奈良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
奈良(なら)は、日本の歴史的都市で、かつての平城京に当たる。平城と書いてならと読む事もあった。
目次 |
[編集] 概要
平城京が置かれていた奈良時代には、シルクロードの終着点として国際色豊かな天平文化が花開き、大伽藍が建ち並ぶ都として数々の貴重な文化財が創り出された。国宝建造物数は日本最多。
文学の面では古事記、日本書紀、万葉集、風土記など国内最古の史書や歌集が編纂された。
平安京への遷都以後も南都(なんと)と称されて、日本の宗教・文化の歴史において大きな影響を与えた。
現在は年間を通して新旧の行事で賑い、国際観光文化都市として国内外から多数の観光客が訪れている。
2010年に平城遷都1300年記念事業が開催予定。
[編集] 歴史
- 710年(和銅3)藤原京から平城京へ遷都。
- 724年(神亀元)聖武天皇即位。
- 729年(天平元)長屋王の変起こる。
- 752年(天平勝宝4)東大寺大仏の開眼供養が行われる。東大寺二月堂修二会始まる。
- 753年(天平勝宝5) 唐より鑑真が来日。
- 764年(天平宝字8) 藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱。
- 784年(延暦3) 平城京から長岡京へ遷都。
- 1136年(保延2) 春日若宮おん祭が始まる。
- 1180年(治承4) 平重衡南都を攻め、東大寺・興福寺を焼く。
- 1533年(天文2) 奈良町の高天市、次いで南市開かれる。
- 1559年(永禄2) 松永久秀、多聞山城を築き居城とする。
- 1613年(慶長18) 江戸幕府が奈良奉行を置く。
- 1664年(寛文4) 奈良を直轄領とし、南都代官所を設置。
- 1704年(宝永元) 奈良町大火、約2000戸を焼く。
- 1868年(明治元) 奈良奉行を廃止し、興福寺が町政にあたり、大和鎭撫総督府、奈良府が置かれる。
- 1875年(明治8) 東大寺大仏殿回廊で第1回奈良博覧会が開催。
- 1880年(明治13) 奈良公園開設。
- 1892年(明治25) 奈良-大阪・湊町間に鉄道開通。
- 1895年(明治28) 帝国奈良博物館(現奈良国立博物館)が開館。
- 1898年(明治31) 奈良市制施行。
- 1910年(明治43) 平城遷都1200年祭開催。
- 1914年(大正3) 大阪電気軌道(現近鉄奈良線)大阪上本町-奈良間開通。
- 1921年(大正10) 平城宮跡が史跡に指定。
- 1988年(昭和63) なら・シルクロード博開催。平城宮跡で長屋王邸宅跡出土。
- 1998年(平成10) 奈良市制100周年。古都奈良の文化財が世界遺産に登録される。
- 2010年 平城遷都1300年祭開催予定。
[編集] 観光名所
[編集] 祭り・行事
- 若草山山焼き(1月)
- 大安寺光仁会(1月)
- 東大寺修二会(お水取り)(3月)
- 西大寺大茶盛式(4月)
- 平城遷都祭(4月)
- 薪御能(5月)
- 唐招提寺うちわまき(5月)
- 率川神社三枝祭-ゆり祭-(6月)
- 大安寺竹供養(6月)
- 大文字送り火(8月)
- 春日大社万燈籠 (2月、8月)
- なら燈花会(8月)(なら燈花会)
- バサラ祭り(8月)
- 芝能(9月)
- 采女祭(9月)
- 鹿の角きり(10月)
- 正倉院展
- 春日若宮おん祭(12月)