ブリストル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブリストル(Bristol)はイギリス西部の港湾都市。人口は約39万1千人(2003年)。
目次 |
[編集] 地勢・産業
イングランド西部に位置する港湾都市。製造業も盛んで、とりわけロールスロイスの航空機用エンジンの生産で知られる。郊外のフィルトンでは超音速飛行機のコンコルドが生産されて、現役を終えた16機中の1機が工場で眠っている。金融機関も多く進出している。近くにウェールズとイングランドを結ぶセブンブリッジがあり、またフォードやホンダの車の輸出港として物流産業でも栄えている。近隣の都市としては、約20キロ南東にバース、約50キロ北東にグロスター、海を越えて対岸約40キロ西にウェールズのカーディフが位置している。
[編集] 歴史
中世においては、アイルランドとの交易で栄え、造船業も発展した。1497年には、イングランド王ヘンリ7世の命でカボットがブリストルの港から新大陸探検に出発した。18世紀頃には、黒人奴隷などを扱った大西洋三角貿易の拠点の一つとして栄えた。しかし、産業革命が進展する中で、工業都市マンチェスターと鉄道で連結されたリヴァプールとの競争に敗れたほか、19世紀初頭に奴隷貿易が禁止されたこともあり、かつてのような繁栄は失われていった。第二次世界大戦に際しては、ドイツ空軍の激しい爆撃を受けている。
[編集] 文化
ブリストル大学、西イングランド大学(U.W.E)の二つの大学があり、多くの学生が集まる。限界効用学説で知られる経済学者アルフレッド・マーシャルなどがブリストル大学で教授を務めた。
[編集] スポーツ
ブリストル・シティF.C.(Bristol City F.C.)と地元ライバルのブリストル・ローバーズF.C.(Bristol Rovers F.C)が、ブリストルを拠点とするサッカークラブチームである。