国道41号
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国道41号(こくどう41ごう)は愛知県名古屋市から富山県富山市へ至る一般国道である。通称として、路線番号から「ヨンイチ」「シッピン」などと呼ばれる。
概ね高山本線のルートと一致しているが、吉城郡古川町(現・飛騨市)~婦負郡細入村(現・富山市)の区間では、高山本線が勾配を避けて宮川に沿う「越中西街道」を通っているのに対し、国道41号は数河峠を越え、吉城郡神岡町(現・飛騨市)を経由する「越中東街道」を通っている。 北は観光で、南は産業で、富山方面は休日に、名古屋方面の複線区間は平日、休日問わず混む。 近頃は、名古屋高速道路、東海北陸自動車道の整備により緩和されたが、現在も混んでいる。
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[編集] 概要
- 陸上距離:252.1km
- 起点:愛知県名古屋市東区(高岳交点=国道19号交点)
- 終点:富山県富山市(金泉寺交点=国道8号交点)
- 主な経由地:美濃加茂市 下呂市 高山市
- 指定区間:全線
- 岐阜(可児から北)、富山県(富山市旧大沢野町以南、終点付近の終点方面)は片側1車線だが、旧富山市内のほとんど、岐阜県(高山市街付近、可児、又は美濃加茂から南)と愛知県の小牧の間は片側2車線。旧富山市内の市街地の一部、小牧から起点までは片側3車線となる。
[編集] 歴史
- 1953年5月18日 二級国道155号名古屋富山線(愛知県名古屋市~富山県富山市)
- 1959年4月1日 一級国道41号(愛知県名古屋市~富山県富山市) -- 155号を昇格。155号は一時欠番に。
- 1965年4月1日 一般国道41号(愛知県名古屋市~富山県富山市)
- 1968年8月18日 白川町内にて飛騨川バス転落事故が発生
[編集] 重複区間
- 岐阜県美濃加茂市太田本町(太田本町4丁目交点)~岐阜県美濃加茂市御門町(新太田橋交点):国道21号
- 岐阜県美濃加茂市島町(島町交点)~岐阜県美濃加茂市御門町(御門町交点):国道248号
- 岐阜県加茂郡川辺町中川辺(中川辺交点)~岐阜県加茂郡川辺町石神(新山川橋北詰交点):国道418号
- 岐阜県加茂郡白川町~岐阜県下呂市金山町(下妙見町交点):国道256号
- 岐阜県下呂市小川(小川交点)~岐阜県下呂市萩原町萩原:国道257号
- 岐阜県高山市上岡本町(上岡本町3丁目交点)~岐阜県飛騨市古川町野口:国道472号
- 岐阜県飛騨市古川町野口~岐阜県飛騨市神岡町船津:国道471号
- 富山県富山市猪谷~富山県富山市金泉寺(金泉寺交点):国道360号
[編集] 通過市町村
[編集] 接続路線
中部地方整備局管内
- 愛知県
- 岐阜県
北陸地方整備局管内
[編集] バイパス
- 名濃バイパス(愛知県・岐阜県)
- 美濃加茂バイパス(岐阜県)
- 下呂バイパス(岐阜県)
- (小坂久々野バイパス:未開通)(岐阜県)
- (石浦バイパス:未開通)(岐阜県)
- 高山バイパス(岐阜県)
- (高山国府バイパス:一部開通)(岐阜県)
- 国府バイパス(岐阜県)
- 古川バイパス(岐阜県)
[編集] 別名
- ぶり街道、鰤街道、ぶり出世街道
- 冷蔵・冷凍技術が未発達の頃、富山湾でとれた寒ぶりを、塩漬けにして、人が歩いて山国の飛騨まで運んだ(歩荷)ので、富山から岐阜高山までの道にこの名がある。こうして運ばれたぶりを、飛騨では塩ぶり、越中ぶりと呼んだ。これは野麦峠を越えて信州にまで運ばれ、そこでは飛騨ぶりと呼んだ。
- ノーベル街道
- 白川英樹(ノーベル化学賞受賞)が青年期まで過ごした高山市と在住中の名古屋市、スーパーカミオカンデのある吉城郡神岡町(現・飛騨市)、利根川進(ノーベル生理学医学賞受賞)が幼少時に住んでいた上新川郡大沢野町(現・富山市)、田中耕一(ノーベル化学賞受賞)の出身地である富山市を通ることから、岐阜県と富山県が共同で「ノーベル街道」という呼び名を広めようとしている。
- 空港線 名古屋市内の名称
- 名古屋街道
- 益田街道
- 飛騨街道
- 越中東街道
[編集] 主な峠
- 宮峠(標高777m):岐阜県高山市
- 数河峠(標高896m):岐阜県飛騨市
[編集] 道の駅
- 岐阜県
- ロック・ガーデンひちそう(加茂郡七宗町)
- 美濃白川(加茂郡白川町)
- 飛騨街道なぎさ(高山市)
- アルプ飛騨古川(飛騨市)
- 富山県
- 細入(富山市)