太子堂 (世田谷区)
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太子堂(たいしどう)は東京都世田谷区の地名である。同区の中央部やや北東に位置し、1丁目から5丁目まであり、1丁目が国道246号の南にある以外はすべて国道246号の北に位置する。北に代沢、東に三宿、池尻、南に三軒茶屋、下馬、西に若林に接する。
世田谷通り、茶沢通り沿いを中心に、商業地が広がる。三軒茶屋駅周辺も太子堂になっておりキャロットタワーや西友などの商業施設などが立ち並ぶ中に東急世田谷線(三軒茶屋駅)がキャロットタワーの地上中心部から出ている。また同線西太子堂駅も太子堂にある。太子堂本町周辺には聖徳太子を奉る円泉寺や東京ワンタン本舗が存在している。
[編集] 地名の由来
円泉寺が聖徳太子を奉っていることから太子堂と呼ばれていた。これが町名として採用された。「太子堂村」の記述は安土桃山時代頃から見られる。
[編集] 地域の特徴
[編集] 住民主体のまちづくり
木造住宅密集地域もあることから、災害時の被害が最も懸念された地域である。 同地区では1970年代より、地域住民主体のまちづくりが盛んな地域であり、世田谷区が住民参加のまちづくりを推進することを目的としてまちづくり懇談会を設置し、住民参加型の会議をつくったことがきっかけではじまっている。 しかし、当初の段階では、地区住民の行政批判や住民同士の利害関係が顕在化し、順調な滑り出しとはいい難い面はあった。懇談会がなされた1年を経過した後、懇談会に参加した住民の中に次第に批判や要求ばかりでは地区内の問題は解決しないという機運が生まれ、住民の側にまちづくり協議会設置に向けた準備会が発足された。準備会では、①住民主体のまちづくりを目指す、②地域の住民が何時でも誰でも参加できる組織、③合意形成に努める。④ハードばかりではなくソフトを含めた総合的なまちづくりを目指すことを原則として、82年にまちづくり協議会を正式発足させた。 まちづくり協議会では、住民が主体的にまちづくりを考えるには基礎的な知識が必要であるという認識のもとに、勉強会とまちあるき、まち点検の活動をはじめ、これが、近年まちづくりの分野で多用されるまちづくりワークショップのはじまりとなっている。 今日ではまちづくりの先進地区として、全国からの注目を集めている。
- 世田谷区の町名
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