ドラえもんの道具 (くな-くん)
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ドラえもんの道具 (くな-くん) では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ「ドラえもん」に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「くな」で始まるものから「くん」で始まるものまでを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 組み立て円盤セット
組み立て円盤セット(くみたてえんばんセット)は、『ニセ宇宙人』(てんとう虫コミックス10巻に収録)に登場する。
未来の世界の幼稚園児たちの遊び道具で、プラモデルのような組み立て式の空飛ぶ円盤。人が乗れるほどのサイズで、実際に乗って操縦し、空を飛ぶことができる。
[編集] 雲かためガス
雲かためガス(くも -)は、『未来世界の怪人』(てんとう虫コミックス4巻に収録)、『長い長いお正月』(てんとう虫コミックス23巻に収録)、『ひるねは天国で』(てんとう虫コミックス34巻に収録)、『ジャック豆』(カラー作品集1巻に収録)、大長編『のび太と雲の王国』の5作品に登場。
雲に特殊なガスを吹き付けることで、雲を固めて人などが乗れるようにする道具。本来は雲を人が乗れるように固めることなど出来ず、のび太もそう尋ねたが、ドラえもんに言わすとこれを説明するには日が暮れるまでかかるという(『のび太と雲の王国』より)。
大山版アニメ『ジャック豆』では、新型として「雲かためガス・ワンプッシュタイプ」が登場。これまでは雲全体にまんべんなく噴射する必要があったが、これは雲の一点に噴射するだけで雲全体を固めることができる。
[編集] 雲ぐつ
※ 雲スキーと雲ぐつを参照。
[編集] 雲コントローラー
雲コントローラー(くも -)は、『雲ざいくで遊ぼう』(てんとう虫コミックス16巻に収録)に登場する。
オーブントースターのような外観。作動させると底から蒸気が出てきて内部に漂い、空の雲とまったく同じ形の小さな雲になる。これを動かしたり、ピンセットやヘラで形を変えることで、空の雲を動かしたり形を変えたりできる。
長時間スイッチを入れっ放しにして置くと機械が焼けて煙が出て、空もその煙で覆われてしまう。
[編集] 雲スキーと雲ぐつ
雲スキーと雲ぐつ(くも - くも -)は、『雲スキーと雲ぐつ』(ぴっかぴかコミックススペシャル「カラー版ドラえもん」に収録)に登場する。
外観は普通のスキー板とスキーシューズ。これを履くと雲の上に乗れ、雲の上でスキーを楽しむことができる。
[編集] 雲進めプロペラ
※ ゴーゴーカザグルマを参照。
[編集] 雲作りマシン
※ 手作り雲セットを参照。
[編集] 雲とりバケツ
雲とりバケツ(くも - )は、『お天気ボックス』(てんとう虫コミックス10巻に収録)に登場する。
一般の家庭で使われるゴミバケツの形をしている。この道具を使うと空に浮いている雲を回収できる。ただし回収できる雲の量には上限がある。逆に回収した雲を取り出す事も出来る。回収できる雲の種類は何でも良い。ただし家の中で雨雲が入ったバケツを引っくり返すと、家中で雨が降り出してしまう。
[編集] 雲ねんど
雲ねんど(くも -)は、『雲ねんど』(カラー作品集5巻に収録)に登場する。
容器の中に大量の雲が入っており、これを粘土細工のようにこねて好きな形を作ることができる。雲なので空に浮かべることができ、専用のねじを巻いて動かしたり、人が乗ったりすることもできる。
白い雲に加えて雨雲もあり、これで粘土細工を作って空に浮かべると、雨が降る。
てんとう虫コミックス6巻収録『ドラえもん百科すばらしい道具のいろいろ』では、名称は「雲のねんど」とされている。
[編集] 雲の池
雲の池(くも - いけ)は、『こいのぼり』(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場する。
「こいのぼりそうじゅうき」で操ったこいのぼりを飼うための道具。壷のような道具(大山版アニメでは「雲製造機」と呼ばれている)から室内に雲を吐き出し、部屋全体を雲で満たすことで、こいのぼりが部屋を泳ぎ回るようになる。
[編集] クモノイトン
クモノイトンは、『クモノイトン』(藤子不二雄ランド24巻、カラー作品集6巻に収録)に登場する。
クモのように糸を出す道具。尻につけ、力を込めると糸が出て、風に乗ってどんどん伸び、家や木などに貼り付けて足場を作ることができる。この上を綱渡りのように渡ると絶対に落ちることはなく、また糸が切れることもない。糸を空中に何本も出してクモの巣を作れば、その上を空中にできた土地のように自由に歩き回ることもできる。
[編集] 雲の国王冠
雲の国王冠(くも - くにおうかん)は、大長編『のび太と雲の王国』で登場。
王冠と飛行スカーフがセットになってる。これを被った者の命令には逆らえないが、効果は王国内でのみ。
[編集] 雲のしん
※ 手作り雲セットを参照。
[編集] 雲のねん土
※ 雲ねんどを参照。
[編集] 雲の素
※ 手作り雲セットを参照。
[編集] 雲ボート
雲ボート(くも-)は、『げんきえさ』(「小学一年生」1979年5月号掲載、カラー作品集6巻に収録)に登場。
雲の上に浮かべ、人が乗ることもできるボート。色合いも雲に似たものとなっている。
[編集] 雲もどしガス
雲もどしガス(くも -)は、映画『のび太と雲の王国』に登場。
「雲かためガス」で固めた雲を元の雲に戻すガス。作品内では非常用にタンクにガスを貯めておいたが、このガスを雲目掛けて撃ち出す「雲もどし砲」もある。
[編集] 雲やきなべ
雲やきなべ(くも -)は、『雲やきなべ』(雑誌「小学二年生」1982年5月号掲載、カラー作品集6巻に収録)に登場する。
家庭用鯛焼き器のような道具で、水を入れてしばらくおくと、2mほどの小さな雲ができあがる。雲は空に浮かび、その上に人が乗ることもできる。中に乾電池を入れれば雷雲になって雷を放つことも、蛇口を取り付ければ雨雲になって雨を降らせることもできる。
[編集] 雲よせ機
雲よせ機(くも - き)は、『雲の中のプール』(てんとう虫コミックス14巻に収録)、映画『のび太と雲の王国』に登場。
空中で雲を吸い寄せることのできる電気掃除機のような道具。「うき水ガス」や「雲かためガス」を使う際、周囲の雲を集めて大きな雲を作るために用いる。
道具の名称では映画『雲の王国』が初出。
[編集] 雲ローラー
雲ローラー(くも -)は、映画『のび太と雲の王国』に登場する。
雲かためガスで固めた雲の表面を平らにならすためのロードローラー。
[編集] 暗くなる電球
暗くなる電球は、『夜を売ります』(てんとう虫コミックス10巻収録)に登場。
いろいろ役に立つ道具が入っているドラえもんのポケットの中で、今ひとつ使い道がないといってドラえもんが出したのがこの道具。見た目はただの電球だが、つけると暗くなる。
なお、このエピソードの雑誌連載時はサブタイトルが『電球クラクナール』であり、この電球の正式名称が「クラクナール」かとも思われるが、実際には作中では電球の名前は呼ばれず、コミックス収録時には前述の通りサブタイトルも改題されてしまった。書籍「ひみつ道具大事典」でも、名称は単に「暗くなる電球」とされている。
[編集] クリーナー
クリーナーは、『ゆきふらし』(雑誌「小学一年生」1979年3月号掲載)に登場する。
ゆきふらしという道具で降らせた溶けない人工雪を吸い込むための掃除機。
[編集] クリーナーロケット
クリーナーロケットは、『強いペットがほしい』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」1巻に収録)に登場する。
掃除機のような形をしたロケット。掃除したい場所に解き放つと、全自動で徹底的に掃除をして綺麗にする。
[編集] クリーニングシャワー
※ いないいないシャワーを参照。
[編集] クリスマスツリーの種
クリスマスツリーの種(- たね)は、『クリスマスツリーの種』(カラー作品集5巻に収録)に登場する。
この種を土に蒔くと、1日も経たずに発芽し、5mほどの巨大なクリスマスツリーができあがる。玩具などのプレゼントもたくさんぶら下がっている。
似た道具に「インスタントツリー」があるが、「クリスマスツリーの種」の方が遥かに大きく、そのためか成長にも時間がかかるようである。
てんとう虫コミックスでは、6巻収録『ドラえもん百科すばらしい道具のいろいろ』で紹介されている。
[編集] クルーム
※ ぬいぐるみカメラとクルームを参照。
[編集] クルパーでんぱ
クルパーでんぱは、『クルパーでんぱ』(「小学一年生」1970年11月号掲載、単行本未収録)に登場。ガチャ子が使用した。
一定の地域の人々をクルクルパーにしたうえ運動神経も低下させてしまう電波で、悪魔の顔のような格好の機械から発信する。のび太があまりに自分の頭が悪く運動神経も鈍いと嘆く有り様に、ガチャ子が「それなら周りの人の頭をもっと悪くし体も弱くしてしまえば、のび太が天才でスポーツ万能になる」という理屈で使用した。
[編集] グルメテーブルかけ
グルメテーブルかけは、『グルメテーブルかけ』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」1巻に収録)などに登場する。
このテーブルかけを広げ、食べたい料理をリクエストすると出してくれる。ちなみに料理は(自称)食通のスネ夫が舌を巻くほどの絶品で、名前さえ分かっていればどんな料理でも出す事ができる。ただし故障している場合は、食中毒を起こしかねないほどの嫌な匂いで変な味の料理が出てくる。
大長編に多数登場し重宝されている道具。「テーブルかけ」なのに何故か地面に敷いて使用する例が多い。
類似品に北風のくれたテーブルかけ(『のび太の魔界大冒険』において美夜子が使用)がある。
[編集] グルメン
グルメンは、映画『のび太の日本誕生』に登場する。
「万能ペットフード」と銘打っており、どんな動物でも食べられる22世紀のペットフード。成長促進効果もあり、食べれば食べるほど成長する。
[編集] クルリン
クルリンは、『クルリン自動車』(ぴっかぴかコミックス2巻に収録)に登場する。
外観はタイヤのようだが、車軸自体にモーターが付いているので、大きな箱などに4つ取り付ければ自動車ができあがる。人が乗れば、運転しなくても頭で考えた通りに自由自在に走らせることができる。プロペラを付けて飛行機のエンジンにすることも可能。
[編集] グレードアップえき
グレードアップえきは、『おれさまをグレードアップ』(てんとう虫コミックス44巻に収録)に登場する。
この液をかけると、どんなものでも1時間だけ性能をグレードアップできる。機械にかけて性能を良くしたり、人間の頭にかけて知力を高めたり、体にかけて体力を増強したり、漫画にかけて内容を面白くしたりと、様々な用途に使用できる。
[編集] くろうみそ
くろうみそは、『くろうみそ』(てんとう虫コミックス8巻に収録)に登場する。
この道具は壷に入っているで味噌で、この味噌をしゃもじですくって舐めると何を行うにも苦労が付きまとう。舐めれば舐めるほど苦労が大きくなる。割に合わない苦労が付きまとう事もある。
[編集] クローニングエッグ
※ 動物の遺伝子アンプルとクローニングエッグを参照。
[編集] クローン培養基
クローン培養基(- ばいようき)は、『ジャイアンよい子だねんねしな』(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
ドラえもんが本来持っていた道具ではなく、未来の二十二世紀デパートから誤って配達されてきたもの。クローン培養によって実在の人間と全く同じコピーを作り出す機械。人間の髪の毛などの体の一部を入れて作動させると、まもなく直径1mほどの卵が出てきて、コピー元の人間と寸分違わない人間が孵化する。風貌や体格、年齢はコピー元の人間と同様であるものの、知能や運動神経は赤ん坊同然のため、育成や教育の必要がある。しかし成長速度は並みの赤ん坊よりはるかに早く、僅か1日で小学生並みにまでなる。
ドラえもん曰く、未来世界においてはこの機械で確かにコピー人間を作ることができるが、同じ人間が2人もいれば何かとトラブルの元になる上、コピーを作った者は子を持つ親同様に教育や育成の義務が生じるため、コピー人間を作る者は滅多にいないという。そのためか「とりけしスイッチ」が設けられており、これを押すとコピー人間は、作成元の髪の毛などの状態にまで戻ってしまう。
[編集] クローンリキッドごくう
クローンリキッドごくうは、『クローンリキッドごくう』(てんとう虫コミックス37巻に収録)に登場する。
この薬剤を髪にふりかけ、髪の毛を何本か抜いて息を吹きかけると、西遊記の孫悟空の術の如く、髪の一本一本が小さな分身と化す。髪の毛をたくさん使えば味方がたくさんできるが、分身は本人そっくりの性格のため、数が多いからといって必ずしも力強い味方というわけではない。
ちなみにアニメ『謎の四次元カバン』(てんとう虫コミックス4巻収録『未来世界の怪人』の2度目のアニメ化)ではドラえもんも使用し、無数の分身を出現させているが、髪の毛のないはずのドラえもんがどうやってリキッドを使用したかは、残念ながら劇中では描かれていない。
[編集] クロス・スイッチ
クロス・スイッチは、『あの道この道楽な道』(てんとう虫コミックス33巻に収録)に登場する。
二人の間でスイッチを押すと、二人のこれからたどる生活が入れ替わる。その間、入れ替わった本人たちは違和感を感じることもあるが、周囲の人間も自然に反応するので、あまり気にすることはない。
[編集] クロマキーセット
クロマキーセットは、『クロマキーでノビちゃんマン』(てんとう虫コミックス30巻に収録)に登場する。
特撮などで映像の合成に使用されるクロマキー合成の未来版。使用手順は以下の通り。
- 背景にしたい場所に「スパイ衛星」を解き放つと、周囲を旋回飛行して景色を撮影する。
- 青いシート「ブルーバック」を壁面に広げ、その背景に合成したい人物をブルーバックの前に立たせる。
- カメラでブルーバックと人物を撮影し、 ミキサーのスイッチを入れる。
- カメラで捉えた映像の内、ブルーバック以外の物が、スパイ衛星の捉えた映像と合成され、背景の景色に人物がいるかのように「モニターテレビ」に表示される。
- 上記までは普通のクロマキーだが、ドラえもんのものは未来版だけあり、ブルーバック上の人物がスパイ衛星から立体映像として投影される。たとえば空を背景として、そこに人が飛んでいる姿を合成させれば、実際の空にもその人が飛んでいる姿が映し出される。