ベルトクイズQ&Q
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ベルトクイズQ&Q(- キューアンドキュー)は、1969年6月30日から1980年2月29日までTBSテレビ系列で平日正午から40~20分の枠で放送されていたクイズ番組。番組タイトルは毎日放送されるベルトタイムの番組(帯番組)であることから付けられた。
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[編集] 司会等
- 司会は初期は増田貴光、その後椎名勝己を経て、1972年5月より押阪忍が担当。
- 出題は、クイズタイムショック(NETテレビ、現・テレビ朝日)の出題者でもあった、矢島正明が担当。
- ミリオンステージ前の「コンピューター性格診断」のコンピューターの声は、井上瑤(故人)が担当。
- アシスタントは、岸ユキが担当した。
[編集] クイズ形式
クイズ形式は、勝ち抜き早押しクイズによる1:1方式と、賞金増額をかけたミリオンステージの2本立てであった。また前期と後期ではルールが一部異なっている。
[編集] 前期ルール
[編集] 1:1方式
- 出場者は赤と白の解答席に別れ対戦、挑戦者は、持ち点30点からスタート、持ち点の範囲内(10点単位)で点数を賭け、正解すればその賭け点分の得点が加算。5問目と7問目(後に3問目と5問目に変わる)の「チャンスタイム」は賭け点2倍獲得のチャンスがある。7問(後に5問)終了時点の得点の多い解答者(若しくは相手の解答者が0点になった場合)が勝ち抜きとなる。勝ち抜いた時、ミリオンステージ挑戦のボーダーラインが10点免除される(3人勝ち抜きなら30点免除、クイズの獲得点数が70点で、ミリオンステージへ)。
- 勝ち抜いた解答者の持ち点は、前の回の持ち点を引き継ぐ。
- 5人勝ち抜き、若しくは100点獲得の段階でミリオンステージの挑戦権を得る。
- 前期末期で3人勝ち抜き時点で、ミリオンステージ挑戦権を獲得できない場合失格となり、お帰りとなった。
- 勝ち抜き賞金は当初5千円、後に1万円。
[編集] ミリオンステージ
- ミリオンステージ(初期のころはラッキージャンプと呼んでいた)では解答者は段階的に(10万円単位で)賞金増額させて最終的に3問正解で100万円に挑戦する(前期の末期は10万円→30万円→100万円の3段階。それ以前はいきなり100万円コースに挑戦も可能だった)。不正解だと賞金が半減されてしまう。一問目に不正解となってしまうと挑戦している賞金の額にかかわらず、2万5千円(前期の末期は3万円)しか受け取れない。
- 夏休みと正月には「子供大会」が行われるのが通例だったが、この場合ミリオンステージの賞は賞金ではなく、ラジカセやスポーツ用品等の中から好きな物を一点解答者に選ばせ、一問を一発勝負させる形式であった。
- ミリオンステージ挑戦者は、問題出題前に、コンピューターの「性格診断」を受ける事となっていた。「はい」「いいえ」形式でコンピューターから出される問いに5問答え、終わった時点でコンピューターが挑戦者の性格を診断し、延々と読み上げ、そのユニークな分析ぶりが常にギャラリーの笑いを誘っていた。なお、このコーナーは放送時間短縮時に廃止されている。
- ミリオンテージで不正解だった解答者には、「Q兵衛」という番組マスコットである馬のぬいぐるみをお土産に持ち帰る習慣になっていた。子供大会の際は、不正解の場合のお土産は「Q兵衛」のみ渡す形となっていた。
[編集] 後期ルール
[編集] 1:1方式
解答者は双方ともに40点からスタートし、その範囲内で10点単位賭けでクイズに挑戦。正解で賭け点分の得点が加算されるが、正解した相手側、並びに両者不正解や無解答の場合は賭け点没収となる。また4問目からはチャンスクイズで賭け点2倍。解答者が100点を突破、若しくは相手側が0点になったところでゲーム終了でこの時点で1万円獲得。
[編集] ボーナスチャンス
- 大きく「安全コース」と「危険コース」の2つのクイズがあり、そのどちらかに挑戦する。
- 安全コース 2者択一問題を7問出題。1問正解で1万円、以下6問まで1万円ずつ加算し、7問全問正解なら10万円。
- 危険コース これは一発勝負によるクイズで、ヒントを最大4つまで聞くことが出来る。そこで判った段階で答えを出し、第1ヒント正解で30万円、以下10万円、3万円、最終ヒントは1万円と減額される。不正解だと賞金0円。
- ミリオンステージ終了後、再び1:1方式に戻り、100万円獲得(その際くす玉が割られる)かあるいは新チャンピオンに負かされるまで繰り返し対戦できるというものだった。なお、この後期ルールはのちに「桂三枝の連続クイズ」で使われることとなる。
[編集] 番組ネット局
- TBSテレビ
- 北海道放送
- 青森放送→青森テレビ(1975年4月~)
- 岩手放送
- 山形放送
- 東北放送
- 福島テレビ
- 新潟放送
- 信越放送
- テレビ山梨(1970年4月~)
- 静岡放送
- 富山テレビ
- 北陸放送
- 中部日本放送
- 朝日放送→毎日放送(1975年3月31日腸捻転解消に伴う)
- 山陰放送
- 山陽放送
- 中国放送
- テレビ山口(1970年4月~)
- 南海放送
- 高知放送→テレビ高知(1970年4月~)
- 四国放送
- RKB毎日放送
- 長崎放送
- 熊本放送
- 大分放送
- 宮崎放送
- 南日本放送
- 琉球放送
[編集] 備考
- 番組開始当初、公正取引委員会による、賞金制限が無く、最高賞金は270万円だった。
- 漫画家・さくらももこの祖父、友蔵がこの番組に出場したことがあり、このエピソードは、アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)の『おじいちゃんベルトクイズに出る』の話にも描かれている。同アニメでも押坂本人が声の出演で特別出演、また出題者の声は矢島正明では無く、境鶴丸(フジテレビアナウンサー)が担当した。エンディングのクレジットにも「協力:東京放送」と表示された。
- 音楽は『ひょっこりひょうたん島』や『ムーミン』の宇野誠一郎が担当。
[編集] 関連項目
[編集] 外部記事リンク
TBS系 平日12:00~12:40(1969年6月~1975年9月) | ||
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月曜~木曜: 川崎敬三のお昼にあいましょう 金曜: 森乃福郎・田辺靖雄のお昼にあいましょう |
ベルトクイズQ&Q ※12:00-12:25 シャボン玉こんにちは ※12:25-12:40 |
TBS系 平日12:00~12:25(1975年9月~1978年9月) | ||
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ベルトクイズQ&Q ※12:00-12:40 |
ベルトクイズQ&Q ※12:00-12:20 シャボン玉こんにちは ※12:25-12:40 → 12:20-12:40 |
TBS系 平日12:00~12:20(1978年10月~1980年2月) | ||
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