ハンス・シュミット=イッセルシュテット
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ハンス・シュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt、1900年5月5日 ベルリン - 1973年5月28日)は、ドイツの指揮者。ベルリン高等音楽学校において院長フランツ・シュレーカーに作曲を師事し、『モーツアルトが同時代に与えた諸影響』音楽学の論文で博士号を取得する。1923年に指揮者としてデビューし、ベートーヴェンやブラームスら19世紀の作品のほか、リヒャルト・シュトラウスやレーガー、ストラヴィンスキーなど同時代の音楽にも造詣の深い指揮者としてドイツ内外で名声を馳せた。1945年に北西ドイツ放送交響楽団の終身芸術監督に着任する。
青壮年時代は新興レコード会社テレフンケン・レーベルの看板指揮者の1人で、ヴァイオリニストのゲオルク・クーレンカムプと共演した幾つかのヴァイオリン協奏曲などを含め多数の録音が残されてる。
息子はロンドン=英デッカ・レーベルのプロデューサー、エーリヒ・シュミット(エリック・スミスという英語名でより高名)であり、その伝から第二次世界大戦後に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との共演によって、ステレオ録音による最初のベートーヴェン交響曲全集を残した。
同時代の音楽の紹介と普及に早くから関心を寄せていたにもかかわらず、現在その名声は、ベートーヴェンやブラームスの作品の古典的な解釈によるところが大きい。とりわけベートーヴェン作品では、バックハウスとの共演によるピアノ協奏曲全集や、シェリングとの共演によるヴァイオリン協奏曲、ブラームス作品では、ブレンデルとの共演によるピアノ協奏曲 第1番、ヌヴーとの共演によるヴァイオリン協奏曲といった録音によって、不朽の名声を勝ち得ている。その音楽作りは、あざとさやけれん味がなく、自然な息遣いとおおらかな流れが特徴的である。表現は概して客観的で淡白であるため、イッセルシュテット指揮の音源は、クラシック音楽の初心者が、先入観なしで作品に接するのに向いているといえる。
1964年と1970年に2度来日して読売日本交響楽団と共演している。初来日の際には、同時代のドイツ音楽を積極的にプログラムに取り上げており、また大阪フィルハーモニー交響楽団も指揮した。1970年には年末の来日だったため、その時期の日本で好まれるベートーヴェンの「第九」を指揮した。
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カテゴリ: クラシック音楽関連のスタブ | 1900年生 | 1973年没 | ドイツの指揮者