サムライうさぎ
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『サムライうさぎ』(さむらい -)は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)2007年14号より連載中の福島鉄平による少年漫画作品。連載話数の単位はタイトルの「うさぎ」にちなんで「第-羽」。
目次 |
[編集] 概要・特徴
下級武士の視点で江戸時代を描いた本作品では、上級武士が権威や規範としている「武士道」というものを懐疑的に描いている。また、主人公が出会う人物たちの価値観についても、深く知る程に滑稽な部分が明るみになって、それが笑いや話のオチとなる様な構成になっている。こうした構成を支えているのが、現代の日本語による軽い台詞回しであるも、「空気読め」や「マジうめーよ」等の、2000年代の若者言葉さえもが積極的に取り入れられている[1]。他にも、「志乃」との純愛結婚生活を送っていることが話題を賑わせている作品である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
時は江戸時代。士農工商の身分制度の頂点という位置とは裏腹に、多くの侍は縦社会の圧迫や体面にとらわれて厳しい生活を送っていた。立派なサムライを目指す宇田川伍助は、理不尽な理由から父と兄を次々に失い、家を継ぎ上司の機嫌を気にしながら働いていた。先輩の紹介で志乃と結婚したり、剣術道場で腕を磨いたりと、大変ながらもそれなりの日々を過ごす。だが、身に着けた剣術が身分の差のために他人の昇進の踏み台にされる現実を知り絶望する。思い悩む日々の中、志乃の見せた自由奔放な姿や言動から窮屈な侍の世界に見切りをつける。志乃のため、自分のために、くだらない体面・見栄からの自由を目指し「うさぎ」になって天下一の剣術道場を開くことを決意する。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 宇田川伍助(うだがわ ごすけ)
- 本作の主人公。15才、既婚。宇田川家の当主を務める御家人。職務は作事方物書。次男だったため家を継ぐ予定はなかったが、父と兄が次々と切腹を命じられ、結果的に当主となった。父や兄の末路を教訓に、体面を気にして神経をすり減らす毎日を送る。先輩の紹介で志乃を嫁にするが、性格に劣等感を持っている事と生活が苦しい事を、彼女に申し訳ないと感じている。その様な生活から脱して昇進するため幼い頃に嗜んでいた剣術の腕を上げようと剣術道場に入門し、そこで自らの剣術の才能に気付く。その後、剣術道場の主や門下生が俗物だと知り落ち込むが、志乃の言葉で身分に関係なく真に剣術を愛する者が集う道場「うさぎ道場」を開くことを決意する。
- 流派は自ら生み出した「うさぎ流剣術」。元々才能があったせいか、剣術の腕前は達人級であり、木製の橋を刀で切り落としたり、真剣を持った20人あまりの剣術道場の門下生を鞘ぐるみの剣で倒すなど、かなりのものである。
- 宇田川志乃(うだがわ しの)
- 伍助の妻。15才。伍助の先輩の妹で、兄の仲介で宇田川家に嫁ぐ。性格は明朗闊達で自由奔放かつ少々無軌道。夫の伍助に友達のように接し、「ごっちん」と呼ぶなど精神的にはまだ子供の様子で、先輩から「武家の妻女にふさわしい娘」と聞かされていた伍助を驚かせる。また、幼さからか布団を並べて寝たのは結婚初夜のみである。しかし、夜寝ている間に忍び泣きをするなど、無邪気かつ能天気なだけではない一面も見せる。身分にとらわれない考えかたで、伍助の生き方に影響を与える。
- 幼くして家事は得意らしく、美味い料理を作る他に、家計の足しにするためうさぎの面作りの内職をしている。好きな動物はうさぎ[2]で、好物は蕎麦のもよう。うさぎの事を「月に辿りつく為に頑張っている動物」だと考えており、その事が伍助が自分の流派を「うさぎ流」と名付けるきっかけになった。
[編集] 門弟
- 摂津正雪(せっつ まさゆき)
- 志乃の兄[3]で、伍助の先輩。また、うさぎ道場の門弟の一人でもある。
- 千代吉(ちよきち)
- うさぎ道場の門弟の一人。12歳。江戸の外れの貧しい農村・七菜(ななな)村の少年で、若くしてナナガミの神官を務める。伍助曰く「一番まともそうな弟子」。
- マロ(まろ)
- うさぎ道場の門弟の一人。無口で天然な所も持ち合わせている。伍助曰く「悪い人間ではなさそう」との事。
[編集] 宇田川家
- 伍助の父(仮称)
- 故人。宇田川家の先々代当主。「マゲを結わぬ武士など武士にあらず」という信条のもと、苦肉の策で禿げた頭に海苔を乗せ城に行くが、「フザけた頭で城に来た」という理由で切腹を命じられる。この事件が、伍助に「のちょげ(海苔ちょんまげ)の息子」という不名誉なあだ名を招く事となった。ちなみに、禿げた理由は伍助との稽古で頭を叩かれまくったせいらしい。
- 伍助の兄(仮称)
- 故人。宇田川家の長男で先代当主。父親が亡くなったあと家を継ぐが、ハエを追い払っていた動作を上司に誤解されてしまい、理不尽な理由により切腹を命じられる。
[編集] 伍助の上司・同僚
- 浅野(あさの)
- 伍助の上司。体面を気にしてか、伍助の着物に何かと文句を付けては殴りつける。
- 伊左衛門(いざえもん)
- 伍助の同僚。彫り物代をケチって自力で背中に彫り物をしようとしたが失敗し、今でもその花のような傷痕が残っている。
- 宇右衛門(うえもん)
- 伍助の同僚。痩せるために刀で贅肉を切り取ろうとするが失敗し、今でもその長い傷痕が残っている。
[編集] 他道場主・師範
- 鏡明新智流の道場主(仮称)
- 伍助が入門した剣術道場の主。伍助の筋の良さを褒めて鍛錬させる。だが伍助に八百長試合を強要して名声と金を手に入れるなど、正体はかなりの俗物。その後、道場を辞めると申し出た伍助を門下生を使い力ずくでとどまらせようとするが、分が悪いとみるや「伍助に道場を与える」と言い残し逃げ出した。その後、また別の剣術道場を開いてるもよう。
- 清木清左衛門(きよき せいざえもん)
- 江戸幕府御目付役。講武館の師範代。武家に生まれた者は町民・農民の手本になるべきと考え、恥ずべき行動をした者を切り捨てる行為を"巡回"と称し行っている。少し偏った武士道を持っている[4]。
[編集] 七菜村の住人
- 加代(かよ)
- 七菜村に住むナナガミの巫女。千代吉は「加代姉」と呼ぶが、実の姉弟ではない。七菜村が衰退し始めた頃から酒浸りな日々を送っている。七菜村の人間ながら村の名物であるなな菜を「クソまずい」と評していたが、3年をかけてなな菜を元に美味しい酒を作り出した[5]。
- 村長(仮称)
- 七菜村の村長。伍助が間違えて刀で切ったことを根に持つ、わりと引きずる人物。「なな菜を美味しいものだ」と言い続けていたが、嘘がバレてしまい村人からボコボコにされる破目となった。
[編集] 脚注
- ^ 漫画特有の誇張や改変はあり、時代考証も曖昧かついい加減で、本格的な時代物を描くつもりは当初から無かったものと思われる。
- ^ 内職で作ったうさぎの面は自分でも被っていることが多い
- ^ 伍助は彼が二人の結婚を仲介したのは、無駄飯喰らいでしかない志乃が邪魔になったからではないかと推測している。
- ^ 志乃を「武家の女なのに下卑た振る舞いをした」と切ろうとしたが、女子などの弱い者を切る事は本来の武士道に反している。
- ^ 味見をしている内に酒飲みになった。
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