リナルド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
リナルド(Rinaldo)はドイツ出身のイギリスの音楽家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(ジョージ・フレデリック・ハンデル)の作曲したオペラである。トルクァート・タッソによる11世紀のエルサレムを舞台にした叙事詩『解放されたエルサレム』が原作。
目次 |
[編集] 基本データ
- 作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
- 原作:トルクァート・タッソ作 叙事詩『解放されたエルサレム』
- 台本:ジャコモ・ロッシによる3幕もの(イタリア語)
- 初演:1711年ロンドンのヘイマーケット女王劇場
[編集] 作曲の経緯
[編集] イタリアからイギリスへ
ヘンデルは1706年ごろからイタリアのローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどを旅行していた。そのときには、聖職者や貴族などの社交を楽しみ、作曲はあまりしなかったものの、『イタリアオペラ』を実際に鑑賞し、そのエッセンスを吸収することができた有意義な時期であった。ドイツに帰国後イギリスの宮廷から王室楽長就任の勧めあった。ヘンデルは逡巡したものの、それ承諾し1710年にイギリスに渡った。ヘンデルがイギリス行きを決意したのにはイタリアであったイギリス人の勧めがあったと考えられる。
[編集] 「リナルド」の製作
[編集] 編成
[編集] 登場人物
当時のオペラはカストラートによって演じられていたので、男役でも高音である。
- ゴッドフレード(カウンターテナー/アルト)
- アルミレーナ(ソプラノ)
- リナルド(アルト)
- エウスターツィオ(カウンターテナー/アルト)
- 魔法使い(バリトン)
- アルガンテ(バス)
- アルミーダ(ソプラノ)
[編集] 編成
[編集] あらすじ
[編集] 第1幕
[編集] 第2幕
[編集] 第3幕
[編集] 有名なアリア
- 私を泣かせてください(LASCIA CH'IO PIANGA)-アルミレーナのアリア
エルサレム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが、敵軍の王アルガンテの求愛されても愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアである。
- 本作で最も有名なアリアであり、単独で歌われることも多い。サラ・ブライトマン、ヘイリー・ウェステンラ、岡本知高が歌ったものが有名。岡本知高が歌ったものは、テレビドラマ『牡丹と薔薇』のテーマに使用された。また、管弦楽の編曲したものが朝日新聞のテレビCM『ジャーナリスト宣言』編に使用されている。
[編集] 作品の評価
ヘンデルが本作を発表した頃のロンドンはヘンリー・パーセル以来のイギリス音楽が停滞していた時期であると同時にイタリア・オペラが少しずつ上演されていた時期であった。そのような時期に、イタリア帰りのヘンデルによるイタリア・オペラの形式をとった本作はロンドン市民に好意的に受け入れられた。そして、イギリスでのイタリア・オペラの地位を磐石なものにするのに大きな役割を果たした。
[編集] 関連項目
カテゴリ: クラシック音楽関連のスタブ | オペラ作品 | ヘンデルの楽曲