やくみつる
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やくみつる(1959年3月12日- )は、日本の漫画家・タレント・スポーツ評論家。東京都世田谷区桜新町出身。桐蔭学園高等学校男子部、早稲田大学商学部卒業。本名は畠山 秀樹(はたけやま ひでき)。現在漫画家だけではなく、テレビのコメンテーターなどのタレント活動もしている。野球4コマ漫画などの一部作品でははた山ハッチ名義で執筆する事がある。妻はアシスタントの畠山利奈子(やく利奈子)。
なお、「やくみつる」の名は麻雀の「役満」からもじったと言われている。
目次 |
経歴
1959年(昭和34年)東京都世田谷区に生まれる。桐蔭学園から早稲田大学商学部に進んだ。大学では漫画研究会に所属、当時から漫画を描いていた。また好角家としても知られ、大学時代には國技研究会にも所属していた。また、2006年5月場所から十両に昇進した皇牙の化粧廻しをデザインした。ちなみに高校・大学の後輩にはデーモン小暮閣下がいる(閣下も國技研究会に所属していた)。大学卒業後は青春出版社に勤務し、数年間は勤務のかたわら漫画を描いていた。1991年結婚、現在も漫画執筆・エッセイ・テレビ番組出演などの活動を続けている。竹書房漫画新人賞審査員をつとめていた。
テレビや雑誌で特集が組まれるほどの珍品コレクターとしても知られ、有名人のタバコの吸殻や世界中のトイレットペーパーなどを50種類以上収集している。珍品を収集する理由は「その場で保護しないと、どうにかなってしまう感がいい。コレクターズアイテムは金を出せば入るし、終わりがあるのが楽しくないので集めない」とのこと。
言動
- 現在はテレビのコメンテーターおよびエッセイストとして活動している。熱心な横浜ベイスターズのファンであり、プロ野球などについて物議をかもす発言を多く残している。社会現象や有名人を諷刺する筆致・姿勢は強く、彼の評価の振幅を大きくしている。
- 漫画家であるにも関わらず「漫画嫌い」で知られる。かつて竹書房の新人賞の審査員をしていたが、作品をまともに読んでいるのか疑われるほどいいかげんに、かつ誹謗中傷に等しいほどの辛辣極まりないコメントを出していた。彼に手酷く扱き下ろされたが、その後ヒット作を輩出した漫画家に『貧乏姉妹物語』のかずといずみ(いずみ)がいる。
- 竹書房漫画新人賞のコメントから察するに、同人誌および同人活動、同人作家に強い偏見を持っており、激しく嫌悪しているようだ。
- 長年の横浜大洋ホエールズ~横浜ベイスターズの熱狂的ファンである事が有名ではあるが、『大魔神』こと佐々木主浩元投手だけは何故か激しく毛嫌いしており、彼をネタにする時は辛辣さを極めていた。佐々木を主人公にした『ササキ様に願いを』が大ヒットし、『まんがパロ野球ニュース』(現・まんがくらぶオリジナル 竹書房)の看板作家の座をみずしな孝之に追われたことも、佐々木への憎悪に拍車をかけたと言われている。
おもな作品・活動
やくみつるは、「はた山ハッチ」という別のペンネームも持ち、仕事の性格等に応じて両者を使い分けていた。なお連載作品名に「やくみつるの」と付く場合は、これを省略して表記する。
- デビュー当初は「はた山ハッチ」名義で執筆していたが、途中から「やくみつる」名義でも執筆するようになる。今では殆どの作品においてやくみつる名義で執筆している。その理由の1つとして「やくみつるの方がはた山ハッチよりもギャラが多い」からだと自身の作品において発表している。
連載
- 「おチャンコくらぶ」(『VANVAN相撲界』・ベースボール・マガジン社、休刊により終了)
- 「第二代おチャンコくらぶ」(『相撲』・ベースボール・マガジン社)
- 「セ相冗談」→「12球団ドガチャカ交流試合」(『週刊ベースボール』・ベースボール・マガジン社、1986年~)
- 「パロ野球ニュース」→「やくやくスポーツランド」→「まんがパロ野球ニュース」(『月刊まんがパロ野球ニュース』→『月刊スポコミ』ほか・竹書房、1987年~1999年、2003年にまんがパロ野球ニュースの阪神タイガース優勝記念増刊号で一回限りの復活を果たした)
- 「オニのやく目玉」(『SPA!』・扶桑社、連載終了)
- JAF Mateの会員投稿コーナー(旧「メイトボイス」、現「おたより王国」)における体験談を基にした4コママンガ(日本自動車連盟―JAF Mate社)
- 「オール見世物」(『オール讀物』・文藝春秋)
- 「マナ板紳士録」(『週刊ポスト』・小学館)
- 「ポテンショット」「番外もう一丁!!」(日刊スポーツ)
- 「ポテン-」はプロ野球関連のイラストだが、大相撲開催時には「番外-」に切り替わる。
- 「はた山ハッチの輝け!ベイスターズ」(神奈川新聞)
- 「小言・大言」(しんぶん赤旗日曜版、隔週)
- 「おジャマしまん~にゃわ!!」(マンスリーよしもと・吉本興業)
- 「はた山ハッチ&やくみつるの激笑!HamaStars」(月刊ベイスターズ・横浜ベイスターズ)
- ページ上段のはた山とやくの「対談」が有名だが、はた山を横浜ファン色を濃く、やくを中立的に発言させているため、「はた山とやくは別人」と勘違いするファンもいるという。
その他バラエティ番組、週刊誌での4コママンガ、イラスト等多数
書籍
※漫画
- 『がんばれエガワ君』全6巻(芳文社)
- 『ワッハハ!プロ野球』全6巻(芳文社)
- 『ワッハハ!スポーツニュース』(芳文社)1993年
- 『小言主義』(ワニブックス)1994年
- 『パロ野球ニュース』全15巻(竹書房)
- 『やくやくスポーツらんど』全5巻(竹書房)
- 『やくみつるのおチャンコくらぶ』全3巻(ベースボール・マガジン社)
- 『やく・みつるのマナ板紳士録 1991-1995』(小学館)
- 『やくみつるのガタガタ言うゾ!!』(朝日新聞社)
- 『ギャグギャグベースボール』(世界文化社)
※その他
- 『ベイスターズ心中』(泉書房)1998年
- 『やくみつるの故意死球』(ドリームクエスト)1999年 ISBN 4925192027
- 『芸能世紀末劇場』(小学館、山田美保子との共著)
- 『芸能博物館』(小学館、山田美保子との共著)
- 『やくみつるの大珍宝』(日刊スポーツ出版社)
- 『やくみつるの10年イチジクの思い』(祥伝社)
- 『つけっぱなしテレビ』(ぶんか社、ラサール石井との共著)
- 『原色トイレットペーパー大全』(扶桑社)