オリエンタルラジオ
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オリエンタルラジオは、吉本興業に所属する日本のお笑いコンビ。略称は「オリラジ」や「オリエンタル」、初期は「オリタル」とも呼ばれ、新聞には「Oラジオ」と書かれていたこともある。
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[編集] メンバー
[編集] 概要
コンビ名は、お互いに好きな単語をくっつけたもの(オリエンタルが中田、ラジオが藤森)。結成当時のコンビ名は「中田藤森」であり、その後「アンディーシンディー」と名乗ったこともあった。コンビ名をオリエンタルラジオに決定した理由のひとつは、この単語がネット検索に1件もひっかからなかったからである。その後検索で5件ヒットしたときは、非常に嬉しかったと述べている(2007年4月現在では、Googleで877,000件のヒット数を叩き出している)。 東京NSC10期で、同期には大好物やオバアチャンなどがいる。NSC生の中でも出世が飛びぬけて早かった。
[編集] 来歴
- 自動車事故の受付のオペレーターのアルバイト(三井住友海上)で知り合う。初対面の時、中田はぼさぼさ頭に上下ペイズリー柄の服を着て室内にも拘らずサングラスをかけており、藤森は「すごいセンスのやつがいるなぁ」「暗そう」と思ったらしい。逆に中田は藤森の目を見て「なんてキラキラした宝石のような美少年なんだろう。」と感服した。互いを知り合う内に、元々お笑い好きだった中田の影響を多大に受けた藤森から逆に中田を誘う形で、大学に通いながらNSCへ入学することとなる。結成日は2003年8月1日。毎年、記念日を2人で祝っている。
- 初めての会話は「好きなAV女優」の話だった(男子と仲良くなるには下ネタしかないという中田の思い込み)。
- M-1グランプリ2004では、NSC在籍中にもかかわらず武勇伝で準決勝まで勝ち進み一躍注目を浴びるようになった。
- 『武勇伝』ネタの知名度が圧倒的だが、喋くり漫才もこなす。その時もボケは中田で、ツッコミは藤森が担当する。漫才の方がブラックなネタをする傾向が強いようである。「M-1~2005」には『武勇伝』ネタを封印して漫才で挑み、M-1グランプリ2005でも準決勝まで残った。
- 2005年12月31日放送の「輝け!2005年お笑いネタグランプリ」ではブレイク賞を受賞。副賞として100万円を貰った。
- ニッポン放送の2006年度春のイメージキャラクター「だったらラジオ ニッポン放送」に任命され、その縁で「オリエンタルラジオのオールナイトニッポンR」(金曜27:00-29:00)のパーソナリティに抜擢されたが、「めちゃ²イケてるッ!」に出演した際、「オールナイトニッポンR」を担当しているといったが、ナインティナイン(「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜25:00-27:00)を担当)は金曜と土曜のみ「オールナイトニッポンR」があることを知らなかったらしい。
- 2006年10月より、『笑っていいとも!』のレギュラー出演が決定した。
- 「オリキュン」(フジテレビ)が2007年1月17日より水10!枠の22:30~22:54に放送時間が変更になった。デビュー数年でゴールデンタイムのレギュラー番組を持つという、異例の早出世に「ダウンタウンの再来」と伝えるスポーツ新聞もあったほど。
- お笑い芸人史上最速でゴールデンタイムの冠番組を持つことになった。(つまり芸人の中で一番早く売れたことになる。)ちなみにお笑い第5世代でこの時間帯の冠番組を持っているのは彼らのみである。
- 2007年4月からは「週刊オリラジ経済白書」、「ドッカ~ン!」の2本のゴールデンでのレギュラー番組開始が決定している。
[編集] 武勇伝
- 代表的なネタは「武勇伝」というショートコント。もともとは「中田伝説」というネタでやっていた。武勇伝ネタを考えているのは中田である。「武勇伝 武勇伝 武勇デンデンデデンデン レッツゴー」という早口なリズム(これはただの早口でありヒップホップ風ともラップ風とも言えない。)(オリエンタルリズム)にのせて、色々な事に挑戦しているという“あっちゃん”(中田)が「伝説」を語り、その結果を“しんご”(藤森)が言ってオチにする。たまにあるあるネタ的なことを言うこともある。ネタの間に、日常のことをコントのようにして、しんごが日常的な行動をとり、あっちゃんがそこにツッコミを入れ名言的な言葉でまとめる、もしくはしんごが常識的なことをしてあっちゃんが呆れるといったコントが入る。最後に「意味はな~い~けれ~ど~ム~シャクシャしたから~」のフレーズで始まる歌を歌い、「ペケポン!」と言って出番が終わる。
- テンポがいいので観客からは手拍子されることがあるが、自分のリズムでやりたいため「手拍子はありがたいのですが、みなさんの心の中でお願いします」と中田がお詫びをする。
- 「意味はな~いけれ~ど」のフレーズは中田が作曲したもの。
- このネタはかなり運動量が多く、藤森は「エンタの神様」でのネタ中に両肩が脱臼したことがあるという。また、このネタは通常は約2分30秒位なのだが、ある日中田はこのネタを4分間やり、泡を吹いて酸欠で倒れたという。そしてそこが一番観客にうけて爆笑がおこった。
- 最初は「中田伝説」という普通の漫才だったが、スベる事を恐れてどんどん間を詰めていった結果、最終的に間がなくなり、ネタとネタをつなぐブリッジとして「武勇伝 武勇伝」のフレーズを挟んだ。
- 芸に厳しいことで知られるオール巨人から、「あれは相当な稽古を積んでいるはず」と絶賛された。実際、部屋にこもって何時間、何百回と練習しているという。
- 噛んだ時用の武勇伝がある。具体的には、しんごが「あっちゃん、カッコ悪いよ~」中田が「しゃらくせえー」と怒るものである。
- ちなみに「武勇伝」は元々中田が、NSCのピンのネタ見せの授業でやっていたものである。ちょっとした悪ふざけのつもりで踊りを入れたり歌を歌ったりしていたらしい。それが講師陣の木村祐一や夜鯉利光等に好評で、色々とアドバイスを受け今の形になった。
- 藤森は「笑い飯」の哲夫に飲み会に呼び出されてその場のノリで四時間全裸で「武勇伝」をやらされた。しかしその後哲夫の耳に「あっちゃん(中田)が「うちの相方になにしてくれてんだ」と凄く怒っている、という噂が届き、これはヤバイと思った哲夫が仲直りの為に二人を飲み会に誘ったがまたその場で今度は二人に全裸武勇伝をさせた。哲夫は武勇伝に対抗し、「奈良県立歴史民俗博物館(注・笑い飯のネタの一つ。)」の「パパ~パ~」というBGMっぽいのを口で言いながら奈良県立歴史民族博物館にある人形の物まねを裸で全力でやっていた。その後、哲夫は吉本興業からこっぴどくしかられたという。
- 「学園祭などで漫才をしても、会場からは『武勇伝はまだか』という空気が出ているためやりづらいときがある」と語ったことがある。
- 最近エンタの神様では中田が「俺の伝説ベスト10」と言っているが実は1回のオンエアで9つしか言っていない(初期を除く)。(実際には3つ+小ネタ+3つ+小ネタ+3つ+エンディング+一番最後に1つ、計10回言っている。オープニングの叫びはカウントしていない)
[編集] 漫才
- 一般にはあまり知られていないが、漫才ネタもいくつか持っている。
- 10カラットなどで披露したネタの他にもいくつか持ちネタがある。
- 基本的にネタは中田が作っている。少々ぶっ飛んでいる芸風の内容が多い。
- 最近では「年を取ったら武勇伝はできない」と、漫才のネタ作りで深夜まで及ぶこともあるらしい。
[編集] 主な出演番組
[編集] テレビ
- エンタの神様(日本テレビ系)キャッチフレーズは「HIP HOPな武勇伝」
- ゲンセキ→10カラット→スイッチ!→オビラジ®(オビラジR)(TBSほか)
- オリキュン(フジテレビ系)
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ系)※2006年10月4日から水曜レギュラー
- 週刊オリラジ経済白書(日本テレビ系)※2007年4月開始予定
- ドッカ~ン!(TBS系)※2007年4月開始予定
- ヨシモト∞(月曜 2部司会、ヨシモトファンダンゴTV)
[編集] ラジオ
[編集] ゲスト出演
- 「オーラの沼」第一回ゲスト
- 第26回大会メインパーソナリティ。
- 天才!志村どうぶつ園(以上、日本テレビ系)
- ダウンタウンDX
- 浜ちゃんと!(以上、ytv・日本テレビ系)
- 王様のブランチ
- アッコにおまかせ!(以上、TBS系)
- とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ系)
- 「もじもじ君」コーナーに登場。
- 中田の同級生・平井理央アナウンサーらのハプニング映像を紹介するプレゼンター。
- 「旬のマグロを一匹食べ尽くす旬なコンビ」挑戦者。その挑戦の際に、藤森がランナーズ・ハイのように精神がハイになったためにその状態を「マグローズ・ハイ」と名付けた。またこれ以前に一度番組の前説を担当したことがある。
ほか
[編集] CM
- シネマぴあ「高校生よ、映画に行こう!」(映画館限定)
- ピザーラ
- NTT DoCoMo東北(山形県限定)
- HOME MADE 家族「musication」
- uno(資生堂)
- 小学館週刊少年サンデー
- ロッテリア
[編集] 映画
[編集] 吹き替え
- ハイジ
中田がヤギ、藤森が執事の役。台詞は少ない。
以前からディズニー作品に出たかったので、もうこれで引退できますとまで語ってしまった。ディズニー本社からのご指名理由は「ノリがいいから」。「ボイストレーニングをなさってる方を差し置いてよろしいのでしょうか」と語るなど声優という仕事もしっかり考えていた。役はカメレオンのスパイコンビ。
[編集] 公式商品
- オリエンタルラジオ1(書籍、ワニブックス)
- オリエンタルラジオステッカー(ステッカーシール、吉本興業)
- オリエンタルラジオクッキー(菓子、吉本興業)
- オリエンタルラジオラバーストラップ(ストラップ、吉本興業)
[編集] CD
- 「YOSHIMOTRANCE」・・・オリエンタルラジオは、このCDの4曲目の「YOSHIMOTRANCE feat.オリエンタルラジオ」に参加しているという話だが、本人達には全く許可ナシで勝手にサンプリングされていたと後に中田が語った。曲の内容はトランスに合わせて武勇伝がサンプリングされているというもの。