ファミリー公園前駅
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ファミリー公園前駅(ふぁみりーこうえんまええき)は、奈良県大和郡山市宮堂毘生門にある、近畿日本鉄道橿原線の駅。
開業以来しばらくは、プール営業期間のみの臨時駅であった。その事もあり一部の普通電車を通過していた時期もあったが、現在は終日停車している。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ盛土構造の築堤上にある駅。駅舎は上り線側地平にある。駅員無配置駅となっている(詳細は後述)。便所は改札外にあり、男女別の水洗式。
- のりば
- 大和八木・橿原神宮前・吉野・大和高田・上本町・難波方面
- 天理・大和西大寺・奈良・生駒・丹波橋・京都方面
[編集] 特徴
終日無人化されており、平端駅から遠隔管理されている。これにはウィンドウズを使用する汎用パソコンと専用ソフト及びADSL回線等で構築された自社開発のシステムを用いており、券売機・精算機・改札機等の駅務機器全般を平端駅からコントロールすることが可能である。ただし、券詰まり等のメカニカルトラブルは遠隔操作で解消できないため、平端駅の係員が電車に乗って参上することとなる。
また、駅の照明は駅務室内の配電盤にタイマーを設けて制御している。このため、荒天等で日中に照明が必要となった場合や最終電車に遅れが生じた場合、平端駅から係員がやってきて手動でスイッチを入れることになっている。
車いす乗降用の渡り板が上りホームの車掌位置付近に置いてある。上りホームから改札口へはスロープだが、下りホームから改札口へは階段しかないため、ひと駅先の結崎駅まで行って折り返すよう案内される。このため、下りホームには車いす乗降用の渡り板は設置されていない。ただし、最寄りのファミリープールでは営業期間中に1日だけ障害者招待日があるため、その日に限りボランティアを多数配して車いすの受け入れ態勢をとっている。このボランティアに近鉄の関係者は含まれない。
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果によると、1日の利用客は371人。この数字は…
- 近鉄の全調査対象駅(323駅)中、291位。
- 橿原線の駅(16駅、他線接続駅含む)の中では最も少ない。
- 奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では、87位。
[編集] 駅周辺
- 奈良県立浄化センター公園
- ファミリープール
- 額安寺
- 奈良健康ランド
[編集] 歴史
- 1979年(昭和54年)7月1日 開業。
- 前述のとおり、開業時から数年はプール営業期間である7月1日~8月31日、それも8時30分~17時30分だけの営業であった。やがて通年営業となったが時間は8時30分~17時30分のまま推移、数年後に8時30分~最終電車までの営業に変わり、現在のような終日営業と変遷してきた。また、開業当初は自動券売機が設置されず乗車券類は窓口での発売(手売り)であったが、フェアシステムK導入時に自動券売機・自動改札機・自動精算機(簡易型)が設置された。