中国ジェイアールバス
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種類 | 株式会社 |
略称 | JRバス、中国JRバス、JRバス中国 |
本社所在地 | 732-0822 広島県広島市南区松原町1番6号 |
電話番号 | 082-261-0512 |
設立 | 1988年(昭和63年)3月2日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業 |
代表者 | 代表取締役社長 兵東勇 |
資本金 | 28億4,000万円(2006年2月1日現在) |
売上高 | 71億円(2005年3月現在) |
従業員数 | 517人(2006年2月1日現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要株主 | 西日本旅客鉄道他 |
主要子会社 | 西日本バスネットサービス |
外部リンク | www.chugoku-jrbus.co.jp/ |
中国ジェイアールバス(Chugoku JR Bus Company)は、島根県・岡山県・広島県・山口県をエリアとする路線バス・貸切バス会社で、JR西日本の子会社である。ただし、島根県・岡山県については、路線バス(高速バスを除く)から撤退しており、高速バスが鳥取県などに乗り入れている。本社は広島県広島市南区松原町1番6号。
親会社が同じ西日本JRバスとは違い、国鉄バス時代からのトレードマークであるツバメを継承しているが、高速車などではデフォルメしたマークが新たに採用されている。正面にはJRのロゴをCの字で囲んだマークを表示している。また、中国バスとの混同を避けるため、車体後部の社名表記は「JRバス中国」となっている。
目次 |
[編集] 歴史
- 1986年12月4日 日本国有鉄道改革法施行。旅客自動車運送事業は、各旅客会社が引き継いだのち、原則として経営分離するものとされた。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化、JR西日本発足。国鉄中国地方自動車局が運営していたバス事業は、JR西日本中国自動車事業部が引き継ぐ。
- 1988年3月2日 中国ジェイアールバス株式会社設立。
- 1988年4月1日 JR西日本から中国自動車事業部のバス事業を引き継ぎ、営業開始。
- 1998年2月3日 広島営業所・海田市営業所を統合、新・広島営業所を開設。海田市営業所を支所に、高陽支所を駐在に格下げ。
- 1998年5月 秋吉派出所廃止。
- 1999年1月12日 井原鉄道井原線の開業に伴い、これに並行する路線(倉敷~清音~矢掛)を井笠鉄道に譲渡。矢掛派出所廃止。
- 2000年4月1日 組織改正。岡山・広島・山口営業所を支店に、出雲営業所を島根支店に、川本営業所浜田支所を浜田営業所に格上げ。川本営業所は浜田営業所川本支所に格下げ。
- 2000年6月30日 岩国支所廃止。
- 2003年4月1日 島根県・岡山県の全部(岡山県の清心学園スクールバスを除く)、広島県の一部の一般路線バスから撤退し、谷本ハイヤー・吉田村営バス(現・雲南市民バス)・石見交通・岡山電気軌道・両備バス・下津井電鉄・中鉄バス・広交観光・広島電鉄・芸陽バス・備北交通などに譲渡。赤名支所・川本支所・矢上在勤・海田市支所廃止。
- 2005年7月1日 川本線・川本北線廃止(特急銀山号、特急江の川号廃止)。
[編集] 本社・支店・営業所(車庫)所在地
- 広島支店
- 広島支店広島営業所大朝派出所
- 広島支店広島営業所高陽駐在所
- 広島支店黒瀬営業所
- 広島県東広島市黒瀬町南方806番地1
- 広島支店黒瀬営業所西条車庫
- 広島県東広島市
- 広島支店黒瀬営業所呉車庫
- 広島県呉市宝町
[編集] 路線
[編集] 高速バス
詳細な運行案内は各記事および#外部リンクの中国ジェイアールバスサイトを参照。
- いわみエクスプレス
- 京浜吉備ドリーム号
- ニューブリーズ号
- メイプルハーバー
- 出雲・松江ドリーム名古屋号
- セレナーデ号
- 出雲阿國号
- 広島昼特急京都号(昼行)・広島ドリーム京都号(夜行)
- くにびき号
- 浜田道エクスプレス大阪号
- 吉備エクスプレス大阪号
- 呉エクスプレス大阪号(昼行)・呉ドリーム大阪号(夜行)
- 山陽道昼特急広島号(昼行)・山陽ドリーム広島号(夜行)
- ヴィーナス号(昼行)・サザンクロス号(夜行)
- ポートレイク号
- 徳島岡山エクスプレス
- 瀬戸内エクスプレス
- 広福ライナー
- 福岡・周南ライナー
- 福岡・山口ライナー
- みこと号
- ももたろうエクスプレス
- いさりび号(高速広浜線)
- サンサンライナー
- ローズライナー
- クレアライン
- グリーンフェニックス
- エアポートリムジン
[編集] 予約・発券業務のみの路線
以下の路線は、自社は運行を担当していないが、予約・発券業務を行っている。
- 新倉吉街道エクスプレス
- 天満屋バスセンター - 日ノ丸バス倉吉営業所
- メリーバード号(広島~米子線)
- 広島つやまエクスプレス
[編集] かつて運行していた高速バス
- 赤いくつ号(広島 - 横浜)
- 播備ライナー(岡山 - 姫路)
- 瀬戸大橋特急線(岡山 - 高松、倉敷 - 高松、岡山 - 琴平、倉敷 - 琴平)
- キララエクスプレス(広島 - 松山)
- 共同運行:広交観光・四国旅客鉄道(現ジェイアール四国バス)・伊予鉄道・しまなみバス開発
- 福岡・岡山ライナー(岡山 - 福岡博多)
- 単独運行
- 浜田ドリーム福岡号(江津・浜田・益田 - 福岡博多)
- 単独運行
- 銀山号(大田市 - 広島)
- 単独運行
- 広島⇔津和野
- 単独運行
- 広島⇔川本
- 単独運行
- 江の川号(江津 - 広島)
- 単独運行
- 広島蒲刈線(広島-呉-蒲刈田戸)
- ふくふく東京号・ドリームふくふく号(下関・宇部・山口 - 横浜・東京)
- 共同運行:サンデン交通
- ふくふく広島号(広島 - 下関)
- 共同運行:サンデン交通
[編集] 特急バス
[編集] 一般路線バス
現在、一般路線は、広島県(広島地区)・山口県のみ。島根県・岡山県は2003年3月で大部分が撤退し、岡山県の清心学園スクールバスが残存するのみ。なお、発足当初から鳥取県・広島県(福山地区)には一般路線は存在しない。
詳細な運行案内は#外部リンクの中国ジェイアールバスサイトを参照。
[編集] 岡山県
- 両備線
[編集] 広島県
- 西条線
- 雲芸南線
- 広島駅前 - 合同庁舎前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 近隣センター - 地区センター - (高陽A団地)高陽車庫
- 広島駅前 - 合同庁舎前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 高陽車庫
- 広島駅前 - 合同庁舎前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 深川台
- 広島駅前 - 合同庁舎前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - (上深川)研創前
- 広島駅前 - 合同庁舎前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 地区センター - 高陽車庫 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - (上深川)研創前
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅前 - 饒津(にぎつ) - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 近隣センター - 地区センター - (高陽A団地)高陽車庫
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅前 - 饒津(にぎつ) - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 高陽車庫
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅前 - 饒津(にぎつ) - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 深川台
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅前 - 饒津(にぎつ) - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - (上深川)研創前
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅前 - 饒津(にぎつ) - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - (矢口が丘上) - 下岩の上 - 諸木 - 地区センター - 高陽車庫 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 安芸中深川 - 上深川駅前 - (上深川)研創前
- 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 高陽台 - 諸木 - 諸木峠 - 高陽車庫
- 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 高陽台 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川口 - 高陽中学校前 - 深川台
- 横川駅前 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 諸木 - 近隣センター - 地区センター - (高陽A団地)高陽車庫
- 広浜線
- 広島駅前 - 八丁堀 - 広島バスセンター/紙屋町 - (横川)横川駅前 - 祇園出張所前 - 古市小学校前 - 佐東出張所前 - 文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 中大毛寺 - 上大毛寺 - 上勝木 - 飯室 - 森城団地中央 - 鈴張 - 千代田IC(道の駅舞ロードIC千代田) - 安芸新庄 - 大朝駅 - (大朝)大朝車庫
- 広島駅前 - 八丁堀 - 広島バスセンター/紙屋町 - (横川)横川駅前 - 祇園出張所前 - 古市小学校前 - 佐東出張所前 - 文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 中大毛寺 - 上大毛寺 - 上勝木 - 飯室 - 森城団地中央 - (星が丘)譲羽団地入口
- 広島駅前 - 八丁堀 - 広島バスセンター/紙屋町 - (横川)横川駅前 - 祇園出張所前 - 古市小学校前 - 佐東出張所前 - 文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 中大毛寺 - 上大毛寺 - 上勝木 - 飯室 - 森城団地中央 - 鈴張
[編集] 山口県
[編集] 車両
国鉄バス時代から三菱ふそうおよびいすゞ製の車両が多く、現在でもその状態は続いている。しかし、三菱ふそうリコール隠しの一件以来、三菱車の新車導入は停止し、2004年に岡山へ配置されたのを最後にそれ以降はいすゞ製のみ導入している。
路線車については、特に広島近郊の都市型路線を担当することもあって、都市型仕様の路線車が多い。高速車については、夜行高速バスにはスーパーハイデッカーやダブルデッカーが多いが、クレアライン号やグリーンフェニックス号など短距離の昼行高速バスでは、路線車ベースのトップドア車が投入されている。
なお、旧々国鉄バス色の三菱P-MP118M(1984年式)や、富士重工車体を架装したエアロスター(1985年式)など、JRバス全体でも古参車に位置付けられる車両が数台残存しており、特に前記の2台については、東京からの乗車ツアーが組まれる[1]ほどバスファンには人気が高い。その一方、県内のバス会社がノンステップバスやワンステップバスを導入する中、1997年のツーステップバスの導入以来、現在(2007年)まで新車の路線車が導入されておらず、老朽車の置き換えは中古車で行っている。
[編集] 車両称号
国鉄バスの附番法則をそのまま使用している。国鉄バス#車両称号を参照。
[編集] 関連会社
- 西日本旅客鉄道
- 西日本ジェイアールバス
- 西日本バスネットサービス
[編集] 注記
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前身: 日本国有鉄道(国鉄バス)| 国鉄清算事業団 | ||||||
JR旅客各社: | JR北海道 | JR東日本 | JR東海 | JR西日本 | JR四国 | JR九州 |
JRバス各社: | JR北海道バス | JRバス東北 | JR東海バス | 西日本JRバス | JR四国バス | JR九州バス |
JRバス関東 | 中国JRバス | |||||
その他: | JR貨物 | JR総研 | JRシステム |
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