ジェイアールバス関東館山支店
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館山支店(たてやましてん)は、千葉県館山市北条にあるJRバス関東の営業所。
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[編集] 所在地
[編集] 概要
国鉄~JRバスの中でも歴史の古い営業所(省営バスでは全国4番目)である。
観光地の路線ということで、JR鉄道線との連携が図られている。しかし、近年では利用客の減少が著しい。過疎化に伴う沿線人口の減少や、東京湾アクアライン完成によりマイカー利用の観光客が増加したことが影響している。
路線バスの利用者が減少する中、2000年に定期運行が開始された高速バス「房総なのはな号」は概ね好調に推移しており、当初4往復で始まったものが、現在は15往復にまで増便されている。しかし、JR鉄道線からの旅客転移も発生してしまい、「房総なのはな号」の好調と引き換えに、国鉄バスから続く「鉄道線の培養」という使命には翳りが見えている。
[編集] 沿革
- 1933年1月20日 北倉線運行開始。
- 1959年1月1日 北倉線を南房州本線に改称。
- 1970年10月1日 定期観光バス「南房号」を運行開始。当初は館山駅~天津小湊(誕生寺)間の運行だった。
- 1991年6月30日 外房急行線運行開始(日東交通(当時)と共同運行)。
- 1999年10月1日 会員制高速バス「房総なのはな号」を運行開始。翌年には定期化。
- 2002年6月1日 定期観光バス「南房号」廃止。
- 2005年4月1日 豊房線・千倉線・外房急行線廃止(現在、これらの路線は館山日東バスが代替運行)。これにより、安房白浜以東の路線は全廃。
- 2005年11月1日 安房白浜営業所を廃止。窓口業務のみジェイアールバステックへ委託の上存続。
[編集] 現在の所管路線
[編集] 高速バス
[編集] 路線バス
※同支店管内では運行区間毎に系統番号を設定(同支店作成の路線図に明記)。しかし、実際には行先表示に明示はしていない。
- 南房州本線:(館山駅~安房神戸~安房白浜)
- [1] 館山駅~安房自然村~安房白浜
- [32] 館山駅~東光寺前~安房白浜
- [48] 館山駅~安房神戸~小塚大師※
- [49] 館山駅~小塚大師~安房白浜※
- [50] 安房白浜~安房自然村~小塚大師※
- ※~小塚大師初大祭(毎年1月21日)のみ運行
- 洲の崎線:(館山駅~坂田~安房自然村)
- [6] 館山駅~(フラワーライン)~安房白浜
- [14] 館山駅~坂田~伊戸
- [42] 館山駅~坂田~南房パラダイス
- [52] 館山駅~西岬小学校前~小沼~伊戸
- [53] 館山駅~西岬小学校前~坂田~伊戸
- [54] 館山駅~小沼~伊戸
- [55] 館山駅~南房パラダイス~安房自然村
- [56] 館山駅~南房パラダイス~フラワーパーク
- [63] 小沼~西~伊戸
- [64] 伊戸~坂田~西岬小学校前
- [65] 館山駅~宮城~安房浜田
[編集] 定期観光バス
- 「ポピー&ストロベリー号」(季節運行)
[編集] 過去の路線
- 砂山線(館山駅~砂山~安房自然村)※なお、東光寺前~安房神戸間は南房州本線に編入され存続。
- 豊房線(館山駅~豊房~安房白浜)※現在は館山日東バス運行
- 千倉線(安房白浜~千倉駅)※現在は館山日東バス運行
- 外房急行線「急行くろしお号」(安房白浜~亀田病院)※現在は館山日東バス運行
- 定期観光バス「南房号」
- ドリーム松山号(東京駅~松山駅)※車両は東京支店に常駐の上管理委託。
- 東京~吉川・松伏線
[編集] 車両
観光地の路線ということもあり、国鉄時代は座席定員の多いトップドア車がほとんどであった。当地区では日野車体のいすゞ車という、国鉄では多数導入されていたがバス全体から見れば珍しい車両も在籍していた。
JR化後には前後扉か前中扉の路線車が主体となっているが、現在は日野車の割合が高い。また、観光地ということで2人がけシートが主体となっている。運用についている車両は全て大型車で、中型車は予備車として1台在籍しているのみである。
高速車は三菱・日野を導入している。
[編集] 特記事項
- 一時期は中古車を都営バス・横浜市営バス・京浜急行バスから購入の上使用していたが、2~3年程度で廃車となっており、一時的な車両不足を補う役目だった模様である。JRバス関東の支店の記述でもふれている通り、車両購入の決定権が支店にあるため、このようなことも支店レベルの決議事項で行うことが可能であることを示す実例である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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