ケ号作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケ号作戦とは第二次世界大戦中の1943年2月1日から7日にかけて行われた、日本軍のガダルカナル島撤退作戦。作戦名の由来は乾坤一擲より。作戦は3回に分けて行われ、撤退は成功した。沈没艦は駆逐艦1隻のみだった。この期間中の戦闘はイザベル島沖海戦と呼ばれる。なお、キスカ島からの撤退作戦もケ号作戦というが、これについてはアリューシャン方面の戦いを参照。
目次 |
[編集] 背景
第三次ソロモン海戦の結果などから日本軍は1942年12月31日、ガダルカナル島からの撤退を決めた。撤退は1943年2月に行われることとなったが、これを隠すため航空攻撃や物資輸送は続けられた。
[編集] 撤退
[編集] 第一次
最初の撤収は2月1日に行われた。部隊は駆逐艦20隻で、1日朝、ショートランドを出発した。途中アメリカ軍機の攻撃で駆逐艦巻波が航行不能になった。夜、ガダルカナル島に到着し兵員約5000名を収容、2日午前、ブーゲンビル島のエレベンタに帰還した。収容時に、駆逐艦巻雲が触雷、沈没した。
[編集] 第二次
2回目は2月4日に行われた。部隊は前回と同じく駆逐艦20隻。4日朝、ショートランドを出発。途中、空襲により駆逐艦舞風が航行不能となり、駆逐艦長月に曳航されてショートランドへ帰還した。ガダルカナル島に到着した部隊は、予定通りに収容を開始し、約5000名を収容して5日午前エレベンタに帰還した。
[編集] 第三次
最後の撤収は2月7日に行われた。部隊は駆逐艦18隻で7日朝ショートランドを出発し、しんがりの約2500名を収容しエレベンタに帰還した。
ソロモン諸島の戦い |
FS作戦 | ウォッチタワー作戦 | ガダルカナル島の戦い | 第一次ソロモン海戦 | 第二次ソロモン海戦 | サボ島沖海戦 | ヘンダーソン基地艦砲射撃 | 南太平洋海戦 | 第三次ソロモン海戦 | ルンガ沖夜戦 | レンネル島沖海戦 | ケ号作戦 | ビラ・スタンモーア夜戦 | ニュージョージア島の戦い | い号作戦 | クラ湾夜戦 | コロンバンガラ島沖海戦 | ベラ湾夜戦 | 第一次ベララベラ海戦 | 第二次ベララベラ海戦 | ラバウル攻撃 | ブーゲンビル島の戦い | ブーゲンビル島沖海戦 | ろ号作戦 | セント・ジョージ岬沖海戦 |
カテゴリ: 戦争スタブ | 太平洋戦争の作戦と戦い