ストロンチウム
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一般特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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名称, 記号, 番号 | ストロンチウム, Sr, 38 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | アルカリ土類金属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
族, 周期, ブロック | 2 (IIA), 5, s | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
密度, 硬度 | 2630 kg/m3, 1.5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
色 | 金属系銀白色 |
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原子特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原子量 | 87.62 amu | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原子半径 | 219 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
共有結合半径 | 192 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
VDW半径 | データなし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電子配置 | [Kr]5s2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電子殻 | 2, 8, 18, 8, 2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
酸化数(酸化物) | 2 (強塩基性酸化物) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
結晶構造 | 面心立方構造 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
物理特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
相 | 固体 (常磁性) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
融点 | 1050 K (1431 °F) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
沸点 | 1655 K (2520 °F) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
モル体積 | 33.94 ×10-3 m3/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気化熱 | 144 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
融解熱 | 8.3 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蒸気圧 | 246 (1042 K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音の伝わる速さ | データなし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クラーク数 | 0.02 % | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電気陰性度 | 0.95 (ポーリング) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
比熱容量 | 300 J/(kg*K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
導電率 | 7.62 106/m Ω | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
熱伝導率 | 35.3 W/(m*K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1イオン化エネルギー | 549.5 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第2イオン化エネルギー | 1064.2 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第3イオン化エネルギー | 4138 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(比較的)安定同位体 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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注記がない限り国際単位系使用及び標準状態下。 |
ストロンチウム (Strontium) :原子番号 38 の元素。元素記号はSr。アルカリ土類金属の一つ。常温、常圧で安定な結晶構造は、面心立方構造(FCC、α-Sr)。銀白色の金属で、比重は 2.63、融点は摂氏 768℃。空気中では灰白色の被膜を生じる。水とは激しく反応する。
[編集] 用途
花火や発煙筒の赤い色は硝酸ストロンチウムなどが用いられる。そのほか、高温超伝導体の材料として使われる。
炭酸ストロンチウムは、ブラウン管などの陰極線管のガラスに添加される。また、フェライトなどの磁性材料の原料としても用いられる。
単体のストロンチウムは反応性が高いため、真空装置中のガスを吸着するゲッターとして用いられる。
人工的に作られる放射性同位体としてストロンチウム90がある。ストロンチウム90は、半減期が28.8年でベータ崩壊を起こして、イットリウム90に変わる。原子力電池の燃料として使われる。体内に入ると骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積する。このため大変危険である。
骨に吸収されやすいという性質を生かして、別の放射性同位体であるストロンチウム89は、骨腫瘍の治療に用いられる。ストロンチウム89の半減期は50.52日と短いため、ストロンチウム90に比べ被曝のリスクは少ない。
[編集] 歴史
1808年、英国のハンフリー・デービーにより発見される。ストロンチウムを含む鉱石の産出地、スコットランドのストロンチアン (Strontian) に由来する。
[編集] ストロンチウムの化合物
- チタン酸ストロンチウム (SrTiO3)
- クロム酸ストロンチウム (SrCrO4) - 黄色顔料・ストロンチウムクロメート(ストロンチウムイエロー、ストロンシャンイエロー)の主成分。
- ストロンチアン鉱 (SrCO3、炭酸ストロンチウム)
- 天青石 (SrSO4、硫酸ストロンチウム)
- 硝酸ストロンチウム (Sr(NO3)2)
- 塩化ストロンチウム (SrCl2)
- リン酸水素ストロンチウム (SrHPO4) - 蛍光体