ロマンシング サ・ガ2
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『ロマンシング サ・ガ2』(Romancing Sa・Ga2 )は1993年12月10日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン(SFC)用コンピュータRPG。販売本数約117万本。「ロマサガ2」、「ロマツー」などの略称がある。
ロマンシング サ・ガに続くシリーズの第2作。サガシリーズとしては5作目にあたる。
目次 |
[編集] 概要
ストーリー面、戦闘面両方において自由度の高さを重視している。
フリーシナリオと呼ばれるシナリオ選択システムと、時間軸の設定により、自分なりのストーリー展開を作り出せるところに特徴がある。前作では初めに主人公キャラクターを選択することで大きくストーリーを分岐を設定させていたが、ロマサガ2では皇位継承システム(後述)をとり、核となるキャラクターが任意で(あるいは強制的に)交代していく。年月の経過による様々なイベント変化もあって、歴史群像のような物語性をもったゲームとなっている。
戦闘面では、陣形やキャラクターの選択、技、術法の発展などで、戦略面の自由度が高くプレイヤーの好みを反映することができるようになっている。
自由度の高さゆえ、状況を打開できない「ハマリ」が発生する場合があり、難易度はやや高めとなっているが、全体的な完成度は高い。
[編集] 主な制作スタッフ
- 河津秋敏 - 開発指揮、ゲームデザイン、シナリオ
- 伊藤賢治 - 音楽
- 小林智美 - キャラクターデザイン
- 小泉今日治 - バトルデザイン
- 松井聡彦 - マップデータ制作
- 篠宮淳一 - メニューデザイン
- 高井浩 - バトルエフェクト、バトル背景、モンスター、タイトル
- 穴澤友樹 - チーフプログラマー
[編集] システム
[編集] フリーシナリオシステム
前作に引き続き、フリーシナリオシステムを採用する。既存の日本のRPGに見られる一本道の展開を排除し、プレイヤーに多くの選択を用意する自由度の高いシステムである。行き先やイベントをいくつかの候補の中から選ぶ事ができ、場合によっては途中で投げ出す事も可能となっている。強力なボスの居る場所へいきなり行く事もできるため、手も足も出ずに全滅といったことが起こりうる。
[編集] 職業
特別な背景を持ったキャラクターは一部を除いて存在しておらず、それぞれ異なる特徴を持った職能集団、種族として扱われている。例えば重装歩兵ならば、防御力に優れ、剣を得意とし、シティシーフならば素早さに優れ、小剣を得意とするといったところである。これらの職業から自分の戦略・趣味に合ったキャラクターを選び、最大5人のパーティーメンバーを決定する。また、同職業においては8人名前の異なるキャラクターが存在し、職業ごとの大まかな特徴は変わらないが、それぞれパラメーターに細かな差異があり、武器の得意分野そのものが違う者までいる。同時代にはそれぞれの職業につき1名しかいないが、時代の経過や、前任者の死亡により、同職業の別のキャラクターが登場するようになっている。
キャラクター毎に戦闘時の体力HPとは別に、生命力ともいうべきLP値が設定されていて、HPが0になり戦闘不能になると1ずつ減少する。また、戦闘不能状態で攻撃を受けた場合も同じように減少する。LP値が0になるとキャラクターは死亡し消滅する。
[編集] 年月の経過
ゲーム内には時間軸が設定されている。時間を経ることによって、イベントが発生、消滅したり、イベントの内容そのものが変化や、過去のイベントを受けて新たなるイベントが発生することもある。またボスとなる七英雄の一部はイベントの進め方に応じてパワーアップしていくため攻略面で重要となってくる。イベントをクリアした後に大きく年月が流れ皇帝も代替わりすることがある。これは「年代ジャンプ」と呼ばれ、発生イベントが大きく変化する。また、ひらめいた技が技道場に登録されたり、開発した武器・防具が量産されるようになったり、合成術が完成したりする。このためゲーム中の大きな節目となっている。尚、年代ジャンプする時の年数は、戦闘回数などによって最大250年後までジャンプする。
[編集] 皇位継承システム
物語の主人公となる皇帝は、レオン・ジェラール・最終皇帝を除いて、仲間となっている職業の内から選ぶこととなる。皇帝が死亡するか、年代ジャンプする事によって皇帝の代替わりが行われる。このときランダムで4人の候補者が選抜され、その中から選択する。ただし、皇帝のLPが0になって死亡した場合、残りのパーティーメンバーから選択することになる。
[編集] エンカウント
前作に引き続き、シンボルエンカウントと戦闘回数による敵レベルの上昇が採用されている。敵のシンボルとの接触を避けることで、戦闘そのものを回避することも可能となっているが、自分のキャラクターがダッシュ中に接触すると、不利な陣形での戦闘を強いられる場合がある。 敵のシンボルは、種族ごとによって違うため、シンボルから敵の内容をある程度判断することができるようになっている。
フリーシナリオシステムを採用している都合上、エンカウント時に出現する敵の強さは、戦闘回数に応じて上昇していくランクによって決定される。戦闘回数は戦闘から退却してもカウントされる為に、敵から退却を繰り返した場合、プレイヤーの能力は全く上がらないまま、敵は最強となってしまうこともある。
[編集] 陣形
前作とは陣形システムの内容が変更されている。今作では、それぞれに特徴を持った陣形の中からあらかじめ選択しておくシステムとなっている。陣形が戦闘に与える影響は大きく、絶対に先手が取れる陣形、一人に敵からの攻撃を集中させる陣形、魔法効果を最大限に高める陣形等、多々存在する。なお、新しい陣形を取得するにはその陣形に対応した職業のキャラを皇帝にする必要がある為、皇帝にして陣形を入手してはワザと殺すといった作業プレイが行われる場合がある。
[編集] 成長
前作に引き続き、主人公の成長は戦闘終了後にHP等の各種パラメーターが個々に上昇するシステムになっている。ただし、力・素早さ・魔力等の能力は各キャラ固定となっている。その代わりとして、剣・槍・斧等の各種武器、術法の系統毎にそれぞれ武器レベルおよび術レベルが設定され、戦闘時の行動に応じて戦闘終了後に得られる「技術点」がそれぞれの系統に割り振られ、レベルが上昇していく。また、武器レベルと術レベルの上昇によって、WP(技ポイント)とJP(術ポイント)も上昇していく。
[編集] ひらめき
戦闘中に突然技を覚えるひらめきシステムが新たに登場する。戦闘中において、攻撃の際にキャラクターの頭の上で豆電球が光る演出とともに「技」を閃くことがある。武器系統毎に様々な技があるだけでなく、ある技からの派生技や武器固有の技も存在する。各キャラクター毎(職業ではない)に閃き可能な技が設定されており、閃き可能に設定されていない技は絶対に閃くことができない。また、敵の強さも閃きに関わっており、敵が強いほどより高位の技を閃くことができる。 防御面でも、技の「見切り」を戦闘中にひらめくことがある。これは、敵の技を見切って無効化する能力である。特定の見切りを必要とするボスも存在する。
なお習得した「技」と「見切り」は年代ジャンプが行われることで技道場に登録され、どのキャラクターでも習得できるようになる。ただし、例外的にバグによって技道場に登録されない技がある。
[編集] 術法
他のRPGにおける魔法が術法である。術法も武器と同様に系統分けされているが、術には相反する系統が設定されており、同じキャラクターが相反する系統の術を同時に習得することはできない。術法の種類は全6種類、「火」⇔「水」、「地」⇔「風」、「天」⇔「冥」となっている。さらに、相反しない2つの系統を掛け合わせる「合成術」が存在する。
習得がイベントに左右されてくる面があるが、攻撃、回復、防御面で強力なためゲーム全般で重要な要素となっている。冥の術法はサラマンダー族との二者択一となる。
[編集] 政策・開発
帝国の主な収入源は税金である。税金の額は、地域を制圧したり、協定を結ぶ事などによって増加する。一回の戦闘ごとに(退却してもよい)、この額が収入として国庫に入る。また、宝箱などから財宝として資金を取得する場合もある。
皇帝として政策に携わる場合に、帝国の資金が大きく影響してくる。武器・防具や合成術の開発には多くの費用がかかるほか、術法研究所や帝国大学などの建設事業には莫大な費用がかかる。そのためどうしても資金不足になりがちだが、税金による収入を得るために無闇に戦闘を繰り返すと、敵のランクが上がり、敵が強くなっていってしまう。このことが、本作の難易度を上げる要因の一つとなっている。
全身鎧の開発はメニューになく、兜、重鎧、腕防具、足防具の全系統の開発を進めることにより、より強力な全身鎧が登場するようになる。
なお、普通に道具を購入する場合では資金が不足することはまずない。アバロンなどでは「皇帝陛下からお代はいただけません」という理由で、タダで道具を購入できる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー(ネタばれを含む)
かつて世界には、現代人よりも遥かに寿命の長く寿命が迫っても新たな若い肉体を得る技術「同化の法」を持つ古代人が繁栄していた。
古代人は長命であるが故に死を恐れ、彼らにとって彼らの命を脅かすモンスターの存在は、最大の恐怖であった。
そんな中、「同化の法」を強化する研究をしていた古代人・ワグナスとノエルが強化された同化の法の技術を会得し、
それぞれ、親交のある5人の古代人(クジンシー・スービエ・ダンターグ・ボクオーン・ロックブーケ)にその知識を分け与えた。
新たな同化の法を得た7人は、死を恐れずに強力なモンスター達に立ち向かった。
古代人達はそんな彼らをいつしか「七英雄」と称えるようになった。
しかし、モンスター達との戦いが終わりを告げると、その強大な力は他の古代人に向かうようになってしまった。
古代人達は次第に七英雄を恐れるようになった。また、この時、同時に世界では大規模な天変地異が起ころうとしていた。
天変地異から逃れるため、古代人達はその卓越した技術力によって次元移動装置を開発し、異世界への移住を決めたのであった。
そして次元移動のその日、七英雄を恐れていた古代人達は、次元移動装置による事故を装い、七英雄を異次元へと追放してしまう。
同胞に裏切られた七英雄達は、古代人達への復讐心を秘め、異次元からの帰還を誓うのだった。
長い年月を経て元の世界に戻ったが、古代人達のほとんどは前述の通り、世界を襲った天変地異から逃れるため、既に世界から姿を消していた。
世界には、かつて古代人から短命種と呼ばれ奴隷にされていた現代人が天変地異を生き延びて、
”いつの日か彼ら七英雄は戻ってきて、再び世界を救う”という伝説だけが残った・・・
天変地異発生から時は流れ、古代人がいなくなった世界では、現代人が繁栄していた。
バレンヌ帝国レオン皇帝の時代、世界は活発化したモンスターの活動によって脅威に晒され、人々は伝説の七英雄にすがるようになる。
そんな折、突如として現れた七英雄。しかし、かつて英雄と呼ばれていた彼らの影は無く、ただの凶悪な7匹のモンスターへと変貌していたのだ。
伝説とは異なり、古代人に裏切られた七英雄は、異世界へと逃れた古代人に復讐するため、モンスターを従え古代人が使用した転送装置の捜索を開始し世界各地を荒らし始める。
バレンヌ帝国にもまた、七英雄の一人クジンシーが現れ、バレンヌの首都アバロンを守るために戦ったレオン皇帝の第一皇子ヴィクトールは、クジンシーとの戦いで命を落とす。
皇帝レオンは、クジンシーを倒すため、オアイーブと名乗る謎の魔道士から「伝承法」と呼ばれる能力を授かる。自らが認めた跡継ぎに、その能力を受け継がせる伝承法。
クジンシーの奥義をレオンは命を賭して見切り、その力を受け継いだ第二子ジェラールの手によってクジンシーは倒される。
皇位を受け継いだジェラールは、七英雄を倒すために世界中各地を回り、その力を次代皇帝へと伝承していくことになる。
世界を七英雄の脅威から救うため、伝承法を用いた歴代皇帝と七英雄との時代を越えた戦いが始まる。
七英雄の強さの秘密は、彼らの編み出した「同化の法」の改良型であるモンスターを同化していく秘法にある。
この秘法を用いてモンスターと同化することで、七英雄は強力な戦闘力を得るとともに、異形の姿へと変貌することになる。皇帝の使う「伝承法」はこの「同化の法」を弱めたもので、優れた能力だけを次期皇帝へと受け継がせるもの。
この「伝承法」により、歴代皇帝は徐々にその力を強めながら、七英雄との戦いを続けていく。
伝承の回数には限りがあり、プレイヤーがゲーム開始時に決定するキャラクター名・及び性別は、伝承法の最後に位置する「最終皇帝」のものである。
七英雄は、例え倒されたとしても、永い眠りを経て復活することが出来る。この永遠の鎖を断ち切るためには、世界の南端、極寒のナゼール海峡を渡った奥深くに潜む七英雄の本体を倒さなければならない。
また、七英雄には「自分以外の七英雄が全滅した時には、残った一人が本体を守る」という血の誓いがあり、六人(最終皇帝の時代にはクジンシーが復活しているので、最初のクジンシーを含めると延べ七人)の七英雄を倒した時点で、最後の七英雄が本体を守ると共に大量のモンスターを呼び集め、最終皇帝は大氷原での最終決戦に臨むことになる。
[編集] ロマンシング サ・ガ2の登場人物
[編集] 主なプレイヤー側の人物
- ジェラール
- バレンヌ帝国第二皇子。武勇を誇るヴィクトールとは違い、争いを好まない大人しい性格であった。クジンシーとの戦いで父と兄を立て続けに失うが、伝承法によってレオンの能力を受け継ぎ、皇帝に即位する。直後にアバロンがゴブリンの襲撃を受ける危機に見舞われるが、これを見事に撃退し、臣下の信頼を得る。ここより、歴代皇帝と七英雄の長きに渡る戦いが幕を開ける事となる。
- レオン
- 物語開始時のバレンヌ帝国皇帝。皇帝でありながら、自ら先頭に立ってモンスターとの戦いに臨んできた。無数に渡る戦いの結果、剣の腕前に関しては一流で、その腕を生かして日々帝国を護っていた。ジェラールには厳しくも優しい父であり、ジェラールに戦闘の経験を積ませるために彼を連れてモンスターの退治に当たることもあった。ヴィクトールの仇のクジンシーに戦いを挑むが、本気を出したクジンシーのソウルスティールによって致命傷を負う。しかし、その命と引き換えにソウルスティールの見切りを会得、伝承法によってジェラールに自分の能力とともに帝国の未来を託し、この世を去った。
- ヴィクトール
- バレンヌ帝国第一皇子でジェラールの兄。父譲りの武勇を誇り、人格も申し分ない次期皇帝であった。レオンとジェラールの留守中にアバロンがクジンシーの襲撃を受け、アバロンを守るためにクジンシーと対決する。得意の流し斬りによってクジンシーを追い込むが、クジンシーのソウルスティールによって絶命。ジェラールにとっては、弟思いの良き兄であった。
- 最終皇帝(男/女)
- 伝承法の限界により、歴代皇帝の能力を引き継ぐことのできる最後の皇帝となった人物。七英雄と最後の決着をつけることになる。最初に性別と名前を設定するが、プレイヤーキャラとして登場するのは終盤になる。
[編集] 七英雄
本作の最初の目標にして最終目標。自分たちを罠にはめた古代人に対して復讐に燃える者、自らの欲望のままに動く者、様々であるが、どの敵も通常のモンスターとは比較にならないほどの強敵である。
- ワグナス
- 七英雄のリーダー。プライドが高く、自意識過剰。実力的には最強。親友のノエルと共に同化の法を改良した。空を飛ぶ要塞「浮遊城」を所有。女性のような姿をしているが男性である(第2形態になると外見も男性らしくなる)。この世界に残った古代人が居ると知って、探し出すためにヤウダを支配しようとする。得意技はサイコバインドと、火と風と天の術法。浮遊城の感想を聞かれた際に「もう帰る」と答えると背中に乗せて送ってくれるなどなかなか紳士的なところもある。本人のモンスター属性は「有翼系」
- ノエル
- ワグナスの親友で、ワグナスと共に同化の法を改良した。常に敬語で冷静沈着、そして紳士的。妹であるロックブーケを非常に大切に思っており、兄妹の絆は相当深い。「通常は」話し合いで戦闘を回避してくれる為、七英雄の中で唯一話の通じる人物と言えよう。しかし、妹思いのためロックブーケを倒した状態で話しかけると怒りのあまり強制的に戦闘に突入してしまうため注意が必要である。色黒で、非常に引き締まった筋肉の鎧を持つ。体術と剣技に非常に秀でている。得意技は赤竜破(第1形態)、月影(第2形態)。
- ロックブーケ
- ノエルの妹。七英雄の紅一点。男を手玉に取る術を知り尽くした魔性の女。他人の力を利用して敵を倒す事に特化している。異次元への転移装置があった塔を探すために神殿を調査している。兄であるノエルを誰よりも尊敬している。男性を魅了するテンプテーションが得意技。彼女とノエルの属性は「人間系」
- スービエ
- ワグナスの従兄弟。「海の主」の娘との融合を目論む。また、手先のギャロンを使い、武装商船団に介入しようとする。得意技はメイルシュトローム。彼と戦闘するために必要なフラグが多く、しばしば後半に回される。沈没船で遭遇した場合、七英雄の目的に関する重要な台詞を話す。属性は「水棲系」
- ダンターグ
- 古代では暴れ者として知られていた。ナゼール地方でモンスターを吸収し、自らを強化することだけに没頭している。ぶちかましなど、肉弾戦を得意とする。古代人に対する復讐にはさして興味がない様子。モンスター属性は「獣系」
- ボクオーン
- 人間を操り人形のように操作するマリオネットが得意技。また自らが操る巨大人形を使って襲ってくることもある。(第2形態)地上戦艦を所有する。広大な草原地帯・ステップを拠点とし、ここで麻薬などを生産して金儲けをしている。非常に狡猾な人物で復讐にはあまり興味が無い模様。古代ではズル賢いことで知られていた。属性は「植物系」
- クジンシー
- ソーモンの町を占拠して、ヴィクトールとレオンを亡き者にした張本人。生命力を吸収するソウルスティールが得意技。これを受けた者は必ず絶命する。復讐よりも世界征服を目的とする。古代では卑怯者として知られていた。属性は「不死系」
- ※七英雄の名前は、JR山手線の駅名に由来している。上から順に、品川、上野、池袋、恵比寿、五反田、新大久保、新宿をひっくり返したもの。
- ※なお、それぞれの七英雄には第1形態と第2形態が存在し(ダンターグだけは第1~第4形態)、皇帝の強さやイベントの進め方などに応じて、形態が1から2へと変化するが、クジンシーだけはストーリー上両形態とも倒すことになる。高次の形態になるほど強力な能力を持つ。
- ※「七英雄物語」というPCゲームや小説があるが、本作とは無関係。
[編集] その他の登場人物
- オアイーブ
- 異世界に行かずに残った古代人のひとり。レオンに伝承法を伝える。
- ベア
- 帝国重装歩兵の団長。初期パーティのひとり。レオン率いるパーティーの盾的存在。
- ジェイムズ
- 帝国軽装歩兵(男)。初期パーティのひとり。へクターと仲が悪い。
- テレーズ
- 帝国猟兵(女)。初期パーティのひとり。猟兵隊長兼ジェラールの御守役。
- へクター
- 傭兵団のリーダー。ジェラールをよく思っていなかったが、ジェラールがゴブリンの群れを撃退したことで考えを改める。大剣を得意とする。
- エメラルド
- 宮廷魔術師(女)。ジェラールに「ファイアーボール」を教える。
- キャット
- シティシーフ(女)。運河要塞の案内を引き受けてくれる。
- カール
- 南バレンヌの格闘集団「龍の穴」のリーダー。住民を守るため、モンスター退治に励む。無機質系のモンスターは苦手とする。「龍の穴」のメンツを潰すと名誉挽回の為に皇帝に挑んでくる。
- エンリケ
- 武装商船団団長。海賊と呼ばれることを嫌う。名前の由来はエンリケ航海王子から。
- シャールカーン
- デザートガード。ノエルの手下がテレルテバを占拠した為にノエルと対立している。
- ヒラガ○○世
- 発明家。人力風起こし(浮遊城の潜入のために必要)や、自動人形のコッペリアを発明。名前の由来は平賀源内。
- コッペリア
- 女性型の人形。口調が激しく悪い。仲間にすることができるが行動選択できない。LPは全キャラ中最大の99。仲間にしたあとに年代ジャンプすると皇位継承の候補になる。皇帝になると命と自我を持つようになり、行動選択できるようになる。皇帝になった時には口調が以前とは打って変わって女性らしく丁寧な言葉使いになる。退位後は壊れて倉庫に置かれる。名前の由来は、バレエ作品コッペリアに登場する、同名の自動人形からと思われる。
- ギャロン
- 海賊のリーダー。武装商船団を乗っ取る。バックにはスービエがいる。皇帝によって野望を砕かれた後、乗っていた船を海の主に沈められ、亡霊と化す。
- サイフリート
- カンバーランドを陥れようと目論む宰相。
- ハロルド王
- カンバーランドの国王。継承者を誰にするかで悩む。末っ子のトーマがお気に入り。サイフリートの陰謀によって死亡する。
- ゲオルグ
- ハロルド王の長男。武術に長けている。ネラック城の守備を任されている。ホーリーオーダー(男)。
- ソフィア
- ハロルド王の長女。美しい容姿で、知性にあふれている。フォーファーの守備を任されている。ホーリーオーダー(女)。
- トーマ
- ハロルド王の息子で、末っ子。父ハロルドがサイフリートによって暗殺され、ストーリーの展開次第では幽閉される。その場合、バレンヌ皇帝によって救出された後は帝国にカンバーランド王国領全土を差し出し、初代カンバーランド太守となる。子供ながらなかなか聡明である。以降、子孫がトーマ○○世を名乗り続ける。
- タームのクイーン
- 古代において七英雄でさえ恐れたターム族(シロアリのようなモンスター)の女王。一度皇帝にサバンナで倒されるものの、皇帝に卵を寄生させ、後の最終皇帝の時代にアバロンの地下墓地でリアルクイーンとして復活する。討伐が遅れると、下水道に近い所にいる人から徐々にタームに寄生されていき、最終的にはアバロン中の人々がタームに寄生されてしまう。
- アト王
- ヤウダ地方を治める王。かなり無能。劉禅の幼名(阿斗)に由来。
- セキシュウサイ
- アト王の側近。どんな武器攻撃をも無効にする「無刀取り」という技を持つ。柳生宗厳の号に由来。
- ジュウベイ
- セキシュウサイの孫。祖父の遺言に従い主人公に協力する。イーストガード。柳生三厳の通称に由来。
- コムルーン島の魔道士
- 今は失われた、伝説の冥の術を手に入れようと目論む。
- サグザー
- 移動湖に居る古代人。ノエルの旧友。名前は浅草をひっくり返したものに由来。
- 海の主
- イッカクのような巨大な白い海獣。スービエに対抗できる程の力を持っているが、娘はまだそれ程の力を持っていない。娘をスービエから守るために、やむなくミラマーのレオンブリッジを破壊してしまう。「海風貝」があれば話をつけることが可能。
- 人魚
- マーメイドの酒場で人気を博している謎の踊り子だが、正体は人間の姿に化けた人魚。皇帝に正体を見られてからは姿を消す。皇帝が男性であれば、人魚薬の力を借りて彼女に会いに行くことができる。場合によってはそのまま駆け落ちしてしまうこともできる。ネレイドとは別の種族。人魚の男性は魚人。
- 魔女
- マーメイドの近くにあるほこらに住んでいる魔女。人魚イベントおよび沈没船イベントに必要な「人魚薬」を作ってくれる。ただし、人魚薬の材料となるアイテムを集める必要がある。
- 詩人
- この物語の語り部。世界各地で楽器を落としている。
- シゲン
- 帝国大学にいる学生。
[編集] 職業・種族
同じ職業でも男女や人物によって性能が異なる。詳しく上述のシステム・職業の項を参照。
- 帝国重装歩兵(男)
- 初期から仲間にできる。全身鎧と盾による重装備に加え高い体力とHPを持ち、パーティの盾となる。名前は鈍重そうな動物から。
- 帝国軽装歩兵(男女)
- 初期から仲間にできる。男性は大剣、女性は小剣を得意としている。また、体術以外の全ての武器レベルが最初から高いため、パーティに入れた時点でのWP最大値が非常に高い。能力はどれも平均的。名前は男性が歴代アメリカ大統領、女性が有名な女優から。
- 帝国猟兵(男女)
- 初期から仲間にできる。弓を得意とする。多少打たれ弱いのと、終盤弓自体の威力の無さに悩まされるのが難点。名前は男女ともヨーロッパの王族から。
- 宮廷魔術師(男女)
- 初期から仲間にできる。男性は風・水、女性は火・風の術法を得意とする。男性のサジタリウスのみ弓が、女性のサファイアのみ小剣が使える。男性の名前の由来は星座から、女性は宝石から。
- フリーファイター(男女)
- 初期から仲間にいるが、実際にパーティーメンバーに加えられるのはゴブリン襲撃を鎮圧した後から。男性は大剣、女性は片手剣が得意。男女とも腕力が高めで、攻撃要員として終盤まで活躍できる。名前は男性がギリシア神話の英雄から、女性がその妻から。
- フリーメイジ(男女)
- フリーで術法を研究している老練の術法使い。男性は水・地、女性は地・火の術法を得意とする。老人だからか、LPが男女共に低め。名前は男性が恒星、女性が花の名称から。
- シティシーフ(男女)
- アバロンで闇稼業を営む盗賊。素早さと器用さに優れる。男性は片手剣、女性は小剣が得意。女性は固有装備「ヒールのサンダル」で固有技「ふみつけ」が使える唯一の職。名前は男性が鳥から、女性が小動物から。
- 軍師(男)
- 帝国大学の学生。知性に優れているが怠け者。初期から3種類の術法が使用でき、術法に特化した能力を持つ。特に8人目のコウメイはゲーム中最高の術攻撃力と素早さを持つが、それ以外の能力値がすべて最低でLPも5しかないという極端な性能となっている。名前の由来は三国志に登場した軍師の字(あざな)。また、このクラスの協力によって、ある場所に侵入する事が容易になる。
- インペリアルガード(男女)
- 帝国防衛のために結成されたクラス。腕力と体力の高さが売り。主に槍を得意としており、全キャラが天の術法を心得ている。最初から槍以外の武器のレベルが高いキャラも多い。男性5人目のハンニバルは、最終皇帝男性と並ぶゲーム中最高の腕力を持つ。名前は男性が世界の有名な名将、女性がローマ神話の女神から。
- 格闘家(男)
- 龍の穴の総帥。高い体力と生命力を誇り、体術を得意とする。ただし魔力は全クラス中最低レベル。無機質系のモンスターなど、体術が効かない敵には無力。名前は有名なプロレスラーから。3人目のダイナマイト(名前の由来はダイナマイト・キッド)はゲーム中最大(コッペリアを除く)のLP28を持つ。
- サイゴ族(男)
- ナゼール地方と氷海地方を行き来する遊牧民族。特に体力に優れ、棍棒を得意とする。体術が得意なキャラも多い。名前は北欧のサガの登場人物の名前から。
- 武装商船団(男)
- 海賊やモンスターに対抗するために武装した船団の頭。素早さに優れ、斧が得意。魔力は低いが他は全て平均以上。コムルーン海峡航路を開拓するには、この職業のキャラクターを皇帝にする必要がある。名前は著名な航海士から。
- ホーリーオーダー(男女)
- カンバーランドで結成された聖騎士団。男性は片手剣による攻撃、女性は術法に優れる。男女共に素早さが低めだが、他の能力は優秀。男女共に固定装備として「聖騎士の盾」を持つ。名前は男女ともにキリスト教の聖職者・聖人から。
- ノーマッド(男女)
- ステップを行き来する遊牧民族。体力以外は均整の取れた能力を持ち、斧・弓を得意とする。名前は男性が遊牧民の王、女性が千夜一夜物語から。
- デザートガード(男)
- テレルテバを守る砂漠の剣士。大剣を得意とする。バランスの良い能力値で、最初から術が使えるキャラも多い。名前は千夜一夜物語から。
- イーストガード(男)
- ヤウダ地方を守る侍。腕力と素早さが高く、大剣を得意とする。名前は日本の有名な剣豪から。8人目に登場するソウジ(名前の由来は沖田総司)はイーストガードで最高の腕力、素早さを持つが、代わりにLPが1というとんでもない性能。
- アマゾネス(女)
- サラマットで生活する女戦士。村の男たちがロックブーケの虜になっているのに嫌気がさし村を出て行っていた。体力と器用さが高いバランスのいい能力を持ち、槍や弓を得意とする。名前は世界の有名な女傑から。
- ハンター(男)
- サバンナの猟師。全職業中最高レベルの器用さを活かして弓を得意とする。動物についても詳しい。名前は世界の先住民族から。
- 海女(女)
- トバの住民たちの生活を支える漁師。全体にLPが低いが、素早さが高くバランスのいい能力を持つ。槍および天・風の術法を得意とする。イベントの関係上仲間になるのが終盤近いため、皇帝にできないことが多い。名前は有名な女性歌手から。
- サラマンダー
- コムルーン島に生息するトカゲのような風貌の種族。高い腕力と体力を持ち、斧・体術と火の術法が得意。熱属性の攻撃に対して耐性を持つ。火の地相ではHPが回復する。サラマンダーを仲間にする場合は冥術の入手をあきらめる必要がある。名前はインドネシアの活火山から。
- モール
- モグラのような姿をした種族。体力と器用さが非常に高く、小剣と地の術法が得意。固定装備の兜の効果で精神攻撃に耐性を持つ。地の地相ではHPが回復する。名前は土壌の種類から。
- ネレイド
- ルドン高原のアクア湖に生息する淡水性の人魚。潔癖症。一見、女性のように見えるが性別不明(作中には彼女らとは別に人魚が登場する)。水の術法が得意で、冷属性の攻撃に耐性を持つ。全キャラ棍棒を使用できるが、高い器用さを活かして小剣や弓のレベルを上げれば、物理攻撃用の戦力にもなる。水の地相ではHPが回復する。名前はギリシア神話のネレウスの娘達の名前から。
- イーリス
- ハーピーに近い種族。人間と古代人の架け橋。腕力・体力は極端に低いが、代わりに魔力・素早さ・器用さが高く、弓と術法に特化した性能となっている。特に2人目のスカイアは軍師のコウメイに次ぐ術攻撃力を誇る。弓と風の術法が得意で、冷属性の攻撃に対して耐性を持つ。風の地相ではHPが回復する。名前は空気や風に関係した言葉から。
[編集] 地名紹介
- 北バレンヌ地方
- バレンヌ帝国の首都であるアバロンがあり、その他封印の地、ウォッチマンの巣、ゴブリンの穴、ソーモンがある。クジンシーを倒すことによって制圧可能。
- 南バレンヌ地方
- 格闘家達の修行場である龍の穴の他、ニーベル、モンスターの巣がある。オレオン海とロンギット海を結ぶヴィクトール運河があり交通の要衝となっていたが、何者かが運河要塞を築いたため、自由な通行ができなくなっている。運河要塞を攻略することによって制圧でき、跡地はミラマーという街になる。
- ルドン地方
- 宝石鉱山とかつて鉱山によって栄えていた町ティファールのほか、ルドン高原がある。また、ヌオノへのハリア半島経由での侵入路の起点がある。宝石鉱山の安全を取り戻すことによって制圧可能。
- カンバーランド
- 王と三人の兄弟が治める国。ダグラス、フォーファー、ネラック城とサイフリートの砦がある。また、ステップとの境界には、モンスターの侵入を防ぐため長城が築かれている。サイフリートを倒し内乱を鎮圧すれば制圧できる。
- ステップ
- 乾燥した草原が広がり、遊牧民族のノーマッドが移住生活を営んでいる。オレオン海沿岸にはマイルズがある。メルー砂漠との境界にはワイリンガ湖が広がる。ボクオーンを撃破すれば制圧可能。
- サバンナ
- 草原で、西と東と南に集落がある。北西でステップ、南東でサラマットに接している。タームの脅威にさらされており、既に一部の集落はタームによって壊滅してしまっている。タームのクイーンを倒すことによって制圧可能。
- メルー地方
- メルー砂漠が広がる地方。北のワイリンガ湖湖畔にビハラ、東のイロリナ川沿岸にテレルテバがあるほか、砂漠をさまよう移動湖がある。砂漠では、厳しい暑さのためかパーティーメンバーのHPが半分になってしまう。テレルテバを解放すれば制圧できる。
- サラマット地方
- サラマットと呼ばれる熱帯雨林が広がる地方。ムリエ、エイルネップ、アマゾネスの村、そしてサラマットの奥に沈んだ塔がある。ロックブーケを倒せば制圧可能。
- コムルーン島
- サラマットの北に位置する火山島。中央部にコムルーン火山がそびえる。町はツキジマとゼミオ、他に魔術師の砦がある。サラマットのムリエからツキジマへの船が出ている。また、コムルーン海峡経由の航路を開拓すればフォーファーからも渡航可能になる。火口の溶岩をアイスシードで固めれば制圧完了。
- 北ロンギット地方
- 武装商船団が幅を利かせている地方。モーベルム、メッシナ鉱山がある。ロンギット海に伸びるハリア半島の先端は水路・陸路ともに侵入困難な天然の要害となっており、武装商船団はここに本拠地ヌオノを構えている。武装商船団と話をつけ通行権を得れば制圧可能。
- 南ロンギット地方
- 海女の住む村トバと人魚伝説の村マーメイド、魔女のほこらがある。沈没船イベントをクリアし、ロンギット海の嵐を鎮めれば制圧可能。
- ナゼール地方
- 荒地と雪原の広がる地方。この地方に住むサイゴ族の村やムーの越冬地、東のダンジョン、南のダンジョン、子供と子ムー、詩人のどうくつがある。南の洞窟を攻略してムーの移動を手伝えば制圧できる。
- ヤウダ地方
- 和風の国。ユウヤン、リャンシャン、チョントウ城、ハクロ城がある。後にワグナスによってハクロ城の一部が浮遊城となり、上空から町を襲撃するようになる。ワグナスを倒さないと制圧できない。イーリスの住むチカパ山もある。
- アウストラス
- メルー砂漠の南に広がる極寒地方。雪の遺跡、砂の遺跡がある。制圧はできない。
- トーレンス
- ヤウダ地方の東、チカパ山を越えた所にある地方。ヤウダ地方を制圧する事で行く事が出来る。オアイーブなどの異世界に行かずに残った古代人が隠れ住む「忘れられた町」がある。制圧はできない。
- 氷海地方
- ナゼール海峡の南に広がる極寒地方。ムーの住みかと氷の遺跡、そして最終決戦の地である大氷原がある。制圧はできない。
[編集] ラスボスに関して(ネタばれ)
ラストダンジョンの奥で待つのは七英雄の本体である。この本体が既存のRPGのボスに比べて余りにも強すぎたことから、クリアすることが出来なかったプレイヤーは少なからず存在する。ただし、ある術法が本来の効果に加えある条件下で相手の行動を封じる効果を持つ為(意図的かどうかは不明)、それを使い続けることで簡単に倒すことが可能。 なお、ある術法による行動封じ戦法は攻略本の基礎知識編に記載されている。
[編集] 評価
上記のようなシステムの追加とバランス調整によって前作に比べ格段にパワーアップした戦闘シーンにおける戦略性の高さは、後のロマンシング サ・ガ3にも引き継がれている。しかし、その戦略性の高さと戦闘回数によって敵が強くなっていくというシステムが、本作の難易度を同時代のRPGに比べて格段に上げている。
また、今作では七英雄という七人のボスが存在し、彼らを倒す事が目的となっているが、この七英雄が強いため七英雄戦は白熱する大激闘となることが多い。また、ハマリに近い絶体絶命の状況に追い込まれるイベントも存在し、上述の通り七英雄の強さと相まって「クリアできない」と嘆くプレイヤーが居たこともまた事実である。
しかし、スーパーファミコンのRPGの中で、ゲームシステムの面白さ、やりこみ度などはトップクラスと言える。そのやりこみ度、戦闘の戦略性、音楽の素晴らしさから、未完成の初作、粗が多くあった3に比べ、本作を「シリーズ最高傑作」と称するプレイヤーは多い。逆に、難易度の高さからクソゲー扱いするプレイヤーも多く、評価の両極端さは作品の性質を象徴していると言える。
[編集] 漫画版について
徳間書店インターメディアより本作の漫画版が発売。同社発行のファミリーコンピュータMagazineに連載されていた。全3巻で1巻の原作者は森本洋、2,3巻の原作者は葉月まゆみ。作画は面堂かずき。巻数の都合上省略されている部分は多いが、描かれたイベントは原作のゲームに割と忠実。ゲームでプレイヤーが自由に皇帝を選べる時期の物語については、フリーファイターの1人・オライオン(漫画内ではヘクターの息子)と、アマゾネスのクリームヒルトが(一時的に)皇帝になっている。最終皇帝はジェラールの孫で瓜二つのジェラール2世で、またクリームヒルトが皇帝ではなくなった後に最終皇帝(女)の衣装に着替え、男女の最終皇帝が同時に存在するというアレンジも。公式設定に順ずる物なのかどうかは不明だが、ノエルとロックブーケが肉体にモンスターの力を取り入れておらず、それ故に人間の姿を保っているということや、ダンターグがあまりにも大型のモンスターの力を自らに取り入れたことで、七英雄が古代人の間で異端扱いされ始めたことなど、ゲームでは語られていなかった事も多少描かれている。