カバ
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?カバ | ||||||||||||||||
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カバの親子 |
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Hippopotamus amphibius | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
カバ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Hippopotamus |
カバ(河馬)は、ウシ目カバ科の動物である。
英語名の「Hippopotamus(ヒポポタマス)」は、ギリシャ語で馬を意味するhipposと、川を意味するpotamosを語源としている。日本語の「河馬」は明治期にこの語、またはドイツ語の「Flusspferd」から作られた訳語と考えられる。
目次 |
[編集] 特徴
頭胴長3.5~4m、体重1.2~2.7トン。陸上動物としては、ゾウに次ぐ重さであると言われる。ずんぐりとした体つきはブタに似ており、実際、分類学的にはブタと同じイノシシ亜目(Suiformes)に属する。
頭部は大きく、顔の側面に目、鼻孔、耳が一直線に並んでいるのが特徴である。水中から目、鼻孔、耳だけを出して周囲の様子をうかがっている様子がしばしば見られる。鼻孔は自由に開閉することができ、水中でも水が流入することが無いようなつくりになっている。巨大な口には、長く先のとがった門歯と犬歯が生えている。下顎の犬歯は長さ40~50cm程度にもなる。
なわばりのしるしに糞をする時尾でそれを撒き散らす。皮膚は見た目よりも乾燥に弱く、これを保護するために、俗に「血の汗」などと呼ばれる、赤みを帯びた粘液を体表から分泌し乾燥から身を守る。
穏和で大人しいイメージがあるが、野生のものはなかなか獰猛な性格をしており、縄張りに入ったワニを襲う事がある。
[編集] 生態
アフリカ大陸の赤道付近に生息している。1日のほとんどを水中で過ごしており、交尾や出産も水中で行う。潜水が得意であり、4~5分程度水中に潜ることができる。比重が水よりわずかに大きいため、体は水に沈み、水底を歩くことができる。また水面上で呼吸する際に、肺に空気を入れ膨らませることで、浮かぶこともできる。
草食性であり、夜間に陸上に上がり、草原などで採食している。しかし近年には、死亡したカバの個体も含めて死んだ動物の肉を食べる事例があるほか、インパラを捕食した事例もあり、雑食の可能性があるが、他の草食動物では、キリンがハトを食べた事例、トナカイがレミングを捕食する事例があり、それだけで雑食とみなすことはできず、草が不足しているときに肉食を行なうのみで、あくまで草食動物である。通常10~20頭程度の群れで生活している。カバが大きく口を開け、いわゆるあくびをしている姿がよく知られているが、これは実際には威嚇のディスプレイである。
妊娠期間は210~240日程度で、1回に1子を産む。オスは5歳、メスは4歳程度で繁殖可能となる。寿命は約30年。
カバは汗腺を持たないが、皮膚の表面からピンク色の粘液を分泌する。「血の汗」とも呼ばれるこの粘液は、紫外線を遮断し、直射日光から皮膚を保護する役割をもっている。また、殺菌作用があり、汚れた淡水中でも感染症に罹ることなく生活することができる。カバの皮膚は乾燥に弱く、水や泥などで絶えず湿らせていないと、表面がひび割れを起こしてしまう。
[編集] カバをモチーフとした作品
[編集] 文学作品
- ぼちぼちいこか(作:マイク・セラー/絵:ロバート・グロスマン/訳:今江祥智)
- かばくん・くらしのえほん(ひろかわさえこ)
- うしろにいるのだあれ(ふくだとしお)
[編集] 歌
[編集] キャラクター
- カバ(カバトット)
- カバおくん(アンパンマン)
- カバガラス(カバヤ食品、カバとカラスを組み合わせたキャラクター)
- カバ君(明治製菓の医薬品「イソジンうがい薬」)
- カバノン(森永マミー)
- カバやねん(誰がカバやねんロックンロールショー)
- キャンディー(あつまれ!じゃんけんぽん)
- タンタ(森永乳業のドリンク「タンタ」)
- カバロ(アルビノのカバ、カバロ日記)
- 名古屋オリンピックの招致運動マスコット
- ヒポポタス、カバルドン(ポケットモンスター)
- カバ系住民全て(どうぶつの森シリーズ)
- ヒッポ(クリエイトSDのマスコット)
- ヒポポ(pop'n music)