ちびまる子ちゃん
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ちびまる子ちゃん(ちびまるこちゃん)とは、さくらももこによる漫画作品やそれを元にしたアニメ作品、又はその主人公のあだ名。作者の子供時代の思い出を軸に、普通の小学生の生活を綴るコメディ。
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[編集] 概要
静岡県清水市(現静岡市清水区)を舞台にして、「ちびまる子ちゃん」こと、さくらももこ とその家族、友達が繰り広げる日常を描いた笑いあり、涙ありのコメディである。
1989年度(平成元年)、第13回講談社漫画賞少女部門受賞。
初期は、作者自身の小学生時代の実話をもとにした「あるあるネタ」やノスタルジー的な要素のあるエッセイ風コミックであったが、長年連載が続くことによって元ネタが枯渇し、次第に作風を変化させてフィクションのキャラクターが多数登場し、ほぼ完全にフィクションのみの話になっていく。それに伴い、登場キャラクターも初期は比較的リアルな人物描写であったが、次第にマンガチックにデフォルメして描かれるようになる。
テレビアニメ作品、劇場アニメ作品とともに大人気となった他、連載されていた漫画『りぼん』のコミックスの中では通巻最高発行部数(3000万部以上)を記録。関連商品、キャラクターグッズも数多い。1989年に西武百貨店の新聞広告で使われたり、『アイドル時代の神話』(小倉千加子/著、朝日新聞社)(元は朝日ジャーナルの連載記事)などの書籍での紹介で、ある程度アニメ本放送前から一般にも知られていたが、1990年のテレビアニメ放映とそれに伴う関連商品発売、その他のアニメ版を基にしたイラスト広告などでの利用によって「平成のサザエさん」と呼ばれるほどの国民的な認知度を得るに至る。余談だが、サザエさんは、学校の話が少ない一方、ちびまる子ちゃんは、学校の話が多い。1990年のキャラクター商品の売上額は年間100億円以上を記録した。
第1期の初回視聴率は17.8%、第2期の初回視聴率は24.6%。1990年10月28日放送の視聴率39.9%で、歴代アニメ視聴率第1位(1977年9月26日以降の調査において、ビデオリサーチ調べ・関東地区)。ビデオリサーチ調べ・関西地区での最高視聴率は1990年10月14日放送の37.8%。
アニメは、2005年1月9日で放送15周年(第1期から通算)を迎えた。
2006年4月18日、10月31日には実写ドラマ化された(ドラマの項を参照)。
2006年の現在、小学館のビッグコミックスピリッツに自著のエッセイ「ひとりずもう」を原作とした漫画を連載しているが、登場人物のキャラクターデザインが「ちびまる子ちゃん」に準じているため続編的なテイストを醸している。 中国語で、「櫻桃小丸子」と読む。
[編集] キャラクター
キャラクターについてはちびまる子ちゃんの登場人物を参照。
[編集] 漫画
- りぼん(集英社)、昭和61年(1986年)8月号~平成8年(1996年)6月号に連載。以降、不定期に掲載。
- かつて同時期に連載していた岡田あーみんとの合作企画で、『お父さんは心配症』のキャラが登場し、まる子と一緒にデパートに行ったことがある(コミックス2巻収録「まる子、デパートへ行く」)。
- 2006年現在、コミックス版15巻、文庫版9巻、愛蔵版(特製ちびまる子ちゃん)5巻、および『ちびまる子ちゃん-大野君と杉山君』『ちびまる子ちゃん -わたしの好きな歌』の映画原作2巻が刊行されている。
- また、中学生になった永沢君を主人公としたスピンオフコミック『永沢君』(小学館・週刊ビッグコミックスピリッツ連載)も刊行されており、暗く偏差値の低い、冴えない中学生たちの日常を描いている。世界観は『ちびまる子ちゃん』と同一だが、まる子は登場しない。永沢のクラスメートとして藤木、花輪、野口、城ケ崎、小杉が出演(後者3人は元々この作品が初登場)。『まる子』でのエピソードである「火事によるトラウマ」にも触れられている。
[編集] アニメ
- 『ちびまる子ちゃん』第1期は、1990年1月7日~1992年9月27日、フジテレビ系・日曜18:00~18:30にて放映。全142話。制作は日本アニメーション。この第1期の終了は当初の予定通りだったという。第2期は、1995年1月8日~現在(放送時間は第1期と同様)放映中。なお、1992年10月4日~1994年12月25日は『ツヨシしっかりしなさい』を放送。ステレオ放送。FNSの日では1990年~1996年の『1億人のテレビ夢列島'90』→『1億2500万人の超夢リンピック』編成時まではモノラル放送だったが、1997年の『真夏の27時間ぶっ通しカーニバル』からはステレオ放送になっている。ちなみに2004年はFNSの日でのちびまる子ちゃんの放映が無かった。
- アニメの歴代「OP&ED主題歌」・「劇中歌」は20数曲に及び、数曲の例外を除いては大半がさくらももこ自身による作詞(一部訳詞)である。また『じゃがバタコーンさん』では作曲も担当している。
- 第1期初代エンディングテーマ『おどるポンポコリン』(B.B.クイーンズ)が、1990年の日本レコード大賞を受賞。三倉茉奈・佳奈がカバーしたバージョンが第2期オープニングテーマに使われた時期があったほか、2001年1月からはオリジナルの『おどるポンポコリン』が再びオープニングテーマに使われている。
- 第1期2代目エンディングテーマ『走れ正直者』が、1991年にヒットする。この曲は第1期の筆頭スポンサーであるNTT(当時)の『キャッチホン』のCM(まる子が出演)にて先行して使用され、その後に番組ED曲として使用された。その際、CMバージョンでは「インディアン」という歌詞だった部分がED版では「ソーセージ(双生児)」に変更された。ちなみに第1期が終了し『ツヨシしっかりしなさい』に移行した際にNTTはじめ、現在のこの枠に提供している森永製菓以外の同枠のスポンサーは総入れ替えされており、第2期開始時には同番組終了時のスポンサーを引き継いでいる。
- 提供クレジットの背景は2004年12月までブルーバックで、おそらく東京のテレビ局をキー局にする全国ネット番組で最も遅くまでブルーバックが使用されていた番組ではないかと思われる。2005年1月からは本編の1シーンに差し替えられた。
- 「中央児童福祉審議会推薦」番組となり、1991年~1992年のOPにはそのクレジットがある。
- 放送開始以来、大人にも強い人気を得たアニメのひとつである。要因は、そのノスタルジックな内容もさることながら、日曜日夕方という、リアルタイムで見やすい時間帯や、この時間帯が1970年代にも『いなかっぺ大将』、『科学忍者隊ガッチャマン』などといった人気アニメの枠(ジャンルや製作会社は異なるが)であったことも考えられる。
- ただその一方で、第1期のアニメを最初から見た人は第2期がつまらないといった声もある。これには、映像のマンネリ化(第2期は昭和のイメージがないなど)、登場人物の変遷(特にまる子のクラスメートがあまりに変わったこと、近所の人が登場したことなど)、アニメ場面に学校の場面が激減したこと、登場人物の性格の急変(特に永沢君)などの理由がある。また、第1期と第2期初期(1995年~1999年4月11日)の脚本の殆どは原作者であるさくらももこが手掛けたので(第2期初期は全作品を担当)、1999年頃から作風がガラッと変わってしまったと言われている。実際視聴率も安定はしているものの、かつてほどの勢いはない。第1期については収録したDVDが出ており、CS・アニマックスでは再放送もされているが、フジテレビに第1期の再放送を要望する声もある(なお、一部のネット局では再放送中、または再放送されたところもある)。そのことからか、2006年12月5日にSP番組が組まれている。また放送開始当初は、まる子の怠惰さや大人相手への計算高さ、親や目上の人を「あんた」呼ばわりする等の言動に対し大人の視聴者から「ひねた子供」と批判する声もあった。
- まる子は、第1期と2000年代の作品では怠惰さやトラブルメーカーなど、原作に比較的忠実な性格設定となっている。しかし、第2期初期(1995年~1998年頃)の作品では正義感の強い性格とされ、逆に問題の解決者となることもあり、同時期にはいじめや教育実習生の苦悩、伝統工芸伝承者の後継者難などを取り上げた「社会派」の作品もあった。
- アニメ放送10周年を迎えた2000年頃から製作方式をセル画からCGへ移行した。
- 2005年9月25日放送分より、ハイビジョン制作となった。(系列外放送局を含む)ただし、EDの映像については、まだハイビジョンの映像に切り替えていないため、SD品質の4:3の映像の左右に、ハイビジョン制作された、花が流れる額縁を入れて放送している。
- 最高視聴率、39.9パーセント。これは、第1期に記録した。
- この番組が(特に第1期において)驚異的な視聴率を上げるほどの人気となったのは、同時間帯の他局の番組が報道系やグルメなど娯楽性の低い「地味」な番組が主であり競合番組となりにくいためとされる(1980年代前半頃までは歌番組等の娯楽番組があった)。
- 同時間帯の他局の番組には、ジャンル的に競合しないはずなのに『ちびまる子ちゃん』の放送開始前後から低視聴率となった例がある。『JNN報道特集』(TBS)がその例である。なお、同番組は今日に至るまで『ちびまる子ちゃん』と放送時間帯が原則的に(レギュラー放送では)重なる。
- まる子の声優であるTARAKOが何度か脚本を手掛けたことがある。
- 第1期は一話約12分の2本立て(不定期で30分2部編成の話もある)をメインに放送していたが、第2期から前半後半2部編成になった。また、2002年頃から再び12分2本立てをメインに変わったが、現在でも不定期やFNSの日などの放送の場合は30分2部編成で放送している。
[編集] ネット局
- 関東広域圏 フジテレビ
- 北海道 北海道文化放送
- 青森県 青森放送(第2期の途中で打ち切り)
- 岩手県 テレビ岩手(第1期のみ)→岩手めんこいテレビ(1991年4月~)
- 宮城県 仙台放送
- 秋田県 秋田テレビ
- 山形県 山形テレビ(第1期のみ)→さくらんぼテレビ(1997年4月~)
- 福島県 福島テレビ
- 新潟県 新潟総合テレビ
- 長野県 長野放送
- 山梨県 山梨放送
- 富山県 富山テレビ
- 石川県 石川テレビ
- 福井県 福井テレビ
- 静岡県 テレビ静岡
- 中京広域圏 東海テレビ
- 関西広域圏 関西テレビ
- 鳥取県・島根県 山陰中央テレビ
- 岡山県・香川県 岡山放送
- 広島県 テレビ新広島
- 山口県 テレビ山口(第2期の途中で打ち切るも現在はサザエさんの差し替え放送)
- 徳島県 四国放送(第2期の途中で打ち切り)
- 愛媛県 テレビ愛媛
- 高知県 高知放送(第1期のみ)→高知さんさんテレビ(1997年4月~)
- 福岡県 テレビ西日本
- 佐賀県 サガテレビ
- 長崎県 テレビ長崎
- 熊本県 テレビ熊本
- 大分県 テレビ大分(金曜夕方に遅れネット、本来放送するはずの放送時間帯にはローカル番組を放送)
- 宮崎県 テレビ宮崎
- 鹿児島県 鹿児島テレビ(第1期は当時NNSにも加盟していたクロスネット局だったため遅れネット)
- 沖縄県 沖縄テレビ
- ドイツ RTL II
- 日本語衛星放送 JSTV
- 香港 鳳凰電視台(広東語で「櫻桃小丸子」)
※岩手めんこいテレビは1991年3月のサービス放送期間中に『ちびまる子ちゃんスペシャル』を放送していたことがある。また山形テレビは1993年3月までフジテレビ系列だったためキー局同時ネット。
[編集] ゲスト出演者
- 本人役
- ちなみに、「まる子百恵ちゃんのコンサートに行く」の巻(1991年6月23日OA)で山口百恵の声を清水ミチコが担当した。
- 本人以外の役
- 中居正広
- …「27時間テレビ夢列島」内、本編の後のおまけアニメ(1999年7月18日OA)でうさぎのウサオ君の声。
- …「FNS26時間テレビ 国民的なおもしろさ!史上最大!!真夏のクイズ祭り 26時間ぶっ通しスペシャル」(2006年7月16日OA)で、クイズ司会者ミスターX役。
- 中居正広
- フジテレビアナウンサー
[編集] スタッフ
- 製作:本橋浩一(日本アニメーション)
- 企画:中島順三→佐藤昭司(日本アニメーション)・清水賢治(フジテレビ)[第1期]
- 監修:宮永正隆(途中)・芝山努
- 製作管理:高桑充・中島順三(途中から)→本橋寿一
- 音楽:中村暢之
- キャラクターデザイン:重国勇二→河内日出夫[第1期]→船越英之・中原久文(途中まで)[第2期]
- 美術監督:野村可南子
- 背景:アトリエローク・スタジオアクア他
- 撮影監督:森田俊昭・沖野雅英→杉山幸夫→(不在)
- 編集:小野寺桂子→名取信一→貴村純美
- 音響監督:本田保則(アーツプロ)
- 音響制作:音響映像システム→サンオンキョー
- 録音スタジオ:タバック[第1期]→アバコスタジオ[第2期]
- 効果:松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
- プロデューサー:立川善久→和田実→金田耕司→鈴木専哉→川上大輔→春名剛生→松崎容子(フジテレビ)、佐藤昭司→遠藤重夫→田中真津美→落合智・早船健一郎(日本アニメーション)
- 監督:須田裕美子→高木淳・芝山努[第1期]
- シリーズ監督[第1期]:石崎すすむ→棚橋一徳
- 文芸[第1期]:安濃高志→宮永正隆
- 制作協力:亜細亜堂(岡村雅裕)
- 脚本協力:さくらプロダクション・多田弘子
- 脚本:さくらももこ、成田良美、西沢七瀬、池田眞美子、篠崎絵里子、葉山陽一郎、岡部優子、池野みのり、北条千夏、石塚智子、丸尾みほ、塚本のりこ、橋爪敬子、TARAKO、田嶋久子、水木園子、大前典子、井上祥一、竹内きよのり、川辺美奈子、佐倉永恋、村上マリコ、平岡秀章、横手美智子、富永淳一、都築孝史、杉森美也子、山元久実
- 制作:フジテレビ・日本アニメーション
第1期の2年目前半からは(第67話から不定期で、第103話から連続で)さくらが脚本を担当していたが、1999年4月25日の第2期第220話からは他の脚本家が担当したオリジナルストーリーを放送している(その後、2000年の10周年SP、同年~2001年にかけての13話(リメイク)、2005年の15周年SPではさくらが担当)。声優のTARAKOが脚本を書いた回もあった(2006年6月までで31本)。
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『ゆめいっぱい』(1990年1月7日~1992年9月27日)
- 『うれしい予感』(1995年1月8日~)
- 『うれしい予感』
- 作詞:さくらももこ、作曲:大瀧詠一、編曲:CHELSEA、歌:さくらももこ(TARAKO)・穂波たまえ(渡辺菜生子)
- 『ハミングがきこえる』
- 『おどるポンポコリン』(1998年7月5日~2000年1月2日)
- 『KinKiのやる気まんまんソング』(2000年1月9日~2000年10月29日)
- 作詞:さくらももこ、作曲:飯田建彦、編曲:長岡成貢、歌:KinKi Kids
- 『おどるポンポコリン』(2000年11月5日~)
- 作詞:さくらももこ、作曲・編曲:織田哲郎、歌:B.B.クイーンズ
- ※2005年9月25日分放送から、ハイビジョン制作された映像にリニューアルされた。
[編集] エンディングテーマ
- おどるポンポコリン(1990年1月7日~1991年4月)
- 作詞:さくらももこ、作曲・編曲:織田哲郎、歌:B.B.クイーンズ
- 走れ正直者(1991年4月~1992年9月27日)
- 作詞:さくらももこ、作曲・編曲:織田哲郎、歌:西城秀樹
- 針切りじいさんのロケン・ロール(1995年1月8日~)
- 作詞・作曲:WOOLEY SHEB、編曲:Rinky O'hen、歌:植木等
- ※シェブ・ウーリーの『ロックを踊る宇宙人』のカバー。
- あっけにとられた時のうた
- ゆめいっぱい
- 作詞:亜蘭知子、作曲:織田哲郎、歌:さくらももこ(TARAKO)・穂波たまえ(渡辺菜生子)
- じゃがバタコーンさん(1998年7月5日~2001年9月23日)
- 作詞・作曲:さくらももこ、編曲:小山田圭吾、歌:ManaKana
- ※2000年9月頃から映像が変更された。
- ちびまる子音頭(1999年7月4日~1999年8月29日頃と2000年の夏休み期間のみ)
- 作詞:さくらももこ、作曲・編曲:佐橋俊彦、歌:ManaKana
- 休日の歌(Viva La Vida)(2001年10月7日~2003年3月30日)
- 作詞:DELiGHTED MINT/U-SKE、作曲・編曲:U-SKE、歌:DELiGHTED MINT
- 宇宙大シャッフル(2003年4月6日~2004年7月4日)
- 作詞:さくらももこ、作曲:忌野清志郎、歌:LOVE JETS
- アララの呪文(2004年7月11日~)
[編集] 劇場アニメ
- ちびまる子ちゃん 大野君と杉山君(1990年、東宝)
- ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年、東宝)
[編集] テレビドラマ
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[編集] スペシャルドラマ版
2006年4月18日、アニメと同じくフジテレビ系列にて19:00~20:54(カスペ!枠)に3篇のオムニバスドラマとして放送された。視聴率は22.8%(ビデオリサーチ調べ)と「カスペ!」史上最高となる高視聴率を記録した。なお、東海テレビ(中日対阪神3回戦)・テレビ新広島(広島対横浜戦)は、プロ野球中継の関係で後日放送。東海テレビは4月23日(13:00~14:55)に、テレビ新広島は4月22日(12:00~13:56)に放送された。
もともとは、アニメ15周年記念企画として、2005年初頭の放送を想定して企画をスタートさせたものだが、その時は適役が見つからずに中断。しかしドラマ化を諦めきれずにいたフジテレビサイドが、2005年末に再度オーディションを敢行。遂に500人の中から、まる子に適任の子役(森迫永依)を見つけた事でプロジェクトが再始動。無事放送された。なお、原作者であるさくらももこは以前から、まる子役には森迫が合っていると思っていた様である。
また、さくら家は昭和を思わせるかなりレトロな造りになっているが、外に出ると平穏な現代の風景である。このことから不可思議な時空のねじれを感じさせる。
2006年10月31日(4月同様「カスペ!」枠で放送)には、ドラマ第2弾が放送された。
開始前から番宣としてドラマの出演者が様々なフジテレビの番組に出演したが、中でもまる子役の森迫永依とヒロシ役の高橋克実は2006年10月26日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした」の1コーナー『石橋貴明のトークダービー』にてこの役として出演していたこともあった。
同年12月5日には公式ホームページのアクセスが1万件を突破したことで緊急アンコール版が放送された。アニメ放送第1回目にこれまでのドラマスペシャルの傑作選(第2弾の第1話『まる子、作文に悩む』第1弾の第3話『たまちゃん、大好き』)を2本のほかに新作『3年4組大忘年会』の構成であった。
出演者(ゲスト)のほとんどが友情出演である。 基本的にアニメ版をベースに、出来るだけその雰囲気を実写で再現する様な演出がなされ、アニメ・漫画の実写化においてしばしば散見される違和感を極力抑える事に成功している。
主な例
- セットや生徒たち(特に髪型一部カツラ)のディテールを出来るだけ忠実に再現。
- アニメ版まる子役のTARAKOがドラマ冒頭や宣伝で声の出演を行う。
- アニメ版ナレーター役のキートン山田がアニメ版同様ナレーターを担当。また第2弾では、提供読みも担当した。このことは、アニメ・テレビドラマ版通して初めてである。
- 主題歌・エンディング曲は2006年現在アニメで使用されている曲をそのまま使用。
また、実写の特性を生かして、『8時だョ!全員集合』の1シーン(加藤茶の“チョットだけよ~“)や山口百恵のレコードジャケット写真をそのまま使用。BGMにも百恵・山本リンダのオリジナル曲を挿入(なぜか必殺シリーズのBGMも挿入)するなど、本作本来の持ち味であるノスタルジックな部分が少し強調されている。ヒロシが読んでいる新聞・産経新聞も当時の紙面に合わせて、第一面の題字はカタカナの「サンケイ」表示やモノクロの紙面にする等、小道具にも細かい配慮がなされている。
[編集] 出演
- 主演:さくらももこ(まる子)(演:森迫永依)
- ももこの友達:穂波たまえ(たまちゃん)(演:美山加恋)
- ももこの父:さくらヒロシ(演:高橋克実)
- ももこの母:さくらすみれ(演:清水ミチコ)
- ももこの姉:さくらさきこ(演:福田麻由子)
- ももこの祖父:さくら友蔵(演:モト冬樹)
- ももこの祖母:さくらこたけ(演:市毛良枝)
- ももこの担任の先生:戸川秀之(演:笠井信輔(フジテレビアナウンサー))
- 花輪和彦(演:馬宮輝)
- 丸尾スエオ(演:佐藤和也)
- 浜崎のりたか(はまじ)(演:米谷真一)
- 野口笑子(演:甲野優美)
- 永沢君男(演:槇岡瞭介)
- 藤木茂(演:佐藤敦士)
- みぎわ花子(演:熊谷杏実)
- 冬田さん(演:矢口蒼依)
- 長谷川健太(演:児玉真楽)
- 山田笑太(演:小林京雄)
- 富田太郎(ブー太郎)(演:望月佳一)
- 土橋とし子(演:朝日梨帆)
- 長山治(演:植田大輝)
- 城ヶ崎姫子(演:奥ノ矢佳奈)
- 山根つよし(演:大森弘貴)
- 小杉太(演:小杉茂一郎)
- 大野けんいち(演:伊藤大翔)
- 杉山さとし(演:吉野翔太)
- 穂波真太郎(たまえの父)(演:八嶋智人)
- 西城秀治(演:下條アトム、第2弾から出演しており、特別出演扱い)
- 佐々木のじいさん(演:きたろう、第2弾は出演せず)
- 爆チュー問題(爆笑問題、エンディングで特別出演)
- 第1弾及びアンコール版のみの出演
- 第2弾及びアンコール版のみの出演
- 若いときのさくらヒロシ(演:玉木宏、声のみ高橋克実)
- 若いときのさくらすみれ(演:国仲涼子、声のみ清水ミチコ)
- 中野さん(友蔵の友人)(演:温水洋一)
- はまじの母(演:柴田理恵)
- ブー太郎の父(演:河本準一(次長課長))
- ブー太郎の母(演:大島美幸(森三中))
- 警官(演:原田泰造(ネプチューン))
- 転校先の担任(まる子の妄想シーン)(演:軽部真一(フジテレビアナウンサー))
- お菓子店の店員(演:戸部洋子(フジテレビアナウンサー))
[編集] スタッフ
- 原作・監修:さくらももこ
- 脚本:さくらももこ、樫田正剛
- 音楽:中村暢之
- 企画:松崎容子(フジテレビ)
- プロデュース:浅野澄美
- 技術プロデュース:瀬戸井正俊
- 美術プロデュース:柴田慎一郎
- 広報:谷川有季(フジテレビ)
- 演出:西浦正記
- 映像協力:第一弾:TBS 第二弾:日本テレビ
- 協力:さくらプロダクション、日本アニメーション
- 製作:FCC
- 製作著作:フジテレビ
[編集] レギュラードラマ版
2回(+1回アンコール)のスペシャル(SP)ドラマ放送が好評だった事を受け、2007年4月よりクイズ$ミリオネアの後番組『まるまるちびまる子ちゃん』枠で、バラエティコーナーと併せた週1回のレギュラードラマとして放送予定。SPドラマ版まる子役の森迫永依ら子役陣らは成長してしまいまる子よりも大人びてしまったとの理由から子役陣のみ“卒業”し、二代目まる子はオーディションで伊藤綺夏が選出された。その他、まる子の家族(おじいちゃんは除く)や3年4組メンバーの一部もオーディションにより再選出。実は当初は『メントレG』がこの枠に移動する予定だったが、日曜21時に放送されていた『発掘!あるある大事典II』が不祥事で打ち切りになったことに伴い、メントレもそちらに移動することになったため、急遽この番組の制作がきまった。そのため番組の詳細は未定。4月19日放送開始予定。
[編集] その他書籍
- 『ちびまる子ちゃん』オリジナルアニメ絵本(集英社)5巻
- 『ちびまる子ちゃん(さくらももこのシリーズ絵本)』(集英社)5巻
- 『おはなしちびまる子ちゃん』(集英社)10巻
- 『ちびまる子ちゃんの漢字辞典』等の、満点ゲットシリーズ(集英社)12巻
- 『満点人物伝』(集英社)3巻
- 『ちびまる子ちゃんのゲームブック』(ポプラ社)4巻
- 『ちびまる子ちゃんのあんぜんえほん』(金の星社)4巻
- 『ちびまる子ちゃんの学級日誌』(学習研究社)5巻
- 『ちびまる子ちゃんはなまるえほん』(永岡書店)3巻
など
[編集] ゲーム
- ちびまる子ちゃん おこづかい大作戦!:1990年12月7日。タカラより販売。ゲームボーイ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん2 デラックスまる子ワールド:1991年9月13日発売。タカラより販売。ゲームボーイ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん うきうきショッピング:1991年10月4日発売。ナムコより販売。ファミリーコンピュータ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん「はりきり365日」の巻:1991年12月13日発売。エポック社より販売。スーパーファミコン用ソフト。
- ちびまる子ちゃん クイズでピーヒャラ:1992年1月10日発売。ナムコより販売。PCエンジン用ソフト。
- ちびまる子ちゃん わくわくショッピング:1992年1月14日発売。ナムコより販売。メガドライブ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん3 めざせ!ゲーム大賞の巻:1992年3月27日販売。タカラより販売。ゲームボーイ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん4 これが日本だよ!王子さま:1992年8月7日発売。タカラより販売。ゲームボーイ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん まる子デラックス劇場:1995年5月26日発売。タカラより販売。ゲームボーイ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん めざせ!南のアイランド!!:1995年12月1日発売。コナミより販売。スーパーファミコン用ソフト。
- ちびまる子ちゃんの対戦ぱずるだま:1995年12月15日発売。コナミより発売。セガサターン用ソフト。
- ちびまる子ちゃん ~まる子絵日記ワールド~:1995年12月22日発売。タカラより販売。プレイステーション用ソフト。
- ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ:1996年1月26日。タカラより販売。ネオジオ用ソフト。
- ちびまる子ちゃん ご町内みんなでゲームだよ!:2001年8月10日発売。エポック社より販売。ゲームボーイカラー用ソフト。
[編集] 広告イメージキャラクター
国民的アニメかつ、老若男女からの知名度が高いため、テレビCMなどのイメージキャラクターとして起用されることが多い。
- キャッチホン(NTT・1990年)
- 国民年金基金(1996年)
- チルドゆうパック(郵便局・1998年)
- オール電化普及CM(エルク・1999年)
- マルマル保険(第一火災海上保険・2000年)
- サニックス(サニックス・2002年)
- 屋台十八番(東洋水産・2003年)
- au静岡県向けパンフレット(2005年)
- オロナインH軟膏(大塚製薬・2006年)※アニメ内で放送中(CS放送でもスポンサーに入った)
- カラリオおうちプリント(セイコーエプソン・2006年)※アニメ放送終了後のヒッチハイク限定で放送中だが、2006年12月~2007年1月上旬には、日曜日限定でそのほかの時間にも流れていたこともあった。
- シーチキン(はごろもフーズ・2006年)
- ちびまる子ちゃんリフォームBOOK(中部電力発行の冊子・2006年)
- 「静岡県家庭の日」ポスター(静岡県)
[編集] 関連項目
- 静岡県中部で実際にあった災害で、作品中でも「まるちゃんの町は大洪水(1990年6月10日OA)」で取り上げられた。
- まる子が山本リンダを見たイベント。現在は行われていない。主催は静岡放送(静岡放送はTBS系の放送局)。
- 静岡県内で本番組を放送しているフジテレビ系の局。花輪くんが登場した『一番星歌合戦』を放送していた(なお、実際の番組名は『土曜音楽会いちばん星みつけた』)。また、アニメ中ではテレビ静岡のイメージソング『ごてんばあさんの歌』が流れたこともある。
- 出題されるサプリメント(クイズの問題)の「サプリde日記」で、ちびまる子ちゃんは共演している。「IQミラーまちがい7」でも、1回だけ共演した。
- ちびまる子ちゃんの原作者。主人公のまる子のモデルでもある。
- 90年のアニメ放送開始から現在に至るまでこの番組のスポンサーである。
[編集] 外部リンク
[編集] 前後番組の変遷
フジテレビ 日曜18:00枠 | ||
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前番組 | ちびまる子ちゃん(第一期) (1990.01 - 1992.09) |
次番組 |
ひみつのアッコちゃん(第二作) | ツヨシしっかりしなさい | |
フジテレビ 日曜18:00枠 | ||
ツヨシしっかりしなさい | ちびまる子ちゃん(第二期) (1995.01 - ) |
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