エアマスター (漫画)
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『エアマスター』 (Air Master) は、柴田ヨクサルによる漫画作品、及び同作を原作としたテレビアニメ。
目次 |
[編集] 概要
ヤングアニマル誌上にて1997年から2006年まで連載された、女子高生コメディ格闘アクション。ギャグシーンや異常なキャラが続出する異色格闘漫画だが、独特なバトル描写・内面独白がちりばめられた本格的な格闘シーンが繰り広げられる。単行本はジェッツコミックスより28巻まで発刊されて完結している。
日本テレビにて、2003年4月1日から9月にかけて深夜枠でテレビアニメ化された。アニメ製作は東映アニメーションで、監督は『ドラゴンボールZ』や『ふたりはプリキュア』で知られる西尾大介。
[編集] あらすじ
主人公相川摩季は、都内の戸的(とまと)高校に通う一見普通の女子高生である。しかし、ストリートファイトの世界では、「エアマスター」の異名を持ち、空中戦を得意とする最強の女子高生なのだ。
本作品ではコギャルを含む個性的な仲間たちとの友情、極めて個性的なライバルたちとの出会い、次々と現れるこれもまた個性的な(というより変な)強敵たちとの戦いの遍歴が描かれる。一瞬の充足に全てを賭けてストリートで戦い続ける摩季。真の強さとは何か? その先には何があるのか?
ストーリーは導入となる「ストリートファイト四天王編」、北海道からやってきた不良集団とのバトルを描く「黒正義誠意連合編」、摩季がプロレスの舞台で戦う「女子プロレス編」、路上格闘家のランキングをめぐる「深道ランキング編」と展開し、最後にほとんどの人物が登場するバトルロイヤルを描いて終幕となる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
表記は「登場人物名:アニメ版キャスト(声の出演)」。
[編集] ヒロイン
- 相川 摩季(あいかわ まき):朴路美
- 本作の主人公。体操選手を母に持ち、総合格闘技のトップファイター(佐伯四郎)を父に持つ、モデル並のスタイルの女子高生。但し頭は悪い。料理が殺人的に下手で作中で妹のみおりが何度も被害にあっている。わずか三歳から母のエリート教育を受け、若くして体操界の女王とまで呼ばれ将来を嘱望される。作中から少なくとも何らかの日本選手権クラスの大会を二連覇したことが分かる。しかしいまだ成長期に会った彼女は体操選手としては背が伸びすぎてしまう。そのため回転の多い技の着地が出来ないという致命的な欠点を抱えることになってしまった。オリンピック選考を兼ねた選手権で癌となった母を励ますために勝利の約束をするが、やはり着地で失敗してしまう。コーチである母もそのまま息を引き取った。母の死を機に引退。彼女は人生でかけがえのない母と体操の二つを同時に失ってしまうことになった。この大きな喪失感を埋め合わせるために体操の高揚感に近い感覚を味わえるストリート・ファイトの世界に身を投じていく。ストリートでの通称は「エアマスター」。過去の経験を生かした空中技が主な武器で、エアスピンドライバー、エアカット・ターミネーター等の必殺技を持つ。持ち前の運動神経と吸収の早さで、立ちはだかるストリートファイター達を次々と倒していくが、深道ランキング編でランキング4位の由紀に敗北。その後リベンジを果たし、ランキング元1位の渺茫との決戦に臨む。後にジュリエッタとの子供『ジュ季(じゅき)』を産む事となる。
- 乾 蓮華(いぬい れんげ):金田朋子
- 摩季と同じ高校に通う友人で、体は小さいがもの凄い大食漢。また、降霊術の使い手でもある。ケッサクの飼い主。同じ顔をした妹と弟がいる。
- 中ノ谷 美奈(なかのたに みな):ゆかな
- もの凄いお嬢様で、摩季の友人だが摩季達とは違う高校に通っている。バスト105cmという超巨乳の持ち主で、その巨乳を目にした男達を虜にしてしまう。摩季への感情は、もはや友情ではなく恋愛対象である。
- 川本 みちる(かわもと みちる):浅野真澄
- 摩季と同じ高校に通う友人で、パチンコの腕前はプロ級。貧乏な家庭で二人の弟の面倒をみており、堅実な人との結婚に憧れている。伸之助に恋しているが合コンとなると別。
- 滝川 ユウ(たきがわ ユウ):鈴木麻里子
- 摩季と同じ高校に通う友人で、空手を嗜んでいる。格闘ゲームの腕は相当なもので、みちるとはライバル関係。しかし、シゲオの腕前には及ばないらしい。
- 崎山 香織(さきやま かおり):土井美加
- 自称『未来のスーパー・モデル』。麻季の最大のライバルを(本人だけが)自負している。その性格はどこまでも高飛車で傲慢ちき。太極拳で戦う。ストーリー中盤で屋敷から浸透勁「双按」を学ぶが、成功率は低く、感情が激昂した時にしか成功しない。摩季に何かと勝負を挑んでくるが、彼女との関わりの中で変化が……? 最終巻では念願かなってハリウッドデビューを果たす。
- 時田 伸之助(ときた しんのすけ):関智一
- 摩季と同じ高校に通う、超優等生でイケメンのストリートファイター。棍を武器に戦うが、摩季や月雄に敗北、その後酔拳を身に付けるも金次郎のパンチ一発で沈む。己の実力不足を痛感した伸之助はインドへと修行の旅に出る。インドで虎を倒し同撃酔拳をマスターした後、日本へと帰還。ケアリー、尾形小路を瞬殺し深道ランキング3位の小西を2度倒し、その実力の程を見せ付けるが、小西との2回目の戦いでアキレス腱を断裂。負傷が尾を引いた為ジョンス・リーの不意の一撃に倒れ、その後復活するも摩季に完敗する。
- 佐伯みおり(さえき みおり):広津佑希子
- 摩季の異母妹。幼いながらもその格闘センスは類稀なもので、しっかりと父親の血を受け継いでいる。美少女格闘家を自称する自信家。カイに良くなついている。姉のことは尊敬しているがしょっちゅうバカ呼ばわりしている。両親の離婚の際は悲しんでいたが、四郎と一緒にファミレスに行くときははしゃいでいたあたり、父親っこかもしれない。
[編集] ストリートファイト四天王編
- 坂本 ジュリエッタ(さかもと ジュリエッタ):堀内賢雄
- 超売れっ子ゴーストライターで、摩季に偏執的な愛情を注ぐ男。坂本ジュリエッタはペンネームなのか、本名なのかも不明。謎が多い。歳は27か28と言われる。インパクトに溢れる言動と、分かりやすい強さからファンが多い。ストリートファイト四天王最強の男として登場するも、摩季に一目惚れし、自分の理想の女性ジェニーと摩季を重ねる。愛情の全てを摩季にぶつけきって敗北。その後(本人は気付いていないが)深道ランキングに参戦し、7位の深道信彦を瞬殺、3位の小西と引き分けるなど、そのデタラメな強さを発揮する。しかし摩季には逃げられ続け、レイプまがいの性交渉も、一世一代の大告白も失敗。だが、最終的には、念願かなって摩季と両想いとなった。
- ルチャマスター:石塚運昇
- ストリートファイト四天王の一人で、39歳、プロのモデラーという変り種ファイター。名前はメキシコのプロレス「ルチャリブレ」に由来するもので、その名の通り空中殺法を得意とするマスクマン。職業柄か、かなりのガンダムオタクらしく、自分のことを最終回のガンダムに例えたり、カラオケでガンダムの主題歌を予約していたりする。摩季に初めてダメージを与えた初期の強敵だが、金次郎に負けた頃から負け癖がつき、その後、ランキング7位の深道信彦や、インド帰りの伸之助などに完敗する。最終的なランキングは21位。
- 浦木(うらき)
- ストリートファイト四天王の一人で、サブミッションの使い手。東大を目指し、現在7浪目。一時期、伸之助に付きまとっていた。
- 山木田(やまきだ)
- ストリートファイト四天王の一人で、ライフセーバー。砂場においての戦いが得意でタフ。
- 武 月雄(たけ つきお):植村喜八郎
- 現場で働きながらストリートファイター狩りをしている男で、パワーを生かした技が得意であったが徐々に深道ランキング辺りから負け癖がつき始めていく。屋敷とはいとこ同士で昔は関西で暮らしていたらしい。実家は大勢の兄弟がいる大家族。バトルロイヤルの賞金で、住んでいたアパートの大家になったが、住人たちが浦木や山木田、小西兄弟といった連中ばかりである為ほとんど居留守を使われてばかりで、家賃はほとんど回収できていないようである。得意技はパンチを加速して連打する百壱裂拳。「頑丈がとりえです。お母さん、ありがとう」と自分でも言うように体が頑丈。そのおかげで深道ランキング24位の馬場を麗一とのコンビプレイで倒したり、元1位の渺茫相手に勝てないとわかりつつも、何度も立ち向かう勇姿を見せてくれた。また、完全体となった渺茫を退治しようとする深道に誘われた後は、「ガキの頃からただの一度も負けたことがない」相撲勝負を挑み、玉砕するも深道のテンションを上げるのに一役かった。
- 三島 麗一(みしま れいいち):阪口大助
- BMX(チャリ)の使い手。美奈に好意を寄せる。黒正義誠意連合編で最後まで美奈を守れず自分の弱さを改めて知る。ルチャの言葉により意志の強さを取り戻すが黒正義誠意連合編以降はストリートファイトより、恋愛に興味を持ち出しヤラレキャラとなった。鍵っ子でいつも月雄の家で朝食を一緒にしている。深道ランキングでは月雄やルチャマスターもランキングに参戦したが麗一は負けてランキングに入れず。月雄のアパートに住んでいる模様で唯一家賃を払い続けている。戦闘能力は意外と高く、自称BMXに乗れば動きはエアマスターより早い。また、5、6階のビルから落下しても脚がしびれる程度の負傷ですむ。BMXに乗らなくても不良男子高校生4人を瞬殺するほどの隠れた実力者。ステータス上ならば深道ランキング上位ランカーと互角であるが、ツメが甘く、精神的にもろい、そしてBMXが戦闘に耐えられずすぐに破壊されるため、実力を発揮できない。
- 佐伯 四郎(さえき しろう):古川登志夫
- 「軟派な精密機械」の異名を持つ。プロの総合格闘家で、摩季とみおりの父親。その名の通り卓越した技術を持ち、女性関係にだらしがない。ジュリエッタのパワー、小西のテクニックの前に完敗するが、バトルロイヤル中にみおりの母親との離婚が成立し、何者にも縛られなくなったことで大幅にパワーアップ。シズナマンを装甲ごと完璧に粉砕し、渺茫相手にもマウントをとり意地を見せる。ジュリエッタとは飲み友達で、単行本のおまけ漫画にたびたび登場する。
[編集] 黒正義誠意連合編
- 北枝 金次郎(きたえだ きんじろう):伊藤健太郎
- 黒正義誠意連合のリーダーで、熊や野犬の群れを素手で倒せる実力の持ち主。その強さと男気により、仲間から尊敬されている(一部からは求愛されている)。上京の折に摩季と戦い、互角の勝負を繰り広げるが、エアスピンドライバーの前に敗北。その後、摩季を追って深道ランキングに参戦し、10位のカワハラ、9位のカイを苦しみながらも撃破。しかし4位の由紀に完敗したことがきっかけで、シズナマンへと改造される。それにより浸透勁による攻撃やシゲオの一撃をも無効化する装甲と、凄まじい攻撃力を手に入れるが、同時に持ち前の根性を失ってしまう。シズナマンとして臨んだバトルロイヤルでは尾形、佐伯に連敗。しかし、その後リーの「安いプライド」に触れ、トレードマークのハチマキを身に着けることにより精神面で復活を遂げ、渺茫に肉薄する。
- 長戸(ながと):郷里大輔
- 黒正義誠意連合の一員で、長拳の使い手。男だが、金次郎を本気で愛している。金次郎に近寄る女達を影から殴り飛ばして排除してきたため、手足が異常なまでに伸び、身長も天井に届く程になっている。強さはトップファイターには及ばないが、その不死身性は作中でもトップクラス。バトルロイヤルでは佐伯、ジュリエッタ、リーなどトップクラスの破壊力を持つファイターに何度も倒されているが、その度に復活している。また、変態性も作中でトップクラスであり、「男でも子供ができるのを知ってるか?」などの発言や、気絶している金次郎の乳首を吸おうとするなどの行動は、読者に強烈なインパクトを与えた。
- 花井(はない):高塚正也
- 黒正義誠意連合の一員で、橘とのコンビネーションを使う。使用格闘技はプロレスと推測される。
- 橘(たちばな):龍谷修武
- 黒正義誠意連合の一員で、花井とのコンビネーションを使う。使用格闘技はプロレスと推測される。花井より一回り強く、一度に3本の煙草を吸うヘビースモーカー。
- 佐山(さやま):稲田徹
- 黒正義誠意連合の一員。伸之助の棍を素手で折った。
- 巌流(がんりゅう)
- 黒正義誠意連合の一員で、サンボの達人。
- カリコロ
- 黒正義誠意連合の一員で、カポエラの達人。
[編集] 女子プロレス編
- サンパギータ・カイ:石塚理恵
- ルチャマスターの妹で幼少の頃からプロレスをしている。リングネームはスカイスター。18歳ながらも未だ超のつくアイドル好き。エアマスター率いるファミレスラーズに敗れるまでは師匠の早瀬実緒と全国タッグチャンピオン。その後はタッグを解散し、深道ランキングに参戦する。屋敷(当時9位)には勝利するも金次郎(当時10位)に敗北。一度プロレス界に戻り、トミコとタッグを組んで崎山と実緒のタッグを倒し、再びチャンピオンに返り咲く。バトルロイヤルでは中盤でエアマスターに敗北、終盤に渺茫を倒すために深道達と共に戦った。その途中、深道の正体がアイドルの藪沢だと知った時は動揺を隠しきれず、一人で舞い上がっていた。兄同様に求道者的な格闘家であり、プロレス最強の名の下に戦う。
- 早瀬 実緒(はやせ みお):葛城七穂
- カイのプロレス時代の師匠。カイからは実の姉のように慕われている。ファミレスラーズに負けてから、カイを更に磨かせるため、タッグを解散。その後は崎山と組んでチャンピオンに。ちなみにネーミングセンスはとても悪く、カイのリングネームを納得させるのに10時間かかった。愛犬の名は犬太郎。
- 芹口 トミコ(せりぐち とみこ):夏樹リオ
- ファミレスラーズを結成し、崎山と摩季を女子プロレス編に巻き込んだ張本人。登場時の実力は崎山と互角、しかし摩季には瞬殺。女子タッグトーナメント前に全治1ヶ月の負傷を負う。その後、カイとタッグを組んで崎山と実緒のタッグを倒し、チャンピオンに。
- 的場 花実(まとば はなみ)
- 崎山の同級生で女子タッグトーナメント一回戦の相手。崎山とは深い因縁がある。崎山の双按初犠牲者。
[編集] 深道ランキング編
- 深道(ふかみち):子安武人
- 深道ランキングの主宰者。路上格闘家のランキングを作り、ネット上で彼らのバトルを流している。自身も相当な格闘技の達人であり、バトルに参加することもしばしば。「確定予測」という相手の行動を先読みする能力を持っており、深道ランキング後半では渺茫をあと一歩の所まで追い詰めた。打倒渺茫こそが彼の悲願である。サングラスと目深にかぶった帽子で顔を隠しているが、その正体は、カイが愛してやまないアイドル藪沢君。科白には難解で奥深いものが多い。
- 鬼頭(きとう):田中大文
- 深道ランキング編で度々現れる街の不良。かっこつけようとするが全て裏目にでる。BMXに乗らない麗一より弱い。
- 石井(いしい)
- 深道ランキング52位。カミソリパンチの使い手。
- マキハラ
- 深道ランキング46位。アメフトタックルの使い手。深道ランキングの撮影のバイトもやっている。根はやさしいがむくわれない。全国に6人ファンがいる。
- 原(はら)
- 深道ランキング36位。蹴りの軌道が変則かつ強烈。だがルチャマスターにはあっという間に倒された。
- 馬場(ばば):高塚正也
- 深道ランキング24位。強力なストレートパンチを持ち、ルチャを撃墜する。深道(弟)とは仲が良いのか、よく行動を共にしている。
- 高橋(たかはし)
- 深道ランキング23位。松井、江藤とは仲が良いのか、よく行動を共にしている。借金があり、番外編で唯一、勝ちをあげている。
- 松井(まつい)
- 深道ランキング22位。高橋、江藤とは仲が良いのか、よく行動を共にしている。
- 江藤(えとう)
- 深道ランキング21位。高橋、松井とは仲が良いのか、よく行動を共にしている。
- 岡島(おかじま)
- 深道ランキング17位。軍隊格闘技の使い手。
- 戸叶(とかのう):沼田祐介
- 深道ランキング15位。スナイパー空手の創始者。儀式として戦う前にあいさつをする。すでに弟子も何人かおり、日本全国に52人のファンがいる。また、あらゆるフェチを網羅している巨乳メェ~ニア(マニア)。
- パオ
- 深道ランキング14位。
- 入来(にゅうらい)
- 明確な順位は出ていないがパオより上位だった深道ランキングのランカー。暗器使い。摩季と戦う前にパオに負け、両腕を折られる。バトルロイヤルではパオと再び戦い、勝利を挙げている。
- 沢村(さわむら):園部啓一
- 深道ランキング11位。地の達人、通称「アスファルトマスター」。ブレイクダンスをストリートファイトに応用する。徹底した地上戦でエアマスターに対抗した。
- 屋敷 俊(やしき しゅん):田中一成
- 賞金を稼ぐために深道ランキングに参加している、浸透勁の使い手。女好き。ランキング9位だったが、カイの居酒屋ボンバーの前に敗北。その後8位のケアリーを倒し、ひとけたランカーに返り咲く。ジュリエッタとの戦いでは、崎山に師事した太極拳を見せ奮戦するも、気を使い果たして敗北。その後参加したバトルロイヤルでは、シゲオと互角の勝負を演じ、渺茫にダメージを通すなど活躍し、最終的には優勝するまでに至った。従兄弟の月雄に小さい頃いじめられており、浸透勁を身に着けたのも月雄を倒すためだったが、結局リベンジは果たせていない。
- 駒田シゲオ(こまだ シゲオ):三木眞一郎
- 格闘ゲーム「バーチャルファイティンガー」のキャラクターであるアキオを師と仰ぐ、我流八極拳の使い手。当然ゲームの方も相当やり込んでおり、そちらの実力は作中最強である。初登場時のランキングは6位。摩季との初戦では、双方本気ではなかったとはいえ勝利を収めるが、その後、新必殺技を身につけた摩季に一撃で沈められる。リーにも一撃で敗れた後、一時はリーのスタイルを真似、一撃にこだわる姿勢を見せる。しかし、結局は人生の師をアキオと決め、バトルロイヤルでも自分にアキオを降臨させて戦った。
- 尾形 小路(おがた こうじ):緑川光
- 尾張忍者の末裔。深道ランキング5位だったが、エアマスターの新必殺技エアカットに完全粉砕される。攻撃がとても忍者的で、足を滑らすように動いたり、変わり身の術や分身も使う。装備は静菜が提供している。バトルロイヤルでは長戸の激情な攻撃に敗れ、終盤深道達と一緒に渺茫と戦い、善戦するも敗北。
- 深道 信彦(ふかみち のぶひこ):松野太紀
- 通称を“深道弟”。または“アホの方の深道”。一部の読者からは愛を込めて“アホ道”と呼ばれる。強くて賢くてその上アイドルという非の打ち所のない兄を持つので、悲惨な通称になるのも仕方がないらしい。ランキング7位というポジションに相応なだけの実力はあるのだが、本編ではとにかく不遇。初登場では自己紹介中にジュリエッタに埋められ、その後摩季に簡単にノされ、決め台詞はスベり、必殺の宴会芸は場を盛り下げた。バトルロイヤルではみおりを守るために参戦するが、なぜかみおりの姉である摩季のせいでリタイア。馬場とは仲が良いのか、よく行動を共にしている。
- 皆口 由紀(みなぐち ゆき):小山茉美
- 深道ランキング4位。元々は『谷仮面』に登場した格闘姉妹の姉の方で、妹の美紀の道場に付き合って通っているうちに、後から習い始めたにもかかわらず妹より腕前が上達してしまう。摩季が現れるまで深道ランキング最強の女性であり、一度は摩季を倒している。摩季が気圧されるほどのクールさ、技巧を持つ。
- 小西 良徳(こにし よしのり):小西克幸
- 「サブミッションハンター」を自称する、関節技の達人で、『谷仮面』に登場したコニオの弟。稲垣直人(ジークンドーの達人)を倒し、深道ランキング3位となる。佐伯にも勝利した後、完璧な自分を目指してジュリエッタと戦い、その戦いの中で「完璧な自分」とシンクロするに至る。しかし、全身をバキバキにされても活動を止めないジュリエッタに蹴り飛ばされ、結果引き分け。この戦いがきっかけで、小西は自分を見失い、深道非公認で次々に深道ランカーを狩っていく。その最中、インドから帰ってきた伸之助と出会い、何も出来ずに敗北。これにより、小西の精神は更に先鋭化していく。最終的に獣の精神に至った小西は、バトルロイヤルで伸之助と再戦。途中渺茫に乱入されるも、これをチョークスリーパーで締め落とし圧勝。伸之助のアキレス腱も破壊するが、最後は圧倒的な散打の前に沈む。ちなみに、小西のモデルは作者である柴田ヨクサルの友人で、同名のレスラー。実在の小西選手もレスリング・柔術・サンボなどを下地とした関節技の名手で、作中の小西と同じく「サブミッションハンター」の異名をとる。
- ジョンス・リー
- 深道ランキング1位で、八極拳の使い手。八極拳士として、一撃必殺の拳に誇りをもっており、作中では渺茫以外の敵を全て一撃で倒している。当時2位だったリーは、突如姿を現したランキング1位の渺茫と対戦。敗北寸前まで追い込まれるが、最大の勁を打ち込むことで逆転し、勝利を収める。しかし渺茫はすぐに何事もなかったかのように立ち上がり、その得体の知れない強さはリーに強い印象を残す。その後バトルロイヤルにおいて、「集合」した渺茫「十五漢渺茫」と対決。八極拳対決では勝利を収めたものの、全ての技を駆使し始めた渺茫に敗北する。
- 渺茫(びょうぼう):西凛太朗
- 渺茫とは、その時代の最強を代々引き継いできた男たちの総称。現在の渺茫は15代目の渺十五である。単体でも、正確無比な打撃と驚異的な打たれ強さを持つトップクラスのストリートファイターだが、歴代の渺茫が憑依することにより、完璧な強さを得る。具体的には、過去の渺茫たちの技(風の拳、発勁など)が使えるようになり、また耐久力も大幅にアップする。渺十五単体ではリーと小西に敗北したが、バトルロイヤルの後半で「集合」した渺茫は、佐伯やリー、金次郎、摩季などの強敵を次々と撃破。深道により一度は倒されるが、その後暴走し、「エアマスター」としての摩季と雌雄を決する。
[編集] 深道ランキング
- 深道ランキングは、日本中のストリートファイターの強さをランキングで番付する組織であると同時に、ストリートファイター達の試合を格闘マニア向けにインターネット配信し、その試合結果を会員に賭博させるブックメーカーも行っている。日本中に会員が存在し、そのおかげでストリートファイター達の賞金は莫大である。
- しかしその実態は、渺茫という究極を体現した男を倒せる人材を探す事、深道本人の退屈をしのぐ事が目的の組織である。
- だが深道自身の経営手腕、生まれ持ったエンターテイナー性によって絶大な人気と膨大な利益を上げている。
[編集] アニメ
[編集] 放送リスト
- 飛べ! エアマスター
- 吠えろ! 崎山香織!!
- 挑め! 時田伸之助
- 目立て! 月雄と麗一
- 唱え! 坂本ジュリエッタ
- ノってけ! 摩季
- 二度と言わせるな!
- 轟け! 中ノ谷美奈
- 進め! 黒正義誠意連合
- 燃えろ! 北枝金次郎
- たたみこめ! 摩季対金次郎
- 名のれ! ファミレスラーズ
- 輝け! スカイスター
- 突きぬけろ! カイと摩季
- 征服せよ! 女帝ゴキ
- 戦え! 深道ランキング
- 集え! ストリートファイターズ
- コスプれ! 駒田シゲオ
- 忍べ! 尾形小路
- ぶつかれ! カイ対金次郎
- しゃべらせろ! 深道(弟)
- 打ち上げろ! 炎のランカー
- 切り裂け! 皆口由紀
- 焼け! 肉
- 壊せ! 小西対ジュリエッタ
- 感じろ! 闘いの風
- 飛べ! 相川摩季
[編集] STAFF
- 原作:柴田ヨクサル(白泉社刊「ヤングアニマル」連載)
- 企画プロデューサー:大澤雅彦(日テレ)、大島満 (VAP) 、森下孝三(東映アニメーション)
- 原案協力:角南攻、菅原弘文、島田明、友田亮、川又弘之(白泉社「ヤングアニマル」編集部)
- 製作担当:本間修
- シリーズ構成:横手美智子
- キャラクターデザイン、総作画監督:馬越嘉彦
- メインタイトルデザイン:小川寿夫
- 美術デザイン:行信三
- 色彩設計:佐久間ヨシ子
- 音楽:平野義久
- 音響監督:神保直史
- 音響効果:石野貴久(サウンドリング)
- 録音制作:AUDIO・タナカ
- 音楽プロデューサー:千石一成
- 音楽制作/協力:日本テレビ音楽出版、バップ、東映アニメーション音楽出版
- プロデューサー:山下洋(日テレ)、田村学 (VAP) 、木戸睦(東映アニメーション)
- シリーズディレクター:西尾大介
- 製作協力:東映
- 製作:日テレ、VAP、東映アニメーション
- 著作:©柴田ヨクサル / 白泉社、日テレ、VAP、東映アニメーション
[編集] 主題歌
- OP曲:『烈の瞬(れつのまたたき)』(歌:ジャパハリネット)
- ED曲:『ROLLING1000tOON』(歌:マキシマムザホルモン)
[編集] 外部リンク
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