大師 (僧)
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大師(だいし)は、中国・日本において、高徳な僧に朝廷から勅賜の形で贈られる尊称の一種で、多くは諡号である。
日本では清和天皇の貞観八年(866)七月、最澄に「伝教」、円仁に「慈覚」の大師号が初めて贈られた。僧に贈られる道号としては、他にも国師号,禅師号などがある。
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[編集] 中国の大師号
[編集] 日本の大師号
[編集] 天台宗
- 伝教大師最澄(767- 822)日本天台宗開祖。比叡山延暦寺を開く。
- 慈覚大師円仁(794- 864)天台宗の教義を大成。恐山など東北に多くの霊場を作る。
- 慈慧大師良源(912- 985)通称・元三大師。天台宗中興の祖。
- 智証大師円珍(814- 891)天台宗寺門派開祖。母は空海の姪。
- 慈摂大師真盛(1443-1495)天台真盛宗の祖。念仏を重視して主に近畿地方で布教。
- 慈眼大師天海(1536-1643)徳川家康,家光に重用される。
[編集] 真言宗
- 弘法大師空海(774- 835)真言宗開祖。高野山金剛峯寺,教王護国寺ほかを開く。三筆のひとり。
- 道興大師実慧(786- 847)空海の高弟で東寺二代長者。
- 法光大師真雅(801- 879)空海の高弟。
- 本覚大師益信(827- 906)広沢流の祖。
- 理源大師聖宝(832- 909)真言修験道中興の祖。小野流の祖。
- 興教大師覚鑁(1095-1143)真言密教中興の祖。新義真言宗を興す。
- 月輪大師俊芿(1166-1227)歴代天皇の菩提寺泉涌寺の開基。
[編集] 臨済宗
[編集] 曹洞宗
[編集] 黄檗宗
[編集] 浄土宗
正確な大師号は、円光東漸慧成弘覚慈教明照和順大師(7つ)。