岡山県共通バスカード
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岡山県共通バスカード(おかやまけんきょうつうばすかーど)は、岡山県に路線を持つバス事業者(神姫バスを除く)及び岡山電気軌道の路面電車で共通に使用できるプリペイドカードである。
前払い式(均一料金)の場合は乗車時に、後払い式(対キロ制)の場合は乗車時と降車時に、それぞれ乗降車口付近にあるカードリーダ・ライタに通して利用する。
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[編集] 概要
- 発売額は500円、2,000円、5,000円、10,000円の4種。子供用や複数人用はない。
- 小児や複数の方が利用する場合は、カードを通す前に乗務員にその旨を告がなければならない。
- 500円券は両備バスのみの発売(プレミアは付かない)。
- 2,000円券と5,000円券はそれぞれ発売額の10%のプレミア(2,000円券は2,200円分、5,000円券は5,500円分利用可能)、10,000円券は発売額の13%のプレミア(11,300円分利用可能)が付く。いわば、“回数券カード”の役割を果たしている。
- 購入は岡電電車・各バスの車内、天満屋バスステーション、宇野バス表町バスセンター、定期券売り場、デパート、スーバー、コンビニエンスストアなど。一部は金券ショップにも出回っており、発売額の100~200円引きで販売されている事もある。
- 岡山電気軌道・両備バス・下津井電鉄では、2006年10月1日からICカード「Hareca」が運用を開始しているため、将来的にバスカードを廃止する予定である。
[編集] 利用可能なエリア
[編集] 岡山県
- 岡山市(一部)・倉敷市(一部)・津山市(一部)・玉野市・笠岡市・井原市(一部)・総社市(一部)・高梁市(一部)・新見市(一部)・備前市(一部)・瀬戸内市(一部)・赤磐市(一部)・真庭市(一部)・美作市(一部)・浅口市・都窪郡早島町・浅口郡里庄町・小田郡矢掛町(一部)・真庭郡新庄村・苫田郡鏡野町(一部)・勝田郡奈義町(一部)・久米郡久米南町、美咲町(各一部)・加賀郡吉備中央町(一部)
[編集] 広島県
- 福山市(一部)
[編集] 利用可能な事業者
[編集] 軌道
- 岡山電気軌道(岡電)
[編集] バス
- 岡山電気軌道(岡電バス)
- 両備バス(子会社の東備バスも利用できる)
- 中鉄バス(子会社の総社バス(中鉄総社バス)と中鉄美作バスは利用できない)
- 宇野自動車(宇野バス)
- 下津井電鉄(下電バス)(琴平参宮電鉄(琴参バス)との共同運行路線(児島駅~与島PA)は利用できない)
- 備北バス
- 井笠鉄道(井笠バス)(現在は福山自動車営業所管轄路線の一部でも利用できる。また、子会社の北振バスは利用できない。)
- 中国ジェイアールバス(JRバス)(岡山支店管轄路線のみだが、1路線(中庄駅~清心学園)のため、2,000円のみの発売となっている。)
なお、神姫バスが導入を見送ったのは、当時岡山県内の車両の運賃表が幕式で、機器の連動ができないためである(カードリーダーはデジタル式運賃表から運賃データを取り込むためである。なお、同社は子会社の神姫ゾーンバスと共にICカード乗車券NicoPaの導入を進めており、岡山地区の一般路線でもNicoPaが2006年10月20日から利用可能となっている、)。また、バスカード導入後、一部事業者では共通回数券も残されていたが、これも神姫バスには使えなくなった。