ヒシマサル (1989年生)
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性別 | 牡 |
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毛色 | 黒鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1989年2月20日 |
死没 | - |
父 | Secretariat |
母 | クリームンクリムズン |
生産 | Camelot Thoroughbred |
生国 | アメリカ |
馬主 | 阿部雅一郎 |
調教師 | 佐山優(栗東) |
競走成績 | 13戦5勝 |
獲得賞金 | 2億1892万9400円 |
ヒシマサルは、日本の競走馬。アメリカで生まれ日本で調教を受けた外国産馬である。
1955年生まれで安田記念を制した同名の競走馬がいるため、血統表などでは「ヒシマサル II」と表記されることがある。なお、1955年生まれの競走馬の馬主は阿部雅一郎の父の阿部雅信である。本来、重賞を勝ち、さらに繁殖にあがった競走馬と同じ名前をつけることは許されないが、馬主の阿部雅一郎は血統登録を生産国のアメリカで行ったうえで日本に輸入したことでこれを回避したのである。
なお、馬齢は旧表記で統一する。
目次 |
[編集] 戦績
1991年11月9日、京都競馬場での新馬戦は、角田晃一の騎乗で4着に敗れたが、中1週で臨んだ11月24日の新馬戦では田島信行とのコンビで、2着に8馬身差をつける勝利。続く中京3歳ステークスでは角田晃一の騎乗で3着。
明けて1992年春、4歳となったヒシマサルは、500万下条件戦の寒梅賞を武豊の騎乗で制すると、そこから先は初勝利を飾った田島信行とのコンビできさらぎ賞、毎日杯、京都4歳特別と GIII レースを3連勝。外国産馬にクラシック競走への出走が認められていなかったため、別路線を走り続けた。同年の皐月賞東京優駿(日本ダービー)はミホノブルボンが逃げ切り勝ちを続けており、ヒシマサルは差し、追い込みの脚質と対照的な勝ち方をしていたため、その後の対決が期待されていた。
しかし郷原洋行に乗り替わったニュージーランドトロフィー4歳ステークスでは1番人気に推されたものの2着。その後、武豊に乗り替わったが京都大賞典、ドンカスターステークスと連続して2着。これらのレースの優勝馬はシンコウラブリイやレガシーワールドだったため、決して弱い相手ではなかったものの期待がしぼんでいった。その後、ジャパンカップでは5着で辛うじて掲示板を確保するものの、有馬記念は9着に敗れた。
5歳となった1993年は脚部不安のためほぼ休養にあてられ、11月28日のトパーズステークスで復帰するが大敗し、それを最後に現役を引退した。
[編集] 引退後
引退後は種牡馬となったが、日本であまり成功していないボールドルーラー系の血統が不安視され、あまり優秀な牝馬を集めることは出来なかった。それを差し引いても産駒成績は期待外れの結果に終わり、重賞勝ちどころかオープン入りした産駒すら出していない。オーナーの強い意向により、ヒシアマゾンの繁殖初年度に種付けされ、物議をかもしたという事が話題になった程度である。そのヒシアマゾンの仔(ヒシアンデス)は4戦して入賞無しに終わっている。2000年限りで種牡馬としても引退し、現在は引退名馬けい養展示事業助成対象馬として、うらかわ優駿ビレッジAERUで繋養されている。
[編集] 主な勝ち鞍
- 1992年 きさらぎ賞、毎日杯、京都4歳特別
[編集] 血統表
ヒシマサルの血統 (ボールドルーラー系/Nearco4×4=12.5% Prince Rose4×5=9.38%) | |||
父
Secretariat 1970 栗毛 |
Bold Ruler 1954 黒鹿毛 |
Nasrullah | Nearco |
Mumtaz Begum | |||
Miss Disco | Discovery | ||
Outdone | |||
Somethingroyal 1952 鹿毛 |
Princequillo | Prince Rose | |
Cosquilla | |||
Imperatrice | Caruso | ||
Cinquepace | |||
母
*クリームンクリムズン Cream'n Crimson 1980 鹿毛 |
Vaguely Noble 1965 鹿毛 |
*ヴィエナ Vienna |
Aureole |
Turkish Blood | |||
Noble Lassie | Nearco | ||
Belle Sauvage | |||
Crimson Lass 1966 鹿毛 |
Crimson Satan | Spy Song | |
Papila | |||
Chibio Lass | Prince Bio | ||
Chiberta |
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