エリソ・ヴィルサラーゼ
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エリソ・ヴィルサラーゼ(Eliso Konstantinovna Virsaladzeもしくはドイツ語式にElisso Wirssaladze, 1942年 トビリシ - )はグルジアの女性ピアニスト。キリル文字にするとЭли́со Вирса́лаздеとなることから、より妥当な表記はエリーサ・ヴィルサーラゼとなる。
グルジアで有名な音楽教師であった祖母アナスターシャ・ヴィルサーラゼよりピアノの指導を受けた後、トビリシ音楽院に進む。卒業後にさらにモスクワ音楽院で研鑚を重ね、ヤコフ・ザークとゲンリフ・ネイガウスの薫陶を受けた。1962年に、栄えあるチャイコフスキー国際コンクールで3位に入賞し、1966年にはツヴィッカウのローベルト・シューマン・コンクールで優勝した。その頃から、(たとえばキリル・コンドラシン、クルト・ザンデルリング、リッカルド・ムーティ、ヴォルフガング・サヴァリッシュら)数々の名指揮者のもと、世界の主要なオーケストラと共演して、演奏活動を続けている。室内楽の分野でも活躍しており、ナターリヤ・グートマン、ボロディン弦楽四重奏団、タネーエフ四重奏団と共演し、録音も残している。
1967年よりモスクワ音楽院の教員に迎えられるが、正教授になるのは1994年と遅かった。1995年からはミュンヘン音楽大学でも教壇に立っている。
モーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキーの協奏曲、ショパンの諸作品、ブラームスの室内楽の演奏に定評がある。速めのテンポ設定、陰翳に富んだ濃やかな表情、美音の追究は、高弟のボリス・ベレゾフスキーにも受け継がれている。