二宮清純
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二宮 清純(にのみや せいじゅん,1960年2月25日 - )は、愛媛県八幡浜市出身の評論家・スポーツジャーナリスト。「せいじゅん」はペンネームであり、本名は「きよすみ」と読ませる。
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[編集] 経歴・人物
愛媛県立八幡浜高等学校、日本大学商学部を卒業。大学在学中から週刊ゴングなどスポーツ誌などに寄稿、単行本のゴーストライターなどもこなした。卒業後はスポーツ紙、流通紙記者を経験した後、1987年それまでの取材経験を基にスポーツジャーナリストとして独立。テレビ出演や雑誌への寄稿、講演活動を精力的にこなしているほか、地域に密着したスポーツクラブ作りにも参画している。
口癖は「おっしゃる通りですね」。
一見穏やかに見えるが、過去、テレビ番組「ここがヘンだよ日本人」に出演したときにテリー伊藤と口論になり、手に持っていた冊子を乱暴に投げつけたことがある。その際、司会のビートたけしを除く他の出演者の反感を買い、テリー伊藤から「帰れ!謝れ!」と罵声を浴びるも、「自分(テリー)も野球の乱闘は面白いと言ってるじゃないか。これもファンサービスだ。演出家なのにわからないのか?」と反撃した(しかしこの件に関しては、二宮の意見を聞かず無責任な持論を展開したテリーの方にも非があると指摘する声もある)。
低迷が続くカープを憂い2004年、川口和久らと「東京カープ会」を結成。再建案を提言する他、市民球場でのカープ戦のテレビ・ラジオ解説を務めている。多くの取材を重ねた経験に基づいた非常にハッキリとした物言いで知られている。
野球・サッカー・ボクシングといったメジャースポーツやプロレス、K1、PRIDE等の格闘技を観戦・取材。週刊ダイヤモンドに毎週コラムが掲載されている。責任者への手厳しい批判・責任追及に定評があるが、「まるで新聞の速報記事のようである」との批判もある。しかし、スポーツライターを名乗っているライターの中では守備範囲が広く、特定のスポーツジャンルにあまり偏っていない事は特筆に価する。
2006年8月2日のボクシングWBA世界ライトフライ級タイトルマッチにおいて、激しいバッシングにさらされた亀田興毅及びその父・史郎トレーナーに対しては、やくみつる、カシアス内藤、ガッツ石松らと共に亀田否定派の代表格に立っている。試合論評において、サンケイ新聞紙上で「ホームタウン・ディシジョンの許容の範囲を超えている。私も現場で長い間、ボクシングを取材しているが、これ程までの“疑惑判定”は見たことがない。かつて物議をかもした鬼塚勝也対タノムサク・シスボーベー戦だって、亀田戦に比べればまだかわいいものだ」としている。
[編集] 著書
- 「1ミリの大河 新スポーツ論」(マガジンハウス)
- 「勝ち方の美学」(講談社)
- 「奇跡のリーダーシップ」(小学館)
- 「最強のプロ野球論」(講談社現代新書)
- 「勝者の思考法」(PHP新書)
- 「スポーツ名勝負物語」(小学館)
- 「スポーツを視る技術」(講談社現代新書)
- 「日本プロ野球改造計画」(日本評論社、樋口美雄との共著)
[編集] 出演
[編集] テレビ番組
[編集] テレビCM
- 第一三共ヘルスケア ルルアタックIB「戦う男」篇