三國志IX
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ジャンル | 歴史シミュレーション |
対応機種 | Windows98~XP プレイステーション2 |
開発元 | コーエー |
発売元 | コーエー |
人数 | 1~8人 |
メディア | CD-ROM[PC] DVD-ROM[PS2] |
発売日 | 2003年5月14日[PC] 2003年8月19日[PC/パワーアップキット] 2003年12月20日[PS2] 2004年9月2日[PS2/with パワーアップキット] 2005年10月6日[PS2/KOEI The Best] 2006年10月6日[Win/ソースネクスト・Qualityイチキュッパ] |
価格 | 12,800 [PC] 5,800 [PC/パワーアップキット] 14,800 [PC/with パワーアップキット] 9,800円 [PS2] 10,800 [PS2/with パワーアップキット] 3,800 [PS2/KOEI The Best] 3,970 [PC/ソースネクスト版] 1,980 [PC/ソースネクスト版・パワーアップキット] |
三國志IX(さんごくし・ナイン)はコーエーから発売された歴史シミュレーションゲームで、三國志シリーズの第9作。パソコン版で発売された後、プレイステーション2に移植された。
目次 |
[編集] 概要
『三國志VII』と『三國志VIII』の武将プレイから再び君主プレイに戻った。クリア条件は自分以外の勢力をすべて滅亡させたときで、空白都市及び辺境部族の都市(南蛮,山越 etc.)を支配する必要はない。
シナリオは全部で20個あり、最初から選べるのはそのうちの15個である。一度クリアすると残りの5個のシナリオも選択可能となる。シナリオのうち10個は通常シナリオであり、残りの10個はifシナリオとなっている。通常シナリオは史実に基づいたシナリオで、ifシナリオは孫堅が反董卓連合の後洛陽にとどまったらどうなるかなど、史実では起こらなかった状況でのシナリオが楽しめる。また、さらに2個のシナリオが販売されており、PC版ではそれを購入することでさらに多くのシナリオを楽しめる。
今作の大きな特徴として、1枚マップというものがある。今までは地図上で全都市が表示されているだけで、実際の戦闘や内政などは専用の画面で行われていたが、一枚マップが採用されたことで、マップ上を軍勢が行軍し、それを見たうえで防衛側も戦略を練るという必要性が生じた。
時間の進行は10日ごととなっており、戦略フェイズで武将に指示を出した後、進行フェイズで指示を受けた武将が行動を実行するというシステムになっている。遠方の都市を探索したり外交に行ったりすると、距離に応じた日数を消費するため、それを見越した上で指示を出す必要がある。
戦争は自動進行で、一枚マップ上にある部隊同士または部隊と都市などが自動で攻撃をし、セットした兵法を一定確率で発動するという形になっている。そのため部隊編成には兵法を合わせて連鎖を狙ったり、相手の行動を制約する謀略系戦法を入れたりと事前に戦略を組み立てなければならない。マップ上には障害物も設置できるので、それで時間稼ぎをし、戦況を自軍に優位に持ち出すことも可能である。
なお2006年10月6日にソースネクストからWin向け廉価版が発売された。それまでの同社販売のコーエー作品にはシリアルが付いておらずユーザー登録、すなわちそれに付随してパッチダウンロードやシナリオ購入などができなかった。対応が注目されたが、本作及び同時発売の作品からシリアルが付属するようになった。その代わりそれまでの作品よりパッケージの厚さや定価が変更された。
[編集] 特徴
- 武将を育成できる(ただし、能力についてはコマンド実行時にランダムで上がるのみ)。PS2版では、能力の育成も可能に。
- 単一マップ上ですべてが進行する。そのため、連鎖反応的に戦争が起こりやすく、展開が早い。
- 一部隊に5人までの武将を配属。武将の兵法によっては互いに連鎖するため、複数武将を配属させた方が有利
- 末期の武将はシリーズでもっとも充実している。
- 他君主との同盟は結べないが、外交関係が「友好」以上の勢力に攻め込むと、信望と配下の忠誠が下がる。
- 通常版の敵アルゴリズムは自滅も多いお粗末なものだったが、パワーアップキットではかなり手ごわく(賢く)なった。
- 仕事のない武将には人材探索をさせアイテムやミニイベントが発生する。
- 充実したifシナリオ。
- 圧倒的な兵力を誇る異民族。
- 一度滅亡させた異民族はその後自分で使用することも可能。
など。
[編集] シナリオ
- シナリオオープニングのナレーションは郷里大輔が担当。
[編集] 通常シナリオ
- 黄巾の乱と桃園の誓い 184年2月
- 曹操の挙兵と反董卓連合 190年1月
- 呂布の兗州強奪と小覇王出陣 194年6月
- 官渡の戦いと中原の覇者 200年4月
- 三顧の礼と赤壁の戦い 207年1月
- 周瑜の死と馬超の復讐 211年7月
- 漢中王劉備と関羽の不覚 219年7月
- 南蛮王孟獲と諸葛亮の南征 225年7月
- 第五次北伐と諸葛亮の死 234年4月
- 剣閣攻防と蜀の滅亡 263年7月
[編集] ifシナリオ
- 孫堅の中興 191年2月
- 白馬将軍の威 191年7月
- 皇帝呂布 197年6月
- 漢の忠臣ここにあり 200年1月
- 華北の覇者袁紹 200年10月
- 周瑜の天下二分計 210年10月
- 曹家分裂 220年1月
- 西蜀動乱 264年1月
- 超・三國志 208年1月
- 英雄集結 281年1月
[編集] 追加シナリオ
- 虎狼の帰還 194年
- 蒼天は死なず 184年
[編集] パワーアップキット
パワーアップキットで追加された事項の一部を紹介する。
- 中継点の追加
- トライアルストーリー
- 兵士抜擢システム
- 勢力統合システム
この他にもCPU勢力のアルゴリズムが一部変更された。
なお、PC版ではパワーアップキットがない場合CPU勢力が兵糧不足で自滅するというパターンが多く見られた。これはテストプレイですぐわかるような問題であり、そのような点を放置したまま発売したという点で、パワーアップキット商法に対する不満やPC版はPS2版のためのβ版ではないかとの疑念が高まった。
兵士抜擢システムは能力の高い武将が次々と登場してしまうため、ユーザーの間では賛否両論が激しい。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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