:丸山美紀)
- モチーフはたこ天(たこ入りの丸いさつま揚げ)。
- からし病院の看護師。気立てが良く、患者に人気がある。
- からしぐすりを嫌がって逃げる患者は触手を伸ばして捕まえる。
- いとこんくん (声:佐々木望)
- モチーフは糸こんにゃく。
- ドレッドヘアの快男児。女子にモテモテだが、鼻にはかけないタイプ。
- おでんくんとはラップ大会でコンビを組んだ事もある。ジャマイカでサーフィンを体得して来たらしい。
- ミートボーヤ (声:石川静)
- モチーフはミートボール。
- おでん村で最年少。赤ん坊の姿で、みんなに好かれている。
- ちくわくん(声:小野大輔)
- モチーフはちくわ。
- 気が弱く、何かと長いモノには巻かれる。
- 頭は外の世界ものぞける望遠鏡になっていて、本人だけがのぞけない。
- がんもくん(声:石川静)
- モチーフはがんもどき。
- 常に明るく笑っている、陽気なキャラクター。
[編集] その他
- ニセおでんくん(声:LITTLE)
- モチーフはおでんくんと同じ餅巾着。
- だが、おでんくんとは若干風貌が違う。性格も正反対で、ニヒルでクールでかっこいい。「ボクは君のニセ者だが、キミもボクのニセ者である」と言って頭が悪いおでんくんの思考回路を麻痺させる。
- ニセおでんくんがすぎた後におでんくんが来ると、「あ、ホンモノ」と分ける台詞がつく。
- 怪盗カニコウモリ(声:小野瀬雅生)
- 神出鬼没の自称怪盗。本人はその気でも、これといったものは盗まない。
- 目立ちたがり屋だが名前を覚えてもらえず、おでんくんにはカニコロッケと呼ばれている。
- さつまどん(声:平井啓二)
- モチーフはさつま揚げ。
- 修行の旅に出ており、たまにおでん村を訪れる。
- 語尾は「ごわす」で、強さはかなりのもの。
- ジャガーにライバル視されるが、争いは好まない。
- タケさん(声:平井啓二)
- モチーフはタケノコ。登場する時はタコさんと常に酔っ払っている。
- タコさん(声:中尾良平)
- モチーフはタコ。
- タケさんとは飲み仲間で、常に酔っ払っている。
- たこボールナースとの関係は不明。
- にんじん娘。(声:?)
- モチーフは人参。
[編集] おでんの外の世界
- ボブ(声:サンプラザ中野)
- キャンディー(声:金田朋子)
- 少女が食べていた飴がおでんの鍋の中に入ってしまうが、最終的には菜箸で救出される。
- おじさん (声:秋山道男)
- おでん屋台の主人。屋台を開いて20年のベテランであるが、おでん村の存在には気付いていない。
- 「おいしくなってるよ」
- ペロ(声:エナポゥ)
- おじさんの飼い犬。おでん村の外で、おでん村の存在を唯一知っているキャラ。
- 鍋の外では「ワン!」などの鳴き声だが、鍋の中では普通に喋っていた。
- おでん村にある「子犬の木」から生まれ、神様によって外の世界に出た。
- 神様(声:田中直樹)
- 雲に乗ってたまに現れる。落ちてきたりもする。語尾にディスティニー(destiny)と付ける。おっちょこいちょい。
- 神様だけに様々な奇跡をくり出すが、詰めが甘いこともしばしば。
- おでん達の善行をマイレージで記録している。
[編集] アニメ版スタッフ
- 原作:リリー・フランキー
- 監督:加藤道哉
- 脚本:大川俊道、黒住光
- キャラクターデザイン・総作画監督:のなかかずみ
- 美術監督:中村隆
- 撮影監督:森下成一
- 音響監督:長崎行男
- 音楽:五十嵐洋
- アニメーション製作:エッグ
[編集] 絵本
- 『おでんくん~あなたの夢は何ですかの巻』(2001・小学館)
- 『おでんくん2~愛ってなんですかの巻』(2002・小学館)
[編集] ゲーム
ハドソンから10月26日にニンテンドーDS用ソフト「DSジグソーパズル・おでんくん」が発売されている。(同社のパズルシリーズVol.1「ジグソーパズル」のゲームシステムを使用)。また、3月29日には「DSジグソーパズル・おでんくん2」が発売される。
[編集] 備考
- 原作者のリリーは、このアニメのおでんくんの声優を務める本上まなみの昔からファンと雑誌等で公言している。
- その本上まなみが司会を務めるNHKの『トップランナー』で、2006年2月5日の放送では、リリー・フランキーはゲストとして迎えられ、昔、二人がおでんくんについて対談したことについて触れている。その対談の中で、彼女から「アニメ化されても、子供の心は掴めない」と言われたため、リリー・フランキーは「アニメが作られたら、超恥ずかしい役で出てもらう」と賭け話を申し出た。彼女もその賭けに乗るが、結果はご覧の通りとなった。
- また最初、本上まなみは主役のおでんくん以外のキャラクターを演じる予定だった。オーディションを行うが、おでんくんに相応しい声優が見つからなかったため、彼女におでんくんの台詞を喋ってもらうと、その場にいたスタッフ一同におでんくんの雰囲気に相応しいという印象を与え、おでんくんを演じることが決まった、という裏話も語ってくれた。
- アニメの最初の「なんでも知ってるつもりでも、ほんとは知らないことが、たくさんあるんだよ」は、リリーのベストセラー小説&2006年本屋大賞の『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』にも同フレーズがある。と前述トップランナーで明かしていた。
- アニメではおでんの具は指の数が4本、人間キャラは指の数が5本で描かれている。
- アニメ版では屋台のおじさんが聞いているラジオ本体のメーカーが「SOMY」になっている。(SONYのパロディ)
[編集] 外部リンク
NHK教育 天才ビットくん内アニメ枠 | ||
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NHK教育 天才てれびくんMAXビットワールド内アニメ枠 | ||
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