ジェイアールバス関東宇都宮支店
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宇都宮支店(うつのみやしてん)は、栃木県宇都宮市一の沢にあるJRバス関東の営業所。
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[編集] 所在地
[編集] 宇都宮支店
- 栃木県宇都宮市一の沢2-4-20
- 最寄りバス停
- JRバス宇都宮支店(水都西線)
- 最寄りバス停
[編集] 烏山車庫(旧:烏山支店)
[編集] 概要
宇都宮支店・烏山車庫とも、もともと「鉄道線の先行」という使命があった。改正鉄道敷設法別表によると、以下のような路線が計画されていた事が分かる。
- 第36号「栃木県茂木ヨリ烏山を経テ茨城県大子ニ至ル鉄道及栃木県大桶付近ヨリ分岐シテ黒磯ニ至ル鉄道」
- 第37号「栃木県市塙ヨリ宝積寺に至ル鉄道」
- 第38号「茨城県水戸ヨリ阿野沢ヲ経テ東野付近ニ至ル鉄道及阿野沢ヨリ分岐シテ栃木県茂木ニ至ル鉄道」
現在宇都宮支店が担当している水都西線は、この第37号の先行路線に近いものであり、また水都東線と直通することによって第38号の先行路線という使命も持っていた。近年まで茨城交通との相互乗り入れで、宇都宮~水戸の直通運行が行われていた(線名の「水都」もこれに由来する)が、1979年に相互乗り入れは中止され、翌年には長倉宿以東が廃止になってしまった。1994年5月までは茨城交通との乗換えで直通することは出来たが、これも現在は廃止となっている。
一方、烏山車庫が担当している常野線は、第36号の先行路線に当たるものであり、建設に先行して営業を開始した。結局、鉄道が開通することはなく、国鉄~JRバスによる運行が続けられていた。末期には茂木駅~須藤を宇都宮支店の担当とし、途中で接続する形態を取っていたが、その後常野線は烏山駅~馬頭(那須藤沢)間を残して廃止となり、「鉄道線の先行」という使命は失われてしまった。
わずか1路線になった烏山支店は、その後宇都宮支店に統合されることになるが、宇都宮支店の水都西線は県庁所在地発着であることや住宅地を持つことが幸いして都市型路線へと変貌を遂げた。区間便も多く設定され、最終バスも21時台まで延長されるなど、水都西線の使命は「鉄道線の培養」へ変化しているともいえる。
宇都宮支店のある宇都宮一の沢は東武駅前(旧・宇都宮東武)より1.9キロ西にあり、宇都宮支店との間は朝夕の通学便(支店隣に作新学院がある)を除いては回送で運転されていた。この間の停留所も関東自動車のエリアと言うこともあり、長らく2箇所しか設置されていなかった。2001年のバスカード導入に際して、乗車方法並びに停留所ポール統一化の際に、東武駅前~宇都宮支店においては、関東自動車に合わせて停留所を設置。その際、長年使われてきた宇都宮東武の停留所名を東武駅前に改称している。因みに、宇都宮東武という停留所になる前は宇都宮一条町と呼ばれて、東武宇都宮駅と大通りの間に宇都宮一条町駅という、バス駅があった。
また、宇都宮支店との出入庫便についても全便の旅客取扱を開始した。同時に宇都宮駅東口~道場宿台の区間においても、運行当初は上記の理由で停留所が設置されておらず、クローズドドア扱いだったが、関東自動車に合わせて停留所が設置されている。
[編集] 沿革
- 1934年 常野線の常陸大子~烏山間の運行を開始。
- 1935年 常野線の烏山~茂木間の運行を開始。
- 1979年 水都西線の長倉宿~赤沢間・水都東線の赤沢~水戸間全線が廃止
- 1993年6月1日 常野線の茂木駅~芳賀黒田間が廃止。
- 1994年7月2日 常野線の盛泉~常陸大子駅間が廃止。
- 2001年 水都西線にバスカードシステム導入。
- 2005年3月31日 常野線の烏山仲町~那須富山~馬頭田町が廃止。
[編集] 現在の所管路線
[編集] 高速バス
[編集] 路線バス
[編集] 水都西線の主な運行系統
※東武駅前(宇都宮東武)~ベルモール/鐺山(一部は清原球場/芳賀水橋(橋場)・延生)間は東野交通のベルモール・真岡営業所・益子駅方面の路線と重複する
- JR車庫(JRバス関東宇都宮支店)~東武駅前~JR宇都宮駅~宇大前~鐺山~道場宿~祖母井~市塙駅入口~茂木駅・ツインリンクもてぎ(茂木~ツインリンクもてぎ間は土曜休日のみ運行)
- JR車庫~東武駅前~JR宇都宮駅~宇大前~ベルモール
- JR車庫~東武駅前~JR宇都宮駅~宇大前~鐺山~道場宿~清原台団地・祖母井
- JR車庫~東武駅前~JR宇都宮駅~宇大前~鐺山~芳賀水橋(橋場)~祖母井・芳賀温泉ロマンの湯
- JR車庫~東武駅前~JR宇都宮駅~宇大前~鐺山~清陵高校~清原球場~光が丘入口
- JR車庫~東武駅前~JR宇都宮駅~宇都宮駅東口~刈沼~とちぎ産業創造プラザ
[編集] 過去の路線
[編集] 車両
都市型路線を擁する宇都宮支店の車両は、やはり都市型の路線車がメインで、JRバス関東では初の大型ノンステップバスが導入されている。一時期は中古車を導入していたが、現在は新車も多く導入されている。なお、当支店の一般路線車は、栃木県バス協会の指導により競合他社に合わせ、方向幕の位置も他の地区と異なる仕様になっており、部内やバス趣味者からは「宇都宮仕様」と呼ばれている。
高速車は三菱・日野が多い。マロニエ号運行当初は貸切車からの転用車が多かった。
[編集] 関連事業
- 支店内の整備工場において、民間車検整備の営業を行なっている。
[編集] 特記事項
- 現在のところ、JRバス関東で唯一のバスカードシステムが導入されている。利用可能なのは水都西線のみで、常野線では利用できない。バスカードの詳細は3社共通バスカードを参照。
- 2003年8月18日、「東海道昼特急大阪号」に乗務していた当支店の乗務員が、飲酒しながら運転を行っていたことで、道交法違反(酒気帯び運転→逮捕後、酒酔い運転に切替)の現行犯で逮捕されるという不祥事があった。この前後にも、バス運転手の飲酒運転という不祥事が会社を問わず報告され、業界全体のモラルが問われる形となった。この不祥事をきっかけに、他の支店の乗務員が東京からの高速バスを運行するという体制が、管理上問題視されたため、同社の高速バス乗務員は「高速バス運行本部兼務」(東京支店内に設置されている部署)という扱いになった。
- Suicaを使用して運賃の支払いは、水戸支店などの路線では使用できるが、水都西線では使用することが出来ない。
[編集] 関連項目
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