上田東駅
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上田東駅(うえだひがしえき)は1925年8月1日の開通から1969年4月19日の廃止まで設置されていた上田丸子電鉄丸子線の起点駅で開通時は唯一の長野県上田市の駅であった。(※ 開通時に上田市の区域に設置された駅はほかに上堀駅があったが開通当時正式には小県郡神川村の駅であったためカウントされない。)
[編集] 概要
上田丸子電鉄丸子線の前身、丸子鉄道線は1918年11月21日の開業時は、鉄道省線(現:しなの鉄道線)大屋駅が基点であったが1925年8月1日の第2期線開通による上田市街地乗り入れ実現で、当駅が新たな基点駅として設定され、以来廃止までこの駅が基点駅であった。
当駅が開業されるまでは、願行寺という上田城初代城主真田氏ゆかりの寺の土地であった。駅の開業と同時に実施された上田市の都市計画事業により、土地を横断する形で都市計画道路が建設され、寺社地が墓地と寺の土地に分割され、道路沿いに通りが建設された。(大門町)駅の開業により上田市街地東部の開発が始まり、廃止直前頃迄にそれが進んだ。
駅は客貨共用駅であったが、貨物駅は旅客駅から少し大屋・丸子町寄りにあり、そこから貨物の積み出しが行われていた。駅舎は開業以来一部が手直しされた以外は廃止まで変わらず、丸子線の名物として親しまれていた。ホームは1面のみとこじんまりとしていた。
駅廃止後は上田交通の駐車場となり、車止めに再利用されているレールにかつての駅の栄華を偲ばせている。また、貨物駅のエリアだったところは、現在セブン-イレブンとモービル石油のスタンドになっている。
[編集] 隣の駅
- 上田丸子電鉄
- 丸子線
- 上田東駅 - 染屋駅
上田丸子電鉄丸子線(廃線)