三國志II
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ジャンル | 歴史シミュレーション |
対応機種 | PC-8801 X1turbo PC-9801 X68000 MSX2 ファミリーコンピュータ[FC] スーパーファミコン[SFC] メガドライブ[MD] ワンダースワン[WS] プレイステーション[PS] Windows95~XP |
開発元 | 光栄 |
発売元 | 光栄(コーエー) |
人数 | 1~12人 |
メディア | 3.5インチFD[PC-98] 5インチFD[PC-88] ROMカートリッジ[FC・SFC・MD・WS] CD-ROM[PS・Win] |
発売日 | 1989年[PC-88・PC-98] 1990年11月2日[FC] 1991年9月15日[SFC] 1991年12月26日[MD] 2000年4月6日[WS] 2000年8月3日[PS] 2000年12月15日[Win] |
価格 | 14,800円(税抜き)[PC-98・FC・SFC他] 1,980円(税抜き)[Win] |
その他 | SFC版は『スーパー三國志II』 WS版は『三國志II for WonderSwan』 |
三國志II(さんごくし・ツー)は光栄(後のコーエー)から発売された中国の三国時代を舞台とした歴史シミュレーションゲーム・三國志シリーズの第2作。パソコン版で発売された後、さまざまな家庭用ゲーム機に移植された。コーエー25周年記念パックのVol.5にも復刻版で収録されている。コーエー定番シリーズのものはリメイク版で、25周年パックのものとは異なる。
前作の基本的なシステムは引き継ぎつつ、新たな工夫が施されている。
目次 |
[編集] 概要
前作に引き続き、プレイヤーは三國志に登場する英雄の一人になり、配下の武将に対し内政、軍事、外交、計略などのコマンドを出すことにより41国に分割された古代中国全土の統一を目指すことが最終的な目的である。機種によって4人、8人、12人までマルチプレイが可能。
戦略フェイズでは、前作においては一国につき出せるコマンドは一つだけであったが、本作においては、武将の頭数の分だけコマンドを出せるようになり、戦略の幅が広がった(ただし、君主や太守のみしか行えないコマンドもある)。また、前作と違い外交の際は使者ユニットがマップ上を動き回って交渉相手国へ到達するという演出もなされ、時には使者を捕縛したり密書を取り上げることもできる。また「信用度」なるパラメータがあり、「同盟国に攻め込む」「戦場で同盟軍を裏切る」「外交の使者を捕らえる」といった信義に反する行為をとると下がっていき、戦略面で不利を被る。
合戦フェイズにおいては、通常攻撃、一斉攻撃、突撃、火計などのコマンドは前作から引き続がれ(ただし、細かい点には変更がある)、また、あらたに一騎打ち、寝返り、伏兵、共同軍、援軍のシステムが設けられ、駆け引きの幅が広くなった(ただし、前作においても自動的に武将が寝返りを行うことはあった)。攻撃側は一度に5部隊までしか出陣できないのに対し、守備側は一度に10部隊まで出陣することが可能であり、前作に比べて守備側に有利である。
本作から新君主によるプレイが可能になり、自作のオリジナル武将で中国統一を目指すことができるようになった。作れるのは君主一人のみで、配下などは作れないので一人きりでシナリオをスタートさせなければならない(一部の機種では配下1名のみに限って作ることができる)。
[編集] マスクデータ
今作より画面上では確認できないデータ「マスクデータ」が登場した。武将の個性を引き出すこのデータは以後のシリーズにも登場し続けることとなる。
- 義理
- これが低いと戦場で寝返りの計略にかかりやすくなる。君主の場合、同盟破棄を行ってくる確率が上がる。シリーズを通し 最低=呂布 という図式は変わらない。
- 人徳
- 魅力の根底にあるデータ。低いといくら魅力が高くても「みせかけ」となる。また高いと戦時に捕縛されても解放されやすい。解かりにくいデータのためか以降のシリーズには登場しない。
- 野望
- 好戦の度合い。高いと一騎打ちに勝手に名乗り上げる。また、野望が高く義理が低いと「駆虎」の計略にかかって独立君主になる確率が高くなる。
- 相性
- 各武将間の相性のよさ。0-100で表されるが今作に限り両端が隣り合わない棒状のデータである。
- 寿命
- 何歳まで生きられるかを表したもの。寿命間近となると「凶兆」が現れる。
[編集] シナリオ
※サブタイトルは作品により異なることもある。
- 董卓洛陽を騒がし群星起つ 189年
- 群雄割拠し盛んに覇を競う 194年
- 劉備荊州に潜み脾肉を嘆ず 201年
- 曹操華北を制し天下を望む 208年
- 天下三分し関羽荊州を守る 215年
- 魏・呉・蜀鼎立し三國成る 220年
[編集] 裏技
- 貂蝉登場(パソコン版のみ)
- 董卓でプレイする
- 君主が第12国にいる
- それ以外に17/24/33国のみを支配している
- 第10国が他の君主の属領である
- どことも交戦中ではない
- 寿命を1年延ばす
- 凶兆の現れた武将で、12月に他国に攻め込み、長期戦に持ち込む。 翌1月になっても武将は生きている。しかしまた年を越すと死ぬ。
- 兵士数が100倍
- 隣接する国と同盟を結ぶ
- 他国に攻められたら同盟国に援軍を要請する
- 同盟国が援軍を承諾したら、援軍が到着する前に敵を全滅させる
- 援軍を呼びにいった武将の兵士数が100倍になる
- 戦利品を無限に入手
- 第10国に攻め込んで勝利し、戦利品を入手
- 第10国からすべて撤退する、又は兵をごく少数にする
- 敵が第10国を領土としたら、再び攻め込む
- ※1~3を繰り返すことで、戦利品は無限に入手可能。
- 交渉を有利にする新君主
- 新君主を選択し、誕生日を5月10日に設定すると、武将を登用する際、有利になる君主になる。
- 偽書で兵士増加
- 知力が低く、忠誠度の高い武将を用意する
- この武将に100の兵を与える
- 敵対心の強い国に、計略の「偽書」でこの武将を遣わす
- 敵国に捕まれば成功。その武将を登用で引き戻すと、武将の兵が1000になっている
- 知力、武力、魅力オール100の新君主(パソコン版のみ)
- 能力値設定の時に、各能力値に100と入力する。
- 残り能力値振り分けポイントのところにマイナスの数字が出る。
- そのまま残りを設定してゲームを開始する。 見た目、実質的な能力と共に100なのですが、戦争の時、突撃が少し弱くなるかもしれません。
- 祝勝会
- 仮想モードの新君主でプレイする。もしくは、戦利品を全て取る。
- 任意の君主を戦争にて滅亡させる。その際君主と軍師を参戦させる。
- 戦後処理で全武将を斬首する。(もしくは主君の首だけを斬る。)
- 「祝勝会を行いますか?」とでて[Y]を押す。軍師が「若い娘などおりませぬ、おやめください。」と言い、「それでも行いますか?」と出るので[Y]を押す。すると発生し、「美しい娘が現れました」と出る。この美女を攻め込んだ配下の武将に与えると、忠誠心が100になる。
[編集] その他
- 呂布・魏延などの不義理武将は忠誠度100でも戦場ではすぐ寝返るため、扱いが難しかった。
- 一騎打ちでの呂布は異常に強く、武力100の新君主でも勝つのが難しかった。そのため、「呂布=武力120」説が絶えなかった。
- 曹豹の全能力値が10台というのは、その江戸時代の町人風の顔グラフィックもあってファンに衝撃を与えた。現在まで続く曹豹人気を決定付けた作品とも言える。
- 貂蝉イベントが初登場。以降のシリーズに登場し続ける。
- リメイク版だと「姫」がいなくなり、代わりに装飾品がその役目をはたしている。
[編集] 関連項目
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