ぼくの生まれた日
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ぼくの生まれた日は2002年3月9日に「のび太とロボット王国」と同時上映公開されたてんとう虫コミックス2巻「ぼくの生まれた日」を原作とする「ドラえもん」のアニメ映画。および、テレビアニメ「ドラえもん」で1979年に同タイトル、1989年に「のび太誕生」として放映されたもののリメイク版である。映画ドラえもん感動作シリーズはこれが最後の作品である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 物語のあらすじ
現代8月7日。野比のび太の誕生日である。現代ののび太は母親の玉子に「勉強しろ勉強しろ」と言われてばかり。そのため、のび太は「この家のほんとの子じゃないんだ」と言い出す。「じゃあ、たしかめに行こう」とドラえもんは言う。ドラえもんとのび太はタイムマシンでのび太の誕生日、1964年8月7日へ行くことになった。
[編集] 概要
本作品は美術背景に力が入っており、特にのび太が生まれた時代の風景がリアルに描写されている(例として建設途中の高速道路やその周辺の区画整理される前の下町、病院内の様子などが挙げられる)。町内の坂道や起伏の表現は過去の映画ドラえもん感動作品や後に本作品監督の渡辺歩が手がける映画「パーマン」2作と「ドラえもん のび太の恐竜2006」でも使われている。
また家族の絆も深く描かれていて、のび太の名前の由来にまつわるエピソードをさらに膨らませたアレンジ(原作ではパパとママの二人の会話でしか描かれていない。)やエンドロール前のラストシーンなども屈指のものとなっている。
余談だが雨が降っている中、家出したのび太が町を歩いて行くシーンは渡辺監督が小学五年生の時に家出した際の情景がそのまま使われているという。
[編集] キャスト
- ドラえもん:大山のぶ代
- のび太:小原乃梨子
- しずか:野村道子
- スネ夫:肝付兼太
- ジャイアン:たてかべ和也
- のび太の母:千々松幸子
- のび太の父:中庸助
- しずかの母:松原雅子
- スネ夫の母:横尾まり
- ジャイアンの母:青木和代
- 看護婦1:佐藤ゆうこ
- 看護婦2:松本さち
[編集] スタッフ
- 監督・作画監督:渡辺歩
- 脚本:藤本信行
- 美術監督:明石聖子
- 色彩設計:吉岡美由紀
- 撮影監督:熊谷正弘
- 編集:岡安肇
- 録音監督:大熊昭
- 音響効果:横山正和
- 音楽:菊池俊輔
- 制作担当:松土隆二
- 制作デスク:別紙直樹
- プロデューサー:市川芳彦、岩本太郎、梶淳
- チーフプロデューサー:増子相二郎、木村純一
- 制作協力:藤子プロ、ASATSU-DK
- 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
[編集] 主題歌
- 「キミに会いたくて」
- 歌:小坂明子 作詞・作曲・編曲:小坂明子